ラストスパート目的と手段趣味なのか運用なのか人生の転機自分にないものに憧れる
逆に考えてみる脱稿エゴグラム久しぶりのD.D.HOUSEこの一週間
接骨院のビジネスモデル
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ショートコラム(2006年10月)

■世間一般に変わり者(2006年10月28日)

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ひろ吉さんがブログ終了を宣言されています。

たぶん、最後のコメントであろう「結局相場で生き残れるのは世間一般に変わり者と言われる人なので」が印象に残りました。

確かに「マーケットの勝者は少数派である」というきびしい現実があります。この11年間、生き残ってきた私は筋金入りの「変わり者」になるのでしょうか(笑)。

私自身、凡人が資本主義社会で資産形成を図るには、株の長期保有が一番だと思っています(誤解があるようなので補足しておきますと、株式ポートフォリオの長期保有であり、個別銘柄の保有期間にはこだわりません)。

人として、能力があれば、一流企業で出世コースを歩んだり、事業を興したりして、その収入だけで資産を築くことができるでしょう。現に、奈良県の高級住宅地には、そのような人々が住んでいます。

しかし、私には、そちらの方が難しいと思います。企業内の出世にしても、事業にしても、他人との厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。

一方、株式投資では、他人との競争を勝ち抜く必要はありません。グレアムの言葉「投資家最大の敵は自分自身である」を思い出してください。投資家は、他人との競争に負けるのではなく、自滅するのです。

参加し続けていれば、いいことも起こるのが株式市場です。私が投資をはじめた1995年から2002年までの7年間で、株式市場があがったのは1999年の1年だけでした。そこを我慢した結果、2003年〜2005年までの3年で、持株は4倍になったのです。

株式投資は、簡単でないかもしれませんが「マーケットで生き残ること」を第一に考えれば、方法はあるはずです。


■ソフトバンク(2006年10月26日)

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Yahoo! BBなど、果たした功績は認めます。私自身、出版でもお世話になりました。

ただ、あの売上至上&時価総額経営は、好きになれないです。

今回は、携帯電話事業を高値で買い取ったあげく「両刃の剣」ともいえる料金体系を発表しました。

平九郎さん曰く「最近町中で見かけるようになった、ソフトバンクの白黒の看板が、『葬儀の垂れ幕』に見えて仕方がない」が言い当て妙です。

良くも悪くも、ソフトバンクは新興市場(=個人投資家)の指標銘柄です。そういうこともあり、新興市場(小型株)の先行きを慎重に見ています。


■接骨院のビジネスモデル(2006年10月25日)

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私は、疲れると背中に痛みが出やすいです。接骨院に行くと、首や肩、背中が相当こっている(筋肉が緊張している)とかで定期的に通院することをすすめられます。

完治するのならそうしますが、対処療法であれば、定期的な通院は避けたいです。「辛いときに来たらいいよ」というところを探すことになります。つい、相手のビジネスモデルを考えてしまうのは、職業病でしょうか(苦笑)。

最近はクイックマッサージの店が増え、どこも流行っているようです。ひょっとすると上場するところが出てくるかもしれません。ただ、人手に頼るビジネスだけに、チェーン店化は難しく、理髪店(大衆理容)の二の舞になるような気もします。


■この一週間(2006年10月24日)

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4冊目を脱稿して、一週間経ちました。

会員制レポートを書いたり、アマゾンキャンペーン用コンテンツを考えたり、することはあるのですが・・・。

正直なところ、けっこう退屈です。実際にアーリー・リタイアすると、こんな感じなのでしょうか。

情報投資.comの木下さんが「リタイアした所で退屈すぎて働かないなんてありえない。結局のところ退屈してしまうので生温くでもどこかで働く事になる」と書かれているのがよくわかります。

次の目標を模索する日々が続きそうです。


■久しぶりのD.D.HOUSE(2006年10月22日)

