ナチュラブ・日記パート６

ナチュラブ・日記　　　　Ｐart　６

　Part １（その1～9）　ナチュラブ代表が観た逢坂さんの政治観　Part ２（その10～22） 衆議院選挙
　Part ３（その23～36）　選挙後雑感、永田町での逢坂議員　　　 Part ４（その36～48）靖国神社「遊就館」レポート
　Part ５（その49～60）　エリート教育

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６９（2006年3月27日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　打楽器アンサンブル　coup de baguette （クー・ドゥ・バゲッド）　３rd Regular Concert

私どもの連続シンポジウムにほぼ毎回ご参加くださる方からお誘いをいただき、
3月26日に札幌市教育育文化会館大ホールで開催された標記演奏会を楽しみました。

クー・ドゥ・バゲッドという聞き慣れないフランス語に戸惑いましたが、
演奏会用パンフレットに、下記のように書かれていて、
いかにも打楽器奏者に相応しいと納得しました。

　「私たちは、2003年に札幌市・江別市を拠点に活動している打楽器愛好者を中心として結成、
　活動を開始しました。
　グループ名である“coup de baguette”とは、
　フランス語で“魔法の杖の一振り”を意味します。以下略）」

このグループは現在20代（のように見えました）の学生さんを中心に12名のメンバーがいます。
このグループの音楽監督にお迎えしているヴェテラン打楽器奏者の真貝裕司さんは、
まさにメンバーの父親的な存在でしょうか。
そして、クー・ドゥ・バゲッドは、学校や団体の枠を超えた演奏研究を通して、演奏技術や音楽性を高める一方、
認知度の低い打楽器アンサンブルを広めることを目指しているそうです。

ところで皆さまは、打楽器をどのくらいご存知でしょうか。
私は、タンバリン、マリンバ、ドラム、カスタネット、ティンパニくらいしか、見分けがつかないのですが・・・
実際は、ヴィブラフォン、チャイム、トライアングル、シンバルなどもあり、
たとえばドラム自体にも数種類あってそれぞれ名がついているんですねぇ～知りませんでした。
でも、１３弦琴が一般である箏に、１７弦琴や３３弦琴があるようなものでしょうか。

さて、肝心の演奏です。
私は、バイオリンやピアノで弾かれるメロディアスな音楽が好きで、
これまではバイオリンやピアノ中心のコンサートばかりに通っていましたが、
今回はリズム主体の音楽の良さに開眼した演奏会でした。
演奏された曲目は、打楽器7重奏のための「ザ・ビッグ・ディッパー」とか「ストゥーバーニック」とか
初めて聞くものが多かったのですが、
ファリャ作曲の「火祭りの踊り」や、ホルスト作曲の「惑星」などもありました。

まず演奏するもの自身が演奏を楽しまなければという若い演奏者たちが、
おもしろい仕掛けやパフォーマンスを交え、時には笑顔で演奏していましたが、
でも実際はとても真摯な感じがしましたし、演奏に集中している姿にいつの間にか私も引き込まれていました。
こういう若い世代の活躍は、嬉しいものです。
　
そして、そういう若い彼らの中で、
真貝さんがスネアドラムのソロ演奏や、フラメンコ・カスタネットでの演奏を披露されましたが、
やはり舞台が締まるのですね。
それは、ヴェテランの存在感そのものでした。

真貝さんは、2005年まで札幌交響楽団首席ティンパニ・打楽器奏者としてオーケストラ活動のかたわら、
ソロやアンサンブル演奏活動も続けながら、
各地のアマチュア・オーケストラや吹奏楽団で後進の指導にも当たってこられました。
ヴェテランに比して確かに若い世代は技術面では力不足でしょうし、
特に芸術的な活動では醸成が期待される“プラスアルファ”を期待するのは酷かもしれません。
でも、若い世代がいつか追いついてくるのを待つのではなく、
自分の持てるもの、しかもその最高のものを、若い世代に伝えていく。
そういう真貝さんのようなヴェテランの姿勢に、私は“エリートの本質”を見ました。

今日は、「若い世代の活躍とヴェテランの応援」を広く皆さまにお知らせしたくて、久しぶりに日記を書きました。

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６８（2006年3月18日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　負の連鎖　（４）

教育の機会均等。
どういう仕組みになれば、文字通りの教育の機会均等になるのか。

簡単に思いつくのは北欧などに例が見られる高等教育の無償化ですが、
それも一つの解答でしょうか。
無償化まで一気に行かなくても、せめて奨学金制度の拡充があれば。
学費だけでなく生活費もなければ、高等教育の無償化だけでは片手落ちですし。
また、返済無用・無利子・返済猶予など利用学生に選べる奨学金制度であれば良いですね。

