11月21日19:00
11月22日13:30
会場 パルセいいざか

初めての会場です

 例会紹介ページへ       演鑑カレンダーへ


第436回11月例会
 ピュアーマリー公演

「殺しのリハーサル」

作ーレビンソン&リンク

脚色ーD,D,ブルック

翻訳ー保坂摩理子

演出ー鈴木孝宏

出演ー秋野大作、山本みどり、他




解 説】

 「刑事コロンボ」の原作者として知られる、リチャード・レビンソンとウィリアム・リンクが、1982年、TV映画として書き下ろし、製作総指揮した知る人ぞ知る名作、米ミステリー界の最高権威、エドガー賞受賞の傑作中の傑作です。日本でもNHKで放送され反響を呼びました。その後、「アルジャーノンに花束を」でも知られるD、D、ブルックが脚色し、迫真の舞台劇となりました。

 物語の舞台は「劇場」、実力派俳優たちが繰り広げる白熱のバックステージ物語、衝撃のクライマックス!ミステリーの醍醐味を十分に味わえる傑作です!!

 冒頭、ブロードウェイの新作発表の舞台裏が描かれ、その華やかな表の顔とは対照的な影の部分が興味深く語られます。そして、モニカの死という悲劇的な出来事の後、一転、「劇場」という閉ざされた空間で起こる息継ぐ暇もない緊迫した会話劇。膨大な伏線がみごとにすべて回収され、その意外な真相と鮮やかなどんでん返しまで、実に考え抜かれた巧緻な作品。

ミステリーとして完璧なだけでなく、極上の人間ドラマとして深く心に残るのは、華やかなブロードウェイのライトに色濃く浮かび上がる裏方たち、役者たちの悲しき陰影。

 スピーディーに展開するストーリーの妙は、TV界で長年活躍してきたレビンソンとリンクの真骨頂。

心地よく騙された快感に心が躍る圧巻の舞台です。