ナチュラブ・日記パート４

ナチュラブ・日記　　　　Ｐart　４

　　　　　　　　Part １（その1～9）　　はコチラ　　ナチュラブの代表が観た逢坂さんの政治観を書いています
　　　　　　　　Part ２（その10～22）　はコチラ　ナチュラブの代表が観た衆議院選挙を書いています
　　　　　　　　Part ３（その23～36）　はコチラ　ナチュラブ代表の選挙後雑感、永田町での逢坂議員など

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ナチュラブ・日記　その4８（平成１７年12月31日号）
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　　　　　　　　　　　　　　２００５年の終わりに

今年も、あらゆる分野で思いもかけないことが起きました。
喜怒哀楽といいますが、人は歳を重ねるごとに、楽しいことや嬉しいことなどの喜びよりも、
苦しいことや腹立たしいことや悲しいことなど辛いことのほうが多くなると思いませんか？
こうあってほしいと思うことが思い通りにならない、
これだけは避けたいと密かに願っていたことが起きてしまう、
そういう事態が多くなるような気がするのは、私だけでしょうか。

でも、今、私は、皆さまにこうして年末のご挨拶をしたためるのに十分な健康体ですし、
友人・知人に思いを馳せるだけの時間のゆとりもあります。
また、明日食べるものの心配も、眠る場所の心配もありません。

ちょっと気障（きざ）な表現ですが、そういうことが人の幸せではないかと思います。
ごく普通の生活・・贅沢ではないけれど口に合ったものを食べて、自分の能力を発揮できる仕事をもち、
好きな音楽を聴き、本を読み、友人たちと飲みかつ語り、シャワーで一日の汗を流し、
洗い立ての清潔な衣服に着替える、そして眠りに就く、と言うごく普通の生活。
少なくとも、今の私は、そういう生活を送っています。
このことの有難みを知り、それを素直に感謝できるようになれるだけの十分な歳を重ねてきました。

また、これも少々気障な言い方ですが、
そういう自分の幸運のおすそ分けをしなければ、と考えるようにもなりました。
人と生まれて、ごく普通の生活さえ送れない多くの人に代わって、私に出来ることは何か・・・と。

人ひとりの力など知れていますが、でも、同じようなことを考える仲間が力を合わせれば、ちょっとした核ができ、
それを続けることによって、周りに流れのようなものが生まれてくる・・・と、今、私は確信できます。

私にとって「ナチュラブ・北海道」が、それです。
最初は数人でスタートしましたが、今ではスタッフやサブ・スタッフが20人くらいに増えました。
嬉しいことです。
またシンポジウムのテーマに沿ってお招きする講師の先生方にも恵まれ、シンポジウムの内容が深まりました。
そして何よりも、今年は、
シンポジウムに毎回のように参加くださる「ナチュラブ・北海道・ファン」の皆さまの誕生を実感できました。
あまり深く考えず１０回連続の予定で始めた連続シンポジウムですが、
2年目の今年は、予定外の特別編を組んだりして、８回目までを消化しました。
皆さまのご協力のお陰です。ほんとうにありがとうございました。
来年もまた、お付き合いいただければ、幸いです。

では、皆さま、良い新年をお迎えくださいませ。

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ナチュラブ・日記　その4７（平成１７年12月29日号）
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　　　　　　　　　　　　 靖国神社と遊就館（５）

どのような思想信条でも持つ自由を、またそれを表現する自由を、
私たち日本人は日本国憲法（第19条と第21条）で保障されています。
でも、思想信条の自由と、それを表現する自由は、
自分とは相反する思想信条の存在を認め、それらを表現する自由をも認めることとセットになっています。
その上で、公に討論や学術論文等で、オープンに意見交換をし、説得しあい納得しあう、
そういう権利義務を伴うのです。

でも、靖国神社と遊就館では、そういうことを無視しているというより拒否している感じがするのです。
これまで書いてきた経緯をお読みくだされば皆さまにもそれがお分かりいただけるのではないでしょうか。

自分勝手でも、独りよがりでも、それが私人の範疇であれば、まだよろしい。
たとえば、私人である一市民が、憲法9条を改正し集団的自衛権を付記すべきであると考えるのは自由ですし、
自分たちの考えだけを一方的に主張するのも、望ましいことではないにしても許されます。
でも、靖国神社や遊就館はある意味公人ですから、そういうことは許されないでしょう。
周囲から、それを指摘されること自体を拒否する雰囲気を有する、それが間違いであると思うのです。

なぜ彼らがそういうことをしていられるのか・・・
戦後すぐは、きっと肩身が狭かったはずです。
でも時を経るにつれて、憲法９条が少しずつ拡大解釈されていくのと期を同じくしながら、
その動きに連動して少しずつ少しずつ靖国史観が幅を利かせるようになってきたのですね。
憲法９条の拡大解釈を、この程度ならと見逃して許してきた私たち国民の責任ですが、
一つ見逃せば、相手は予想以上に大きくなってしまう・・・
その典型的な例ではないでしょうか。

靖国神社と遊就館が、
日本政府が公言している歴史観（アジアへの侵略戦争であり、アジアの人々にお詫びをした）と異なる歴史観を持つなら、
堂々とそれを主張すればよろしい。自分が絶対正しいと明言すればよろしい。
そして、それで堂々と公の議論に加われば、よろしい。
彼らの主張は、多くの展示を見ると、懐古的戦争史観と言えるかも知れません。
そこから透けて見えてくるのは、戦没者への異様な讃美です。
たとえば「名誉の戦死」というような表現に代表されます。

でも、名誉の戦死など、ない。
一般的に死は悲しいことですが、戦死は、ただただ痛ましいだけです。
靖国神社に祀られている兵士や国民は、決して名誉の死などではありません。
また、小泉首相お気に入りの特攻隊員を例にとると、
彼らは特攻隊員として死ぬか、それを拒み脱走して軍事裁判にかけられ見せしめの極刑になるか、
あるいは生き恥をさらすという不名誉の名を着せられて生きるか、その3つの選択肢しかなかったのです。
それで、彼らは誇り高く死ぬことしかできないように運命付けられた存在でした。
当時は、“何が何でも生きていることが最大の価値”ではなかったのですから！
それならば、潔く死ぬしかない。追い込まれてぎりぎりの判断でそう決めたはずで、彼らの遺書に一目瞭然です。
それが、なぜ名誉の戦死であるものか。
そういう死者に払うべきものは、安っぽい“敬意”などではなく、ひたすら哀悼の情しかないでしょう。

戦後60年の今、自分は安全なところにいて、
当時の戦地の最前線に立つ人々の心理など分ろうはずのないのに分ったふりをし、感動の涙を流すのは、
戦死した兵士を冒涜することです。鹿児島県知覧の特攻博物館で、小泉首相がそうであったように。
彼ら戦死者は、生き残った人・後から生まれてくる人に、感動などされたくて死んだのではない。
様々な法で規制され、表立って戦争に反対できない世を恨みながら、死にたくないのに死んでいった。
それだけです。そういう彼らに「敬意を表す」など的外れなことはありません。