また、この仕組みを実行する際には“悪平等”をやめることです。
「高等教育の無償化を一斉に実施するのが今後の財政上困難であるのは明らかだから、
高等教育の無償化は実施しない」ではなく、
無償化を必要としない層の子どもには当然無償化をしない。
無償化しなければ高等教育を受けられない層の子どもだけを対象にすればよいのです、
つまり、誰にでも一斉に同じサービスをするという“悪平等”をやめるべきです。
“機会均等”は“悪平等”とは違います。
公的機関が、援助が必要な子に援助して、援助不要な子と同じスタートラインに立たせる。
そして、そこで競争させるのならフェアでしょう。それが“機会均等”です。
そういう考えをこそ、私たち市民が持たなければいけませんね。

さて、ここまでは政府・行政など公的機関の責任で取り組むべきことです。
でも、それだからといって、
すべてを政府や行政に任せて私たちが何もしないでいてよい訳はありません。
当然、政府・行政が施策を実行するように働きかけなければいけません。
それは私たち国民の義務です。

でも、それだけでは不十分です。
一寸先は闇とは言え、今、皆さまや私は確かに生活困窮者ではありませんね。
そうであるならば私たちの幸運をちょっとだけ、
不運な人にお裾分けしなければ申し訳ないとお思いになりませんか。
でも、そのときに「金銭的余裕があるから、ないものに分けてやる」というような、
思い上がりだけはいけません。
もっと素朴に「困っているときはお互いさま」という心から発する行為でありたいですね。

では、政府や行政ではなく、私たち普通の市民に出来ることは、
いったいどういうことでしょうか。
自分や自分の家族のことでなくても、
他人のために教育の「負の連鎖」を少しでも食い止めるために出来ること。
それは、決して“上”から“下”への施し・慈善ではなく、
今、貧困層といわれる人々の次世代への貧困への「負の連鎖」を断ち切るための
手段としての支援でなければなりません。

今の私に思いつくことは、たとえば目的ある寄付をすること。
国から国へのＯＤＡのような寄付ではなく個人から個人への寄付。
困窮している人々の手元に直接、必要な援助が届くような仕組みです。
そして当然ですが、それらの仕組みは既に多くの人々で作られ運営されています。
学校施設がないところに学校建設のための寄付や労働力の提供。
学校運営のためのノウハウの伝授や費用や学用品の寄付。
国内外の学校（特に大学）で学ぶための学費や生活費等援助。
また学校教育だけでなく、自立目的で自ら生活費を生み出すような技術
（たとえば土地の特産物に付加価値をつける目的の織物や刺繍のテクニック）
を学ぶ場や指導者の提供や運営方法の伝授。
あるいは、実際の労力提供というヴォランティア。

私は自分に出来ること、自分がしていることをのみ例（注）に挙げました。
が、継続的ではあるけれど僅かな寄付行為に過ぎず、残念ながら“受身”です。
何もしないよりは少しは良いかという程度です。
ですから、皆さまが何か一つでも積極的な仕組みを考え出してくださったら、
それを広げていって下さったら・・・と思わずにいられません。

そして繰り返しますが、
貧困層といわれる人々の「負の連鎖」を断ち切るための何かをする際に、一番大切なことは、
決して押し付けであったり、優越感であったり、感謝・評価を期待するなどという“さもしさ”を持たないことです。

最後に蛇足ですが“お金”について。
お金自体には、良いお金も悪いお金もありません。
お金自体は、あくまでも無色で罪がありません。
お金を使う人とその目的によって、お金は良いお金にも悪いお金にもなります。
ですから、私たちは、お金のためにも、良い使い方をしなければなりませんね。
また、昔の人は言っていますよ、「お金は天下の回りもの」と。
ほんとうにそうじゃありませんか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（注）
①　犬養道子基金
　　　　　犬養道子さん中心の世界の難民支援の一環。日本の大学で教育を受ける難民の子のための
　　　　　支縁組織で10年をはるかに超える実績がある。日本で高等教育を受け祖国に帰っていった難民の子は、
　　　　　祖国復興の礎となるのはもちろん、日本との架け橋にもなっている。
　　　
　　　　・犬養道子基金事務局　：〒277-0065　千葉県柏市光が丘2－1－1　麗澤大学内
　　　　　　　　　　　　　　　　TEL ： 04-7173-3216
　　　　　　　　　　　　　　　　FAX ：　04-7176-1177

　　　　・郵便振替口座　　口座番号：　00120－2－196459
　　　　　　　　　　　　　　　　口座名　：　犬養基金
　　　
　　　　・銀行口座　　　　銀行名　：　三菱東京ＵＦＪ銀行　松戸西口支店
　　　　　　　　　　　　　　　口座番号：　（普）0723331
　　　　　　　　　　　　　　　口座名　：　犬養基金代表　犬養道子　

