山下雅司さんが作っておられる小学校高学年向けの俳句入門のプリントです。
今年(19年)は年間計画に基づいて楽しく学んでいきましょう。
第1回〜第12回 第13回〜第24回 第25回〜第30回もどうぞ読んでみてくださいね。
俳句は自分の思いを5.7.5の(17音)で表現するものです。毎日の感動を作品にします。自然に対するあいさつです。
新学年の始まり。みなさんは希望にあふれています。1年は早いものです。毎日の変化を日記や詩にして毎日を大切にすることが、自然に対するあいさつです。かつて、こんな俳句を作りました。
「あすなろの子ども元気に卒業す」
卒業を元気に迎えることができた。俳句教室のつながりでの喜びの気持ちをあらわしました。(元気と言わないで作れたら、さらによかったのですが)。
また、悲しいことがあった時にも言葉に救われます。不思議なことに、もとの元気な自分に戻ることができます。
俳句を作るとは、やさしい気持ちになることです。外に出ると気持ちよい風が吹いて空気もおいしく感じます。お花がいっぱい咲いています。空は青くすみきって、鳥の声にはげまされます。
海、山、川や雲のようすはどうですか。俳句は目でみえるもの、耳から聞こえるもの、鼻で匂いを感じたり、手でふれたり…、分類するとさまざまです。そんな俳句を今から勉強してみましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「みどりごのめにかげのこしはなづかれ」
作者:@まゆずみまどかAつじみなこBどひあきこCみどりかわみせこ
※解答のヒント・・・「みどりご」は赤ちゃんのことです。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく4月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句のかたち」について勉強しましょう。
※一学期の始まりです。わからない言葉は先生に聞いてください。習っていない漢字があると思います。
俳句の形は5・7・5が基本です。こんな俳句を作ったお友だちがいます。指で数えてみましょう。「こうていのかぜにふんわりこいのぼり」17音の俳句ができています。風にふんわりと言って、こいのぼりのようすが見えるようです。
俳句の形はたくさんありますが、まず自分の目にとびこんでくるものを素直に作品にします。最初は俳句にならなくてもよいと思います。感動が17音におさまると俳句のできあがり。朝おきて、あいさつするように俳句日記ができます。
「おはようと声かけあって朝の小道」
朝の小道は6音です。下の句が5音になるためには、どうしますか。朝の道になれば、形は整いますが朝は必要ありません。俳句には季語という約束ごとがあります。上の俳句には季語がありません。季語を入れると俳句になります。次回は、この季語について勉強しましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「つゆのうみしずかにいわをぬらしけり」
作者:@まえだふらAいいだだこつBなかむらくさたおCまつもとたかし
※解答のヒント…季語はつゆ。作者は富山県に住んでいました。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく5月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句はきせつ」の勉強です。
俳句は四季おりおりを17音の形にするものです。季節の言葉が季語です。次の俳句はどの季節でしょうか。野島薄氷(のじまうすらい)さんの作品です。
「谷川の音折々の若葉風」(句集 続二人静)
若葉風が季語です。谷川の音がきこえてきます。作者のおだやかな心をつつむような若葉の風です。夏の風、青葉風、涼風(すずかぜ)など風にもいろいろな呼び方があります。
夏が終わると秋の風が吹いてきます。渡り鳥の季節です。冬がそこまできています。冬の風、木枯(こがらし)、北風などの季語がよく使われます。新たな年の始まり、お正月を迎えます。
梅の香りをただよわせる春風は気持ちのよいものです。草や木の芽が出てきます。菜の花やたんぽぽが咲きます。自然のいとなみは何とすばらしいことでしょうか。
風ばかりではありません。鳥も雲も空も海も川も山も、そして花また同じように四季のかおがあります。みなさんがみたものを5・7・5の作品にしたいものです。
多くの人に認められて初めて季語が成り立ちます。ふるさとの伝統行事のシアノーノーやトシドンも作品に残してみましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「ばんりょくのなかやあこのははえそむる」
作者:@いしだはきょうAなかむらくさたおBみずはらしゅうおうしCたかはまきょし
※解答のヒント…「萬緑」という季語を初めて用いた人で、本名は清一郎。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく6月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句はリズム」の勉強です。
