テクニカル論5月8日の東京セミナー個人投資家ブーム

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ショートコラム(2005年4月)

■個人投資家ブーム(2005年4月24日)
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ダイヤモンドZAi6月号しんさん四谷さんが出ていますね。そういう私も、束田さんのご紹介で、日経マネーの取材を受けました。日経マネー7月号(5月21日発売)の特集「サラリーマン投資家のためのネット証券活用術」に掲載予定です。

人気サイトやブログを持っている個人投資家には、セミナー会社や出版社が連絡を入れているようです。今や、ちょっとした個人投資家ブームです。

そこで思い出すのが、昔の漫才ブームです。漫才が流行り、テレビ番組に次から次へと漫才コンビが登場して、人気者になりました。ところが、ブームが去ると、ほとんどの漫才コンビは消えていきました。結局残ったのは、オール阪神・巨人のような実力コンビだけでした。

ここのところ、少し調整しましたが(こんなの、下がったうちには入りませんね)、ここ1〜2年の恵まれた相場環境では、誰でも好成績をあげることができます。向こう見ずな投資家ほど、利益をあげているかもしれません。多くの個人投資家がブログを開設して、回りきれないほどになりました。でも、「2〜3年後にどれだけのサイトが残っているのか」心配しています。

株式市場は、いいときの後には、必ず悪いときが来ます。本物の投資家だけが、逆境を乗り越え、大きな果実を手にしていくのです。演歌歌手なら、一曲当てればいいのかもしれませんが、投資家は長期的に生き残ることができなければ、何の意味もありません、私自身、雑誌に掲載されたときがピークにならないように、「そういえば、角山智なんて人がいたなあ」と言われないように、自戒したいと思います。


■5月8日の東京セミナー(2005年4月16日)
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¥塾(エンジュク)さんから依頼があったので、再び5月8日(日)に東京で「勝率93%達成!角山智の割安株投資術徹底公開セミナー 」を行います。一回限りでなく、また呼んでいただけるのは、講師として嬉しい限りです。内容について「具体的に教えてほしい」と問合せがありましたので、こちらに書くことにしました。

バリュー投資には大きく分けて2つのやり方があり、バリュー投資で成功している投資家は、得意分野はあるものの、2つのやり方を適度にミックスしています。2つのやり方とは「資産バリュー株」投資と「割安成長株」投資です。例えば、「2年連続年利80%達成!バリュー株の探し方・儲け方 」セミナーの稲虎さんは「資産バリュー株」投資が得意ですし、「収益バリュー投資術セミナー」セミナーのKENさんは「割安成長株」投資が上手いです。

私の本「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」は出版社より「バリュー投資の入門書を出したい」との依頼を受けて書き上げたもので、初心者の方が最初にマスターすべき「資産バリュー株」投資に内容を絞りました。 ところが、私は「資産バリュー株」投資より「割安成長株」投資の方が得意です。自分の投資を振り返ると、2〜4倍のリターンをあげたのは、すべて割安成長株への投資でした。代表的な銘柄として、1年あまりの保有で4.4倍になった「ダヴィンチ・アドバイザーズ」があげられます。ただ「割安成長株」投資はバリュー投資の応用編に当たり、事業素質の見極めなど、「資産バリュー株」より難しいところがあるので、「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」では取り上げなかったのです。

今回のセミナーでは、¥塾(エンジュク)さんの提案もあり、「割安成長株」投資について、6銘柄のケーススタディを交えながら解説することにしました。前置きは短めにして、6銘柄を分析していくうちに「割安成長株」投資における銘柄選択術についてマスターできるようなセミナーにしたいと考えています。従いまして、バリュー投資の基本を身に付けられている方や、「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」を読まれて、更なるステップアップを目指している方が参加されるのがいいと思います。決算短信を読める程度の知識は必要でしょう。

もちろん、今はバリュー投資のことをよく知らなくても「セミナー当日までに勉強する」という熱意があればOKです。どうしようか迷っている方は、思い切って参加されてみてはいかがですか。投資でも何でもそうですが、前向きに考えないと、物事は前に進まないものです。


■テクニカル論(2005年4月2日)
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ちょっと話題になっている「バリュー投資 VS テクニカル分析」について書きます。私の今のスタンスは「投資で利益をあげることができるなら、違法でない限り、方法は問わない」です。KENさんの意見(3月30日のコラム)に同意します。

私は、いわゆる「効率市場仮説」の中でも「テクニカル分析では市場平均に勝てない」というウィーク型のみは納得できました。つまり、テクニカル分析を否定してきたわけです。

ごく最近、考え方が変わったのは、3月21日の東京セミナー浜島さんとお昼をご一緒したからです。テクニカル分析で成功している方を初めて知りました。後日、著書の「ネット投資家の儲け方」を読んでみると、株式投資に対する心構えやマーケットに取り組む姿勢は成功しているバリュー投資家とほとんど同じでした。方法が、テクニカル分析かバリュー投資かの違いなのです。そして「ファンダメンタル分析では、勝てるのか?」という問いかけに、自信を持って「YES!」と答えることができる投資家は何人いるのでしょうか。「ウォール街のランダム・ウォーカー」のマルキール教授も同じことを言っていますね。

テニスにたとえると、バリュー投資とは「ひらすら相手の球をストロークでつないで、相手(市場)のミス(価格と価値の差)を待つ」というやり方だと思います。一方で、強いサーブを打てる人は、サービスエースを狙ってもいいし、得意な人はボレーで前に出てもいいわけです。ただ、強いサーブも打てないのにエースを狙うと、力んでダブルフォルトを繰り返すのが関の山でしょう。要するに、テニスも投資も「得意分野から離れるな」ということです。

私はバリュー投資で、チャートを全く見ないタイプです。でも、今の私は、テクニカル分析を否定する気はありません。それで上手くいっている方は大いに結構です。私には、四谷さんが「普通のサラリーマンでも15年で2億円作れる! 」で述べられている「中途半端にチャートを見るな!」が卓見に思えます。

お互いを否定しあうような、不毛な議論は、もうやめにしませんか。

追記ながら、浜島さんテクニカル分析と個別銘柄投資(最近はバリュー投資にも興味をお持ちのようです)を組み合わせたセミナーを4月30日(土)に大阪で開催されます。両方とも興味のある方には、面白いかもしれません。



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