②　あしなが育英会
　　　　発足当初、交通事故遺児のみ対象であったが、現在は親の死（病気・自殺・事故・災害等すべて）の
　　　　原因如何にかかわらず遺児への支援を行っている。特に阪神・神戸大震災で親兄弟姉妹を失った遺児の
　　　　生活＆精神ケアも積極的に行っている。また世界の遺児との連携や支援も行っている。
　　　　この不況下の奨学金申請増加の一途ゆえ、支援はワンコイン（500円）からでも、と呼びかけている。

　　　あしながホームページ　http：// www.ashinaga.org

　　　・あしなが育英会本部　：〒　102-8639　東京都千代田区平河町1－6－8　平河町貝坂ビル
　　　　　　　　　　　　　　 TEL ：03-3221-0888
　　　　　　　　　　　　　　　FAX ：03-3221-7676

　　　　・郵便振替口座（目的別に8種）の一例
　　　　　　　　　　　　口座名　：　あしなが育英会あしながさん奨学金係（奨学資金専用口）
　　　　　　　　　　　　口座番号：　00180－0－15595
　　　　
③　他に、ユニセフ世界ボランティアセンターはじめ、
　　アフガンで長く継続的医療支援活動を行っている中村　哲さんの「ペシャワール会」など多種多様です。

　　　皆さまのお考えで、ぜひ一つでもお選びくだされば、嬉しいです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（「負の連鎖」シリーズ連載終了）

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６７（2006年3月17日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　負の連鎖　（３）

どの程度の収入であれば、普通の生活レベルといえるのか。
子どもに義務教育以上の教育を受けさせるには、どのくらいの所得が必要か。
私は、平均的家庭とか平均的家族構成とかいうようなことに関心がないので、
そのあたりの数字には不案内ですし、
また今は、とりあえず平均的家庭については除きます。

ここでは「貧しくても、逆境に負けずに頑張る人はいる」という一般論を、考えてみましょう。

母子家庭
　（単親家庭は母子家庭＆父子家庭を指しますが、
　父子家庭に比べはるかに低所得であるという意味で、ここでは母子家庭をとりあげます）
の平均収入は生活保護費よりはるかに低く、年収200万前後だそうですが、
この額は、たとえ一人暮らしでも決して余裕ある生活はできないでしょう。
その上、子どもが一人でもいれば・・・と、ため息がでます。

普通の大学生一人の年間学費＆生活費が200万円以上といわれていますので、
母子家庭の子が大学教育を受けるチャンスは、平均的家庭の子と比べるまでもなく、かなり低いでしょうね。
これだけでも、平均的家庭の子と母子家庭の子の「教育の機会は不平等」です。
たとえ、親に貧困の責任があるにしても、
その子にまで貧困の責任を負わせるのは、フェアではないと思いませんか？

また、過去の高度成長期のように、景気がよく就職の機会にも恵まれていた時にはまだ、
苦労や努力も報われることも多かったでしょう。
そういう時代を経験した人々や知識として知っている人々が、
貧困から抜け出せないのは、本人の努力不足であると簡単に考えるのも無理がないかもしれません。
が、今の貧困の現状は過去のそれとは違ってきているのは確かですから、
いつの時代も個人の努力で貧困から抜け出せると考えるのは乱暴でしょう。
なぜなら、少しずつでも景気が回復してきているという立場に立っても、
パートやアルバイトなどの雇用形態が増えはしても決して雇用の安定にはつながらないし、
他方“小さな政府”を目指す改革の下では、福祉面でますます個人の負担が大きくなります。
つまり、富裕層と貧困層の差が大きくなり格差は広がるばかりでしょう。

ざっと以上のような状況―“機会の平等”があるとは思えないという状況から導き出される結論は、
貧困家庭から次の貧困家庭が生まれる、ということです。
世代間再生産ですね。
資本主義経済社会の競争の原理では、ある程度、差が出るのは仕方ないとしても、です。
これが“負の連鎖”です。

これに対して、専門家はもちろん多くの人々が
こういう仕組みを少しでも変えなければいけないと真剣に対策を摸索しています。
そして、貧困層の再生産を防ぐ最良の仕組みは、
やはり教育制度を変えることだと考えられています。
今の我が国では、親が貧困である子は、貧困でない層の子に比べて、
より高収入を得られる仕事につくための高度な技術や学歴を得られず、
また昔と違って、教育で差をつけられると再挑戦する場さえ失ってしまうというのが通例です。
いつまでたっても貧困から這い上がれないのです。

では、どんな家庭に生まれても、
親の収入に関係なく本人の能力や努力によって高等教育を受けられ、
結果、親より高い収入を得られる仕事につけるような仕組みとは、どういうものであるのか。
それを次回に考えてみましょう。

