カンペチェ旧市街
旅の中日は割とゆっくりめの朝8時半出発。まずはバスでちょこっとだけ移動し、世界遺産に指定されている旧市街を散策。 旧市街は碁盤状の石畳の通りにコロニアル調の街並みで、家々はパステルカラーや濃いイエローやレンガ色などで鮮やかにペイントされている(左上写真)。 これは、世界遺産に決まったときに、隣り合った家が同じ色にならないよう、デザイナーが考えて塗り直したんだとか(現地ガイドさん談)。
旧市街を囲む城壁の1番奥側(海から遠い方)には陸門(右写真)という門が残っていて、この写真では見えにくいけど大砲も据え付けられていました。 通り抜けは不可(ガイドブックによると、ここから中に入って城壁内部の見学ができるらしい)。
逆に海に近い側の城壁にある海門も同じような形状だけど、そちらはフツーに通行できるようになっていた。この辺りの名物のパナマ帽売りにまとわりつかれつつ、ソカロ(広場)に到着。
余談ですが、パナマ帽は男性ツアーメンバーのかなりの数が購入していました。 値下げ交渉して$7だったそう。パナマ帽は、男性用はカッコイイけれど、女性用は小さい子がかぶる麦わら帽子みたいなカタチなので購入意欲をそそられない。ソカロの向かいには16世紀から1世紀半もかけて建築されたというカテドラル(左下写真)が。 昨夜の夕飯後にちょっとだけ旧市街を歩き回ったときはライトアップされていて雰囲気があったけど、昼間に見たらそれほどでもなかった(をい)。 のでここではあえて夜の写真を。
サンミゲル砦
いったんホテルへ戻ってトイレ休憩のあと、今度はバスで15分くらいの海沿いの丘の上にあるサンミゲル砦(左写真)へ。
今は水がないけどちゃんと濠で囲まれていて、砦の入口は跳ね橋になっている。砦の一部は博物館として利用されており、近郊の遺跡の出土品が展示されていた。 そして、中庭にある階段を登るといきなり右写真のような光景が! 気分は「パイレーツ・オブ・カリビアン」(ミーハー)。
砦の入口側からはまったく海が見えなかったのが、一転してのこの眺めにツアーメンバーもテンションが上がり、写真撮りまくり。 海風がやや強いけど、天気が良くて気温も高いので爽快でした。
カバー遺跡
メキシコ湾に別れを告げてバスで走ること約1時間。本日メインのウシュマル遺跡を見る前に、まずはその衛星都市と言われているカバー遺跡を見学。 規模はあまり大きくないけれど、コズ・ポープという建築物が有名(右上写真)。
壁一面(四角い入口が開いている周囲)が左写真のような雨神チャックの顔で飾られているのだ。別名「仮面の宮殿」。
長い鼻は壊れてしまっているものも多いが、同じ顔がいくつも並んでいて遠くから見ると一種の幾何学模様のようになっていて面白い。
この壁の裏手の方に回ると、壁の上にカミサマの像が飾られていたりもした。また、この遺跡ではあちこちにイグアナ(右下写真)を見かけた。カメレオンほど極端ではないが、周囲に合わせて体色を変化させているので気付きにくく、意外に近くにいてビックリ (でもこちらから意図的に近づいていくと必ず逃げられる)。
マヤの末裔のお宅訪問
昼食前に、このあたりに住んでいるマヤ人の末裔のお宅を訪問。こういうところにも行けるのはツアーならではと言えましょう。
訪れたのは左上写真の家。カヤっぽい植物の屋根に土壁の楕円形の建物で、入口が開きっぱな割には入ってみると過ごしやすい温度。
中は広々とした1部屋だけの土間で、中央にどーんと大きいテントが吊ってあった。 親子で川の字になって寝ることもできるくらい大きい。テントにくるまり込むようにするから、寝返り打っても落ちたりはしないとか。 でも我々のようなシロートは、注意しないと腰掛けるだけでひっくり返りそうになります(笑)。別棟にある台所では、ばーちゃんが1人1枚ずつトルティージャを焼いて振る舞ってくれた(右写真)。 台所棟はカマドの煙がこもらないよう、壁も植物製。
トルティージャは小さめの手のひらサイズで、これだけではほとんど味はない。焼きたてホヤホヤ(熱くて持っているのも困難 (^^;)をハフハフと食しました。さらに、庭の一角にて植物から繊維を取り出す方法を実演してもらう(左下写真)。 平べったい葉っぱを切り取ってきて、斜めになった木の台にセットし、裏表をひっくり返しながら、表面をこそげるようにしごくこと10分。 葉の繊維のみが糸状に残る。部屋にあったテントもこの繊維を原料にして作られているらしい。
最後にばーちゃんと記念撮影をして終了。並んでみると、ばーちゃんの身長は140cmくらいでした。マヤの人々は総じて小柄。
ばーちゃんが着ているのはウィピルという民族衣装で、この後行ったウシュマル遺跡の土産物屋などで山ほど売っています(が、日本ではなかなか使う機会がないと思われる。 刺繍技術を生かしてテーブルセンターとかキレイな壁飾りとかを作った方が土産物としては捌けるのでは?と思ったのだが、その手のものは見かけなかった)。
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