観 光 編
< 第5日 アグラ→ジャイプール >

★ タージマハルでモテモテ? ★

タージマハル  この日はまず朝イチでタージマハル見物。排気ガスが建物の白大理石に悪影響を及ぼすので、通常のクルマは1km程 離れたところまでしか近づけない。電気自動車に乗り換えて入り口まで移動。他にもラクダ車などあるのだが、この乗り換え 場所付近のみやげもの売りがまたスゴくて…電気自動車に乗り込んで出発を待っていると、外から窓を開けてみやげものをガンガン つきだしてくるのだ。今回行ったインドの観光地中でもっともアグレッシブなみやげもの売りたちだった。

 ここではガイドさんは入り口までの案内で、敷地内は自由に見物。「写真で見た通り!」と言ってしまうと元も子もないが、 やっぱり門を入ってすぐに白くそびえるタージマハルの全景が見えると脳内麻薬が出てくるのを感じる。 (^^;
 遠くからタージマハルを掌に乗せたり、先端をつまんだりというポーズのバカ写真を撮っていると(これらの写真は結局逆光で失敗。 手前の人物をちゃんと取りたいときはフラッシュ強制発光にするのがオススメ。)、インド人女子高生(?)3人組が女王様 1号としもべ1号に近づいてきて一緒に写真に入ってくれと言う。ところが、1枚撮り終えるとしもべ1号に向かって「今度はあなた だけ」と、女王様1号は追い払われてしまった。しもべ1号、インドでモテモテか?! 後で女王様たちが出した結論と しては、しもべ1号が色白男なのでインド女性には珍しく見えたのではないかということに…。

 寺院と同じく、タージマハルでも建物に上がるときは靴を脱がなければならない。靴と靴下を靴番オヤジに預け(6人分併せて チップ10ルピー程度)、裸足で階段を登る。建物の壁面にほどこされた花模様やコーランの章句の装飾はルビーや孔雀石などの 宝石を象眼細工で大理石に埋め込んだもの。スゴすぎるの一語。完成までに22年かかったというのももっともだーもっともだ。 タージマハルの造形や装飾の完璧さについては、私ごときがいくら筆を費やしても説明できるものではないので、あまり語らないことに する。(気になる人は自分で見に行こう!)
 建物の周囲をぐるっとまわってから内部へ。内部にはタージマハルを造ったシャー・ジャハーンと妃ムムターズ・マハルの参拝用棺 (これもなかなか豪華)というものが置かれていて撮影禁止なのだが、結構写真を撮っているいけない人々もいた。ちなみに本物の棺は 地下にあって、入り口付近の床にある鉄格子から下が覗けるのだが、暗くてよくわからなかった。
象眼細工


★ お買い物ヒートアップ! ★

アグラ城  タージマハルの次はアグラ城。タージマハルを造ったシャー・ジャハーンは息子に叛乱を起こされ、この城に捕らえられて 毎日ヤムナー川の向こうに建つタージマハルを眺めてすごしたそうだが、この季節はモヤがかかるのでほとんど見ることはできなかった。 シャー・ジャハーンが幽閉されていた塔、ムサンマン・ブルシュも白大理石の壁の彫刻や象眼細工がかなり見事。
 そしてその後に来たのがお買い物タイム(商品の詳細は買い物編にて…)。まず連れて行かれたのがアグラ名物
象眼細工の店。タージマハル建設時の象眼細工職人の子孫たちが今も技を受け継いでいるらしい。象眼細工は デザインの細かさ・使用している宝石の種類などによって結構値段が違う。ツアーで行く店なのでモノは悪くないのだとは思うが、 その分値段もボリボリ?なので、本当に欲しくなるような品物にはちょっと手が出ない。

 女王様たちをヒートアップさせたのは2軒目に入ったカシミール地方 産品の店だった。(どうしてアグラでカシミール地方の店なのか謎だが。) 最初は絨毯類を見せられたのだが、以前 トルコで絨毯購入済の一行は全然乗らなかった。しからばと店の人が出してきたのがカシミヤ製のショールやストール。これが! 今までにお目にかかったことのないような軽さ&手触りのものだったのだ。ブランドものにはそんなに興味のない女王様たちだが、 ノーブランドでも品質の良いこのカシミア製品にはハートをわしづかみにされてしまった。おそるべし、カシミール地方。もちろん お値段もバカにならなかったのだが、ヒートアップした女王様たちを止められる者はいなかった。結局ここで1時間以上滞在。


★ トイレの遺跡? ★

 こうして思わぬお買い物ヒートアップの結果、アグラからジャイプールへの出発時間がすっかり遅くなってしまった。割を喰った のは途中で立ち寄った廃都の遺跡・ファティプール・シクリで、見学時間が30分程度に短縮された。自業自得だが…。
 ファティプール・シクリはアグラからクルマで1時間程。(道路沿いになぜか熊使いがいる。) 壁のない5階建の宮殿・ パンチ・マハルや中央の巨大な柱の上に玉座がある貴賓謁見用建物・ディワーネ・カースなどが面白い。インドの中学生 たちが社会科見学?に来ていて、一行に自分たちの写真を撮ってくれと寄ってきたりする。(写真が欲しいわけではなく、写してもらう のが嬉しいらしい。女王様1号は1枚サービスで撮ってあげました。)

 見学を終了して再びジャイプールに向かう…前に、昼食で飲んだビールのせいか、女王様1号はトイレに行きたくなった。  最初ガイドさんはここにはトイレはないと言っていたのだが、遺跡入り口付近にたむろしていた人々に聞くと、どうやらトイレがある らしい。ホッとした3女王様が案内された先に見たものは…
「…これ、トイレの遺跡?」
三方のみ壁で囲われたスペース内が更に低い壁で3ヶに仕切られているが、ドアは皆無(おそらくオープンな方を向くのが正しいよう だ)。むろん水洗設備など影も形もない。和式トイレのように足を置くらしいポジションはなんとなくわかるが、その間に穴があるわけ でもなく、埃っぽい地面が広がるばかり。最近使用された形跡がないのだ。本当にこのトイレ、使っていいのか? っていうか このトイレ使わないとダメなのか??? (T_T)

パンチマハル
 …結論から言うと、そのトイレ(の遺跡?)を使用させていただきました。まだジャイプールまで数時間かかるところだったし。個室 が3ヶあって本当に良かった。さすがに誰かの入った直後に使うのははばかられる。3女王様が出てくるとトイレ番らしきオヤジが チップを要求するので3人で10ルピー渡しておいたが…我々ここのトイレでチップを払わなきゃならないようなこと何かして もらいましたっけ?
 その後は道路脇の林にいる野生の孔雀や、事故って横転しているトラックを横目に、クルマはジャイプールに向かって走り続けた。 9時過ぎにようやくあこがれの
宮殿ホテル・ランバーグパレスホテルに到着。 ジーンズ姿の疲れ切った一行は、豪華なダイニングルームにそぐわないことこの上なかったが、とりあえずインド産ワインで乾杯するのだった。 
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