それを考えるときには、是非、問うてみてください。
「人は、自分の運命を受け入れて生きていくよりほかないだろうか？
貧しい家庭に生まれた運命を受け入れて、努力をしようにもできない環境で生きていくしかないから、
より収入の高い仕事につくことも出来ずに、親と同じ貧困から抜け出せないのは、仕方ないことだろうか？
不幸にも、そういう運命に生まれたのが自分自身でも、自分の子でも？」と。

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６６（2006年3月15日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　負の連鎖　（２）

「負の連鎖」シリーズ再開です。
再開にあたって、このシリーズ（１）で書くべきことを忘れていましたので、改めて書きます。
それは、「負の連鎖」はいろいろな分野で見られますが、
この日記では“教育”やその周辺に限って考えることにさせていただくということです。
また、それに関して私が書きたいことは、ただ一つ“機会の平等”についてです。

私たちの国では、貧困の問題は隠されているか、
あるいは貧困に関する統計資料を行政側が出さない傾向にあるといわれています。
その背景として、私たちの社会に
「貧困は家族で解決すべき問題」という根強い意識があるからかも知れません。
そしてその結果、富裕層のみならず平均的な所得層だって、生活保護家庭の実情を知らない、
そしてまた、その結果、貧困問題は、ますます社会の表舞台から見えにくくなる、
という悪循環、または連鎖になっているのでしょう。

今、私たちの国では、小中学校教育は義務教育で無償です。
そういう中で、一方に、
家庭教師や塾でよりいっそうの勉強をする環境に恵まれ、好きな習い事ができ、
ときには贅沢な家族旅行もでき、義務教育以上の教育を当然のように受けられる子どもたちの層があります。
でも片一方に、
受ける教育は義務教育がやっと、しかも、生活自体が立ち行かない層の子どもたちがいます。

生活保護家庭など貧困層といわれる家庭の子どもたちがいることを、
その実情を深く知らなくても、多くの私たちは、知っていますね。
そして、私たちは「貧しくても、逆境に負けずに頑張る人はいる」と、一般論で片付けがちです。
でも、どこか後ろめたさを感じているのではないでしょうか。
そういうあたりを、ちょっと考えてみたいと思います。

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６５（2006年3月8日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　上田＆逢坂、アスコットタイ・デビュー？！

「ナチュラブ・北海道」主催の連続シンポジウム第８章「社会保障制度」は、
予定通り３月５日に無事終了いたしました。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。改めてお礼を申し上げます。
なお、シンポジウム内容の詳細につきましては、これまでの各章と同様に、
テープ起こしした原稿に、講師の先生ならびに上田文雄・札幌市長、逢坂誠二・衆議院議員の
校正をいただいて記録集といたしますので、完成をお待ちくださいませ。

ところで、今回参加された皆さま、上田さんと逢坂さん
（私は、どうしてもお二人を“市長”、“議員”とはお呼びしにくいのです。
それで、お二人を“さん”付けでお呼びさせていただきます）
ともにお二人揃って、ちょっと雰囲気が違っていたのに、気がつかれましたか？

実は・・・お二人とも、アスコットタイ・デビューされたんですよ！
話せば長いことながら・・・というワケがあるんです。

「ナチュラブ・北海道」の常連のお一人に、
いつもアスコットタイをされているおしゃれな方がいらっしゃいますが、
逢坂さんがその方のアスコットタイを褒められたことがあるのです。
そのとき、褒められた方が、
「じゃ、逢坂さんにも、プレゼントしますよ」とおっしゃった。

でもまさか、ほんとうにプレゼントされるなんて思ってもいなかった逢坂さんのもとに、
ちゃんとアスコットタイが届き、
「次回のシンポジウムの際に、結び方をお教えしますよ」というコメントが添えられていました。

その方は、ちゃんとお約束を守って、3月5日のシンポジウムにも参加され、
開会前に控え室で、逢坂さんにアスコットタイの結び方を伝授されたのです。
逢坂さんも、ちゃんと約束を守って送られたアスコットタイを持参され、
しかもアスコットタイに相応しいカッターシャッツを来て現れたのですよ。
でも普通のネクタイで。
そして、アスコットタイの結び方を伝授されたのでした。

で、そこでハプニングが！
というのは、逢坂さんが、常連さんにアスコットタイの結び方を教わっているのを、
ニコニコされながら眺めていた上田さんの様子が、なにか羨ましげで・・・。
「あら、上田さんもアスコットタイ、してみたいのじゃありません？」と、思わず訊きましら、
「うん」って、ちょっと恥ずかしげに。
たまたま、常連さんがもう一本アスコットタイを予備に持ってらした！
そこで、上田さんにも、ご指南を・・・・。
そうしたら、上田さんにとってもお似合いで、ご本人もお気に召して、
結局そのままお二人揃ってアスコットタイで、シンポジウムのお席に出ることになっちゃった、
というわけです。