それでは私たちは、彼らにどう接すればよいのか・・・
敬意ではなく、彼らを悼む気持ちを捧げるしかないと思います。
それと共に、彼らのような国家の犠牲者を今後は出さないように、国家をしっかりと見張ること。
そのためにこそ、私たちは日本国憲法を利用しなければなりません。
現憲法は、何も変えなくても十分に力を持っています。

それと・・・僭越で申し上げにくいことですが、
皆さまが、ご自分のお考えを表明するのに自己規制をされないことだと思います。
例えば、たった一人で考えを表明すれば潰されかねないことでも、
多くの人が同じような主張を表明すれば潰されず、
逆に大きな流れにつながる可能性が出てくるのです。

多くの一般市民の皆さまは「普段は何もしないけれど、いざというときには行動しますよ」と言います。
でも“いざ”と言うときとは、いつのことでしょう？
皆さま一人ひとりが、何かおかしい、変だと感じたときが“いざ”ではないでしょうか。

今皆さまは、そう感じていらっしゃるのではありませんか。
憲法の拡大解釈をし続けて、ついに戦争中の外国に、自衛隊を派遣したのは、完全な憲法違反であると。
また、靖国史観に異を唱えるのを憚られるような空気は、おかしいと。
またあるいは、偏狭な愛国心を強要されつつあるのは、なぜか・・・と感じていらっしゃるのでありませんか？
そうであれば、それを表明なさってください。
誰かが皆さまの意見を代弁してくれるのを待つのではなく、誰か一人に責任を押し付けるのではなく、皆さまが！
どうぞ少しだけ勇気を出してください。

靖国神社と遊就館から出たとき、私は思わず深呼吸を繰り返しました。
それほどあそこは尋常ではありませんでした。
その感じを、私は勇気を持って書きました。
それが、靖国神社に祀られている戦没者への慰霊だと思ったからですし、
また彼らの二の舞を絶対に避けなければならないと考えたからです。
私たち自身を、また私たちの子や孫を守れるのは、私たちに他ならないのですから、
私は自分が非力であることを重々承知で、このシリーズを書き続けてきました。

最後に、靖国神社に祀られている戦没者だけでなく、
戦争で亡くなった人々に哀悼の意を捧げるには、どうすればよいか、
蛇足ですが、一つの例を示したいと思います。
このシリーズの（2）でも書きましたが、今上天皇ご一家がお手本であるような気がしています。
というのは、ご一家は、先の戦争にちなむ悲惨な記念日には、公の場ではなく私的に、
すべての戦争犠牲者に対して、黙祷と言う形で哀悼のお心を示されているそうです。
そしてご家族で、先の戦争を語り継いでいく努力をされているそうです。
私たち市民も、式典などで仰々しく花輪などを捧げることだけではなく、
静かに彼らに思いを馳せる、そうして二度と同じような犠牲者を出さないよう努力すると誓うこと、
それが、彼ら戦没者に対するほんとうの哀悼の心の表し方であると思うのです。

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ナチュラブ・日記　その4６（平成１７年12月28日号）
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　　　　　　　　　　　　 靖国神社と遊就館（４）

遊就館の数ある展示室を次々見て回るうちに、謂れのない息苦しさに見舞われ始め、
もう見るのをやめたいと思ったころに、どうやら最後の展示室に辿り着きました。
第二次世界大戦については、
「大東亜戦争（第二次世界大戦）１」から「大東亜戦争５」まで、5つの展示室があります。
最後の「大東亜戦争５」の展示の終りにやれやれと思った私の目に、唐突に飛び込んできたのが、
パール（私はパル博士と記憶していますが、ここでは靖国神社表記に従います）博士に関する異様に大きな展示でした。

このパール博士顕彰碑が靖国神社参道の一角に立っていたことに、このシリーズ（2）で触れましたが、
そのパール博士とこの靖国神社との関係をすぐ理解できる方は、いらっしゃるでしょうか。

第二次世界大戦後1946年から1948年にかけて、
敗戦国日本の戦犯を裁く極東軍事裁判（東京裁判）が開かれました。
その詳細は省きますが、満州事変から太平洋戦争にいたる日本の軍事行動を侵略戦争と断定し、
被告（A級からからBC級まで）を有罪としました。
そのとき、判事の多数決による判決に反対した一人が、インドのパール博士でした。

それは事実ですから、このパール博士のことをこの展示室で展示すること自体には何ら問題はありません。
ただし、この裁判の全容が展示されているならば。
でも、実際には、極東軍事裁判についてはパール博士のこと以外、何一つ説明されていません。
ですから、この裁判の原因になった戦争や裁判を知らない世代の人々が、この展示室でパール博士の名を見ても、
いったいどういう人なのか、全く判らないのではないでしょうか。
ただ、このパール博士だけが日本の戦争責任を否定したという説明が大きく書かれ、
まるで恩人のような扱いを受けているだけなんですから。

極東軍事裁判そのものが、存在しなかったかのような書き方です。
つまり、この展示室を作った人々は、
自分たちの主張に合わない、
都合の悪いことや見たくはないし否定したい現実（彼らのよく使う言葉で言えば、真実）を
無視して扱わないというスタンスです。

これでは、過去の戦争を記録する立場としては、独りよがりであるだけでなく、
はなはだ公平さに欠けます。
戦争とは、相反する利益のために国同士が武力で争うもので、避けるに越したことがないものです。
それゆえ、何とかして戦争を回避したいという願いをこめて、
国同士は戦争防止のための外交努力を尽くし、
また国際機関等で戦争の研究が盛んになされ、国際法などが整備されてきているのです。

でも靖国神社のスタンスは、国際協調に無関心かつ戦争への独りよがりの懐古趣味です。
これでは、社会科学的検証には耐えません。
世界のスタンダードと伍しては語れません。
このことが、遊就館が科学的でないという決定的証拠だと私は考えます。

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ナチュラブ・日記　その4５（平成１７年12月26日号）
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　　　　　　　　　　　　 靖国神社と遊就館（３）

靖国神社境内はたいそう広く、拝殿、本殿のほか、
能楽堂、�耡∃鷙塋幻法併駑全曄砲里茲Δ北�饋声匳蟇錣侶柀��燭�気鵑△蠅泙后�
その中で、建物自体も大きくひときわ目を引くのが、遊就館です。
そのパンフレットに沿って、遊就館について書きますが、平常心で書き続けられるかどうか・・・・
何しろ、表記が“支那事変”、“大東亜戦争”ですし、
軍事博物館とはいえ、けっして狭くない建物のなか、展示は“戦争”ばっかりなんですもの。
　
さて、最初はまず「遊就館」という館名の由来から。
パンフレットによれば、
　　｢中国、戦国時代の儒学者・荀況の著『荀子』勧学篇の
　　「君子は居るに必ず郷を擇（えら）び、遊ぶに必ず士に就く」より、
　　｢遊｣と｢就｣の二字を擇んで命名したもので、高潔な人物に就いて交わり学ぶの意である。」

