*2013年8月のワタクシ。*
原稿完成。
7月中、と言われていたのに、やっぱり半日遅れてしまった。
31日は水曜日でバイトだし、バイト終わってからでも受け渡しはできる時刻だけど、前夜「あ〜バイト行かなくちゃ〜もっとトーン貼りたいよ〜」となるのは避けたかったので、もう一晩いただいて、翌1日の朝一で、とお願いしたら11:30を指定された。その場は何も考えずにOKする。
結果的には、実は前夜には殆ど仕事は終わっていて、31日夕方の受け渡しでも行けたかな、とも思ったが。
なんか今回、絵に関してとても迷ってしまっていて、人物も背景もだけど、仕上げ(ベタとか、トーン処理とか…)も、本当にどうしていいのか分からない。
ひとつの作品で80ページというのは、私としては初めての長さ。今までせいぜい50ページ止まりだった。某滞り中の企画は100ページ超えの長さだけど、下書きまでしかやってないし。
実は今回、ネームは意外に短く感じた。原作がテンポがいいし、楽しいノリなせいもあり、原作に対して原稿ページ数がそんなに少なくないので、切る作業が少なくて済んだのもありがたかった。切るの嫌い…。
本描きも、登場人物の数が多いし動きや表情も豊かで、飽きる事無く進められた。が。
背景に入って、ガクッとテンションが落ちてしまった。
描いても描いても自分にダメ出しの連続…とにかく進まない。
そしてやっとペン入れを済ませた後は、ベタ塗りで、実は心配していた"ツヤ髪"にやられた。
ツヤ髪ってアレですよ、黒髪に艶々の白い線が入った、アレって筆でシャカシャカ線を抜いて行くから、普通のベタ頭より時間もかかるし手が疲れる。そして勢い付ける必要性から、ハミ出しも多くて、後のホワイト掛け(修正)も多くなる、と。
実は私、ツヤ髪は画面が落ち着かなくなるし、あまり好きじゃないんだけど。
今回は一冊の本に同じシリーズの原作を別の漫画家が描くので、レギュラーキャラのイメージを統一するため、ラフデッサン段階で、他の人が描いたのを見せられていた。その人の描いたヒロインがツヤ髪だったもので、それに合わせるようについついツヤ髪の人を増やしてしまった。
うーん、まあ華やかになっていい、とも言えるんだけどさ。予想以上に大変だったわ。
ベタ塗りは長くて一日、と踏んでいたんだけど、10ページばかりを残した辺りで右手の指が固まって開かなくなり、ツヤも目に見えて荒れて来たので、断念、一眠り…と、思ったら、例によって爆睡(笑)。
でも起きてベタ塗り再会したら、やっぱり休み入れて良かったな、と思った。ホワイト修正も意外にサクサク進んで…と思ったら、トーン貼り出したら見落としがワラワラ見付かる、ああ、もう。
そしてトーン貼り、気温が高いせいか湿度のせいか、糊がゆるくなってて剥がれやすい。いや締め切り前の数日、意外に気温が上がらなくて、とても助かったんだけど。
まあ、色々反省点はありますが、ページが長くなったら途中で思い切って休暇を作ってしまった方がいいかも。煮詰まるとロクな事は無い。
何となく目処が付いた辺りでバイト行って、戻って食事、仮眠。サスガに2時間程で目が覚めて、突如思い出した。
明日、朝一で病院予約入れてたじゃん!!!
デキモノ手術の経過見せに行くので、朝の9時に。うぎゃー。
…思い出して良かったけど、11:30に受け渡しの直前までノンビリ仕上げできると思ってたのが9時前までになり、何より総合病院、待たされたら受け渡しに間に合うか!?