「倉田先生は？」ですって？
三人の中で一番お若い先生は、やはり上田市長＆逢坂議員の貫禄に敬意を表されたのか、
終始笑顔で楽しそうにしていらっしゃいました。

ということで、これらの様子は、このホームページの
「新着情報　シンポジウム第8章終了のごあいさつ」　に載っている写真をごらんください。

ところで、控え室では、しっかりと打ち合わせをしないのか、ですって？
いえいえ、お昼をご一緒しながらのお話は、弾みながらも真剣でした。
だって、シンポジウム本番では
第一部の倉田先生の基調講演も、第二部のパネルディスカッションも、スムーズに進行したでしょう？
その証拠に、シンポ終了後には、参加者の皆さまからは、異口同音に
「今回のシンポは、最高でしたね！」という賛辞が寄せられましたから。

実は、参加者の皆さまは、毎回お帰りの際に必ずおっしゃるのですよ、
「今回のシンポは、最高でしたね！」と。
ということは・・・この連続シンポジウムは、毎回「今回は最高」なんですよ！
ということは・・・次回は、次々回は・・・と空恐ろしくなってしまいました。

いえ、決して思い上がってはいません。
9章と最終章・10章の2回を残すところとなったこの連続シンポジウム運営にあたって、
ここであらためて気を引き締めていかなくちゃ、と
上田さん・逢坂さんはもちろんスタッフ一同誓い合った次第です。
そういうことで、9章＆10章も、乞うご期待！

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６４（2006年3月3日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　札幌市職員発表会　2006　「元気の種コレクション」（３）

「標記（2）では、元気の種・17例を紹介しましたので、今回はその続きの11例の紹介です。

【Ⅴ.　各局・区取組事例の報告　】
　　（18）　「まち本」の舞台裏！　～都市計画制度普及事業～　・・・・・・・・・・・・・・・　　＜市民まちづくり局都市計画部＞
　　　　　　　まちづくりに役立つ都市計画の本、“まち本”を、カタい・難しい・分りにくい・から救い出す方法とは！？

　　（19）　札幌市交通局の行動宣言「お客様への約束」とその取組内容　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜交通局＞
　　　　　　　市電での忘れ物傘利用の傘貸し出し、地下鉄駅構内の職員による清掃作業など、10項目の「約束宣言」

　　（20）　清田区における子育て環境づくり　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜清田区＞
　　　　　　　年少人口が14,6％と最も高いながら交通不便な区だから、地区へ出向く“わくわく子育てセミナー”実施

　　（21）　豊平区子どもの市民自治推進プロジェクト　・・・・・・・・・・・・・・・・　＜豊平区子どもの自治推進プロジェクト＞
　　　　　　　陵陽中学校とのワークショップに基づき、おそうじ隊・ゆきだるまつくり隊など子ども市民自治意識の醸成

　　（22）　他区調査・見学による窓口サービスアップ研修　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜白石区戸籍住民課＞
　　　　　　　職員全員で各区戸籍住民課調査・見学し、それを参考に数多くの改善案（窓口レイアウト改善など）実施

　　（23）　子育て情報ホームページ「KA・YELL～カ・エール」の開設と市民との協働運営
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜厚別区保健福祉サービス課子育て支援担当＞
　　　　　　　区の子育て担当職員＆子育て中の親＆子育てボランティアによる子育て情報満載のホームページ運営

　　（24）　施設利用者の声を取り入れた施設づくり　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜都市局建築部＞
　　　　　　　公共施設建築に際し計画・設計段階からの地元説明会・利用者アンケートなどの実施や断熱工法検討

　　（25）　広告入り砂箱の設置　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜都市局雪対策室＞
　　　　　　　冬期のつるつる路面での転倒防止用に蒔く砂の保管箱を企業が提供、市民が蒔き、市が管理する仕組

　　（26）　来庁市民の利便性向上に向けた仕掛けつくり　～「東区窓口スマイル会議」の取組～　・・・・・・・　＜東区＞
　　　　　　　東区役所羅針版作成・庁内誘導サインの改善・市民向け庁内放送の充実などの実施、職員意識も高揚

　　（27）　水道局電話受付センターの24時間化　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜水道局＞
　　　　　　　水道局電話受付センターと水道緊急センターを一本化し、24時間年中無休のワンストップサービス実現

　　（28）　西区サービスアップ実践研修（プロジェクト）の取組　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜西区＞
　　　　　　　職員自ら研修プロジェクトをつくり、電話応対向上取組・名札改善・庁内案内表示の工夫改善など実施
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

以上、「元気の種」の紹介でした。
いかがでしょうか？

13時30分からほとんどノンストップで延々3時間30分！
（ナチュラブ・北海道の連続シンポジウムも、実は毎回、途中休憩を20分挟んで13時から16時30分の長丁場。）
終了したのは、17時過ぎでした。
でも不思議なことに、全然退屈しなかったのですよ、座りつづけで、ちょっとお尻が痛くなりましたけれど。
どれもこれも、私たちに身近なことばかりでしたので、時々「あ、そうそう、そうなのよね」とつい、声を出してしまいました。