俳句は短い日本語の文芸です。(5.7.5)(5.7/5)(5/7.5)が基本の俳句です。5音+7音=12音は息をつかずにできる快いリズムをもっているのです。5音、7音の繰り返しが日本人の歌の原点とも言えるでしょう。
子守歌もそうです。「ぼうやよいこだ/ねんねしな」7.5調の音階がそのことを物語っています。短詩の要素にリズムが大きな役目を果たしいることになります。指を折って声に出してみることが俳句の大切なところです。
学校でよく作る標語も、このリズムです。たとえば、「手をあげて横断歩道わたろうよ」みなさんもよく知っていると思います。横断歩道を渡りましょうと言うことです。5/7.5のリズムから成り立っています。
俳句のいのちとも言えるリズムをもって、ひとつの作品が完成します。リズム感を大切にしましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「あまのがわはしらのごとくみてねむる」
作者:@たかはしゅぎょうAさわききんいちBかねことうたCいなはたていこ
※解答のヒント…北陸にご縁の俳人。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく7月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句をつくる」の勉強です。
長い夏休みです。多くの俳句をつくるには絶好のチャンス。俳句日記で小学生の思い出を残しましょう。
家族でお祭りに出かけたら、そこで花火をみたり、金魚すくいもあります。冷たいソーダやビールなども俳句の季語になっています。
また、海水浴やキャンプも楽しいですね。ここで小学3年生の作品をとりあげてみます。
「あわおどり見る人の目もおどつている」(新版子ども俳句歳時記・蝸牛新社)
この作品は四国の阿波踊りです。見ている人に焦点があります。「見る人の目もおどつている」と言っています。なかなか、出来そうでできません。
普通は、あわおどりの踊り手を俳句にしますが、この俳句は見ている人を作品にしました。俳句はまさに、この発見こそが大切ですね。そのためには、どんな努力が必要でしょうか。
頭の中で一晩中考えても俳句はできません。外に出て、しっかりと自然に向き合いましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「かんだがわまつりのなかをながれけり」
作者:@やまぐちせいそんAやまぐちせいしBたかのすじゅうCくぼたまんたろう
※解答のヒント…この作者といえば、東京のお芝居がすぐ浮かびます。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく8月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句をえらぶ」の勉強です。
※夏休みのため、第34回あすなろ俳句教室の解答は次回に掲載します。
8月は「俳句をつくる」をテーマにしました。一年間に多くの俳句を作ったみなさんは夏休みにもいくつかの俳句を作ったことでしょう。今回は、俳句を選ぶことの勉強です。
そこで、8月19日の吟行での作品を挙げてみます。みなさんに俳句を選んでもらいます。俳句は作ることも、選ぶことも大事です。人の俳句に学ぶことが俳句を作る力にもなります。
吟行地:平川ヨットハーバー周辺 句会場:平川福祉館
@つぎつぎに実習生のヨットの帆
A港より出て行く帆船残る蝉
B舟蔭にしばらく憩ふ秋暑し
C潮の香のハイビスカスの小道かな
D吟行(ぎんこう)の木陰欲する残暑かな
E帆柱のみえてヨットの声とどく
F潮風はすでに秋色磯清水
句会では多くの投句作品から俳句を選ぶために相当の時間がかかります。ここでは2句を選び番号を記入してください。また、その感想も書いてみましょう。
( )選:作品( )作品( )
ではさっそく9月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は2学期のスタート。「切字とリズム」の勉強です。
【お詫び】掲載していた今月の作品と作者のクイズは、句の出典が未詳のため取り下げました。御了承ください。(10月2日記)
前回の吟行俳句について、幾人かに選をしていただきました。選者の皆様に感謝します。
大人は「大」子供は「小」と区別して、それぞれ男女の番号をつけています。(到着順)
作品
@つぎつぎに実習生のヨットの帆
A港より出て行く帆船残る蝉
B舟蔭にしばらく憩ふ秋暑し
C潮の香のハイビスカスの小道かな
D吟行(ぎんこう)の木陰欲する残暑かな
E帆柱のみえてヨットの声とどく
F潮風はすでに秋色磯清水
2句を選び番号を記入してください。
※以下、原文のまま記載しました。
大/男@
1番はヨットが帆を揺らして、つならって行く様子が思い浮かび、はつらつとした実習生を感じます
5帆柱のみえてヨットの声とどく の2句を選びました
大/男A
作品(1)
場所の雰囲気と光景がわかりやすく完結に表現している。
作品(5)
海というあまり影がない所での素直な気持ちが出ている。
大/女@
3番は、(しばらく憩う)が実感として、感じられ休みたくなる毎日ですね。
6番は生き生きした風景が目にうかびました。
大/女A
好きなのは3と7です。いずれもこの夏の暑さと、その移ろいがよく表れていると思います。
大/女B
二番四番!情景がよく伝わり海近い良い景色の中がわかります!
