例会紹介ページへ   カレンダーへ

第430回例会  劇団青年座公演 横濱短篇ホテル

     2022年
     2月19日(土)6:30
     2月20日()1:30
     2月21日(月)1:30
     会場 福島テルサFTホール

7本の短編が繋がるオシャレな舞台

[あらすじ]
第1話

1970年、ホテルの客室。映画監督とプロデュサーが新作映画の打ち合わせをしているところに、突然、女子 高生のハルコが飛び込んできた。彼女は女優になりたいと必死に訴え、一世一代の演技を披露するのだが…

第2話

1975年、ホテルの喫茶室、OL風の身なりのフミヨは、自分が書いたシナリオの感想を聞くために2時間も前から映画監督を待っている。ようやく現れた映画監督に酷評されてしまう…

物語は、横浜の老舗ホテルを舞台に、それぞれのタイトルのついた独立した7つの短編で構成される。

同じ高校の演劇部員だったハルコとフミヨは、その後、女優と脚本家として違う道を歩き始めることになった。

二人の道には、それぞれの出会いと別れがあり、ある時は離れ、ある時は近づき、そして交差しながら人生の時を刻んでいく。

1970年から現代まで5年ごとに描かれた7つの短編が、やがてネックレスの珠のようにつながって一編の物語を編む。

[解説・その他]

 マキノノゾミ(作)と宮田慶子(演出)のコンビで上演した『MOTHER』『フユヒコ』『赤シャツ』(2012年例会)、これらの三作品は、いずれも高い評価を受け、マキノノゾミ「文人三部作」と呼ばれるようになりました。その実績と信頼の上で12年ぶりに依頼した作品が『横浜短篇ホテル』です。

7つの独立した短編ドラマをオムニバス形式でつないでいく仕掛けは、マキノ氏が畏敬の念を抱くニール サイモン作品へのオマージュであり、劇作家として未知の分野に挑戦した野心作です。青年座もそれに応えるべく、宮田慶子演出のもと青年座らしいアンサンブル演劇を創り上げることができたと自負しています。これまでに全国7ブロックを巡演し、各地の会員さんの反応に手応え感じその評を聞き、大きな自信にもなっています。

新作上演は、劇作家と劇団の信頼関係の上に成り立つ共同作業。劇作家には、書きたいこと書いて創作 欲求を満たし自らを高める場所が必要です。

新作上演を創立の理念とする青年座は、その場所(劇団)であり続けることこそが日本演劇界においての役割であることと自覚しています。そして、劇団の創造理念を理解してくれ、劇団と呼吸を合わせてともに歩いていく仲間が演劇鑑賞会だと思っています。