スイス東南部2009 PQ

7/22(水) ミラノで念願のセガンティーニ鑑賞

   いよいよの帰国日だ。ゆっくりスタート。
   ざっと荷造りをして、7:40に朝食へ。
   9:00ころチェックアウトし荷物は預かってもらった。カウンター奥に収納庫があり、施錠なしだがまあいいだろう。
   ミラノ中央駅構内の売店で1日券(トラム&地下鉄)3ユーロを購入。


ミラノ中央駅

   トラムの乗場へ行くが2番が路線工事のようで来ない。しかたなく1番に乗って共和国広場で下りた。
   プッブリチ公園の中を歩いて市立近代美術館へ。3度目の正直だ。入場無料だった。


ミラノ近代美術館                     プッブリチ公園

   目的のセガンティーニは2Fにあり、1室に7枚が揃っていた。
   特にすばらしいのは「L'Angelo della Vito」1894だ。これはセガンティーニの聖母子像という感じ。
       淡い水色の画面、木の上の母と子、ぐねぐねとうねる幹や枝。バックにはスイスの風景らしい湖や牧草地。
       雲のたなびく空、なんと平和ですがすがしい絵だろう。眺めているだけで心が洗われる。
       祭壇画といってもよい崇高な雰囲気も持っている。

   その左にある「Le due Modri」1889は家畜小屋での牛の親子と人間の母子が眠る様子。
       カンテラの光に照らされて眠り込んでいる姿は平和そのものだ。茶色の濃淡にわずかな灯りがポイントだ。
   そして、この2枚の間にある「L'Amore alla Fonte della vita」1896
       花咲く草原を歩くむつまじいカップルを羽根の大きな天使が見守っている。水色の画面が爽やか。

   この2Fはシャンデリアが煌く広間がいくつかあり、昔はさぞ華やかなパーティが開かれたと想像される。
   王宮の別邸だった。


ミラノ近代美術館Galleria d'Arte Modernaが入っている旧王宮Villa Realeとプッブリチ公園

   3Fには印象派がいろいろあった。
   ゴッホやヘリット・ダウもあり、ゆっくり鑑賞させてもらった。
   イタリア語が館内に響きわたっているので、ガイドツアーのレクチャーかしらと思いきや、監視員のお喋り大会だった。それもあちこちで。
   観客はほとんどいなくてもったいない気がした。

   11:30まで近代美術館にいた。プッブリチ公園のベンチで蚊に刺されながら、少し休憩。
   地下鉄ミッソーリ下車。遺跡は後回しにしてレストラン探しだ。
   L'isola del tesoroを探し当てて12:30ころ入店。シーフードレストランで海をイメージしたステンドグラスの雰囲気のよい店だ。

   海ものの盛り合わせ、オラータの塩釜焼き、ハウスワインは白1/2を注文。
   パンとグリッシーニもあるのに、ピザ生地のパンも運ばれてきた。私のオーダー?と聞くとサービスとのこと。
   前菜はエビ・タコ・イカがトマトや野菜といっしょにボイルされ、あっさりとしてとても美味。なかなか減らない。
   オラータは塩まみれで運ばれ、塩を除いて見せられ、おじさんが一生懸命骨抜きしてくれた。
   ドルチェはフルーツ&アイスでエスプレッソも頼み、44ユーロだった。この味とサービスでは安いわ。



オラータの骨抜き

   じっさいこの店は13:00ころは満席で待つ人も出たし、予約の電話もどんどん入っていた。
   従業員はきびきび動き回り活気のある感じのよい店だった。大正解!
   チップを2ユーロおじさんに渡してきたが、もっと出してもよかったな。

   ミッソーリの遺跡は閉まっていて残念。先に見るべきだった。
   地下鉄で一駅乗ってドゥオーモ下車。ドゥオーモはファサードの囲いが取れてきれいになっていた。
   さっそく中に入って旅の無事を感謝。


ミラノのドゥオーモ

   久々に屋上に上がろう。裏からエレベーター(8ユーロだったか)で上がった。
   大理石が熱を持ってとんでもない暑さになっていた。写真は撮った。
   アラン・ドロンが「若者のすべて」でここをロケしたシーンを思い出した。何十年前かしら?
   ああでも、暑くて耐えられない!


ドゥオーモの屋上                  通路から見上げる

   リナシェンテに入って涼む。バーゲンだしいろいろ物色するがこれといって決断に欠け、手ぶらで出た。
   まあ今どき日本でもなんでも買える。地下鉄で中央駅へ。
   とうとう旅も終わりだ。最終日にセガンティーニを鑑賞、満足な食事も堪能できてよかった。

   17:00ころホテルAlbertで荷物を拾い、バスでマルペンサに向かった。駅構内で買ったチケットは7.5ユーロ。
   マルペンサのカウンターではすぐにチェックインできたが、出国の手荷物検査がとんでもなく混雑していた。
   なんとかイミグレも通過し、着替えたりと帰り支度をしていると時間が過ぎる。
   21:00にはゲートに移動して、まもなく搭乗開始だった。

   JL418は7割方乗っている感じ。隣りは空いていたが窓側に欧系女性がいたので横にはなれない。
   あとは揺れることもあまりなくて順調に飛行。新聞がうれしい。


7/23(木) 帰国

   ほぼ定刻16:35に成田着。
   乗り継ぎゲートに移動して、18:30のJL053はがらがら。19:50にはセントレアに着いた。
   21:00過ぎには我が家へ。ああ、名古屋は蒸し暑いわ!


←7/21へ       スケジュールへ      旅行費用と感想へ    ハイキングコース20へ    ホームへ