番 外 編

<文責:女王様1号>

★ インドで「さくらさくら」 ★

 インドの民族楽器、というとシタールという弦楽器が有名。ベナレスで泊まったホテルのレストランでは、夕食時にシタール 演奏が行われていました。(右写真参照。ちなみに打楽器の方はタブラーと言う。)
 日本人客がいるのを見つけると、サービスらしく日本の曲を演奏してくれる。「さくらさくら」とか「むすんでひらいて」 とか。微妙に音が違っていたりするので、「むすんでひらいて」はなかなか何の曲かわからなかったけど。 (^^; しかも、 日本人客の方をじっと見つめつつ演奏しているので、こちらもいちいち見つめ返したり(?)拍手をしたりとなかなか食事に集中できな かった…。
シタール


★ 本日はお日柄も良く… ★

新郎新婦  11月頃はインド的にも気候が良いせいか(他にも何か宗教的な理由とかあるのかも知れないが)、あちこちで結婚式が行われて いた。特にベナレスで泊まっていたホテルで行われていた披露宴はかなり盛大だった。ホテルの庭に設営された大きなテントが会場に なっており、ベナレス市長が来て挨拶したりしたらしい。

 新郎が新婦の家に向かう行列というのも3件くらい目撃。正装(ちょっとマハラジャのコスプレっぽい)した新郎が馬車に 乗って行進して行くのだが、これに鼓笛隊と、なぜか必ず電飾隊と言うべき一団がつく。電飾隊は、棒状の蛍光灯を縦 にして周りに飾りをつけたような(うまく表現できない…)1mくらいはある電飾をめいめいが抱えて歩いていくのだ。結構重労働だ と思われる。今にして思えば電源をどうしていたのか?…とっても不思議。インドの神秘だ。 (^^)


★ 立ち○ョン禁止! ★

 街なかのちょっとした壁があるところでは、なぜか皆しているのですよ。 (^^;; 公衆トイレというわけでなくて も。まあ、公衆トイレもちゃんとした建物で囲われているわけではないところが多くて、結局丸見えなんだけど…。
 椎名誠の本で「インドでは男性も座り○ョンする」というのを読んだが、そういう人は1人くらいしか見なかった。(←なんだかんだ 言って見ている?) 現在はやはり立ってするのがグローバルスタンダードなのか?


★ ♪こっちの水は辛いぞ ★

 アグラに泊まった翌朝の食卓で出た話題が「水道の水がしょっぱくないか?」という意見。女王様1号はうがいすら水道水を 使わなかった(下記参照)ので知らないのですが、他のメンバーが異口同音に言っていたので本当にそうらしい。
 思えばアグラ近郊にあるファティプール・シクリも「水の便が悪い」という原因で廃都になっているわけなので、今もアグラのあたり は水質が悪いのかもしれません。(推測)


★ 腹痛撃退作戦 ★

 常人でさえ腹を壊す危険性を強く感じるインド。ガラスの腸を持つ女・女王様1号はいかにしてこの危機に立ち向かったのか?
…と書くと大げさですが、今回は相当気を使いました。

・飲料水は日本製ミネラルウォーターのみ
日本からスーツケースに500mlのミネラルウォーターを3本入れて行って、どうしても水を飲む必要がある場合(薬を飲む とか移動中に喉が乾いたとか)はそれしか飲みませんでした。これで量的にはちょうど足りたくらい。
ホテルの部屋にミネラルウォーターらしきものがおいてあることもありますが、新品(未開封)のボトルではなく使い回していたりする のではっきり言って信用できない。
現地で売っているミネラルウォーターは飲んでも平気だとは思いますが、日本の飲み慣れたものとはやはり違うので、念には念を入れ て歯磨きなどのうがい用にのみ使用しました。

・生野菜は食べない
香辛料系の料理が続くと、シンプルでフレッシュなサラダが食べたくなったりしますが、ぐっと我慢。水道水で洗われているかも しれないから。女王様1号は、エジプトではまさにサラダでやられた。

・冷たい飲み物は避ける
何せ暑いので冷たい飲み物をゴクゴク飲みたいけれど、それはインドだとか日本だとかに関わらずおなかを壊す元でしょう。チャイ でも代わりに飲みましょう。心頭滅却すれば火もまた涼し。
…しかし「観光編」「食事編」をお読みになった方はご存じの通り、ビールはしょっちゅう飲んでいました。  f(^^;  あれは一応アルコール消毒だから。…我ながら言ってることがオヤジくさくてしかも説得力がない…

