2005年の抱負セミナーを受講される方へ私の長い1日ROPIC(株主払込資本利益率)
小型株ブームホットペッパーを脅かす男

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ショートコラム(2005年1月)

■ホットペッパーを脅かす男(2005年1月30日)
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女の子と飲み会をするとき、店の予約を任せると、たいてい小さな紙切れを持ってくるのをご存じでしょうか。「何、それ?」と聞くと「このクーポン券で10%オフになるのよ。難波で和食の店探すのに苦労したんだから」とか返事が返ってきます。その紙切れの元はホットペッパーというリクルートの無料雑誌です。今や、飲食店で女性をターゲットにするには、クーポン券(つまりホットペッパーへの広告掲載)がなくてはならない存在になってきました。そのホットペッパーに強力なライバルが現れたのです。

「おばちゃん、新聞取ってよ」子供が新聞の勧誘にきます。実は、この子は優秀なセールスマンです。家庭が貧しくて学校にも行けないことを相手は知っているので、断りきれないからです。父親のいない家庭で、小学校2年生からアルバイトで一家を支えた少年は20歳で創業します。リクルートの求人情報誌が四国にないことに目をつけ、高松で創業したのです。彼の名をKG情報社長:益田武美といいます。

KG情報の特徴は、リクルート創業期のような強烈な営業力です。「この業界、強い会社はみんな、宗教団体みないな体質。そうじゃないと生き残れないのです。老舗出版社が無料情報誌を出してもダメなのは、営業力が弱いからです」益田社長は言い切ります。この強烈な営業力もあり、地元の中国・四国地区ではKG情報の無料雑誌イーノのクーポン枚数・売上がホットペッパーを上回ります。

そのイーノは全国展開が予定されています。いよいよホットペッパーとの一騎打ちがはじまるのです。ライバルは業界の巨人リクルート。企業規模は大きくても、なかなか大企業病に陥らないやっかいな相手です。リクルートにしてみれば、まさかこんな小企業に足元をすくわれるとは思いもしなかったことでしょう。この対決、見応えがありそうです。エン・ジャパンVSリクルートの再来と見ています。こんなにワクワクしているのは、私だけでしょうか。


■小型株ブーム(2005年1月28日)
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本日は会社を休むことができたので、ファースト住建の株主総会に出席するつもりでした。はじめての株主総会出席で楽しみにしていたのです。ところが、朝になって、金縛りにあったように体が動かず、起きることができませんでした。そういえば、年明けからセミナーの準備、セミナー当日は東京日帰り、終わってからはいただいたメールの返信と忙しく、オフ会やテニススクールの新年会もありました。仕事でも通常業務以外に、個人情報保護プロジェクトのチーフを任されています。少し走りすぎたので、これは「休息しなさい」という体からの指令だと考え、自宅でくつろぐことにしました。

さて、暇になってしまったので、サイトを徘徊していると、Stock Investment Memo for sup_bearishの「小型株相場はいつまで... 」が目に留まりました。確かに、年明けから「お昼休みに持株の株価を見て、午後から仕事する気がなくなるほど」小型株が好調です。絵に描いたような「1月効果」で、笑いが止まらない個人投資家の方も多いのではないでしょうか。2003年、2004年、今年と小型のバリュー株に集中投資を行った個人投資家のパフォーマンスはかなりのものです。私のパフォーマンスなんて「大したことないな」と思われるでしょう。

しかし、ITバブル崩壊後に株式投資をはじめて、小型株3〜4銘柄に集中投資を行っている30歳前後の若い投資家さんを見ると「結果オーライだけど、本当にリスクをわかっているのか」疑問に思うことがあります。私が本格的に投資をはじめた1997年は、拓銀や山一証券が破たんして「平成金融恐慌」と呼ばれた、本当に悲惨な年でした。信用不安が起こり、JASDAQの小型株を誰も買わなくなりました。気配値だけが下げていき、一週間後に取引が成立したときには、ひどい株価になっていたのです。

私は株式市場を「ダラダラ参加するもの」だと思っています。参加し続けていれば、いつかはいいことがあります。だから「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」にも書きましたように「致命傷を負い、市場から退場させられないこと」が肝要なのです。私のポートフォリオには武田薬品工業とトヨタ自動車が入っています。このような状況ですから、両社ともポートフォリオの足を引っ張っていますが、今のところ外す気はありません。大型株がいいときもあれば、小型株がいいときもあります。次にどちらがいいかは予想できないので、両方持っているのが一番です。

小型株については、大型株よりリターンが高い「小型株効果」が見られるのですが、その超過リターンが非常に少ない銘柄から生まれる説(ウォール街があなたに知られたくないこと)、超小型株から生まれる説(ウォール街で勝つ法則)があります。集中投資を行えば「小型株効果」の恩恵に与るのは難しいかもしれませんね。


■ROPIC(株主払込資本利益率)(2005年1月24日)
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ROPICとは、株主払込資本利益率(Return On Paid-In-Capital)のことです。「ROE不用論」で碓氷教授が提唱されています。