これで、お分かりになりますか？
私には、軍事博物館の名に相応しいという意味が全然理解できません。
下記の遊就館についての解説を読んでもなお、です。

　　「明治15年(注：1882年)我が国最初で最古の軍事博物館として開館した遊就館は、
　　時にその姿を変えながらも、一貫したものがあります。
　　一つは殉国の英霊を慰霊顕彰することであり、一つは近代史の真実を明らかにすることです。
　　近代国家成立のため、我が国の自存自衛にため、
　　さらに世界史的に視れば、皮膚の色とは関係ない自由で平等な世界を達成するため、
　　避け得なかった多くの戦いがありました。
　　それらの戦いに尊い命を捧げられたのが英霊であり、
　　その英霊の武勲、御遺徳を顕彰し、英霊が歩まれた近代史の真実を明らかにするのが、
　　遊就館の持つ使命です。
　　十万点に及ぶ収蔵品の中から、
　　英霊の御遺書、御遺品、歴史を語り継ぐ貴重な史資料を展示する遊就館からは、
　　英霊のまごころ、そして近代日本の真姿が浮かびあがります。」

全く科学的でない解説。
他者を認めないというより他者が存在しない、独りよがりの思想。
繰り返し使われる「真実」という言葉は、科学的な検証もなく、実体もない。
何を主張しようとしているのか、幾度読んでもわからない。
戦場が国内外を問わず、戦争で死んだ日本軍兵士＝英霊という構図。
日本には「死んだ人の悪口を言うな」という不文律のようなものがありますが、
でも、日本軍兵士がみんな顕彰されるような遺徳を持っているとは考えられないでしょう？！
それとも、こうしてとにかく日本軍兵士として徴兵され死んだ人々を、
その生前の生き様とは無関係に、すべて神として祀らなければ祟られると畏れて、
このように大げさに褒めたたえるのでしょうか。
そのために、江戸末期のそれこそ名前だけは知られている
橋本佐内、吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作なども一緒に祀って、
グレイドアップせずにいられなかったのでしょうか・・・

館内の展示室（20箇所程度）すべて見て回っても、ひたすら戦争・戦争・戦争・・・です。
しかも、亡くなった兵士の顔写真がある展示室が「�耡△凌澄后廚箸いμ召覆里任垢茵�
それだけでも4室。
橋本佐内、吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作など
江戸時代の終わりから明治にかけて国の為に活躍した人々はじめ、
明治・大正・昭和の戦争で戦死した多くの軍人。従軍記者やカメラマン。
“戦後、形ばかりの裁判によって一方的に戦争犯罪人とせられ無残にも命をたたれた千数十人の方々”
つまり、いわゆる第二次世界大戦の戦犯。
女性も、たとえば従軍看護婦、「ひめゆり部隊」「樺太真岡の女史電話交換手」などの戦死者も
今は、ここに祀られていて、すべて神さま。

彼らの顔写真を、遺族から提供された場合にはすべて、時系列にではなく、ただ並べたらしいのです。
顔写真ばかりの展示は異様です。まるでお墓代わりのようで・・・・　

他の展示室は、戦争ごとに分けられていますが・・・
　　「我が国の国難に立ち向かわれ、�耡⊃声劼凌世気泙砲覆蕕譴神鑠彈圓慮羂簓覆篝鐐茲亡慙△靴辛福垢覆�
　　約十万点に中から三千点」　です。

　水戸藩主・徳川斉昭の陣羽織。
　元帥刀。
　榎本武揚の軍服。
　吉田松陰坐像。
　坂本龍馬命肖像。
　錦の御旗。
　乃木希典像。
　東郷平八郎像。
　敵弾が貫通した歩兵銃弾。
　山本五十六愛用双眼鏡。
　トラ・トラ・トラ電文。
　鉄血勤皇隊遺書。
　日章旗への寄せ書き。
　女史挺身隊血染めの日章旗。
　家族への手紙や遺書・・・・。

まあ、こういう展示品がほとんどであるのは理解できますが、私がぎょっとしたのは「花嫁人形」です。
｢お母さんが、戦死した息子のお嫁さんにと捧げた｣と説明がありました。
ぞっとしましたよ、その説明を読んで、ほんとうに。
私も息子を持つ母ですが、こんな愚かなことは決してしない。

でも、なぜこういう細々（こまごま）としたものを見ただけで、
「戦没者の純粋なまごころに触れ、戦没者への感謝のまことをお捧げ」　できるんでしょう？
なにか、魔法のようなものがあるのでしょうかねぇ・・・この遊就館には。
私が不遜で、それを感じないだけで。
あるいはほんとうの魔ものが棲んでいるのでしょうか・・・。

ああ、もちろん、特に庶民のこういう細々したものばかりではなく、
大展示室には、艦上爆撃機「彗星」や人間魚雷「回天」、ロケット特攻機「桜花」（これらには思わず目を背けました）、
九七式中戦車、戦跡収集品などが展示されていましたよ。
なにしろ遊就館玄関ホールでは、ゼロ戦が出迎えてくれるのですから。
そうそう、おまけに、今年は日露戦争後100年にあたるので、日露戦争展も企画展示室で開催中でした。

素直に見ると、ここは・・・なんというか・・・
例えば、日露戦争では勝ったのに、という過去の栄光に酔い、
第二次世界大戦では、運悪く負けてしまっただけ、という負け惜しみそのものですね。
蛸壺のような小さな世界観に満ちています。
そこでは、戦争への反省や科学的な検証がなく、歴史に学ぶという姿勢が全く見られない。
それゆえ、軍事博物館としての遊就館は、
過去の戦争を語ることで新たな戦争を阻止しようという人類の悲願などとは無縁で、普遍性がないのですよ。
過去を美化する、過去の戦争を美化する、といわれるのも当然でしょう。
靖国神社への首相の公式訪問を是とする立場の人でさえも、
この遊就館は靖国神社境内にあることに異を唱えるのも、むべなるかな。

以上、遊就館について科学的でないと書いてきましたが、次回はその決定的証拠をお示ししましょう。

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ナチュラブ・日記　その4４（平成１７年12月24日号）
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　　　　　　　　　　　　 靖国神社と遊就館（２）

「やすくに大百科」というパンフレットが手元にあります。
「私たちの�耡⊃声辧廚箸いι礼蠅�弔い討い泙后�
これを参照しながら、ちょっと�耡◆覆海譴�気靴ど元④里茲Δ任后某声匐㌃盪曲發鬚靴泙靴腓Δ��

「第一鳥居（大鳥居）」をくぐると、右手に「慰霊の泉」がありました。
「戦場で水がなくて苦しんだ神さま（御祭神）に、ゆたかで清らかな水をささげようと、
昭和42年（注：1967年）に奉納されました。」とか。
そこを通り過ぎて進んでいくと参道の真ん中には
「大村益次郎銅像」が威圧するように、私たちを見下ろしています。
パンフレットによれば「近代日本陸軍の創設者で�耡⊃声劼料老悊卜呂鮨圓�靴真佑任后�
明治26年（注：1893年）日本で最初の西洋式銅像として建てられました。」そうです。