幸いどちらも家から10分以内の場所で良かったけど、両者は逆方向。そして顔の切り傷を見せに行くので病院は化粧も御法度。
仕方無い。病院へ原稿と化粧道具持って行って、時間ギリギリまで待ってダメなら予約取り直そう、そして病院のトイレで化粧して(泣)…。
と、腹を括っていたが、原稿は7時過ぎに「もういいや…」という気になり終了。思いもよらず仮眠が取れた。そして病院は、朝一だから大丈夫かな?とは思っていたが、本当にすぐ呼んでもらえて、傷口の経過も問題は無く、9:15には放免された。
ドクターは絆創膏をはがすや「ええっ!?キレイだな、治るの早いね!」と声を上げ、カレンダーを見て手術日を確認までしてしばし自画自賛(笑)、軽く以後の説明をして終了。
今日で絆創膏から解放かと内心期待してたんだけど、「三ヶ月くらいは…できたら手持ちのテープが無くなるまでは」貼り続けた方がいいと。汗で剥がれちゃうんですけど。と言ったら「そうなんだよね、この時期」。でもまあ、貼っておくか。
特に問題が無ければ、受診は今日でおしまい。最後に「ぶつけないでね」と釘を刺された。…ゴメン、もうぶつけちゃった。問題ないみたいで良かった。
病院が早く済んだので、一旦家に戻って、またゴロゴロ仮眠。
おかげでかなり元気回復したので、駅前で受け渡し(おつかいのバイト君が来てた)を済ませてから図書館に寄り、じばらく読めなかった本を借り漁る(ヘンな言葉…笑)。それからプールで一泳ぎ、仕事済んだから、ちょっと具合悪くなっても大丈夫っ!いや、イヤだけど。
戻ってから編集部に電話して、掲載誌の発売日とタイトルを確認したら、担当さんが「スギモトさんの原稿は校了が楽なんですよ〜」と言っていた。何だろう。
発売日は8月半ばと聞いていたが、9月1日に延びたそうな。
何はともあれ、一仕事、終わった!!!
日の高いうちからビールで一人打ち上げ開始。
掲載本は、『赤川次郎ミステリー』実業之日本社 9/1発売 廉価コミックス
ヨロシク!
茅ヶ崎のR太に、いっぱい生地をもらったお礼にとパーカーを縫ったのに、体調やら仕事の関係でなかなか渡せず、夏も半ばになってしまった。
郵送してもいいんだけど、連絡したらR子さんも行くと言うし、なんと仕事明け一番の土曜日は、茅ヶ崎の花火大会とな!!!
気分は一気に夏休み♪
久々の長仕事の後、小さい仕事が残ってて、前日の夜終了。
R太の都合上、時間は当日決定の約束。昼過ぎにR子さんから電話を受けた時点で、まだグースカ眠っていた(すんません)。
15時茅ヶ崎駅集合を決めて、大慌てで支度。お土産も何も考える余裕もナシで、取りあえず予定の電車に乗れた、寒いぞ東海道線。
出来を見せようと、もらった生地で作ったサンドレスを着て行く。プレゼントのパーカーとお揃い。
バス停まで迎えに来てくれたR太は、サンドレスに目ざとく気付いてくれた。どうやらお気に入りの生地だった模様。
家に入って手渡すと「わー、パーカーだ!」と、「明日はホームランだ!」みたいな喜び方をしてくれた。貢ぎ甲斐があるわ(笑)。
事前にクーラーも無い、扇風機も小さいと脅かされていたので、リゾート用(笑)の着替えを持参した。タンクトップにジョギパン。でも意外に涼しく、扇風機も大きくて快適。
今日は特に涼しいそうで、これも日頃の行いかな〜とか、頑張って働いたご褒美かな、とか勝手な事を考えて悦に入る仕事明け。
お茶を飲んでしばらく雑談後、R太が買い出しに行くと言うので二人して付いて行く。
これも事前に料理は無理と聞いていたので、お総菜でも適当に買って来ればいいと思っていたら、R太は野菜とか買い込んでいる。寿司の出前も取ると言う。
そんなにしないでも…と思うんだけど、けっこうシッカリおもてなしされてしまった。
花火大会は19:30〜20:30。
団地の部屋から見える、という事で、広いベランダにスノコとゴザを敷いて、すっかり"川床"気分♪
蚊取り線香2巻に、クリップライト、テーブルにクロス。至れり尽くせり!