ところで今回の発表会は、事前に新聞等でPRされていましたが、一般市民の皆さんの参加は全く低調でした。
開催日時や会場（市役所本庁舎）の制約があったかもしれませんが・・・
それにしても、市民の皆さんももう少し関心を持たなければいけませんね。
「税金を支払っているのだから、何でも行政にやってもらって当然」という意識で
市役所に苦情ばかりを一方的に言いっぱなしでは、いけません。

「市民と行政の協働」が唱えられて久しいですが、市民側も行政側も同じ住民です。
対等な関係です。
双方がそれぞれの役割を担いながら住み良いまちをつくる、というのが「市民と行政の協働」です。
もちろん行政側の皆さんには、市民のために働くことが仕事です。
でも“私一人くらいでは何の力にもならない”のではなく
“せめて私ひとりでも”という気構えが、市民にもあらまほしい。
そういう“私”が一人、また一人と出てくると、いつの間にか“力”になるのではないでしょうか。

札幌市には、上田文雄という“一人”が入ってきて、たまたまその“一人”は市長だった。
それ故、その影響力も大きく、全体に波及してきた。
つまり、上田市長が蒔いた種が芽を出し育ってきている、それが現状でしょう。

そして、その種は、市役所内部だけに止まらず、ちゃんと市役所外にも飛んだのですよ。
というのは、この発表会に参加された一人の市民の方が、
25番目の「広告入り砂箱の設置」という“種”に呼応されたというのです。
種は、蒔かれ、芽を出し、そして育っていく。
種を蒔くのも、育てるのも、市民・行政の双方です。

以上、3回に渡って、札幌市役所職員による「元気の種コレクション」を紹介し、私なりのコメントを綴りました。

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６３（2006年3月2日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　札幌市職員発表会　2006　「元気の種コレクション」（２）

　「元気の種」は、全部で28です。
公平を期して、全部ご紹介しますが、今回は発表順に17番目までです。
また、発表内容は、私の責任で“凝縮“させていただきました。　（お名前は敬称略）

【Ⅰ.　職員提案「優秀賞」の発表　】
　　（1）　簡易窓口整理券発行システムの開発　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜北区篠路出張所・佐々木壱＞
　　　　　　銀行窓口等で実施されている公平な順番待ちを、テプラプリンター利用で初期費用5万円程度で導入

　　（2）　生活道路整備工事における既設排水施設の有効利用　・・・・・・　　＜白石区土木部維持管理課・園田博之＞
　　　　　　道路削減が減ることにより、施行時間が短縮＆工事費が削減

　　（3）　老人保健施設「ライラック荘」の源泉100％化による集客の増加と経費の節約　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜都市局建築指導部構造設備確認課・岩村俊二＞　
　　　　　　水道の代わりに雪や風の利用で源泉を冷やし、源泉100％天然温泉化と年間数百万円経費節約に成功

　　（4）　塩ビ製汚水枡エアー抜き鉄蓋の設置　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜建設局東部下水管理センター＞
　　　　　　エアー抜き弁（鉄蓋）設置による排水設備への空気の吹き上げ防止で、トラブル解消＆コスト削減実現

　　（5）　男女共同参画理念の周知啓発（案）　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜豊平区保健福祉部政策研究会＞
　　　　　　男女が持てる能力発揮社会実現に向けてＰＲ方法の提案・まずは札幌市役所から変わらないと！

【Ⅱ.　政策課題研修の報告　】
　　（6）　学校が地域と連携して、その教育力を引き出すにはどうしたらよいか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・　＜平成17年度政策課題研修　１グループ＞
　　　　　　地域と学校の連携モデルとして、「受入先共有システム（仮）」と「学校に行こうプロジェクト（仮）」の提言

　　（7）　商店街と地域をつなぐ新たなまちづくりハウス像　・・・・・・・・・・　　＜平成17年度政策課題研修　2グループ＞
　　　　　　空き店舗利用の地域住民の公共的拠り所確保。人が集まる工夫と補助依存の事業からの脱却が課題

　　（8）　活かす！元気動物園　～　環境教育施設の運営について考える　～　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜平成17年度政策課題研修　3グループ＞
　　　　　　円山動物園の活性化は、動物たちの魅力の引出＆動物園職員のもてなしの心＆学校の環境教育で！

【Ⅲ.　新採用職員からの提案　】
　　（9）　札幌市で働いてみてわかったこととその解決策　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜フレッシュ　とよひらの種＞
　　　　　　もっと実務に即した採用時研修と区役所全体が分るマニュアル（区役所マップ）の作成を！
　　
　　（10）　新採用職員研修について　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　　＜水道局給水部藻岩浄水場・上田　剛＞
　　　　　　　参加型プログラム開発など新採用研修向けマニュアル見直し　＆　後期研修の充実を！

