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. 教えて下さい。 いまむー 11/06日03:19#r306
. 「ある(おくれた)病院」の話ですが・・・(1) 管理人S-1 11/06日21:09#r307
. ありがとうございます。 いまむー 11/09水19:25#r311
. 「ある(おくれた)病院」の話ですが・・・(2) 管理人S-1 11/06日21:11#r308
. 悪戦苦闘中! 神無月 11/07月09:11#r309
. 看護部との関係・・・・・・苦笑 管理人S-1 11/08火21:13#r310
. ありがとうございます。 いまむー 11/09水19:29#r312
 

上の選択記事
.教えて下さい。返信  
いまむー 11/06日03:19 #r306
現在院内の医療安全委員会に所属しています。院内研修をしないといけないのですがどのようなないようでどういう風にすればいいか困っています。なにか良い方法があれば教えてください。お願いします。
.「ある(おくれた)病院」の話ですが・・・(1)返信  
管理人S-1 11/06日21:09 #r307

いまむ−さん今晩は。ご投稿有難うございます。管理人S-1です。

「何かよい方法」などというものはないと思います。

ぼくも(何をすれば良いのか?と思って)いろいろな偉い先生のお話を聞きにいくのですが、(僕の理解力が乏しいためか)「なるほどそのとおり、なるほど、さすが」と思ってかえってきて、さあ、と自分の目の前の現実をみると、いまだに何をすれば・・と思っています。本当は院長などに「この様にふるまうように」とはっきりといったり、総婦長に「上から形ばっかりみないで・・・」というようなことを日常的に「洗脳」できれば一番効果的なのですが(笑)。まず、トップダウンで安全文化ですから。

 まあ、そんなことを愚痴ってもしかたないので、ちょっと恥ずかしいのですが「ある(遅れた)病院では」と言う事で、モデルにも何にもならないと思いますが。「教える」などというレベルではありません。

 保健所の監査もありますので院内研修はしなければならないのですが、幸い毎年外部講師の選択は「任された」ような関係です。年2回の(義務付けられている)「事故防止研修」(実際は院内でもっとやっていますが)のうちの1回を外部の講師として、自分の聞いてみたい話をしてくれそうな講師の方に(勝手に)お願いしています(病院の予算で自分の聞きたい話を聞く事ができる、という公私混同ですね)。

 昨年は 航空会社の「知人」にお願いして、産業界の事故防止の歴史とどのように考えているのか?と言う事をお話してもらいました。同時にヒュ−マンエラ−や具体的に事故を再現したトレ−ニングビデオをみせていただき、その後興味をもった十数人で講師をかこんで飲み会をやりました。
 今年は掲示板にも書きましたが心理学の研究者にお願いしました。
 内容は1)事故の見方を変えよう 2)チ−ムエラ−とその回復 3)エラ−防止のコミュニケ−ション 4)事故防止のために患者をもっと「使う」  というような内容でした(タイトルは正確には違うかもしれません)。このあとにも、講師と手伝ってくれたメンバ−も含め飲み会をやりました(これが大事。笑)

  全体の研修のもう一回は4月のオリエンテ−ションをかねて行っています。安全研修に関しては新人以外にも参加しています。このときは、医療事故の全体像と取り組むための考え方の大枠を理解してもらうことを目的としています。今年の全体研修はこんな項目でした。ところどころビデオを使用。

05.4.4.医療事故を防止するための考え方
A. 医療事故の現状と「事故で我々は何を失うのか?」
B.人間のエラー(ほとんどの事故に人間がかかわっている)と事故
a.エラーの発生とヒューマンファクター
b.ヒューマンエラーと事故       
ひとつのヒューマンエラーが直ちに事故につながることはすくないが・・
C.ヒューマンエラーへの対処
   a.産業界の取り組み          
   b.医療界へのフィードバック              
D.例 コミュニケーションの失敗      
   ヒューマンエラーで最も重要なものの一つであるコミュニケーションフェイラーの産業
界と院内での具体例と考え方
E.事故防止に必要な「もう一つの輪」      
     「To err is human(過ちは人の常)」などという「言葉の美しさ」「耳障(ざわ)りの良さ」をとり違えていないか?
     日本航空1036便は何故事故に至らなかったのか?中田英寿選手の言葉、など
F.最後にもうひとこと
  発想を変えよう

.ありがとうございます。返信  
いまむー 11/09水19:25 #r311
始めてのメールにも関わらず丁寧に詳しくありがとうございます。どうしていいか手のつけられない状態で・・・涙のでる思いです。うちの病院はヒヤリハット報告書の記入もなかなか定着しない状況です。難しいですね。参考に頑張ってみようとおもいます。本当にありがとうございます。
.「ある(おくれた)病院」の話ですが・・・(2)返信  
管理人S-1 11/06日21:11 #r308
(すみません続きです)

看護部はこの他に4月に新人向けに一回。その他に「クラス別」(経験年数)に2回ロ−ルプレイなどを加えた研修を行っています。KYなども少し入っているようです。技師や薬剤師などはすこし別で昨年は「アサ−テイブコミュニケ−ション」今年は「エラ−とコミュニケ−ション」というタイトルで「同調」だとか「手抜き」だとか、コミュニケ−ションのエラ−の話を一部東京電力のビデオを使用して行いました。

ほかは日常的に事故やエラ−のケ−スをHF的な観点からレポ−トしたり と、多分どこも同じような(他のところはあまり知りませんが)感じではないでしょうか?