枝豆、ゴーヤとナスのトマト炒め、クリームチーズ、椎茸佃煮、水茄子の浅漬け、餃子。R子さんお土産のパン。
花火の打ち上げが始まる直前に、注文した寿司も届き、卓上はご馳走の山!
日が暮れると、風が気持ち良く吹いて、殆ど暑さを感じない。
茅ヶ崎の花火、3000発と聞いて、規模はそう大きくない?と思ったが、けっこう見応えがあった。
後で調べたら、各地の花火大会、2000~3000発というのが多いのね。多摩川みたいに世田谷6000川崎6000を同時に、なんてのがイカレてたんだわ(笑)。
3階のベランダから見る花火は、手摺越し(立ち上がればOK)ではあるものの、下の方まで良く見えて、重低音も心地良く、連続して打ち上げた後は団地のあちこちから歓声が上がってた。
いや〜、なんて贅沢!家主に断りも無く「来年も来る!」と一人で宣言してしまった、私(笑)。
風が涼しくて、花火が終わった頃には肌寒い程になっていた。ベランダを片付け、室内へ移動。
立ち上がるとお腹が重い。花火で気が大きくなり、お喋りで調子に乗って、食べ過ぎた…と、思いつつ、西瓜を買ってあった事を思い出し、また食べる。美味しい!
話し込んでいたら、帰りのバスが無くなっていた。泊まってもいいよ、とR太は言ってくれたけど、タクシーを呼んでもらって帰る。
学生の頃なら泊めてもらっちゃっただろうな…と、思いつつ。
タクシーの運転手さんが、花火で道が混んで大変な騒ぎだったと言って興奮気味だった。
人混みにも入らず、文字通り高見の見物で、
本当に贅沢をさせてもらったな。
それはそれとして、学生時代の友達ってやっぱり特別。時間を忘れてお喋りできるなんて幸せな事だ。
なんかすごいリラックスできて、最高のリゾートになりました。
調子に乗って喋り過ぎて、翌朝はまた声が無くなってたけどね(笑)。
追記:R太の家にはルンバがあった!!!
買った人から話に聞いた事はあったし、家電屋で見た事もあったけど、実際使ってるのを見るのは初めて。
モノグサな私には夢の家電だし、ロボット萌えの私としても見逃せないものがある(笑)。
働く様子は見られなかったものの、充電中の様子を見て、使ってる人の話が聞けた感想としては、
意外とデカい。
床に物が散らばってる我が家では活躍も制限されそう→片付けに追われそう→部屋キレイにする気無いだろ!
進入禁止区域のゲートを設定する器具があると聞いて感動!
でも軽い引き戸は回転しながら進むついでに開けてしまうんだそうだ。
結論。カワイイ。
一人暮らしだと、部屋に帰って動くモノが出迎えてくれるのって嬉しい。魚型のバルーンでさえ情が移ったモンだが、アレは日持ちが悪過ぎた。
いいな〜ルンバ。ウチにも一匹(すでにペット扱い)欲しいな〜。
久々に横浜でバレエのクラスを受けて、実家へ。
横浜のクラブは4月半ばから顔出してなかったので、顔見知りの何人かにご挨拶、軽い近況報告。
特にバイトを紹介してくれたEさんは気に掛けてくれてたみたいで、ご無沙汰して悪かったな。(でも風邪で寝込んでたのを報告しても心配させるだけ…だしね)
バレエの後は、これまた久々、ヨガのクラスも受ける。
あまりハードな事をしないクラスなんだけど、あちこち関節が硬くなってて辛かった。
自分で適当にストレッチやってるつもりでも、行き届かないんだよね…ヨガ始めた頃って、「こんな所にも筋肉が!」「ここ伸ばすんだ!」と、驚きの連続だったのを思い出したわ。
クラブを出て実家に電話したら出ないので、諦めて帰ろうかと思ったら母から電話が入った。
なんか家にいる時も留守電にしてるんだと。セールス対策か?
