新刊の感想をいただきました、志村けんさんはバリュー投資家だと思う、
投資をスポーツに例えてみる、自分の甘さを感じた本、秋のバリュー投資セミナー、
文章は接続詞で決まる、東大合格と富裕層、どっちが難しい?、
痛い目にあうのは火を見るより明らか
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ショートコラム(2009年8月)
■痛い目にあうのは火を見るより明らか(2009年8月29日) |
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テニススクールにて、次のような人をときおり見かけます。 「長らく、自己流でテニスをやってきた。そのため、変なクセがついて困っている。もっと早く、スクールに来るべきだった」 そんなわけで、スクールでは基本的なところから直していくのですが、長年をやり方を修正するのは大変なようです。 では、投資の世界はどうでしょうか。 株式投資は、ほとんどの投資家が自己流ではじめます。そのため「株を買う前に知っておくべき基本」が身についていないのです。 これまで、セミナーやオフ会などで数多くの個人投資家にお会いして、そのような方が多いように感じました。 なぜ、分かるのかといえば、自分の初心者時代と同じようなやり方をしているからです。このままでは、痛い目にあうのは火を見るより明らかです。 私は、慎重な投資スタンスを取っていたこと、性格的に粘り強いこともあり、何とか退場せずに済んでいます。しかしながら、株式市場で流した血は相当なものです。大きな代償を払って、マーケットから基本を叩き込まれたのです。 さて、ここから宣伝になってしまうのですが、9月のバリュー投資基本セミナーでは「投資家として知っておくべき4つの基本」をお話します。 1.情報の取扱い 2時間程度のセミナーながら、自己資金で10年以上の運用を経験しているからこそできる話ばかりです。他ではほとんど聴くことのできない内容であると自負しています。 皆さんのご参加をお待ちしています。 |
■東大合格と富裕層、どっちが難しい?(2009年8月25日) |
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ネット上にて東大合格と富裕層、どっちが難しい?という記事を見つけました。 この件に関して、個人的には「東京大学に合格すること」の方が難しいと考えます。理由は、条件として、次の3つとも必要だからです。 1.頭が良いこと 勝負は小学生あたりから始まっており、本人が勉強の必要性を感じたときは「手遅れ」のケースもあります。 私のように、社会人になってから「もっと勉強しておけば・・・」と悔やんでも仕方ありません。 一方で、富裕層(純金融資産1億円以上)には、本人の努力次第でなれると思います。 可能性が高いのは「サラリーマン+株式投資」の組合せです。安定したキャッシュフローの一部でリスクを取る行為を積み重ねていけば、少なくとも準富裕層(純金融資産5千万以上)の仲間入りはできるでしょう。 問題は「努力の方向性が間違っていないかどうか」です。私もそうでしたが、初心者のときはだいたい間違っているので、そのことに気づいて修正できるかがポイントです。 マーケットは、持株の下落という形で間違いを指摘してくれます。後は、株式市場の忠告に対して、どう対応できるかにかかっているのです。 |
■文章は接続詞で決まる(2009年8月21日) |
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読みやすい文章とは、どんなものでしょうか? 一つの答えとして「読者が少々疲れているときでも、頭に入る文章」をあげておきましょう。たとえば、帰りの通勤電車でも読める内容です。 そこで、書き手としては、次の点に注意しています。 ●一つの文章を短くする とくに、書籍はちょっとした「つなぎ」の文章が効果的なので、接続詞には気を使います。ただし、多用するとスマートさに欠けるので、その「さじ加減」が難しいです。 少し前、書店にて『文章は接続詞で決まる』 というタイトルが目に留まりました。思わず買ってしまったのですが、なかなかいい本なので紹介しておきます。 |
■秋のバリュー投資セミナー(2009年8月18日) |
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『超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術』の執筆に取り掛かったのは、ちょうど8月の暑い盛りでした。 それから5年。株式投資が一大ブームを引き起こし、ライブドア・ショックを契機に日本新興市場が一足早く崩れ、その後の金融危機により世界中のマーケットが「焼け野原」となりました。 この5年間は、通常の10年以上に匹敵する「濃さ」があったと認識しています。天国と地獄を経験して、私の投資に対する考え方も変えざるを得ない部分がありました。 もともと『超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術』については、5年毎に新版を出したいという希望を持っており、本来であればその準備に取り掛かる時期です。 ところが、株本(特にファンダメンタル系)の売れ行きが低迷している現状では、引き受けてくれるところを見つけるのも苦労しそうです。 そこで、秋のバリュー投資セミナーでは、新版に相当する講義を行うことにしました。パニック安的な3月底値からは上昇しているものの、まだまだバリュー株はたくさんありますから、時節にも合っていると思います。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 ご注意:一部でケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。
