観 光 編

<7日目前半(2002.9.26)>



※ $1 = \120 = 3.5ソル(2002.9当時) ※
※ 太枠の画像をクリックすると大きめ写真が別窓に表示されます ※

 本日は朝5時にロビー集合ということで目覚まし時計を4時にセットしてあったのだが、4時前にしもべ1号に起こされる。 窓から外を覗くと、どうやら昨日我々をこのホテルに運んできたタクシーたちが既に玄関前に集結しているようなのだ。
 「もしかして5時に空港?」
 案の定、女王様1号が起き出して洗面所にいる間に昨日のタクシー運転手(パコというおじさん)がわざわざ部屋にやって来て、「5時に空港になった」と告げた。 女王様1号・しもべ1号・M氏の3名は大急ぎで荷造り。一応食堂が開いていてコンチネンタル・ブレックファストが用意されていたが、出遅れて席が足りなくなった…などというのは困るので、食事もそこそこにパコのタクシーに乗り込んだ。
 まだ真っ暗なアレキパの街を飛ばして5時前に空港に着くと…空港も真っ暗だった(爆)。鍵が閉まっていて中にも入れない。 警備員に開けてもらって中に入ると、カウンターだけ電気がつけられたが誰もいない。仕方ないので無人カウンターの前に行列。 女王様たちを無事送り届けるという大役を果たしたパコが、「これに署名をしろ」というので藁半紙みたいなメモ帳にサインする。
 5時過ぎるとアエロコンチネンテの職員たちが一団となってやってきた。 しかし、並んでいる客を後目にまず始めたのはカウンター内の床掃除(なぜか紙ゴミが山のように)。
 そしてアレキパからリマへのチェックインが改めて行われ、渡された搭乗券を見ると出発時刻は7:45。 定刻通りにリマに着いても9時というところだ。昨日の時点では7時頃発というウワサも飛び交っていたのだが。
 ふと見ると、パコが我々の分だけでなくたくさんの署名を手に、アエロコンチネンテの職員に支払交渉をしているところだった。 アレキパタクシー組合の顔役か何かだったのか? いや、お人好しそうだったので、パシリなのかも。

アレキパ富士  出発まで2時間以上もヒマがあるので、まずはMickey Tourのカワサキさんに7:45出発となったことをTEL。 ナスカ地上絵ツアー主催のアエロコンドルはギリギリ9時半まで待ってくれることになっているという。
 その後、小腹が減ってきたので非常食の小魚アーモンド(笑)を食べたり、ペルーアドバイザーであるPINOさんにこのスリリングな状況を伝える絵ハガキを書いて出したり(売店にて絵ハガキ1ソル、空港の一角にある郵便局の出張所?で切手約3ソル)。 そうこうしているうちに日が昇って明るくなってきた。7時頃にはゲート前の待合室へ。 しかし7時半になっても全然搭乗が始まらない。本当に7:45に飛ぶのか? イライライライラ。
 結局搭乗開始は8時頃になってしまった。滑走路に出てみると、昨日我々がフリアカから乗ってきた飛行機はその場に止まったまま。 リマへはアエロコンチネンテの別の飛行機をなんとか手配したらしい。 アレキパ富士と呼ばれるミスティ山(右写真)に別れを告げて、心ならずも1泊してしまったアレキパからようやく飛び立った。

 機内では腕時計とにらめっこ状態(軽食はしっかり食べたが)。 途中は快晴で眼下に樹木1本生えていない乾いた大地が見えていたが、リマ空港に近づくと急に厚い雲というか海霧というかで視界を遮られた。 時間的に間に合ったとしても、これでセスナ機が飛べるのかという別の心配が。
 着陸したのは9時過ぎ。女王様1号としもべ1号は機内で役割分担を決め、しもべ1号がスーツケースを確保して荷物預かり所を探し、女王様1号が地上絵ツアーのカウンターに先行することになっていた。 空港内に降り立って、さあカウンターへダッシュ!と思ったら、アエロコンドルの係員に「Ms.○○(女王様1号本名)?」呼び止められる。 Mickey Tourから連絡が行っていたため、係員が待機していてくれたのだ。 完全フリー旅行ではなく、現地旅行社を通していて本当に良かった良かった。
 カウンターまで行くことなく、その場でチケットを見せて手続き完了。 スーツケースはアエロコンドルのカウンター内で預かってくれることになり、別の係員が運んで行った。至れり尽くせり。(^^) こうして無事9時半前に地上絵ツアーの一行が待つエリアへたどり着くことができたのでした。