大/男B
作品(2)
船は去っていくけれど蝉が残る、というところが今年の夏の長さを感じさせた
作品(4)
日差しが強い夏の太陽が真上からさしてくるため、花の色が強調され暑い夏を一生懸命生きている姿がこの句から伺えた
大/女C
1練習用のヨットの真っ白な帆と実習生の若々しさがとてもいいなと思いました。つぎつぎと、というのも颯爽としています。
4「の」が重なっているのが気になりますが、潮の香の小道であり、ハイビスカスの小道なのですね。じりじりと暑い夏を思い出しました。
子/男@
4 ハイビスカスの咲く小道が見えるようだった。
1 希望を胸に帆を挙げる実習生の、がんばろうと思う気持ちが伝わってきた。
子/女@
4
7
子/女A
2
4
【備考】(真帆)
実際の句会では、披講係の人が選者の選んだ句を代読し、点盛係がそれを聞いて集計します。(2006年6月の項を参照)
今回の高点句は、Cが6点、@が4点、Aが3点で、上位3句となりました。
みなさんの選はどうでしたか?
句会では選句時間が限られており、必ずしも高点句が、完成された作品・他よりも優れた作品とはいえないこともあります。
作者が後から手直しすることもあるでしょうし、選者の側も帰宅後に(あるいは他の人の選を聞いて)「あぁ、いい句を見落としていたな」と反省することがよくあります。
ですから、選に漏れても、がっかりすることはないのです。誰かが句に対して助言をくれたら、それを参考にするのも勉強になります。
それでも、俳句は「座の文学」といわれ、句会を大切にしてきました。自分の作品が人にどのように読んでもらえるのか、自分が選んだ作品を人はどのように評価するのかを
直接その場で感じる事は緊張もしますがワクワクもしますね。高得点を取るのは、それだけ多くの人の目に留まったということですから素敵なことですし、高点句となるのは意味のあることなのだと思います。
辻桃子先生の「いろはに俳句」に切字を使うことの大切さがあります。みなさんの学校にも大栄出版の同書があると思いますので参考にしてください。
その中で『切字はいったんそこでことばを区切って、読み手の想像力がはたらく余地を残す作用をしています。短い詩型で多くのことを伝えるには、読み手の想像力が自由にはばたけるようにすることが大切だからです。また「切字」は一句を切ることでメリハリをつけ、リズムを作り出すはたらきもしています。』
ほんとうにそうですね。切ることで大きな世界とリズムが生まれます。17音の俳句には、なくてはならない技法です。俳句に説明は不要。説明をするとリズムはなくなり俳句の広がりはなくなります。俳句では助詞の多用も禁物です。文法的には問題になるところがありますが、短詩には省略が必要で俳句の大事な要素です。
次回はこの省略について勉強しましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「いぬのこのどこもやはらかのわきなか」
作者:@かとうしゅうそんAみずはらしゅうおうしBまつもとたかしCとみやすふうせい
※解答のヒント…のわきの風とも言い、秋の強い風のなかです。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく10月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句の省略」の勉強です。
短詩である俳句は省略がポイントです。17音にまとめる必要からです。次の場面を考えてみましょう。
【島から朝一番のフェリーに乗りこみました。30分ほどで次の寄港地です。
船窓から眺めると砂浜にはおだやかな白い波がよせています。もうすぐ秋も終わりです。】
この情景で俳句をよんでみます。俳句の省略とは、どこを残すかということです。みなさんの目はどこに向けられたでしょうか。
その焦点に白い波、砂の浜、波の音、風の音、海鳥の声など感動はさまざまです。
〇砂浜によせる小波(さざなみ)秋惜しむ まさじ
これは一例ですが省略することの意味は理解できたと思います。
俳句にならなくても気になったことをメモしておきます。写生のピントは合ってくるでしょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「さざんかはさくはなよりもちつてゐる」
作者:@ほそみあやこAのざわせつこBほしのたつこCしょうぶあや
※解答のヒント…医師の勧めで俳句を始め、後には芦田小学校校歌も作詞された。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく11月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「推敲(すいこう)」の勉強です。
出水平野には今季も一万羽を超えるツルが飛来しています。先日、吟行に出かけました。今回のテーマである推敲をしてみます。
「風の中鳥はたのしくとんでいる」鳥は季語ではありませんね。12月の季語を入れてみましょう。水鳥や冬の鳥という一般的な呼び方もありますが、鴨や鶴を入れてみます。
「風の中鶴は楽しく飛んでいる」下5と上5を入れかえてみたらどうなるでしょう。
「飛んでいる鶴は楽しく風の中」ただ入れ替えただけでは俳句になりません。