夕食のおかずと西瓜を買って帰り、二泊する。
母はすっかり韓流ドラマに飽きてしまって、また日本のドラマに戻ったそうだ(笑)。
実家は以前からそうだが、今年はいつにも増して藪蚊が多く、閉口した。セミもいつもよりうるさいみたい…。
がぴょーん!
扇風機壊れる!!!
なにしろ大活躍の扇風機君、ドコに置くのが一番効率的かと色々やった結果、出窓に置いて回すのがいいみたい。
と、そこが定位置になってたんだけど、うっかりコードを足に引っかけてしまった。
あ、落ちた、と、一瞬軽く思ったが近付くまでに物凄い音がしてビックリ、電源を切って立て直してみたら…羽根が、割れている!
真っ二つ。
え、そんなに弱いモンなの!?
言っても詮無い事だけど、昔の電化製品はもっと頑丈だった、と思う。
冷蔵庫も、ちょっとモノを詰め込んだら仕切り板が割れて取り寄せて、以来木の棒で補強してる。(私が詰め込み過ぎなのは分かってるけどさ…)
年寄りの愚痴はともかく。
どうしよう?
まだ暑い日は続くだろうし、死活問題だわよ。
まあ三千円もしない安物なので、羽根部分だけ取り寄せたら新品買っても変わらないだろうけど。
その、三千円が、今は辛い。
ああ、また貧乏話かよ…自分でも本当、ウンザリだわ。
取りあえず、ガムテで留めてみました(笑)。
しばらく回してたら、つなぎ目のテープがズレて隙間が出来てた。ですよねぇ。
それならと、上から荷造り紐で縛ってみた。
うーん、なんか首の動きがぎこちないけど(多分重さが均等でなくなったせい)なんとか動く。
さらにボンドで接着してみた。
今、クーラー入れて乾燥待ち。
この扇風機、使ってみたら色々と不満もあったので、使えるだけ使ってみて、ダメになったら買い換えかな…この夏は持って欲しいな。
来年生活が立て直っている保障はどこにもないけど。
追記:ボンドとガムテと荷造り紐で、扇風機君は健気に復活しました。
当初は気になったぎこちない動きや雑音も、調整したらすっかり無くなった。
24日現在、元気に送風中。そのうち急に羽根の破片が飛んで来るかも知れんけど(笑)。
ありがとう、ご免ね。そして頑張って!
朝から横浜でバレエとベリーダンスの二本立て。
近頃やっと、プールに入っても喉が腫れなくなって来た。やれやれ。
バレエはいつも同じ姿勢の注意を受けるし、ベリーダンスは本当に久々なのでウロウロしてしまった(笑)。
終わって横浜駅で姉と会う。
先日ビーズアクセサリーを渡した時に頼まれたネックレスの修理が終わったので、その受け渡し。
西口地下街の入り口に、アサガオを入れた氷柱が飾ってあって、涼し気。地下街からの残暑見舞いですって。いいねぇ。
フードコートでエスニック料理の遅い昼食を取って、カフェでコーヒーを飲む。
「ベリーダンス?私ダメだぁ、全然反れないもん」え?「のけぞって棒潜るんでしょ?」…ねーちゃん、それリンボーダンス………。
夜は、今年もN先輩宅に集合で、多摩川花火大会。
姉と別れて、横浜から二子玉周りで高津に向かったら、恐ろしい混雑で頭が真っ白になった(笑)。渋谷周りにすれば良かった。
車内のクーラーなんか全然きかない、外の方が涼しいくらい。
そして浴衣率、高し!いいなぁ。見てるだけでも楽しいけど、あの人混みに浴衣で行く元気は無い。
今年も川崎サイドから、世田谷の打ち上げ場の至近へ寄って見物。目の前一杯に世田谷、右手に小さく川崎の花火が見える位置。
草の中にシートを敷いて、今年はわりとノビノビ場所が取れたので、時々寝転がっての鑑賞、近すぎて首が痛くなるんだもん(笑)。
いや〜、凄かった!!!