受験勉強時代を懐かしく思い出しますねぇ、大村益次郎・・・長州藩出身の軍政家。
旧姓名は村田蔵六。
医学・兵学を学び、江戸幕府・彰義隊を討伐し明治政府の兵部大輔となり、
フランス式軍制や徴兵制を説いて近代軍制の創始者となったが、守旧派に暗殺された・・・と、
日本史で習いましたっけ。
彼が�耡⊃声卅論濕圓箸話里蠅泙擦鵑任靴拭�

でも、私がびっくりしたのは・・・「パール博士顕彰碑」でした。
平成17年（2005年）に建立されたとありますから、なんと、日露戦争後100年目の今年。
パール博士とはどういう方か、ご存知でしょうか。
彼については遊就館について記す時に改めて書きます。

「軍犬慰霊像」とか「大手水舎」（お参りのときに手と口を清める）とか、いかにも神社らしいものもありましたね。
そして「神門」。ひのき造りの門で「扉の両方には直径1,5メートルもある菊の花の御紋章が輝いています。」

神門をくぐると、いよいよ「拝殿」。
「明治34年（注：1901年）につくられ、平成元年には屋根を新しくしました。
この建物前には、お賽銭箱が置いてあり、普段はここでお参りします。」
この夏、小泉首相が参拝した際に、
気軽にポケットから小銭（でしたね？）をつまみ出し、賽銭箱にポイと投げ入れ、
戦争でなくなった人々に敬意と哀悼の意を捧げたのが、この「拝殿」だったのでしょう。

私は、この拝殿の奥を覗き込んで、「本殿」を伺ったのですが・・・・
この本殿こそが「神さまがしずまっていらっしゃるところです。
明治5年（注：1872年）につくられましたが、
昭和の大修理を行い、平成元年、昔の姿のままに復元竣工しました。」そうな。

参拝者からは見えませんが、
「本殿の後ろに昭和47年（注：1972年）に立てられました。
建物の中には神さまのお名前を記した霊璽簿（れいじぼ）という、和紙をとじたものが納められています。」
という「霊璽簿（れいじぼ）奉安殿」があります。

ここまでが、第一鳥居から一直線です。ちなみに、第一鳥居は九段下側、霊璽簿奉安殿は市谷側です。

順序が逆になりましたが、�耡⊃声劼砲弔い討�Q＆A。（「やすくに大百科」より）
　　Q1.　�耡⊃声劼辰討い弔瓦軛��悊討燭里任垢��
　　A,　　明治2年（1869年）、戊辰戦争など明治維新で亡くなった人々のことをいつの世まで伝える為に
　　　　　明治天皇が、招魂社という名前で建てられ、明治12年（1879年）に「�耡⊃声辧廚鵬�瓩蕕譴泙靴拭�
　
　　Q2. �耡△辰討匹ΔいΠ嫐�覆里任垢��
　　A、　「国を安らかでおだやかな平安にして、いつまでも平和な国につくりあげよう」
　　　　　という明治天皇の深い大御心の表れ。
　　　　　�耡⊃声劼麻�蕕譴討い訖世気淙�蓮�扮鵑諒刃造鮨瓦�藉蠅い覆�蕁�
　　　　　日本を守る為にその尊い生命を国にささげられた。

　　Q3.　�耡⊃声劼砲呂匹鵑平世気泙��蕕譴討い襪里任垢��
　　A、　ペリーの浦賀来航から幕末時代15年間に国のために亡くなった人々。
　　　　　戊辰戦争で亡くなった人々。西南戦争で亡くなった人々。
　　　　　日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、
　　　　　支那事変（これは「やすくに大百科」の中の表現です。1937年の日華事変のことでしょうか）、
　　　　　大東亜戦争（これも「やすくに大百科」の中の表現で、もちろん第二次世界大戦のことですね）で、
　　　　　亡くなった人々。
　　　
つまり「やすくに大百科」史観によれば、
　　「戦争はほんとうに悲しい出来事ですが、日本の独立をしっかりと守り、
　　平和な国として、まわりのアジアの国々と共に栄えていくためには、戦わなければならなかったのです。
　　こういう事変や戦争で尊い生命をささげられた、たくさんの方々が�耡⊃声劼凌世気泙箸靴乍�蕕譴討い襪里任后��

う～ん・・・
靖国神社を取り巻く思想は、戦争そのものだったのですね。
だから、一見、平和で都会のオアシスのように見えた境内で、
なんとなく自由な会話を封じられる雰囲気があり窒息しそうに感じたのも、
あながち間違いではなかった・・・

でも皆さま、「遊就館」に漂う雰囲気に比べたら、靖国神社の境内のそれなぞ“ままごと”のようなものでしたよ。
次回から、その「遊就館」について書きます。

なお、たまたま23日は今上天皇のお誕生日でしたが、
その記念会見で、なかなか含蓄のある近現代の歴史観とわが国の今後について述べられていますので、
ご参考にしていただきたく思います。
　2005年12月23日付アサヒ・コムより　「天皇陛下の誕生日会見全文」

今上天皇は、8月6日、8月9日、8月15日にはもちろん、必ず6月23日にも、
天皇御一家と共に、戦争犠牲者の冥福を祈られるそうですね。

6月23日はどういう日か、ご存知ですか？
先の戦争で日本唯一の地上戦になった沖縄において、
日本軍が壊滅状態になり、事実上沖縄戦が終わったとされる日です。
沖縄県では6月23日を「慰霊の日」とし、毎年記念式典が行われています。
　　「沖縄戦」　　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E7%B8%84%E6%88%A6
　　「慰霊の日」　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E9%9C%8A%E3%81%AE%E6%97%A5

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ナチュラブ・日記　その43（平成１７年12月22日号）
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　　　　　　　　　　　　 靖国神社と遊就館（１）

皆さまは、靖国神社はよくご存知でしょうが、
その境内にある「遊就館」という一種資料館ともいうべきものについては、いかがでしょうか。

私は、靖国神社そのものについては、その歴史や問題を人並みに知っているつもりでしたが、
遊就館については、つい最近までよく知りませんでした。
が、どちらかというと首相の靖国神社公式参拝賛成派の中にさえも
「靖国神社境内に“遊就館”があるのは問題である」という声が結構多いので、
その理由を自分で確かめたいと思っていました。

また・・・・今年・2005年は、第二次世界大戦後60年ですが、
私ども主催の連続シンポジウム・特別編（2005年8月19日実施）で、
姜尚中さんが
　「戦後○年という言い方は戦後60年の今年で終わりでしょう。
　戦後70年という言い方はないと思います。」と、
おっしゃったわけや意味を時々思い出しながら考えてきました。

