スイス旅行計画 2009

   例年なら3月までには夏の航空チケット購入をすませて、ホテルも予約済み状態なのだが、2009年はサーチャージの関係で4月以降の計画となった。4月発券から大幅にサーチャージ料金が下げられたのだ。
   行き先はイギリスやバルト三国も考えたが、やはりスイスにしよう。高山植物の美しい7月上旬〜下旬。
   で、韓国旅行のページをつくりながら航空券の検索。完成と同時に夏の計画開始だ。

 ■ 航空券  JALで名古屋発成田経由のミラノ往復。102400円に諸々プラスが12990円で計115390円

 ■ ホテル  いつもの予約サイトで16泊分予約。1泊5300円、70〜90CHFといったところ。

《予定ルート》
  名古屋→(成田)→ミラノ1泊→サメダン4泊→ダヴォス4泊→サース・フェー3泊→フィスプ3泊→ミラノ1泊→(成田)→名古屋
  という16泊18日の旅行だ。
  これまで滞在したことのないダヴォスとサース・フェーを中心にラクな山歩きを楽しみたい。

 ■ 鉄道パス    上記のルートだとフレキシーパスもしくは半額カードが有利かと思われた。
       だがフィスプから日帰りでバーゼル(ゴッホ展を見に行く)、それとシャモニーにも行くかもしれないので、
       結局、スイスパス連続タイプ15日間2等に決め、H社から39100円で購入した。(5月中旬)

《情報収集》
  なんといってもスイスの旅行計画にはSBBのサイトを活用して移動をあれこれ検討するのが第一だ。
  ガイドブックは手持ちの歩き方、またその他のガイド本がたくさん出版されているので、よさそうな訪問地をメモする。
  現地観光局のサイトも活用したい。
  晴れの日は、展望台からの景観鑑賞の後ハイキング。雨の日は美術館や町(村か)歩き。
  ハイキングルートは無難なコースをピックアップしておく。
  スイスは5回目なので、過去の記録2004200520062008も参考になる。

      4月末になりとんでもない状況になってきた。メキシコを発生源とする新型インフルエンザ問題だ。
      スイスとイタリアでも感染者が出た。日本の企業や学校関係では渡航自粛要請も出したようだ。
      今のところ7月のスイスには行く予定だが、様子を見守りたい。(2009・5・4時点)
      5月中旬に神戸・大阪からの国内感染はあっというまに増えて、5・20には230人以上となった。
      早く収束してもらわないと日本人に対する風評被害が心配だ。
      6月に計画していた国内旅行は中止し、当分映画鑑賞も控えめにしようと思う。

仮の行動予定
   1日目 名古屋から成田経由ミラノへ
   2日目 ミラノから電車でスイスへ。
        キアッソでスイスパスをバリデートし、ベリンツォーナからトゥージス経由でサメダンへ。モルテラッチュ氷河見学。
   3日目 コルヴァッチ展望台の後、ムルテルからハイキング。シルス・マリア観光。
   4日目 ピッツネイル展望台の後、ハイキング。ソーリオ方面観光。
   5日目 ディアヴォレッツァ展望台の後ハイキング。ムオッタス・ムラーユ展望台の後ハイキング。
   6日目 シュクオル近辺をハイキングし、ダヴォスへ移動。
   7日目 ダヴォス、ヴァイスフルー展望台後ハイキング
   8日目 ヤコブスホルン展望台、セルティック方面へハイキング      雨の場合はリヒテンシュタイン日帰り
   9日目 シャッツアルプ展望台と植物園  ハイキング            雨の場合はバーデンへ日帰り     
  10日目 サース・フェーへ移動  @アンデルマットに寄り、ゲムシュトック展望台 Aバーゼルに寄り、ゴッホ展鑑賞
  11日目 クロイツボーデンあたりをハイキング
  12日目 ミッテルアラリンorレングフルーorハンニック
  13日目 レッチェン谷ハイキングの後、フィスプへ移動。
  14日目 ブルーメンタールに出かける
  15日目 シャモニー・モンブランへ日帰り     雨の場合はマルティニ、ヴェルビエなど観光
  16日目 アスコーナに寄り、ベリンツォーナからミラノへ
  17日目 できればセガンティーニの絵を見てから夜便で日本へ
  18日目 成田経由で名古屋。

準備

  ◇ 金券ショップで名鉄乗車券を購入。珍しくミューチケットも買い、名鉄窓口で指定を取った。(行きのみ)
  ◇ 通貨 スイスフランCHF、ユーロとも少し手持ちがある。現地の銀行ATMでVISAのキャッシング予定。
  ◇ 体調管理 今回はハイキングを主体とした個人旅行なのだが、足慣らしを実行できていないのが少し不安。
        マスコミの報道は少なくなったが、2009年6月新型インフルエンザは日本国内で増え続けている。
        尾瀬、白馬、北海道などを候補にしていたがすべてとりやめた。
  ◇ 気候  6月のスイスは冷夏?との情報もあったが、7月はどうだろう?
          サメダンの予報を注目していると、最低が4〜10℃、最高が15〜20℃くらいだ。重ね着で対応しよう。
  ◇ 荷物  いつものキャリーカート、リュック、ショルダーバッグの3点セット。
        展望台へ数回行く予定なので、双眼鏡を持っていく。

  出発の3日前から荷造りや資料の整理をする。スイス1国なのでたいしたことはない。
  といってもトレッキングシューズやフリース、雨具など嵩張るので、コンパクトにまとめるのにちょっと苦労する。
  週間天気予報によると、天気は雲が多そうでもひとつかも。
  無理をせずにハイキングや村歩きを楽しみたい。

それでは出発!