年々進化してる気がする、花火。
まず色数が凄い。下から光る仕掛けと上で開く打ち上げを組み合わせたデザインが凄い。始まった直後にもう、クライマックスかのような盛り上がり。
キャラクター花火っての?ニコちゃんとかドラえもんとか。アレは角度によって何だか全然分からなくて成功率が低いんだけど、うまく上がると楽しいよね。今年は西瓜が良かった。まあ、たまにちょこっとご愛敬程度で充分だけど。
中盤にはすでにファイナルのようで、本当のラスト直前には軽く気が触れた(笑)。
なんか泣きそう。そして笑いが止まらない。重低音に紛れて叫ぶ、力の限り拍手する。
調子の悪い喉が、終わったらすっかり枯れていた、今夜はいた仕方無し。
昼が遅かったからいいやと、途中でビール2缶買って行ったら、H先輩がオニギリを分けてくれた。
大好きな『梅ごのみ』。ペロリといただきました、ご馳走様。
打ち上げが終わって、Nさん宅へ戻り、今年もかき氷をいただく。
美味しいし、枯れた喉に心地良くて、お代わりまでしてしまった。ご馳走様でした。
「今日『半沢』だ」「今日は無いよ、世界陸上」「あちゃー」これと全く同じ会話、昼も姉とした。
バレエの先生も話題にしてたし、母も録画して見てた。保育園では保母さんが「倍返し」言ってた。
ブームになるとはこういう事なんだな。
原作本読んだ時には「こんな地味な小説ドラマ化するのか〜」と思ったけど。いい具合にマンガっぽくなって良かったのかな
このHPの掲示板から規制を受けて、書き込めない。
同じレンタル先からお借りしてる掲示板が二つとも、かれこれ10日ばかり、書き込みをはじかれる状態が続いてる。
他の人は問題無く書き込みができるようだし、実家からは書き込めたので、私だけが規制に合ってるようなんだけど。
以前にも何度か規制を受けた事があるが、その時は3日程度で書き込めるようになったので、待てばいいか、くらいに思ってたんだけど。
また、以前のケースでは、リンク先のurlを入れ忘れる等のこちらのミスがあったのが、今回は心当たりが全然ナシ。
ちょっと長いので、心配になって来ました。
レンタル元のHPに『相互サポート掲示板』というのがあって、困った時はそこに書き込むように、とあるので状況を書き込もうとしたんだけど、そこも規制されてはじかれてしまった。
直接問い合わせのアドレスも載ってはいるけど、あまり来てほしくなさそうな書きっぷり(笑)だしなぁ。以前別のレンタル元とのやり取りに失敗して、ちょっと怖い思いをした事もあるし。
どうしたモンかなぁ。
喉の腫れと痛みは殆ど無くなったと思うんだけど、声がれが長いので、とうとう耳鼻科に行った。
花火大会の時、先輩方に「医者行かんかいっ」と叱られたせいもある。痛みが無いし、日常会話には殆ど支障が無いから、私としてはそんなに気にしてなかったんだけど。
…行って正解でした。
って言うか遅きに失した感アリ、かも。
「4月の中頃から…」と、言い出した途端に、医者の顔が歪んだ。「4月ぅ!?」あ、いえ、ずっと続いたワケじゃなくてね、治まってはぶり返し、の繰り返しで。
喉を覗き、鼻の穴から内視鏡の管を差し込んで喉の奥を見る。
そして見せられた自分の声帯には、ポツッと小さな突起が出っ張っていた。
「声がかれたのはいつ?」ん〜2週間前くらい?と答えたが、調べたら約一月経っていた。
2週間前提で、「そのくらいの日数なら、声を一切出さないで過ごせば自然治癒の可能性もあります」。
えっ。
そんな大事だったんだ!!!