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■自分の甘さを感じた本(2009年8月11日) |
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「私の職業は何なのか」といえば、ライター(著述業)になります。 ところが、ライターとしての勉強は、ほとんどしていません。営業にも、必要最小限しか回っていないです。今まで、たまたま書いた本が売れたおかげで、トントン拍子に来れたからです。 しかし、昨年の10月以降は景色が変わりました。書籍の売上も今ひとつ、セミナーに来られる方も少なくなってしまったのです。 「このままではまずい」そう思っていたときに『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』という本を読みました。この本は、ライターとして生き残るため、著者が考え実践してきたことがありのまま書かれています。 中には、私が実行していることも含まれていましたが、真剣さが全然違います。「自分は何もしていないに等しい。甘すぎる」と切に感じました。じっくりと読み返し、できるところから取り入れていきたいです。 なお、この本は「書くことが仕事の一部」になっている方すべてにおすすめできます。ネットの書評を頼りに思い切って買ってみたのですが、久々に投資以外の良書にめぐりあえた気がします。 |
■投資をスポーツに例えてみる(2009年8月7日) |
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投資は、スポーツに例えれば、何らかの大会に出場するようなものです。 ただ、スポーツとの違いは、ベスト8など相当の順位まで勝ち上がなければリターンを得られないことです。それなのに、真剣さの足りない投資家が多すぎると思います。 仮に、スポーツ選手なら、次のような選手は一回戦さえ勝てないはずです。ところが、株式市場では、このような投資家がゴロゴロしていると感じているのは私だけでしょうか。 ●基礎的なトレーニングをさぼる スポーツでは、すべての選手がまじめに取り組んでいるからこそ、敗者も褒め称えられるのでしょう。もっとも、マーケットには、敗者の居場所などありませんが。 |
■志村けんさんはバリュー投資家だと思う(2009年8月3日) |
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私の世代でお笑いといえば、やはり「志村けん」さんです。ときどき、YouTubeで昔の動画を楽しんでいます。 その志村さんですが、タレントの使い方がうまいです。かつては一世を風靡したものの、人気に陰りの見え始めた元アイドルなどをメンバーに加え、見事によみがえらせています。 私はテレビを見る習慣があまりないので、優香さんが元グラビアアイドルだと知りませんでした。田原俊彦さんには、紅白に落ちたタイミングで声をかけたそうです。 やっていることが「お笑い」ですから、人気絶頂時は相手にしてもらえないはずです。だから、こういった作戦に出たのでしょうね。 これは、バリュー投資と同じ考え方です。「実力がありながら、一時的に市場の評価が落ちた銘柄を拾う」のとやっていることは同じです。 発想としては、志村さんはバリュー投資家と同じ部類の方だと思います。「もし、株式投資を行えば、どんな銘柄を買うのだろう」ついそんなことを想像していまいます。 |
■新刊の感想をいただきました(2009年8月1日) |
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新刊『角山智の銘柄分析力“強化”トレーニング 決算短信表紙、セグメント情報、損益計算書編』の感想をいただきました。とても嬉しいです。 ●決算書のポイントが分かりやすくまとめられていた 本書は、パンローリング社の編集者さんが長年温めてきた企画であり「やさしい問題を繰り返し解くことにより実践力を高めること」を狙いとしています。したがって、次のような方針で書きました。 ●かばんに入れて携帯できるページ数に押える 対象としては「入門書を読んだものの、決算書を目の前にして、何をどう分析すればいいのかわからない」方を考えています。決算書の分析は「分かったつもりであっても、実際にはできない」ことも少なくないことから、本書を必要とされる個人投資家は意外と多いのではないかと思っています。スポーツでも何でも「やさしい練習を繰り返す」ことが上達の近道ですから「今さらそんなことを」と馬鹿にせず取り組んでみてください。 もし、本書の内容をセミナーで行えば、2日間缶詰の合宿コースで5万円はかかるはずです(ご要望が多ければ開催します)。書籍のコストパフォーマンスは、相当優れているといえます。 |
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by 角山智