♪2009・7・23(木)21:00すぎに無事名古屋に帰ってきた。
 お天気にもほぼ恵まれて、散歩的ハイキングを20コース歩いた。まずまずの結果。
 シャモニーとゲムシュトックには行けなかったが、それ以外は予定どおりだ。
 エンガディンは予想以上に日本人が多かった。だがダヴォスではぜんぜん見かけない。欧人のみのリゾートだった。
 ホテルもまあまあだったが、朝食時間が8時からが2軒あり、ちょっと時間がもったいなかった印象。

旅行費用              335034円 (16泊18日)

   航空券           102400円
     サーチャージその他  12990円
   スイスパス         39100円

宿泊費 食費 交通費 観光費 荷物預け みやげ
106813円 38908円 12733円 2558円 1588円 3505円 166105円

   その他  日本で    3806円                            ※現金は 1CHF=88.2円
         イタリアで  10633円                                  1ユーロ=130円で計算

   7月のスイスとしては、まあ経済的におさまった印象だ。1CHFが88.2円というレートも助かった。
   大きかったのは、エンガディン(サメダン泊)とダヴォスでホテルのゲストカードで山岳交通が無料だったこと。
   ロープウェイやケーブルカーなどまともに払えばけっこうな金額になっていたはず。
   COOPの営業時間が長くなっていたことも助かった。(フィスプ駅構内のは5〜23時)

感想

◇ ホテル

宿泊地 ホテル名 泊数 部屋形態 予約 実払い 評価
ミラノ Albert 2 Sシャワー 5500円
5300円
サメダン Palazzo Mysanus 4 Sバスタブ 90CHF 7830円
ダヴォス Club 4 Tバスタブ 72CHF 6497円
サース・フェー Mountain Inn 3 Tシャワー 70CHF 6224円
フィスプ Bildungshaus St.Jodern 3 Tシャワー 74CHF 6677円

    スイスフランのレートもあり、わりと経済的に宿泊できた。料金以上の価値があった。
    特に、サメダンとダヴォスではInclusiveカード利用でものすごく観光にプラスだった。
    朝食はホテルすべてコールドビュッフェで玉子その他がなかったが、チーズハム果物はありまあまあだった。
    サメダンPalazzo・・の朝食はチーズが高品質でとても印象に残っている。バスソルトやバスローブもうれしかった。
    ダヴォスは部屋はよかったが、朝食は質といいサービスといい最低クラスだった。
    ダヴォスとサース・フェーの部屋はベランダ付でリゾート気分を満喫できた。
    フィスプのBildungshaus・・は駅から登りの15分だが、庭や部屋はよかった。シスターが応対。
    朝食時間の確認ができていると予定がたてやすいと思った。

◇ 食事
    1日平均2594円。COOPなどのスーパーの利用回数を多くした。
    物価の高いスイス滞在としては節約してもこれくらいにはなる。数回レストランにも入ったし。
    ほとんど郷土料理的な食事はしていない。サメダンでのカプンスは油が強くてもひとつだった。
    エンガディンの地ビールはいくつか飲んだが、なかなか美味しかった。
    最期にミラノでシーフードレストランに入ったが、ここはとてもよかった。味もサービスもGOOD!食事はイタリアだ!
◇ 観光
    今回は展望台を意識して観光した。
    ディアヴォレッツアとかミッテル・アラリンとか、ほんとにとんでもない自然の間近に簡単に接近できる。
    あらためてスイスの山岳鉄道は素晴らしいと実感した。
    ハイキングについては、トレイルの状況や体調で断念したコースもありちょっと残念。
    エンガディンやダヴォスでは、ロープウェイ乗場などに置かれているハイキングマップがけっこう役立った。
    散歩的ラクなコースでも川や山の自然、植物などが観察できて退屈することはなかった。
    美術鑑賞では、目的のバーゼルのゴッホ展を訪問できてよかった。
    アスコーナのヴェレフキン(3度目)、ミラノの近代美術館のセガンティーニもよかった。
    他にマルティニのジアナダ財団、そしてシルス・マリアのニーチェ記念館とシェールのリルケ記念館も見学できて満足。
    インス村のアンカーのアトリエも行ってよかった。
   


ホームページへもどる