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D.D.HOUSEに行ってきました。久しぶりです。ここができたのは資産バブル華やかなりし頃で、週末はどの店も一杯だったのを憶えています。お洒落なところというイメージがあるのですが、2Fにはピンク系らしき店や安っぽいカラオケボックスなども入っていました。稼働率確保のためには仕方ないのでしょうか。

D.D.HOUSE(北野阪急ビル)は、今や阪急リートの所有物件となっています。資産バブルの頃にできた物件がJ-REITの保有になっていることに時代の流れを感じます。

尚、入ったのはB1Fのエスプリというバーです。2次会で少し飲みたいときにおすすめです。


■エゴグラム(2006年10月17日)

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雅さんのブログで紹介されているエゴグラムが面白いと聞いたので、やってみました。

結果は次のとおりです。

「何時も冷たい目で人生を見つめているタイプです。偶には、興奮状態に陥る事が有っても、直ぐ元のマイペースな分析判断力を取戻します。クールさと合理主義が際立った性格です」

投資家には向いていそうですが、何だか嫌な奴ですね(笑)。

私は、サラリーマン時代、意味のない打ち合わせ、無駄な会議など、非効率的な時間の使い方が大嫌いでした。営業マンからの「ご挨拶にだけでも、うかがいたいのですが」という電話にも「用件は何ですか。挨拶だけでは、お互い意味がないでしょう」と断りを入れていました。

若い頃「刃物のように鋭い」と恐れられたことがありますし、セミナーで「思っていたより普通の人でほっとしました」とおっしゃる方もいます。

案外、当たっているのかもしれません。まあ、長所は短所の裏返しですし、人間は無理をするとストレスがたまります。参考程度に「ふ〜ん」と思っておきます。


■脱稿(2006年10月16日)

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4冊目の原稿や資料を全て出版社に送りました。

まだ、校正とかありますが、著者としてほっとする一瞬です。

今回はアマゾンキャンペーンを行う予定があります。「決算書と企業価値の図解&ドリル」という本の構成上、心構え的なことを書けなかったので、それをキャンペーンのプレゼントにしたいと思っています。

これから少しのんびりできそうですが、のんびりするのが苦手な私は困ってしまいます。

「贅沢いうな」と声が聞こえてきそうですね(苦笑)。


■逆に考えてみる(2006年10月14日)

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個人投資家のブログを見ていると「大型株は高くて買えない。小型株は割安だ」というのがコンセンサスになっているようです。株式市場はコンセンサスの当たらないところなので、逆に考えてみます。

行動ファイナンス的には「高いと判断した買わなかった大型株があがっている。だから割高だ」「小型株は(自分が買った株価から)さらに下げている。だから割安だ」と自分自身に言い聞かせるのが、一番心地よいことになります。

トヨタやキヤノンといった世界的な競争力を持っている会社と「吹けば飛ぶような」その辺の小企業を同一の指標で比べるのは無理があるようにも思えます。


■自分にないものに憧れる(2006年10月13日)

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若い頃、北海道を旅行していたとき、夜行列車で隣が妙齢の女性だったことがあります。ふときたきっかけで話がはずみました。私が「どこまでも原野が続く風景に憧れて北海道に来ました」と旅行者であることを告げると、その女性からは「私はどこまでも続く町並みに憧れて札幌に出てきたの」という言葉が帰ってきました。

久しぶりに田舎に帰るため、夜行列車に乗ったそうです。どこで降りるのか聞いてみると、急行が止まるのが不思議なぐらい田舎の駅で、実家はそこから山を2つ越えたところといっていました。「人間、自分にないものに憧れるのよ」彼女の言葉はずっと印象に残っています。