【Ⅳ.　個人・グループからの発表　】　
　　（11）　「働きやすい職場を」みんなでつくろう！－提案書―　・・・・　　＜白石区保護課「働きやすい職場連絡会」　＞
　　　　　　　生活保護率が最も高い区の職員のメンタルヘルス事例（対応マニュアル、同行訪問ルール化など）発表

　　（12）　小学生のスポーツ活動支援（年間100試合を目指して）　・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜南区課税課・谷口博規　＞
　　　　　　　父母同伴で参加する小学生のスポーツ活動はプレーと観戦双方を活性化するから、市も支援を！

　　（13）　「DoCity」（札幌市と北海道銀行の若手自主研修グループ）　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜Do City＞
　　　　　　　【du siti】　つまり　どぉしてい～？　官民共同で議論をして、その提案で「中小企業育成基金」実現

　　（14）　コールセンター活用による業務改善事例　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜市民まちづくり局ＩＴ推進課
　　　　　　　年中無休8：00～21：00のワンストップ「ちょとおしえてコール」によるサービスアップと業務改善両立例紹介

　　（15）　元気で楽しく！キャリアアップするためのネットワークつくり　　・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜めんたりんぐるーむ＞
　　　　　　　女性職員同士の情報交換と背（Se）をぽん（Pon）と押して応援するプロジェクト（ＳｅＰｏｎ）で活動中
　
　　（16）　西区における職員ボランティア活動について　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　　＜西区もりあげ隊＞
　　　　　　　職場のある西区を元気にしたいという職員の個人ボランティア参加だが、“市と区”を背負っている実感

　　（17）　厚別区まちづくり塾の活動紹介　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　＜厚別区まちづくり塾＞
　　　　　　　厚別区職員有志グループで、プチガーデン大作戦・サイクリングロードアート事業など楽しく取り組む！

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６２（2006年3月1日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　札幌市職員発表会　2006　「元気の種コレクション」（１）

弥生・三月。
如月から弥生へ。早春から春へ。
“きさらぎ”といい“やよい”といい、とても美しい響き。
四季がはっきりしている我が国の“やまとことば”は掛け値なく美しい。
　
月初めは、やはり明るく希望のある話題からスタートしたいと思います。
それに相応しい事例（標記）がありますので、遅ればせながら改めて紹介させていただきます。
　（ということで当日記「負の連鎖」連載は、一時中止。もちろん再開しますが）

「元気の種コレクション」は2月22日に実施され、その様子が北海道新聞にも載りましたので、
既にご存知の方も多いでしょう。
でも、札幌市民や北海道民だけにではなく、もっと多くの地域の皆さまに、
札幌市の試みを知っていただきたく思います。

上田文雄・札幌市長は、2003年に初当選されて以来、
自治基本条例制定・まちづくり・市役所改革の三つの公約実現に向けて、
それぞれ一般市民からなる「市民会議」も立ち上げました。
そのうちの“市役所改革”には、
市役所（区役所等、市の組織全部を含む）内部からも呼応する形で積極的な職員が集まり、
自分たちの職場でも改革を担い、
その内容を発表しあい情報共有をしようという動きがあると聞いていました。

話が前後しますが、私はその「市役所改革市民会議」の
公募委員を務めさせていただきました。（2003年11月～2005年10月）
その委員会の席では、率直に苦情も言いましたし、厳しい要望も出しました。
また市民として“こうあって欲しいという市役所（職員）像”の提言も挙げました。

でも、それだけでは市民会議委員として片手落ちであると思っていました。
私自身も市民としての責任を果たさなければ公平ではないという理由です。
また、市職員のみなさんが、私たち市役所改革市民会議が挙げた提言を
どのように受け止めて実現していこうとするのか、
その姿勢を確かめ、それを応援しなければならないと思っていました。

そこへ、市政推進室（市役所改革市民会議・担当部局）から、
「元気の種コレクション」開催のお知らせをいただいたのでした。

なぜ、このような発表会を開催することになったのか。
そのわけは、「元気の種コレクションの開催にあたって」というご挨拶文に、
次のように載っています。

　『これまで本市においては、
　　職員提案制度による職員の創意工夫による改善や企画の提案、
　　各局区における市民サービスの改善に関する取組、職員研修、自発的な研究等、
　　様々な機会を通して、市政に関する職員の民さんの有意義な意見等が出されてまいりました。
　　そこで、こうした職員の皆さんの新たな発想や意欲、研究成果等を組織横断的に共有し、
　　それらを施策に反映させる取組を行い、
　　その過程を通して職員の意識改革、組織風土の改革を促して行くために
　　「職員発表会2006　元気の種コレクション」を開催することになったものです。』

