11月18日6:30
11月19日1:30
とうほう・みんなの文化センター
大ホール

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第436回11月例会
 ピュアーマリー公演

「殺しのリハーサル」

作ーレビンソン&リンク

脚色ーD,D,ブルック

翻訳ー保坂摩理子

演出ー鈴木孝宏

出演ー秋野大作、山本みどり、他

【あらすじ】
ブロードウェイのとある劇場。誰もいない寂しさ漂う客席に姿を現す劇作家アレックス。丁度その日は、恋人であった女優モニカの一周忌。一年前の今日、自らの初演舞台初日、彼女は結婚発表を目前に謎の死を遂げた。

 彼女の死後、行方をくらましていたアレックスは、この日、昔からの仕事仲間であり、あの舞台関係者であったプロデュサー、演出家、舞台監督、男優、女優等をこの劇場に招集していた。次々と登場するかっての芝居仲間たちとの再会。しかし皆、実は今日ここに呼び出されたことを訝しんでいた。

 自殺と処理された女優の死を、殺人事件だったと確信するアレックス、ここにいる全員が、モニカの死に関係しているとほのめかす内容の新作の本読みを行ううちに深まっていく疑惑。二転三転する人間関係と事件の構図。真犯人は必ずこの中にいる。これは、それを暴くための「殺しのリハーサル」。



解 説】

 「刑事コロンボ」の原作者として知られる、リチャード・レビンソンとウィリアム・リンクが、1982年、TV映画として書き下ろし、製作総指揮した知る人ぞ知る名作、米ミステリー界の最高権威、エドガー賞受賞の傑作中の傑作です。日本でもNHKで放送され反響を呼びました。その後、「アルジャーノンに花束を」でも知られるD、D、ブルックが脚色し、迫真の舞台劇となりました。

 物語の舞台は「劇場」、実力派俳優たちが繰り広げる白熱のバックステージ物語、衝撃のクライマックス!ミステリーの醍醐味を十分に味わえる傑作です!!

 冒頭、ブロードウェイの新作発表の舞台裏が描かれ、その華やかな表の顔とは対照的な影の部分が興味深く語られます。そして、モニカの死という悲劇的な出来事の後、一転、「劇場」という閉ざされた空間で起こる息継ぐ暇もない緊迫した会話劇。膨大な伏線がみごとにすべて回収され、その意外な真相と鮮やかなどんでん返しまで、実に考え抜かれた巧緻な作品。

ミステリーとして完璧なだけでなく、極上の人間ドラマとして深く心に残るのは、華やかなブロードウェイのライトに色濃く浮かび上がる裏方たち、役者たちの悲しき陰影。

 スピーディーに展開するストーリーの妙は、TV会で長年活躍してきたレビンソンとリンクの真骨頂。

心地よく騙された快感に心が躍る圧巻の舞台です。