それに、我が小泉首相が相変わらずの歴史音痴と彼特有の頑迷さから、
アジア諸国の中で特に中国と韓国が反対している今も靖国神社公式参拝に固執し続けていることから、
先の戦争や戦後を考えるためにも、
やはり靖国神社を一度は視察（というのは語弊がありますが他に良い表現がありません）しなければとも思っていました。
百聞は一見に如かずといいますし、本物を知らないことには、批判をするにも心もとないからです。

それで先日、逢坂誠二・東京事務所を表敬訪問した帰りに、靖国神社に“行って”きました。
以前、千鳥が淵戦没者墓苑へお参りしたことがありますが、
その時すぐ近くに靖国神社があることを知って、なぜかちょっと驚いたのを思い出しましたが・・・

私は個人的には無宗教ですので、
一切の神社仏閣にはその美術的な関心以外には特別な思い入れなどありませんが、
ただ、どんな理由であれ戦争で亡くなった人々が祀られているという場所には、それなりの敬意を払います。
それで、靖国神社にも敬意を持って正面から入いることにしました。

その日は、12月初旬の東京の初冬特有のまぶしいくらいの快晴で、しかもコートなしでも十分な暖かさでした。
靖国神社境内参道は散り遅れた銀杏の葉も美しく、
今、日本国の外交問題の象徴であることなど微塵も感じさせない、
いいえその逆で、師走を忘れさせるような長閑な風情でした。
近代的な都心の真ん中の最も日本的なエアポケット。
ほとんど人もいなくて、乳母車の親子がのんびりと散歩。
それがいかにも相応しいような参道でした。
そんな中を、私たちは、ゆっくり本殿まで歩いていきました。

「遊就館」　が本命の靖国神社視察でしたが、数回に分けて、靖国神社と遊就館　について書きます。
この国が戦前の雰囲気に似てきたとの指摘する声が20年ほど前から出てきて、
それが少しずつ大きくなってきていることに、私は危惧を持っています。
“戦前の雰囲気”の典型的な例が、
今、靖国問題のようなことを堂々と議論をする人々を許さないような息苦しさ、です。
国の過去・現在・未来について真摯に議論しようとする人々が、
自ら身の危険を感じて物言わぬ人々になるように仕向けているような“何か”に、危惧を持っているのです。

60年前までは、治安維持法等で思想統制をされ、政府や軍部が都合よく操作した情報しか知らされず、
しかも国民同士がお互いに疑いあい見張りあうような、そんな社会状況でした。
そしてそんな中で、
政府と軍部が始めた戦争に反対することもできず、多くの青年や壮年は兵士として徴兵されて異国に派遣され、
その国の人を殺害し、あるいは殺害されました。
銃後を守れといわれた女性や子どもの多くも、敵国の空襲や原爆の犠牲となりました
。戦争が終わった後にも生き残った人々は、戦争を知らない私たちの想像を絶する苦労をして、
奇跡的な復興を成し遂げてきたのでした。

戦後生まれの私たちは、今、日本国憲法で「言論の自由」を保障されています。
戦前の日本人との決定的な違いが、それです。
私たちは、物言う権利を持っているのです。
それこそ多くの同胞の犠牲者の上に築かれた「言論の自由」の権利の上に、私たちが眠っていては、
彼らに申し訳が立ちません。
彼らのような犠牲者になる過ちをまた繰り返しては、申し訳が立ちません。

戦前の雰囲気に似ていてきるといわれる今こそ、
私たちは、言論の自由という権利を駆使しなければなりません。
そうです、やはり物言わなければ、と思うのです。
それは、戦後に生まれてきて幸いにも戦争に会わずに平和を享受してきた私たち世代の責任だと思うのです。
そしてこの僥倖を、次の世代に、その次の世代にも引き継ぐ義務が私たちには課せられていると思うのです。

それで、靖国神社と遊就館について書きます。

私の筆の力など全く取るに足らないもので、何の影響力も無いことは重々承知です。
でも、それでも、やはり主張するべきことを主張するべきときにしなければならないのは、
今を生きている私の義務だと思うので書きます。

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ナチュラブ・日記　その42（平成１７年12月16日号）
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　　　　　　　　　　　　 逢坂誠二・東京事務所表敬訪問（５）

さて、極めつけの議員バッジの威力。
それは、やはり国会議事堂で最大の力を発揮しました。
逢坂さんは、説明役として秘書さんをお連れになり、知らない人がいないと思われる国会の赤絨毯を踏みながら、
私たちに国会の案内をしてくださいました。
国会議事堂は、すべて国産の材料＆特産品で造られ装飾されているそうですね。
国会内は薄暗く重厚な雰囲気でしたが、
民主党国会対策室、議長応接室など、テレビニュースでよく目にする場所なども、たいそう重々しい感じでした。

でも、やはり議場が圧巻でしょう。
その議場で、議員バッジが遺憾なく発揮されたのです。
私たちが逢坂さんと一緒に議場に入って行くと、議場の傍聴席最後列に国会見学の団体客がいました。
彼らの後ろから覗いても議場の中はよく見えないぁ・・・・・と思った瞬間、
逢坂さんと秘書さんが、ちょっとお通しくださいという感じで、私たちを促して団体客をすり抜け、傍聴席最前列に出ました。
当然よく見えます！
議長席・各大臣席・自民党議員席・民主党議員席・・・
あの辺が誰の席、この辺が・・・という逢坂さんの説明を聞きながら、でもなぜか私たちは居心地が悪くなってしまいました。
多くの団体さんを尻目に“代議士”直々のご案内で特別扱いのご説明を受けたことに、当惑したのです。
そのことを正直に口にしたら、逢坂さんは
「それがバッチの阿保らしい威力です。阿保らしさを実感してください。
永田町の本当の特別扱いは、もっと酷いのですよ。今日のは、ままごとのような特別扱いです。」

これはいったい誰の責任でしょう？！
一方に、議員をただただ権威付けようとする議員本人と彼らの権力に付随する層。
他方に、議員の権威を私利私欲で利用しようとする層。
中間に、素朴に議員の権威を信じ、
そのおこぼれのような（逢坂さんの表現では“ままごとのような”）特別扱いをありがたがる層。
これらが絡み合って、議員の権威とそれを象徴する議員バッジを作り上げたのでしょうか。

本来、国会議員こそ、民主主義政治体制の主役であり、ダイナミックに政治を動かす存在のはず。
それがいまや、多くの議員が存在感のないのは、そういう傍系のことに血道をあげた結果？
今や、ご自分もその一人になったのではないかと自嘲されているような逢坂さんに、初めて悲哀を見ました。
それで、逢坂さんが議員バッジの威力をわざと見せることによって、
私たちに何を感じて欲しかったのかと、考えずにはいらなかったのです。

あたかも悲哀さを隠すように自嘲気味に振舞う逢坂さんに付き合って、私も冷やかし気味に、
この「逢坂誠二・東京事務所表敬訪問シリーズ」で、国会や議員について書いてきましたが・・・・
それは、逢坂さんにとっては失礼なことでした。