ROPIC = 当期純利益 / 払込資本(資本金 + 資本準備金)

ROE(株主資本利益率)には利益剰余金の蓄積が進んだ優良企業ほど悪化するという欠点があります。株主資本は、資本金、資本準備金、利益剰余金の合計ですが、ROPICは投資(出資)に対する回収額である利益剰余金を除き、株主の純粋な投資額(払込額)に対する利益率を計算するものです。

ROE不用論」では自動車メーカー3社が比較されています。

  トヨタ ホンダ 日産
資本金、資本剰余金
815,450
3.9%
258,596
3.4%
1,410,284
19.2%
利益剰余金
7,219,896
34.8%
3,191,055
41.5%
878,655
12.0%
その他
-575,080
-2.8%
-819,931
-10.7%
-480,635
-6.5%
資本合計
7,460,267
36.0%
2,629,720
34.2%
1,808,304
24.6%
資産合計
20,742,386
 
7,681,291
 
7,349,183
 

上の表は2003年3月期の資本構成です。金額の単位は百万円、比率は対資産合計比です。優良企業であるトヨタとホンダは利益剰余金の比率が高いのに対して、業績が悪化してルノーの出資を受けた日産は利益剰余金の比率が低くなっています。

ROE 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3
トヨタ
6.8%
8.5%
12.8%
14.3%
ホンダ
11.2%
15.1%
16.4%
16.9%
日産
35.5%
28.9%
28.9%
26.3%

ROEは利益剰余金の少ない日産が高くなりました。日産は、トヨタ、ホンダより優良企業なのでしょうか?

ROPIC 2001.3 2002.3 2003.3 2004.3
トヨタ
58.0%
75.8%
115.8%
142.5%
ホンダ
89.3%
140.3%
165.0%
179.6%
日産
27.9%
26.4%
35.1%
35.7%

ROPICでは、トヨタ、ホンダが日産を上回ります。トヨタ、ホンダの方が株主に報いている企業になります。現時点では、日産はまだまだと言えるでしょう。このようにROEばかり見ていると、物事の本質を見誤る可能性が出てきます。ただ、ROPICで企業を評価する場合、利益剰余金に対する適切な資本政策が取られているか留意する必要があります。投資に「万能な指標はない」わけです。

尚、この「ROE不用論」は考え方として面白い本です。以前に紹介しました「FCFマネジメント」や「できる人の決算書の読み方」を読まれた方なら、この本も興味深く読めると思います。


■私の長い1日(2005年1月10日)
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いつも日曜日の午前中はテニススクールなのですが、この日(1月9日)は自宅を8時前に出て、京都から新幹線に乗り込みます。そう「週1時間の分析で年利15%を目指す!バリュー株投資セミナー」の開催日なのです。いつもは苦痛の東京までの2時間半も、車内でセミナーの進め方を練っていると、あっという間に着きました。車窓からは富士山がきれいに見えました。

御茶ノ水に12時着、駅前のラーメン屋に入ってからハイデイ日高の店舗であることを知ります。東京でこの値段でお昼が食べられるのはいいですね。会場を確認してから付近を散歩して、13時前に会場入りします。会場は思っていたより小さい部屋で、みるみるうちに席が埋まっていきます。当日に飛び入りで来られた方もあり、主催者の¥塾(エンジュク)さんもさすがに断りきれないのか、机が運び込まれます。

本当の満席状態でセミナーが始まります。不思議なことに、ほとんど緊張しませんでした。一番の心配は時間配分でした。何せ3時間も話をしたことがありません。「時間が余って話すことがなくなったらどうしよう」そればかり考えていました。ところが、実際は全く逆でした。6章立てのテキストのうち、1章が終わって時点ですでに1時間経過、時間が押してしまい、何とか説明が終わったのが17時5分前でした。よって質問は3つだけにしてもらい、予定を30分オーバーして17時に終了しました。やってみないと分からないものです。

受講者の方は若い男性が多かったです。女性は少なかったですが、それでも私が思っていた以上に来られていました。きれいな方ばかりで、思わず見とれてしまいそうになりましたよ。

話をセミナーに戻しますと、後半のバフェット型企業のところは、四季報を見てもらいながらじっくりやりたかったのですが、余裕がありませんでした。質問時間も少しになってしまい、申し訳なく思っています。それでも多くの方より「参加して良かった」とメールをいただき、感激しています。ややほろ苦さの残るデビュー戦といった感想です。

終了後は、わざわざセミナーに来ていただいた「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」の編集者さんと御茶ノ水駅までご一緒して少し話をしました。そして東京の投資家仲間と新年会を行い、21時前の「のぞみ」で帰途につきます。日が変わって0時半に帰宅、私の長い1日が終わりました。