私は、朝何時に起きてもいいですし、嫌な仕事なら断ることもできます。サラリーマンの方は「気楽でいいな〜」と思われるかもしれませんが、一人で執筆活動を続けるのもそれなりに大変です。今では、事務所の喧騒や会議での緊張感、一仕事終わったあとの心地よい疲れ、出張帰りの新幹線で飲むとなぜか旨い缶ビール・・・、チームで仕事をするサラリーマンもいいなあと思います。まさに「自分にないものに憧れる」ですね。

そういうこともあり、求人情報を見ていました。ところが、週3日出勤の社内SEという、都合のいいアルバイトはありません。私の年では、派遣やアルバイトではダメなことが多く、正社員が何件か引っ掛かる程度です。「キャリアのある人だけ、正社員で」という年代なのでしょう。

角山智としての活動は今後も続けたいので、勤めるのが週半分、残りは個人事業が理想なのですが、そううまくはいかないようです。忙しい職場に入ってしまい、自分の時間が取れなくなるのは避けたいですし、何かいい方法はないものかと思っています。

余談ですが、もう一つ印象に残っている北海道の話です。

サークルの後輩がローカル線の車内でうたた寝をしていると、女子学生のグループが乗り込んできて騒ぎはじめました。写真撮影の疲れがたまっていた彼は車掌に文句をつけたところ、小さな声でこういわれたそうです。

「お客さん、都会からいらっしゃったのでしょう。ここは、冬は雪に閉ざされて、あの子達には遊ぶところがないのです。都会のような喫茶店もありません。学校帰りに駅の売店でジュースとお菓子を買い込み、ああやって車中でおしゃべりするのが、冬場の唯一の楽しみなのです。どうかおおめに見てやってもらえませんか」

彼は、何も言い返すことができませんでした。暖かい車掌氏の乗車していた厳冬のローカル線は、JR発足後に廃止となりました。資本主義もいいことばかりではありません。


■人生の転機(2006年10月12日)

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私の人生は、就職してから3つのフェーズに分かれます。

第1フェーズは、就職してから10年間です。汎用機(メインフレーム)でシステム開発を行っていました。言語はCOBOLです。プログラミングに興味を持った時期もありましたが、仕事は生活のために行うものという認識でした。楽しいこともあったのかもしれませんが、あまり憶えていません。おそらく、つまらない毎日を送っていたのでしょう。

最初の転機は、職場ウェブサイト立ち上げのメンバーに選ばれたことです。ホームページ関係の仕事を一通りこなせるようになり、仕事を楽しいと思えるようになりました。この第2フェーズが5年程度です。

このサイトを開設してから、2回目の転機が訪れます。著書を出版して、講演を行い、独立を果たしました。これを第3フェーズとすると3年になります。

今、考えているのは、これからどうするかです。4冊目の本が、私の投資の集大成となります。これで一区切りつきます。そろそろ奈良の実家での執筆活動にも飽きてきました。「自分が次にやりたいことは何か」見つめ直す時期にきているようです。

また、目的と手段の話になりますが、個人事業主なのかサラリーマンなのかは手段であり「やりたいことは何か」という目的が先に来るのかもしれません。

そういうことを考えてしまう私には、アーリー・リタイアは向いていないようです。我ながら遅咲きの人生ですが「黄金の第4フェーズ」にしたいものです。


■趣味なのか、運用なのか(2006年10月11日)

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臆病者のための株入門」にも書いてありますが、株式市場の認識は、こんなものだと思います。

■株式市場はおおむね効率的であるが、わずかな歪みが生じている(その歪みは、有能な投資家によってすぐに発見され、消滅してしまう)

さらに付け加えると、次のことがいえるでしょう。

■大型株より小型株の方が歪みは顕著である
■市場参加者が極端に少ないときや多いとき、歪みは顕著である

そして、個人投資家が小型株を好むのは
■小型株の株価形成に歪みがあることを知っている
■私を含めて、自分は歪みをつくことができる有能な投資家だと思っている(自信過剰である)
■株好きには、小型株の方が面白い
ことで説明できます。