ひとつ違うこと(多分)は全体の研修に関しては、必ずその後で(約2週間)出席者全員にアンケ−トを求めていることかもしれません。
アンケ−トの目的は「感想を聞く」などというのでなく、(2週間後ですから)講演内容を思い起こさせたり、復習させる質問であったり、ある項目に関して講演の内容も含めて、考えさせる、現状の問題点を掘り起こさせるようなものとし、記述式のタイプにしている事です。「おまえはどう思う?!」「どうする?!」ということです。今年の講演も3ぺ―ジになる「アンケ−ト」を配布して70%弱の回収でした。無記名ということもあり皆一生懸命書いてくれます。読むのは結構大変なのですが、いわゆる日常のレポ−トとは違う問題が浮き上がるような気がします。

というようなことで「ある(おくれた)病院」の安全研修の話でした。
役に立たない「レス」で申し訳ありません。

他の病院の方もどんな研修をされているのか投稿していただけたらありがたいのですが・・・・・・


.悪戦苦闘中!返信  
神無月 11/07月09:11 #r309
いまむーさん こんにちは

管理人さんの病院は「看護部は更に別に行なっている」というお話し
ですよね。いいなー
うちは、私が一手に引き受けてて全ての職員むけで予定を組んでいるので
少々内容にバラツキがあるかも・・

教育研修は @年2回の新人研修(4月に前期、10月に後期)
      A毎月『安全研修』
        例えば ・「どこかに危険が潜んでる!」KYT
              危険の含まれた写真から
            ・「事故防止のための職場環境って?」
              事故を防止できる5S活動について
              院内の写真から
            ・「紛争の発生とその防止をするために!」
              会話・記録と苦情への対応
            ・「患者さん・家族は何故訴訟に踏み切るのか?」
              紛争・訴訟を回避できたケースと回避できなかったケース
                *ロールプレイも含め
            ・「ひやり・はっと」「事故報告」から事故原因の見つけ方
              調査の仕方
                          など
      B個人面接
         全職員対象で一人一人に面接して
         事故防止と院内感染予防について指導
       (講義形式の効果は低いと言われるので個別にも)
 こんな感じです。

 悪戦・・と書いたのは参加人数が職員の3分の1〜多くても3分の2ぐらい
 で、特に医者の出席率が悪いことです。
 そのためにあれこれ手段を変えて これでもかーこれでもかー(怒)と
 根比べ?をしている所です
 少々乱暴ですが半強制的にしようかとも思っています。
 
 どこの病院の安全管理担当者も出席率の低さには頭を抱えています
 管理人さんの所のように「3ページにわたるアンケート」というのも
 反応を見るのにいい手段だと思います。
 うちもやってみようかなーと思っています。
 
 いまむーさん 私の経験から一人でやるのは大変だと思います
 看護部と協力して・・という管理人さんの所のような
 やり方がいいかもしれませんよ。

 ご参考になるかどうか分かりませんが(悪戦苦闘のグチになったかも)・・
   
.看護部との関係・・・・・・苦笑返信  
管理人S-1 11/08火21:13 #r310
神無月さんこんばんは 投稿ありがとうございます。

実践的でいいですね。参考になります。

「患者さん・家族は何故訴訟に踏み切るのか?」などというテ−マは事故問題云々
だけじゃなく、医療従事者として「知って」(というか本当に理解して)おかな
ければならないですね。訴訟を避けるテクニックとしてではなく、ですね。
もう何年も前ですが名古屋の加藤良夫先生とお話した(飲みながらですが)時に
ずいぶんとお聞きした覚えがあります。
              
》看護部と協力して・・
じつは歴史的な経緯がありまして「看護部」とはあまり仲がよくないのです(笑)
でも、個々の看護婦さんたちとは別に仲良くしていますし、関係部署の婦長さんたち
ともたいていは仲がよく、実体的にHFグル−プとして勉強などをしていますので
看護部だけの研修でも「HF的」な視点が少しづつ増えていると思います。
まあ「横目で見ながら」お互いの足りないところを独自にやっている、という微妙
な関係(苦笑)です。でも看護部も昨年からメンバ−が新しくなったのでたぶん関
係もよくなるだろうと楽観的なのですが・・・・・

》3ぺ―ジのアンケ−ト
そもそも、講演なんてしたって1時間もすると人間はそのほとんどを忘れてしまい
ますね。(「教育の効率」が話題になるときに出てきますよね)院内での講義なんて
そのとき一生懸命メモをとったとしても、ほとんどの人はうちに帰って見ませんね。

2週間後にアンケ−トをしているという、一番の目的は強制的な講義の復習です。
(講義の記憶が「脳の長期記憶にちょっとだけ残っているうちに」というHFの知識?笑)
講義のキ−ワ−ドをつかって「講師はこのことを○○といっていたけれど、それに
ついてあなたはどう思うか?」とか「講師はほとんどのエラ−や事故には組織要因が
考えられる、といっていたがあなたの周りではどうか?具体例もあげて欲しい」
というような「少ししつこいアンケ−ト」です。

「講義の復習」以外にも言葉の端はしに病院の日常の業務や人間関係に関する問題点
が浮き上がってきます。これを読み取る方が安全管理をしている側としては大事なの
かもしれません。
.ありがとうございます。返信  
いまむー 11/09水19:29 #r312
丁寧に教えて頂いてありがとうございます。参考に頑張ってみようとおもいます。

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2005/11/18金21:31