パスポートを没収され、ちょっと(かなり)侘びしいファーストホテルに宿泊することを余儀なくされた一行。
ホテルに残った1号&3号(2号&9号は買い物に出ていた)は早々に夕食をとることにした。
入口に韓国料理の看板があったのでそこで夕食と思いきや、フロントで建物の外へ行くよう指示される。
道を渡ったところに中華風の城門(右写真)がライトアップされたテラスレストラン発見。中央にはプールもあった(誰も泳いでいなかったけど)。
チェックインの時に渡された紙を見せると、やる気のなさそーなねーちゃんが頷いて去っていく。不安な気持を押し隠して周囲を伺う2人。
厨房の壁の模様が見るたびに変わるため不思議に思っていたら、模様の正体は何とヤモリだった(冷や汗)
出てきたお皿はというと、空芯菜の炒めもの、イカのカレー風炒め、魚料理等々なかなかに豪華版(左写真)で、おいしかった。
空芯菜はその名の通り、茎の内部が空洞になっている青菜で、しゃきしゃきした食感が特徴。
中華に似ているが、ややさっぱり目の味付けは蒸し暑いベトナムによく合い、ご飯好きの日本人にはうれしい限り。
ご飯をよそってくれたりとねーちゃんも親切だ。しかし、だんだん料理の出てくるペースが早くなっていく。
明かりはどんどん消されていくし、プールの清掃ははじまるし、厨房ではコックの服から着替えて若者が騒ぎ出すしで、
閉店間近なのだと気づいたが、ちょっと落ち着きませんでした。
翌朝はゆっくりめに起きてフロント前のレストラン(韓国料理屋とは別のところ)でバイキング。しかし、遅い時間のためか(といっても8時半ごろ)容器はどれも空。
あるいは「これ、ソーセージ?」といった食べ物の名残があるのみで、補充される気配もない。女王様なのにこの扱いは…と思いつつも、
文句を言う人さえ見あたらないので、残りものをかき集めて食事。唯一残っていたのは果物で、衛生事情は気になるものの手を出してみる。
見た目が大根餅にそっくりのフルーツタンロン(白い果肉にゴマのようなタネがちらほらと)があり、食べたら全く味がなかった(甘くもなく酸っぱくもなく、ジューシーでもなくぱさぱさでもない、味も素っ気もないとはこのことか?)。
我々の後にやってきた外国人(欧米系?)夫妻は、容器を片っ端から開けては空なのを見て、大げさに肩をすくめるジェスチャアを見せた。
小食の我々は何とかなるが、大食いの彼らにはつらかろう…。
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