昨年のリターンは良好だった小型株も、今年は下げ止まらないようです。個人投資家もすっかり意気消沈しまいました。原因の一つとして、株式ブログの普及により、初心者層が本来は買うべきでない小型株に手を出してしまったことがあげられます。私もそうでしたが、初心者のうちは、損切りができません。これは尾を引くかもしれないです。

一方で、TOPIXは小型株ほど下がっておらず、NYダウは高値を更新、J-REITも堅調です(バブルという指摘もありますが)。アセット・アロケーションを組んで、満遍なく投資を行っていれば、そう悪くはないはずです。

「トヨタが一年で倍になりますか?」といわれたことがあります。でも、一年で半分になってしまう銘柄より余程いいでしょう。ポートフォリオの一部として小型株を持つのはかまわないと思います。私も持っています。

問題なのは、持株が小型株ばかりだったり、銘柄数が少なすぎたりする場合です。趣味でやっているのならかまいませんが(そのかわり、こずかいの範囲にとどめてください)、資産運用とは呼べないではないでしょうか。

世界的・歴史的な株式のリターンは10%、インフレ率が3%、実質リターン7%です。7%では低すぎると思われるかもしれませんが、10年後には倍になります。しかもインフレによる物価上昇分がカバーできています。ただし、投資を続けていればの話です。

昨年のような「お祭り騒ぎ」でわっと入ってきて、持株が下がれば黙り込んでしまうようでは、投資での資産形成は難しいです。40歳でアーリー・リタイアどころか60歳を過ぎても働き続けることになるかもしれません。

株価の下落は、自分の運用方針を見直す絶好の機会です。自分のやっていることが「趣味なのか、運用なのか」見つめ直してみてはいかがでしょうか。


■目的と手段(2006年10月6日)

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今週分の執筆予定を終え、一息ついています。

「40歳までに資産1億円を達成してアーリー・リタイアする」というのは、ある意味で個人投資家の理想だと思います。でも、その後はどうするのでしょうか?

何かやりたいことがあって、そのために40歳でアーリー・リタイアしたいならわかります。アーリー・リタイアは手段ですから。ただ、アーリー・リタイアを目的にしてしまうと、達成した時点でやることがなくなってしまいます。

というのは私自身が似たような経験をしているからです。私の夢は「本を出版したい」「講演を行いたい」「独立したい」だったのですが、全て実現できてしまいました。

実は、次の目標設定に少し困っています。人間、目標に向かって全力疾走しているときが、苦しいようで、実は一番楽しいのです。私の場合、SEの仕事をしながら、朝5時に起きて「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」書いていたときが、そうでした。世間一般の「遊び」をつまらなく感じました。「あんなことで、時間をつぶしている人達は、何てかわいそうなんだろう」と思ったものです。

結局、人生の目的は「充実した時間を過ごすこと」だと思います。投資を通じての資産形成はそのための手段です。そこを取り違えると「40歳までに資産1億円を達成しない方がよかった」ということになりかねません。宝くじに当たったがために不幸になってしまった人と同じ末路をたどるかもしれないのです。

投資で資産を形成するには時間がかかります。私だって11年でやっとここまできました。朝から晩までマーケットの動きを追っていても、ろくなことはありません。変な銘柄に引っ掛かり、損するだけです。

それよりも「充実した時間を過ごすためには、どうすればいいのか」をじっくり考えるべきでしょう。私自身の課題でもあるわけですが。


■ラストスパート(2006年10月4日)

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4冊目の本の締切まで、2週間を切りました。総仕上げにかかっているところです。

この本は、「決算書の図解&ドリル」で大判、100ページ程度という軽めの企画からスタートしました。途中から「企業価値評価を加えて、私自身の総仕上げにしよう」と思い直したので、ページ数も増え、本1.5冊分のボリュームがあります。

自分では「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術」よりさらに上(売上も内容も)を目指しています。とくかく、後2週間、集中力を持続させたいです。



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