私は、冷やかしていれば済む立場にいますが、逢坂さんは違います。
冷やかすことも逃げ出すことも出来ない立場にあります。
議員になることが目的ではなく、どうしてもそのポストでなければ出来ないことがあり、
それが今でなければならないから、火中の栗を拾って国会議員になられた逢坂さんは、
たぶん想像以上に酷い環境に驚き、その酷い環境を笑い飛ばしたくてもできないご自分の立場に、
呆然とされているのではないでしょうか・・・
それで、逢坂さんは今、徒然日記でご自分を叱咤激励するために
「今日もしっかり進みます」と繰り返し繰り返し書いているのではないでしょうか。
そうして正気を保っていらっしゃるような気がします。
　
九月に衆議院議員に初当選され、直ちに永田町の議員会館に東京事務所を立ち上げ、臨時国会に臨まれ、
委員会審議で総務大臣に質問をして・・・・
そして、ニセコ町長時代は町長室日記に「町民の目線で仕事をするように」と
役場の職員向けに毎日のように書かれていた逢坂さんは、
自分自身のために今は自分宛に書かずにはいられない・・・・
そういう心境を、私は今回の国会見学を通して少しは理解できたような気がしました。

逢坂さんは、ニセコ町長であったときは権力者であることの宿命で孤独だったでしょうが、
今は、また別の孤独さを味わっていらっしゃると思います。
永田町の国会という魔が棲むところで、必死にご自分を保とうとされている逢坂さんを支えるもの、
それは支援者の皆さまの声でしょう。

皆さま、逢坂さんを独りにしないように、ぜひ応援して差し上げてください。
徒然日記を通して送られてくる情報や個人的なつぶやきを、ただ受け取るだけではなく、
一言でもいいから、応援の言葉として贈って差し上げていただきたいと思います。
　
政治は、政治家だけの責任ではありません。
政治家を選んだ有権者である私たちみんなの責任です。
それは、製造物責任と言ってもいいかもしれません。
製造物責任というのは、本来、製造された物に不具合が見つかった場合に、
製造した人や企業が責めを負うというルールですね。
政治家である人間を、物にたとえるのは不謹慎ですが、私たちは「衆議院議員・逢坂誠二」を製造したのです。
物なら、その“製造物”が不良品だった場合に責任を取ればよいだけですが、
政治家という人間を対象にしたときには、
例えば次の選挙で投票しないなどの責任の取り方だけでは不十分だと思うのです。
期待通りに役目を果たしてもらう（私利私欲のためでなく普遍的な価値実現のため）ために、
私たちは、その政治家を日常的にも支援する責任を負うのではないでしょうか。
そういえば、上田文雄・札幌市長も、2003年6月に初当選したとき
「有権者の皆さんが、私という市長を製造した。
その製造物である私が、期待された力を最大限発揮しているかどうか、
皆さんが製造物責任を持って、私を見ていてください」
というようなことを言われたのを思い出します。

今回は、かなり情緒的な内容になりました。
でも、あの国会の雰囲気を経験したなら、たぶん皆さまも私と同じような感慨を持つと思います。
どうぞ想像力を駆使され「逢坂誠二・事務所表敬訪問シリーズ」を通して、国会や議員の実態を思い描いてください。
ニセコ町長から国会議員に転出されたとき、「私は変わりませんよ」と約束された逢坂さんが、
新しい職場でその約束を果たせるように、また持てる力を十分発揮できるように、私たちは何をすればよいのか。
このシリーズは、私が見て私の価値観で書いたものという嫌いはありますが、
皆さまがいろいろ考えられる時の一助になれたら幸いです。

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ナチュラブ・日記　その42（平成１７年12月12日号）
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　　　　　　　　　　　　 逢坂誠二・東京事務所表敬訪問（４）

議員バッジは直径が2センチ足らずの菊の花びらをかたどった小さなもので、
赤いビロードの布に乗っています。
畏れ多くも皇室の紋章と間違わないように、ちょっとだけ歪んだ（？）花びらの形です。
金色ですので金製でしょう。

金メッキ？まさか、それは無いでしょう。
というのは、このバッジは、IDカードのように顔写真がついていないから、
本来は身分証明証の役も果たさないはずですけれど、
そもそもこれは本物の議員さんにしか支給されない。
バッジさえつけていれば、国会議事堂内では衛視たちは、顔を見て実際の本人か否か確認せずに、
バッジにだけ反応して（？）フリーパスのように通しているような感じで、
警備上問題はないのかしらと気になりましたけれどね。

でも、このバッジは、確か売店で12,600円なりで売っているそうですが、
正真正銘の議員さんにしか買えないそうで、
その点、このバッジをつけている人は、議員であると類推できる仕組みとか。
それなら、私が心配することでもないのでしょう。

議事堂内でなくても国会の敷地内では、
逢坂さんにというより、襟のラペルのバッジを見た衛視が反射的に敬礼しているように見えたのは、
私が疑り深い証拠かしら。

権威の象徴である議員バッジという言い方は嫌味を含んでいますが・・・
国会食堂で頂いた、その名も「国会弁当」のご飯は、なんとこのバッジの型なんですよ！
ちょっと、下の写真をご参照ください。ね、色まで、金色ならぬ黄色。
これは卵のそぼろが乗っているのです。
ここまで徹底して権威付けに使われるバッジに、思わず笑っちゃいまして、
迷わず「これ！」と、注文してしまいました。

おまけに、私たちが腰掛けたテーブルは「議員席」。
この写真では上が切れていますけれど、分るでしょうか。

勝手に席を取ろうとしたら、ウエイトレスに、こちらへと導かれました。
逢坂さんが、私たちに敬意を表して（！？）議員食堂ではなく、この国会食堂に案内してくださったようですが、
格式ある奈良ホテルの食堂に似ていました。壁も絨毯もレトロという形容詞がぴったり。

「議員食堂では議員バッジをつけていれば、反射的に“至急”と書かれたカードがお盆の上におかれて、
他の人を押しのけて、先にサービスされるんですよ」
と自嘲気味に笑って逢坂さんがおっしゃっていた議員食堂は、議員会館内にあり、その日は満員でした。
札幌市役所や北海道庁の職員食堂と同じような感じでした。

ところで逢坂さんのお昼は、ほとんど毎回、蕎麦で、国会食堂でも議員食堂でもなく・・・・
いつでしたか徒然日記にありましたね・・・・　
「国会と議員会館の間に、鰻の寝床のような場所があり、そこにカウンターだけの蕎麦屋（藪伊豆）さんがあります。
もり蕎麦２１０円と極めてリーズナブルです。
いつも蕎麦なので、きっと事務所スタッフは呆れているかもしれません。
今後は、少しバリエーションを広げようかとも思っていますが、
藪伊豆の前に行くと、ついフラフラと店に吸い込まれます。」と。

その“藪伊豆”も、議員会館から国会議事堂に行く途中、チラッと見せてくださいました。
ここでも、バッジは何かお役にたつのかしらん。

まだまだ続く議員バッジの威力。
次回は、議員バッジの極めつけの威力をお教えします。
どんなことか、ちょっと想像してみてください。

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ナチュラブ・日記　その41（平成１７年12月10日号）
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　　　　　　　　　　　　 逢坂誠二・東京事務所表敬訪問（３）