「飛ぶ鶴のひと声とぎれ風の中」風にとぎれる鶴のひと声に思いをこめてみました。少しは俳句らしくなったでしょうか。さらに、推敲をすすめましょう。
はじめから完成作品はありません。いろいろと考えては直すことが推敲です。最初の感動をくずさないように注意して作ります。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「あゆむつることりとあぜをおりにけり」
作者:@はしもとけいじAへんみきょうこBのみやまあすかCかみおくみこ
※解答のヒント…畦は田のしきりのことで土盛りしてできています。作者名は鶏の文字が使われています。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく12月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「歳時記(さいじき)について」です。
明けましておめでとうございます。みなさんには元気に新年を迎えたことでしょう。
さて、1年は365日(うるう歳は366日)。日本の四季は春夏秋冬に分かれ、その月々にさまざまな行事があります。日々の生活もまた季節により異なり衣食住にも影響します。
新明解国語辞典には「一年じゅうの行事とそれにまつわる生活などを書いた本。俳句の季語を集めて解説し、例句を載せた本。」(三省堂)と記されています。昔から自然とのかかわりをまとめあげたものが歳時記です。
吟行には俳句歳時記が必要です。事前、事後の字引でもあります。季語こそ俳句のいのちだからです。正月行事や祭りなどもいろいろとあります。歳時記に教えられることは多くあります。
下甑の伝統芸能「シアノーノー」は毎年同じ日(11月10日)にあります。大晦日の「トシドン」もふるさと歳時記ですね。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「こがらしやうみにゆうひをふきおとす」
作者:@まさおかしきAたかはまきょしBなつめそうせきCいいだだこつ
※解答のヒント…『坊ちゃん』の作者でもあります。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく1月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「俳句手帳」です。
俳句手帳は俳句を書きとめる手帳を言います。ポケットに入るほどのもので吟行をしながら、すぐに出して書きとめることができます。
句帳の末尾には通常、月々の季題(季語)集が掲載されています。俳句を作るために季語が必要だからです。
季語は自然と出てくるものでなければなりませんが、なかなか思うように浮かびません。日ごろからの勉強が必要です。
句帳にはさらにその季節の例句が掲載されているものもあります。歳時記にあるような作品です。
みなさんはノートを利用しているかも知れませんが句帳はその場面を書きとめるのに便利です。思ったままを記すことは大切です。
それは素直に、純粋な目であるからです。最近は携帯電話にメモするなど、句帳の利用が少ないようですが俳句推敲(すいこう)の勉強にも、句帳をぜひ活用してみましょう。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「うめいちりんいちりんほどのあたたかさ」
作者:@こばやしいっさAよさぶそんBまつおばしょうCはっとりらんせつ
※解答のヒント…梅一輪です。名前も漢字であらしとゆき。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく2月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は「卒業をテーマした俳句」です。
あすなろ俳句教室も卒業式です。卒業をテーマにした俳句でお祝いにしたいと思います。
「校庭の山羊(やぎ)にも別れ卒業す 成瀬櫻桃子」
校庭のやぎにも別れ。目に浮かぶようです。山村の学校でしょうか。
「つまだちて卒業式の歌歌ふ 清崎敏郎」
卒業式で歌う。つまだちてにその思いがありますね。
「雲を洩る日のひとすじや卒業す 大野林火」
雲間よりひとすじの日矢。印象的ですね。卒業する思いは決意にもつながります。
同じ卒業でも、動物あり、歌あり、日の光ありと思いはさまざまですが、どの作品も明るい俳句です。
希望に燃える進学や就職が待っています。小学生は中学生になります。大きく成長したみなさんに再会できる日をたのしみにしています。
さて、次の俳句はだれの作品でしょうか。@〜Cから選んでみてください。
俳句:「うみてよりひはてりつけてやまざくら」
作者:@こばやしいっさAよさぶそんBまつおばしょうCまさおかしき
※解答のヒント…「菜の花や月は東に日は西に」の作者です。俳句は漢字5つ使用。
原句には漢字が混じっています。知っている人は書いてみましょう。
俳句:「 」
作者:( )
ではさっそく3月の俳句を作ってみましょう。毎日作っている人も、もう一句。
俳句:「 」
作者:( )
次回は1学期のスタート。4月のテーマ「俳句はあいさつ」です。
※中学生になっても「にじのたね」のホームページを見てください。