観 光 編

2日目後半

<文責:女王様1号>


◆ はるばる来たぜ アンコールワット ◆
 空港からはまずシェムリアップ市内の中華料理店に連れて行かれ、貸し切り状態で昼食。 その後ホテル・ノコールプノンにチェックインしてひと休みし、午後3時にアンコールワット観光に出発した。
 カンボジアの現地ガイド氏は中国系カンボジア人。日本語は今ひとつ頼りないが、よく聞くとさりげなく自慢話をかましていることが多かった(例:シェムリアップで1番優秀な高校を卒業して10人しか合格できない日本語学校に入った、日本に留学中の妹が日本語弁論大会で優勝した、etc.)。20代半ばの若さにもかかわらず、日本ではある種のオヤジしかしないようなキンキラ指輪をしていたのも特徴。 アンコールワット正面

 アンコールワットはホテルからクルマで30分ほど。シェムリアップの道路は一応舗装されているのだが、舗装自体がガタガタ。 途中で200mくらいだけ日本政府が舗装した(電波少年は関係ナイ)箇所があり、そこは平らなのでクルマに乗っていてもわかる。 雨期の直後なので、道ばたが水浸しになっているところも多かった。
 アンコールワット手前にゲートがあり、ここで写真を貼り付けたチケットを作成するので日本から写真を持ってくるように言われていた。 が、いざというときになって写真を携帯していないことに気付く3号&9号。 (^^; しかしご安心あれ。 ガイドブックには「シェムリアップには簡単に写真を現像できるようなところはない」と書かれていたが、状況は日進月歩、今ではこの場でポラロイド撮影してくれるのだ。 しかも無料。こうして無事に3日間有効$40のチケットを手に入れ、いよいよアンコールワットに突入。 5本の塔と逆さアンコールワット

 縁が崩れかけている参道(片側をフランス、片側を上智大学が修復中)を進んで門をくぐると、そびえ立つ塔がどーんと目に入ってくる。 参道正面からでは5本ある塔が重なって3本しか見えないのだが、参道をちょっとはずれて池のほとりに立つと、斜め位置からすべての塔が見え、しかもそれが「逆さアンコールワット」として池に映り込んで見える(右写真)のでオススメ。
スーリヤヴァルマン2世のレリーフ  アンコールワットは5本の塔を中心に、3重の回廊が囲んでいる構造。ガイド氏の後について、まずは壁のレリーフが有名な第一回廊を見て回る。 「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」といった叙事詩モノや、ヒンドゥーの天地創造神話「乳海撹拌」、アンコールワットを12世紀に建造した王様スーリヤヴァルマン2世(左写真)の業績などが、壁一面にこまごまと彫られている。
 しかし…レリーフは確かに素晴らしいのだが、この回廊は風が吹き抜けない造りなのでとにかく蒸し暑い! 第一回廊を一周し終わる頃には汗だくでちょっとモーロー気味。

アプサラのレリーフ  第二回廊にはレリーフなどはなく、ところどころに仏像が置かれているだけなので省略し、5本の塔を結ぶ第三回廊へ。 ここではガイド氏の引率はなく、時間を決めて自由見学ということになる。しかし、女王様たちの前に立ちはだかるのは恐ろしく急な石段。 心象的にはかなり垂直に近い。しかも手すりナシ。高所恐怖症の3号は固まりかけていた。両手でしっかり石段をホールドしつつ、心を無にして黙々と登るべし、登るべし!
 いざ登ってしまえば見晴らしも良く、ついにここまで来た!という達成感にハイテンションになって回廊のあちこちを巡る1号と2号。 3号と9号が早めに下に降りても、回廊に安置されている仏像に線香をあげたり、なんとか中央塔を写真に収めようとチャレンジしたり(距離が近すぎてムリ)、1つ1つ異なるアプサラ(天女)のレリーフ(右写真)の中で出来の良さそうなものを探したり、と時間いっぱいまで第三回廊をエンジョイ(?)するのだった。

 かろうじて手すりのある下り側の階段を降り、17世紀にここへやってきた森本右近太夫という日本人の落書き(墨で書いてあるのでもうほとんど読めない)をちょっと眺めてからアンコールワットを後にする。 本来ならこの後、プノン・バケンという小山に登ってアンコールワット夕日観賞となるのだが…。
 「今日は西の方向に雲があるので多分夕日は見えないと思いますが、どうしますか?」とガイド氏。 確かに西の空には広い範囲で雲がかかっている。予定変更で明日の朝にサンライズツアーに行くことになったし、アプラサダンスショーに行く前にひと風呂浴びたいしね、というわけで、昨日からのドタバタと今日の暑さですっかりカラータイマーが点滅していた体力と根性のない女王様たちは、夕日観賞を取りやめてホテルに戻ることにした。

◆ 天女の舞は手先に注目! ◆
 ホテルでさっぱりしてから再びガイド氏に連れられ、夕飯兼アプサラダンスショー観賞へ。 高級ホテルなどでショーを開催しているところもあるようだが、女王様たちが行ったのは多分「バイヨン」というオープンエア・レストラン。 季節はずれのクリスマスのようにあちこちライトアップされており、セルフサービスの料理が置かれたテーブルまでも電飾が取り付けられていた。 (^^; 彼女がアプサラだ!

 やがて7時半頃から中庭に面した舞台でショーが始まった。最初はどちらかというとタイっぽい踊り。さらに農民の踊り、ラーマーヤナ、漁民の踊り、竹を使った踊りなど前座(?)が続く。なぜか泣きそうな声なのではっきり聞き取れないが、一応日本語による説明のアナウンスもあった。 農民系の踊りの方はコミカルなので見ていても飽きないのだが、お上品な踊りの時はどうしても5分くらいでまったりしてしまい、女王様たちは1日の疲れとアルコールで落ちそうになっていた。
手先の曲げに注目  そして1時間くらい経って、ようやくトリがアプサラダンス。今日、アンコールワットで見たレリーフと同じような衣装&冠の女性5人が優雅に舞い踊る。 センターが白い衣装のおねーちゃんで、なかなかのカンボジア美人。あとの4人は赤系の衣装でバックダンサーを務める。
 アプサラダンスに限ったことではないが、みんな手首から先のしなりがスゴイ。手首ならともかく、どうして手の甲や指があんなに(右写真参照)反るんだ?! ガイド氏に後で聞いてみたところ、子供の頃から踊りの学校に通って曲げさせられるんだそうである。アプサラ養成ギプスか?

 なおアプサラダンス終了後、希望者はステージに上がってアプサラねーちゃんたちと一緒に写真撮影できるのだが、まだ踊りの途中でレストランのボーイさんが女王様たちのテーブルにやってきて、「一緒に写真を撮りたいならもうステージの下に行って待っているように」とアドバイスしてくれた。 そのため真っ先にステージに上がって写真撮影に成功(女王様たちが舞台を降りる頃には他のお客さんが押し寄せていた)。 どうもテーブルの上に置いておいたチップ($1)が有効だったらしい

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