まずは、下の写真をご覧ください。
この写真は、衆議院第一議員会館7階740号室の逢坂誠二・事務所の執務室（というのかしら）で
パソコンに向かいお仕事中の逢坂さんの様子です。
写真用にポーズを取ってくださったのではなく、
ほんとうにお仕事をしている最中に「ちょっとこちらを見てください。」と、
お願いして撮らせていただいた一枚です。

逢坂さんご自身は、ニセコ町長時代とほとんど変わらない執務風景ですが、
私には、部屋も逢坂さんも、妙に明るくて妙に実体の無い感じがしました。
というのは、ほんとうに明るい部屋なのですよ、壁が真っ白で。
逢坂さんの左手（写真向かって右手）側全面に、国会議事堂が見える大きな窓がありますし。
窓の前には、明るい色感の応接セット。
逢坂さんの執務机の向かい側（写真手前）は全面書棚ですが、
「ニセコ町長室の書棚にあった本や資料をそっくりそのままここに移し変えただけで、
整理もしていません。」とのこと。
そして他には何もありません。
逢坂さんの後ろの壁にはもちろん、この部屋の壁には何も貼られていません。
カレンダー一枚ありません。
あ、机右側に、ファイル用のスチールケースが見えますね。
こればかりは、ファイルシステムで有名なニセコ役場の面目躍如？！

ニセコ町役場の町長室は、全体に薄暗く感じられました。
たしか壁が茶色の木目ではなかったかしら・・
そして、羊蹄山の写真やいろいろな記念品のようなものがたくさん並べられていて・・・
書棚の本や資料も、実際読まれているのがひと目で分る様子でしたが・・・
応接セットも、古びてはいましたけれど重厚な感じでしたっけ・・
“そこ”に居た“逢坂町長”は、実に存在感あふれた方でしたのに！

さて、今回のメインは議員バッジの威力について、です。
写真をもう一度ご覧くださいな。
逢坂さんのジャケットの左ラペルに小さくバッジがついているのがわかりますか？
実は、逢坂さんは議員会館の事務所執務室に居ても、普段はこのバッジをつけていません。
この日は、私たち（私と、同行のナチュラブ・北海道のサブスタッフ一人）を国会議事堂に案内してくださる為に、
バッジをわざわざつけられたのです。

ここで、クイズを一つ。バッジのいつもの所定の場所は、どこ？
写真をもう一度ご覧くださると分るはずですが・・・
逢坂さんの右手に、濃いグレーのドーム型の箱があるでしょう？　
そこが、バッジの棲家ですよ。大切に大切に（！？）されている証拠ですねぇ～
必要に応じて、その棲家からつまみ出されて、逢坂さんのジャケットの左ラペルに乗るのですよ。

このバッジ、国会議員さんたちにとっては、命より2番目に大切な存在なのですって。
だって、これなくしては、コイズミ首相だって国会の議場に入れてもらえない！　
ほんとうに一度忘れたときには、首相官邸かどこかにあった予備のバッジを取り寄せて、事なきを得たとか。
この例を持って、バッジの威力を、
選良たる国会議員の権威付けのために当然と見るか、形式偏重の形骸化と見るか・・・
たかがバッジ一個に、そんな大げさなと思うこと勿れ。
なぜなら、このバッジに象徴される国会の“権威”が、
逆に国会議員をして、実体の無い存在なさしめる原因のように思われるからです。

では次回から、その理由をお話しましょう。

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ナチュラブ・日記　その40（平成１７年12月9日号）
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　　　　　　　　　　　　 逢坂誠二・東京事務所表敬訪問（２）

逢坂さんの東京事務所は永田町の衆議院第一議員会館内にあります。
国会閉会中ですが、私が議員会館に着いたときには、
私同様に議員を訪ねるらしい人々が、議員会館玄関内でなにやら手続きをしていました。

逢坂さんから「議員会館玄関に着いたら携帯に電話ください。お迎えに参ります。」という
ご丁寧なお申し出を受けていた私は、恐縮しつつも素直にお受けしていましたので、玄関フロアからお電話をしました。
待つほども無く、逢坂さんが現れて、いろいろ手続きしている人たちを尻目に、
衛視に会釈（！）までされてするすると、エレベーターホールに。
逢坂さんはいつものように気軽に、ご自分でさっさとエレベーターのボタンを押されました。

というわけで、図らずも最初から、
衛視から会釈される権威ある　“議員”　と　“個人・逢坂誠二”　を行ったり来たりする逢坂さんを、
見ることになりました。
それ以後は、“議員”　や　“国会”　の権威（？！）と、“これまでと何も変わらない逢坂さん”　を、
まざまざと体験する時間でした。

正直に言えば、私にとって、議員会館も国会も想像以上に異空間でしたし、
そこに居る逢坂さんご自身にも、戸惑いました。
逢坂さんご自身は、今のご自分の立場を、
他人を見るような、おもしろがっているような、照れるような、そんな目線で見ているような感じでしたけれど、ね。

そんなわけで、私の見たものや感じた違和感をどう表現すれば、皆さまに誤解されずにお伝えできるかと、
パソコンの前で珍しく逡巡しています。
でも、読む方の判断にお任せするしかないと覚悟をして、続けます。

さて、「逢坂さん」と私はこれまでどおり呼びますし書いていますが、
秘書さんからは「代議士」と呼びかけられているようでした。
そう、「先生」ではないのですよ！
　（ただし、他の代議士をお呼びするときや、代議士同士では「○○先生」でしたが）

ところで、議員と代議士の違いって何でしょう？
「議員」　とは、国会や地方議会などの会議機関に加わって議決する権利を持つ者。
「代議士」　とは、国民から公選され、国民を代表して国政を議する人。衆議院議員の俗称。
なるほどそれで、衆議院議員の逢坂さんは、代議士さんなのですね。
ご存知でしたか？　私は、知りませんでした。

次回は、例の議員バッジが、如何に国会内では威力をもつか・・・それを、ご紹介しましょう。

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ナチュラブ・日記　その３９（平成１７年12月7日号）
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　　　　　　　　　　　　 逢坂誠二・東京事務所表敬訪問（１）

12月5日に、東京都千代田区永田町の衆議院議員会館の740号室の逢坂誠二・衆議院議員をお訪ねしました。
たぶん、チャンスがあれば逢坂事務所に逢坂誠二・衆議院議員を訪ねたいと思っていらっしゃる皆さまに、
私の僥倖のお裾分けとして、表敬訪問の感想を次回から書こうと思います。
また、国会休会中とはいえ多忙さに変わりがない逢坂さんが、
わざわざお時間をとってくださったことへの感謝を込めて、
逢坂さんが徒然日記で時々漏らされる“つぶやき”の背後を、私の視点で探ろうと思います。
どうぞ、お付き合いください。

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ナチュラブ・日記　その３８（平成１７年12月1日号）
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　　　　　　　　　　　　　　冬、到来