声出すなって、バイトは…『第九』は…。他は問題無いけど、一人暮らしだし、今は仕事も一人だし。
ちょっとショックでクラクラしてしまった。バイトはどうなるの…声出さないのは無理だ。
花火大会、あんなに声を限りに叫んでしまった。茅ヶ崎もだ。確かに、高い声がちょっとかすれるな、くらいには思ったけれど。
病院を出たのがもう夕方で、バイト先に電話するという発想も浮かばず、フラフラと図書館に行きプールで泳いで、やっと落ち着いた。あ、途中ベンチで菓子パン食べたっけ。
翌日はもう仕方無いと思い切ってバイトに行き、事情を話して、午前中はなるべく声を出さずに一時保育に当たり、午後はトイレ掃除やお絵描き仕事に回してもらって、来週は取りあえず、お休みをお願いした。
…でも2週間声出さないくらいでは、多分足りない。続けられないかも、バイト(泣)。もちろん、他のバイトなんて探せない(泣)。
今年は『第九』参加も断念(泣)。
3年間アルトを歌って、今年は"野望"だったソプラノにエントリーしてたのに(泣)。
ああああもう、今回ほど時間を巻き戻したいと思ったの、初めてかも(泣)。あ、忘れてるだけでわりとあったかもしれないけど(笑)。
本当に、本当〜に、無理がきかなくなってるんだな。
と、言うより、ちょっと困窮生活が長くなり過ぎて、判断力が鈍くなってるかも。
春の終わりから、医者に行くべきポイントは何度もあった。行ったと思えば不適切な病院だし。
大事になったらお金も時間もいっぱい取られるのは分かり切ってる事なのに。
今回の事は、本当に、本当に胆に命じておかなくては。
医者行けよ!!バーカ!!!
沈黙の行に入って1週間。
病院へ行った翌日は、やむなくバイトをこなしたが、声は必要最低限に抑えさせてもらった。子供が言う事聞かなかった(笑)当たり前だ。
その翌日、木曜からは、本気モードで沈黙を守る。
幸い、と言うか、生活は一人だし、今は仕事も混んでないから連絡事項もナシ。
しかし…、意外と喋ってるのね、毎日。
人に会っている時は、緊張してるから、わりと大丈夫。
困るのは不意打ち、道歩いてて人とぶつかりそうになった時や、プールで見知らぬおばさんに「足つっちゃった」と言われた時。ウッカリ忘れて喋っちゃう。
けど事情を知らない人に、完全黙秘は失礼で辛いよね。
買い物の時もレジでは挨拶するのがクセになってて、終始無言は居心地が悪い。
それに加えて、自分がこんなに独り言が多いとは。ビックリ!
主に「お腹空いた…」「眠い」「よいしょっ」とか、そんなん。あと起きがけの「あぁ〜あ!」とか。
全く不必要な言葉だよなぁ…だいたい独り言って、ナゼ言うんだろ???(笑)
あと鼻歌だな、これはイカン。
そんなこんな、多少の凡ミスはあったものの、基本完全沈黙で5日間。
出された薬も切れるし、再び耳鼻科を受診した。
診察室に入るや医者が「声は出るようになった?」え、そんな。喋ってないから出るかどうかも分からない(笑)。って言うか元々、歌ったり叫んだりしなければ気付かない程度だったし…。
口ごもっていると、「喋らなかった?」これにはキッパリ頷く。
では見てみましょう、と、また内視鏡を鼻から突っ込むかと構えたら(ちょっと泣けるのよ)もっと簡単に舌を引っ張って喉から管で覗き込んでいた。
「…突起が無くなってますねぇ」え!?
ディスプレイに映された私の喉の写真。確かに白い声帯、二本とも真っ直ぐだ!!!