この発表会は、実行委員会形式で実施されましたが、正副実行委員長は一年生職員だそうです。
もちろん実行委員会には上司にあたる職員さんもいますので、
これまでの“お役所”なら、実際に動くのは若い層でも
委員長などのポストは上司が務めるというのが“常識”だったでしょう。
でも、今回は違います。積極的な新人職員が自ら委員長に名乗り出る、
またそれを上司が支援するという風土が生じてきているのです。
お役所に、新しい風は確実に吹き始めたのです。

そういう雰囲気を生むのは、民間出身の上田文雄・札幌市長の影響力の賜物でしょうか。
この発表会には、公務の合間を縫って上田市長も駆けつけ、最前列で発表を見ていらっしゃいました。
そして発表者に表彰状（でしたかしら）を、お渡しになり握手をされました。
最後の講評では、受けた感動をそのままに
　　「こんなに素晴らしい職員を持って、幸せです。ほんとうに、ありがとうと言いたい。
　　これからは、皆さんが蒔かれた種を元気に育てていくのは、私たち全部の責任です。」
と話されました。
もちろん三人の副市長も、お時間の許す限り、真剣に発表を見ていらっしゃって、
それぞれ感慨深い講評をされました。

札幌市役所の職員さんは、幸運ですね。
自分たちの仕事への姿勢や仕事ぶりを、上司や副市長・市長に直接見ていただけるというのは、
なかなか他の市町村ではないことではないでしょうか。
特に、人口187万人という大都市・札幌の、職員数が16,000人という市役所で、
こういう創意工夫に満ちた職員発表会が実施されたということ。
これは、上田市長だけが誇ることではなく、私たち札幌市民も、誇れることだと思います。

いかがですか？
“春”に相応しい話題でしょう？
“元気”とか“種”とか・・・いかにも芽吹きの春に相応しい。
ということで次回は、どのような“元気の種”があるのか、ご紹介しましょう。
なんと、28の種が、あったのですよ！

　上へ戻る　　　　 トップページへ

　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ナチュラブ・日記　その６１（2006年2月27日号）
　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　　　　　負の連鎖　（１）

2月26日付け北海道新聞朝刊のフロントページ見出しは、「経済格差　学力に反映」です。
共同通信社が全国の小中学校教員を対象に実施したアンケートの結果、
家庭の経済格差拡大の影響が子どもの学力に及び、
成績の下位層が増えたと考えている教員が5割近くに上がることが分ったそうですね。

親（子どもの保護者）が子の、勉強をみる余裕がない・給食費を出せない・生活自体が成り立たない・
成績に関心を持たない・塾や参考書などに費用をかけないなど、親の意欲低下が指摘されています。

これに対して、学校側の対応・対策は、
「十分に出来ている」はわずか3％、「不十分」は79％、「ほとんど出来ていない」は15％で、
大多数の教員は、問題があると考えています。

対応策は、時間を取り個別に教えている・授業で複数の教員が教える・
習熟度別授業・放課後や朝に希望者に補習する、などです。
　
「教員の8割が家計の格差拡大を感じているのは、現場の実態を反映した数字。
家計の二極化が、学力の二極化を招いている。
今は都市部に顕著だが、やがて地方にも広がっていく。
家庭に子の学力の責任を負わせれば階層の固定化につながる。
学力の底上げには、学校の地道な指導に期待するしかない。
その際、政策的には、勉強に遅れた子が多い問題校にこそ
逆差別といわれるくらいに手厚く予算や教員を配分するべき。
一部の自治体に見られる学校間競争は格差拡大を広げるだけ。（要約）」
というような教育学者のコメントが載っています。
　
これは“負の連鎖”であると、新聞記事は続きます。
親のリストラ・事業不振・離婚・・・、不幸の原因は各家庭で様々でしょうが、
その結果の経済力格差拡大は、やはり一番弱い子にｌ学力低下という影を落とす・・・
不安な生活が学習への集中力を奪い、学力低下を招くという“負の連鎖”。
それが深刻化してきている今、急がれる対策は・・・・。
　
先日まで連載した「エリート教育」の（5）で、私は、上記の教育学者のコメントに近いことを記しました。
つまり、学校教育、特に公教育に予算をたっぷりつけるべきであると。
政治というのは、そういうことであると思うからです。
悪平等ではなく、必要なところに必要なだけ予算を付けるべきだと考えるからです。
　　
ところで・・・
民主党が、ライブドアと自民党の関係を追及したいがための“勇み足”
（マンション偽装疑惑を追及する側が、功を焦っての偽装メール工作だとすれば）のようですね。
党内での情報共有もなく、党内のマネージメントができていないようで・・・
他にも、“女性天皇・女系天皇”の問題など、遅ればせながら書きたいことはあるのですが、
それらはいつかまたということで、“負の連鎖”について思うことを書くことにします。

　上へ戻る　　　　 トップページへ