早速ネットをチェックすると、もうセミナーのことを書かれているブログがあり、ちょっとびっくりしました。インターネット時代は情報の伝達が早いですね。


■セミナーを受講される方へ(2005年1月4日)
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やっと「週1時間の分析で年利15%を目指す!バリュー株投資セミナー」のテキストができました。先ほど、¥塾(エンジュク)さんにメールで送ったところです。テキストはプロジェクター投影用に要点をまとめたものですが、それでも39ページあります。「<超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」では「資産のバリュー」を中心に解説しましたが、セミナーでは「収益のバリュー」についても取り上げます。当日はそのテキストにいっぱい書き込んで、自分だけのオリジナルなテキストにしていただけたらと思っています。それと、私(角山智)からのお願いがありますので、列記しておきます。

■立ち読みで構いませんので(買っていただけるとなお良いです (^^; 、「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」を一通り読んでおいてください。セミナーは本と少し内容を変えますので、読んでいただいた方が理解が深まります。
■セミナーで使うかもしれませんので、本を購入された方は当日持参してください。尚、セミナー会場では販売いたしません。
■余裕があれば、会社四季報の最新号をお持ちください。
■角山智の名刺を作っていませんので、名刺を差し出されても受け取るだけになります。ご了解をお願いします。

では、1月9日(日)に会場でお会いしましょう (^^) 。最終の目次は下記の通りです。「4.私の投資方法」と「5.バフェット型企業」がセミナー独自の内容です。

第1部

1.私について
1−1.自己紹介
1−2.パフォーマンス(2003年)
1−3.パフォーマンス(2004年)
1−4.総資産の推移
1−5.私の投資年表
1−6.投資銘柄

2.バリュー投資について
2−1.バリュー投資のメリット
2−2.バリュー株と成長株
2−3.バリュー指標の超過リターン
2−4.PER
2−5.PBRと清算価値
2−6.ROEとPBRの関係
2−7.成長株投資の問題点
2−8.好材料・悪材料に対する反応

3.資産運用に対する誤解
3−1.情報の見方・捉え方
3−2.投資信託という商品
3−3.投資信託の問題点
3−4.買ってもいい投信(その1)
3−5.買ってもいい投信(その2)
3−6.預貯金のリスク

第2部

4.私の投資方法
4ー1.投資方針
4−2.銘柄選択基準
4−3.配当に対する考え方
4−4.株の売り時

5.バフェット型企業
5−1.資産のバリューと収益のバリュー
5−2.バフェット型企業の見つけ方
5−3.バフェット型企業の例:A社
5−4.バフェット型企業の例:B社
5−5.バフェット型企業の例:C社

6.投資に対する心構え
6−1.投資家心理と行動ファイナンス
6−2.個人投資家のメリット・デメリット
6−3.やってはいけない「べからず集」
6−4.投資家として成功するために

7.良書の紹介
7−1.最初に読む本
7−2.その次の読む本
7−3.さらに読みたい方へ
7−4.日本人著者の本


■2005年の抱負(2005年1月1日)
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皆さん、あけましておめでとうございます。2005年の抱負を述べます。

1.本を売る(目標2万部)
2.配当収入を給与所得の10%に近づける
3.税金対策をきちんとする
4.売買回転率を抑える

今年は「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術」を売ることを第一目標にします。そこそこのものが書けたと自負していますので、多くの方(特に初心者)に読んでいただきたいです。そのため、販促活動に力を入れたいと思っています。何せ、ずっと情報システム部門ですので「売る」という経験がないのです。職場でも、営業といえば、電話で得意先に謝っている姿しか見ていなかったのですが、昨年に営業向けのシステムを作ったとき、営業マンの話を聞いて「営業って、面白いものだな」と思いました。平日の日中は動けないですし、やり方もよくわかっていませんが、とにかく「セールス」をやってみたいです。

投資ついては、引き続き「配当収入を給与所得の10%に近づける」ことを目標にします。これは来年(2006年)には達成したいですね。短絡的に考えれば、配当利回りのいい銘柄ばかり組み入れればすぐにでも達成できそうですが、将来配当をたくさんもらえそうな会社を探したいです。ただ、いいことは長く続かないと思っていますので、相場の方はあまり期待していません。かといって、ポジションを減らしてしまうのはマーケット・タイミング戦略を取ることになります。今年は「慢心せず、慎重に、短期的な損失は仕方ないと考え、配当をもらえればいいや」という気持ちで望みたいです。

税金対策の方も、きちんとしたいです。本の印税が入ってきますので、そこからも税金をとられるのですが、費用で控除できるものがあります。例えば、本代やプロバイダ料(半分程度?)、プリンタのインク代などはできると思っています。そのあたりを勉強して、節税できるものはしておきたいです。

税金といえば、株の売買に関する税金対策を考慮しておく必要があります。贅沢な悩みかもしれませんが、キャピタルゲイン税が10%で胸をなでおろしている方も多いのではないでしょうか。昨年は春先に株価が急騰したり、積和グループやコナミ東京が吸収合併されたりして、私もけっこう持株を売らされました。その結果、売買回転率は高くなり、残ったのはボーナスより多いキャピタルゲイン税というわけです。今年は、割安成長株を見つけてじっくりホールドしたいものです。

株式投資の方は我慢の年になるかもしれませんね。本年も「パーシャル・オーナー」をよろしくお願いいたします。



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