うきゃ〜♪
何としても自然治癒で解決したいと、強く願ってはいたものの、正直言ってこんなに早く結果が出るとは思わなんだ。
医者もちょっと、意外そうだったような…。
特にこのところ、風邪が長引いたせいで、自然治癒力には自信が無くなっていたし。
嬉しい、なんか診察室の椅子から舞い上がりそうだった。
まだ喉に軽い炎症と充血が残っているそうで、前回より量を減らした薬を出してもらい、無理しなければ喋って大丈夫、とお墨付きをいただいて、特に問題が無ければ来なくていいと送り出された。
何にせよ、沈黙の行の効果はあったようで、とりあえず今週は休みをもらったけど、来週からはバイトも行けそうでホッとした。
騒がしい中、子供相手だとどうしても、大きい、高い声を出してしまいがち。急に低めの声にしたら、子供が不安がりそうだ。しばらくは、雑用大目で、とお願いしてみた。
『第九』は…、あるいは少し様子を見ていれば、本番には間に合ったかも、とはずっと思っていたけれど。
今年は諦めよう、色んな意味で、無理は禁物。
…それにしても、声帯の突起って、こんな短期間で出たり引っ込んだりするモノだったんだ。
いや、サッサと引っ込んでくれて、本当にありがたかったけど。
痛みも無く、日常会話にも支障無く(かすれるのは高音のみ)、大酒飲んで歌いまくったワケでもないのに……と、考えると、またいつ出来ても不思議はない。
気を付けよう。そして無理は禁物。
それにしても今回は、大事に至る事は無さそうで、良かった〜。
実家の近所の海で花火大会。
まだ喉の調子は心配だけど、医者も少しは話していいと言ってたし。
母にはFAXで連絡し、横浜のスポーツクラブに寄った後、食べ物と缶ビールを買って実家へ向かう。
今日も暑い!!!
でも、空は晴れ渡り、風がいい感じに吹いて、花火日和。
夕方実家に向かう時には強風も気温が高過ぎて暑苦しかったけど、準備して出掛ける6時頃には大分涼しくなっていた。
花火大会は毎年開催されてるけど、行くのは2010年以来。
母が人混みを嫌うので、海岸へは行かず、少し離れた丘の上で見る事に。
まず花を買って、父の墓参り。
何年か前、ここで花火を見た記憶があって、私は今回もそのつもりでいたんだが、墓の手入れを終えて、さあレジャーシートを敷いて…と思ったら、急に母が「ここより上の方がいいかも」と言い出した。時計を見たら開始10分前。ここからなら丘の頂上の農園(お墓は丘の海側中腹)まで間に合いそう。
広げかけた荷物を大急ぎでたたみ直して、急な坂道を登る。急ぐと暑いよ!
調べたら2006年にもここで母と見てたけど、昔の事で、どの辺りで見たとか記憶も曖昧。
農園には着いたものの、坂道の途中で打ち上げが始まった。茂みに隠れて、音と大玉の上の方だけチラチラ見える。
息を切らす母を捨て置いてどんどん先へ行くと、坂を登り切った辺りで視界が開けた。
遅れて来る母を待ち、シートを広げようとすると、「でも仕掛けが見えない」。こんな遠くで全部見えると思うなや。
ビールを開けて、枝豆や助六寿司をつまむ。デザート用にむいてきた梨を食べ終わる頃にはお腹が苦しかった。
花火は3200発。茅ヶ崎より少しだけ多いのね、比べられないけど。
風が強くて、打ち上げの合間は丘の木々が揺れて怖いような音だった。それに混じって、秋の虫の音。
うん、もう夏も終わりだね。
言ってみれば穴場なので、比較的ゆったり見られていいのだけれど。
座って見てる人の真ん前に後から来て立ちはだかる人(結局そこに座り込むなら早くしろ)、花火の写メ撮るのにいちいちフラッシュ焚く人(それも激写)、座ってる見物客のすぐ横に車で乗り付けて、長々とライト点けてエンジン吹かしてる人。相変わらずいますねぇ。
ちょっと距離があったので、迫力はいまひとつだったけど、それでも大玉が多く、景気良く打ち上げてるのは分かった。ラストは枝下の乱れ打ちで、本当に綺麗だった、遠くなのに拍手が起こった(笑)。
終わって片付けて、来た時と反対側へ抜ける頂上のカーブを曲がると、意外に大勢の見物客がいてビックリ。カーブの向こうも見晴らしは良かったみたい。
実家のある住宅地へ向かって、ゾロゾロと階段を下る。
良い夏の終わりでした。まだ暑いけどさ。