今日から、師走入り。
それに伴って、気温もそれなりの低さになりそうです。
今年は、北海道でも、これが地球温暖化かしらと思うような暖かい秋が続きましたが。

何事にも対策が大幅に遅れるこの国の行政ですが、
今年は珍しくその行政の音頭取りで、“クールビズ” という男性のノーネクタイスタイルが打ち出されました。
その理屈が合理的＆正当だったからではなく、
おカミに弱い男性諸氏がそれに右倣えの如く従ったので、
カジュアルシャッツ業界やパンツ業界が業績を伸ばした反面、
ネクタイ業界が真っ青になったということでした。

永田町界隈の国会議員のセンセイたちの化けの皮が剥がれるという “おまけ付き” でした！
だって、ネクタイが無くなった彼らは、まるで間が抜けて頼りなくて、見るに耐えなかったんですもの。
馬子にも衣装とはこのことかと思い至りましたわ。

でも逆に、この夏、
ノーネクタイスタイルがこんなに素敵なのだと発見させてくださったのは、姜尚中さんでしたね、皆さま。
中身がものを言うというのは、ほんとうで・・・我が上田札幌市長や逢坂議員は、もちろん、大丈夫！

さて、“クールビズ” は、季節が変われば、当然 “ウォームビズ”。
ネクタイ業界が巻き返しか、なんていうことは、どうでもよろしい。
問題は、救いがたい行政の一面です。

11月27日（日）の北海道新聞（朝刊）に、情けない記事が載ったのですが、お読みになりましたか。
　『　地球環境に配慮した「ウォームビズ」対策として高橋はるみ知事が自ら発案した、
　　道知事応接室への木質ペレットストーブ（注）設置が、道の財政難で宙に浮いている。』
約30万円の設置費用を関連各課（環境政策・管財・秘書・木材振興）が予算負担を押し付けあって、
調整がつかないんですって！！

　（　注：　ペレットストーブは、チップ工場から出る端材や樹皮を固めた固形物（ペレット）を燃料に使います。
　　　　　　木材は大気中のＣＯ2を吸収しているため、燃やしても地球温暖化の原因とされるＣＯ2量は増えません。
　　　　　　なお、ペレットストーブにつては、上田文雄・札幌市長が、
　　　　　　当連続シンポジウム　第４章「地域の自立（後編）」記録の6ページで、足寄での取り組みを紹介しています。）

　『　今のところ、設置期間を5年間とし、取り付けにかかる費用は環境政策課が負担する方となっているが、
　　　撤去費用をどの課が引き受けるか決まらず、設置までにはもう少し時間がかかる　』　のだそうで。

前例主義と責任の押し付け合いで北海道をだめにしてきた典型的発想そのままでしょう？
そこから脱却するために、“発想の転換” をするのじゃなかったかしら？
発想の転換には「民間の発想と手法と取り入れよ」といわれますが、
そんな硬いことではなく、単に一般市民の “常識” を取り入れ、その “知恵” を拝借すればいかがでしょう。
一般市民の “常識” では、他人（市民）に工夫をするようにと要請する側（行政）が率先して工夫をしますよ。

また、4課がそれぞれ４分の１ずつ負担するとか、そういう“知恵”は、ないものかしら。
それに、５年後の撤去費用のことを前提にする方が、常識外でしょう？
だって泊原子力発電所設置認可の際には、
約20年～30年後の廃炉処理にかかる天文学的莫大な費用は、一切無視されましたよ、道庁さん。
そういう　“前例主義”　は、もう止めましたか？

まあ、そういうことを言うまでも無く、
30万円程度の予算を、どこからか捻出するだけの能力もないなんて、俄かには信じられません。
その気になれば、まだまだ削れる無駄が多いですよ、一般市民から見れば。
北海道庁が、本気で環境のためにウォームビズを職員に要請するなら、
その目的にかなう設備投資にも予算をつけることを同時平行させるのが筋でしょう。
そして、これ以上の地球温暖化阻止のためペレットストーブ使用を提案した知事自らが、その指示をするのが、
首長としての、あるべきリーダーシップではありませんか。

本格的な冬の到来、北海道の一般市民は、
イラク戦争の悪影響で高騰した灯油代をいかに節約するかという工夫を強いられます。
必死に知恵を絞らなければなりません。
そういう一般市民が、真面目に納めている税金を、どのように生かすか、
知事はじめ道庁職員の工夫や知恵を、是非見せていただきたいと思います。

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ナチュラブ・日記　その３7（平成１７年11月30日号）
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　　　　　　　　　　　　　「ナチュラブ・日記」再開
　　　　　　　～「道警裏金問題の真相徹底解明を求める署名」活動～

11月15日から2週間、「ナチュラブ・日記」をお休みしました。
ゆっくり休むというより、ただただ“だらけた時間”を送ってしまいましたが。

でも、15日から22日までは「道警裏金問題の真相徹底解明を求める署名」を皆さまに働きかけ、
多くのご協力をいただきました。ありがとうございました。

署名総数は約16万筆を超えたと報道されましたが、この数字が多いか少ないかは分りません。
また実は、このような署名自体がどのような実効力を持つか、私自身は不信気味です。
法的拘束力がないだけでなく、署名を受け取った北海道知事の判断次第ですので、
今の知事では期待できないと思っていました。
残念ながら、その通りになりましたけれど。

では、そういう悲観的な考えであるにも拘わらず、皆さまに署名活動をお願いしたのかと、お叱りを受けるかもしれませんが、
「それは違います」と明言できます。

その理由の一つは、道警裏金問題の真相徹底解明は当然のことと考えているし、
もし、知事が無視できないほどの署名数を挙げられたなら言うことなし、と思っていたからです。
二つ目は、政治にいろいろ思うことはあっても、実際に自主的・積極的に関るチャンスが無かった“市民”を巻き込む舞台として、
この「ナチュラブ・北海道」を使いたいと考えたからです。
私どもが「ナチュラブ・北海道」を立ち上げた理由に、ぴったり適合しますし・・・・・・
日本国憲法で、普通選挙権や自分の意見を表明する権利を保障されていますが、
その権利を行使せず権利の上に眠っているだけでは、力を、政治を変える力を発揮できません。
でも、どうしたらよいのか・・・と思っている人は多いはず。
それなら、私たちの生活の根幹をなす “政治”から逃げないで、
私たちのような普通の市民が日常的に気軽に政治を語る場を設けよう・・・・　そういう思いでした。

それで、今回「道警裏金問題の真相徹底解明を求める署名活動」こそは、
これまで私どものシンポジウム開催目的の延長上にあると判断しました。
そして、私どものその思いに応えた多くの“市民”が、署名活動をすることによって、
実際に政治に関るチャンスを得たことになりました。
これまで連続シンポジウムを運営してきた甲斐があったというものです。

そうです、「ナチュラブ・北海道」が、思いを同じくする人々の共通の場として使われ、
このように発展していけるのは、嬉しいことです。　今後も、そうあらねば、と思います。

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