ライン

セスナ機  本日のナスカ地上絵ツアーの参加者は総勢12名。女王様たちの他に2名日本人男性(それぞれ1人旅)がいた。 あとは欧米系の中年夫妻数組など。
 係員に先導されて、徒歩でゾロゾロと滑走路上へ。ちょうど12人乗りのセスナ機(右写真)に乗り込んで、定刻に出発。 分厚い雲を突き抜けると上空は快晴で暑く、間に合うかどうかという緊張からも解放されたため、すっかり爆睡。 中継地のイカまで1時間ほど。
 イカの空港に着くと、ここからさらに地上絵遊覧飛行するための飛行機が準備できるまで空港の建物内で20分ほど待たされた。 建物というのがなんだかトロピカルっぽい小屋で妙。簡単な食事もできるし、みやげ売場もある。 行かなかったが、ビデオの見られるコーナーとかミニ動物園?もあったようだ。
 やがてお呼びがかかったので建物から出たが、話に聞いていたようにさらに小型のセスナに乗り換えるのではなく、今日はここまで乗ってきた12人乗りセスナをまた使うらしい。 本当はもっと小型のセスナの方がよく見えるらしいのだが…。 英語とスペイン語で同じことを順番に説明するので、英語の説明を聞く人は通路の右、スペイン語の説明を聞く人は左の席に座るよう言われる。 女王様1号は運良く右側の窓際席をゲットすることができた。片手に普通のカメラ、片手にデジカメを持ってスタンバイOKだ。

 イカからナスカまではさらに20分ほどのフライト。 最初は市街地や畑の上を飛んでいるが、途中から急に乾燥地帯が始まり、その中をハイウェイが突っ切っているのが見える。
 やがてセスナが旋回を始め、宇宙飛行士、猿、犬、ハチドリ、コンドル、クモ、木と手、フラミンゴ、オウムの順に地上絵が次々と姿を現した。

宇宙飛行士・大きめ写真へ 猿・大きめ写真へ ハチドリ・大きめ写真へ コンドル・大きめ写真へ
宇宙飛行士 ハチドリ コンドル

 まず初めにスペイン語で説明をして左側に座っている客に地上絵を見せ、次に英語で説明して右側に座っている客に同じ地上絵を見せるので、当然その間の旋回はハード。 右に左に急旋回なので、三半規管の弱い人にはキツイかもしれない。
 説明の間もセスナはずっと移動し続けているわけで、肉眼で地上絵を発見するのはなかなか難しい。 左側の人に見せている時はこちらからも遠目にわかったものが、いざ右側の人用に旋回されると発見できなくなってしまったり。 「目のピントが合うまでに時間がかかる」という感じ。 女王様1号は、初めは隣のオヤジに「あれですよ」と教えてあげるような余裕もあったのだが、フラミンゴだけは見つけ損ねてしまった。

 セスナ機の揺れと闘いながらの約30分間はあっというま。写真撮影に忙しいのと、やはり肉眼でもそれほどくっきり見えるわけではないため、女王様1号としてはマチュピチュほどの感動はなかった。 ナスカやイカに宿泊するツアーだと地上からも地上絵を見ることができるそうなので、地上絵マニア(?)にはそちらがオススメかも。
 最後にパイロットが一応「もう一度見たいものはありますか?」と言ってくれるけれど、1番後ろの席に座っていたので全然声が届かなそうだったし、他の参加者が多いとそういう自己主張はしづらい(小心者な日本人)。 そういう意味でも小型(5人乗りくらいの)のセスナ機が望ましかったなー。他の参加者も誰もリクエストはしなかった。
 写真撮影の方はというと、デジカメはピントが合うまでの時間&シャッタースピードが遅すぎて使いものにならなかった。 普通のカメラも、窓越しに肉眼で地上絵を見つけてからファインダーを覗いてシャッターを切って…とやっていると、1つの地上絵につき1、2枚しか撮れない。 そういえばこのカメラには連写機能があったよ、と思い出したのはセスナがイカに戻る途中のことであった(爆)。 今後ナスカの地上絵遊覧飛行で写真撮影を試みる方は、ぜひ連写機能を活用していただきたい。 f(^^;
 イカの空港売店でナスカみやげを購入してから、昼食を食べるためにバスでHotel Las Dunasへ。

戻る 次へ

[トップ] [食事編] [買い物編] [乗り物編] [ホテル編] [番外編] [写真編]

海外旅行記一覧へ
旅好き3女王様の小帝国トップへ