・手は清潔に
これもインドがどうこうでなく基本ですね。食事前には洗うか、除菌シート(消毒用アルコールをしみこませてあるもの) で拭き拭き。

・冷房の利きすぎに注意
寝台車での移動の際、「エアコン車両の場合は寒くなることがある」と聞いていたので、脱いだカーディガンを腹巻き状に巻い て就寝。結果的には我々の車両はそんなに寒くならなかった(というか暑かった)ですが。
 これらの対策により、女王様1号のガラスの腸も8日間の旅行中無事に済みました。
 何もそこまで神経質にならなくても、という気は自分でもしますが(特に日本から持って行ったミネラルウォーターしか飲まなかった 点とか)、結局腹を壊すのも自分ですからねぇ。長期間滞在して徐々に現地の水に慣れるとか、元々鉄の腸を持っている人なら ともかく、それ以外の人は健康で楽しい旅を続けるためにも細心の注意を払うのがベストでしょう。(なんて教訓的。ビールばっかり 飲んでるけど。)


★ なぜ我々に…? ★

 あちこちの観光地で「誰が買うんだこんなモノ?!」というような品物を手にしたみやげもの売りがやってきますが、中でも1番理解 に苦しんだのがアグラ城外のムチ売り (^^;。皮(木の皮かも)製のムチを振りかざし、ピシリと足下に振り下ろして音を 鳴らしてみせる。結構しつこい。
 我々にここでこのムチを買ってどーしろと言うのか?! 女王様は女王様でもそういうジャンルの女王様じゃないんだよ~ (笑)と言いたい気持ちでいっぱいでした。


★ 検証!役立つ持ち物 ★

 企画編 第4弾で「持っていくと役立つかも」と考えた持ち物たち、はたして実際 に役立ったのか?
・非常食
幸い腹も壊さなかったし食事の量も十分だったので、ご飯系の非常食は到着初日の空腹時にしか食べなかった。
スナック系は列車の長時間移動中やホテルの部屋での酒宴で重宝。
粉末日本茶はやはりくつろぎのひとときに欠かせない一品でした。

・携帯湯沸かし器
上記の非常食(お湯を注ぐおにぎり)・粉末日本茶用の湯を沸かすのに活躍。普通のコップ一杯程度を沸騰させるのに2、3分 しかかからないスグレモノだった。沸騰すると自動的に電源オフになる。
また、携帯湯沸かし器やドライヤーと併用するために購入した万能型プラグ「サスコム」(トラベランドにて\2,800)が 非常にコンパクトで便利だった。2つに分離するパーツの組み合わせで海外の全ての型のプラグに対応できる。インドの場合だと4種類 の異なる形状のプラグがあり得るのだが、それら全部持って行くより軽くてかさばらない。(どのタイプのプラグか確認する手間も 要らないし)

・除菌シート
腹痛撃退作戦にも書いた通り、簡単に手を洗えない状況(列車内とか)での食事時に使用。

・懐中電灯
予定通り夜行列車内で使用。消灯後の車内はほぼ真っ暗になってしまうので、トイレへ行く際や、今何時かなと腕時計を見るのに 必要。
…が、女王様1号自身はMy懐中電灯をスーツケースに入れっぱなしにしてしまい、他のメンバーのを借りるハメに。 f(^^;

・ボールペン
ショッピングの値下げ交渉にも使ったし、サールナートの日本人僧への寄進 用にも役立った。
デリー→ベナレスの夜行列車で、ガイドさんが「車掌さんがボールペンを欲しがっているのですが…」と言うのであげたのだが、 それによって何か便宜を図ってもらったのか、どうも謎だ。

 この他、夜行列車内で役に立ったのが女王様6号が持ってきていたウェットティッシュ状のメイク落とし。確かビオレ製品 だったと思う。洗面所は混んでいたが、これさえあれば自分の席で簡単に化粧を落としてさっぱりと寝ることができる。女性にはぜひ オススメです。


★ 手品少年 ★

 ジャイプールでシティパレス見学を終えてマイクロバスの停まっている駐車場に戻ってくると、わらわらと少年たちが集まってきた。 物売りにしては商品を持ってないし、物乞いにしては服装がこざっぱりしている。ガイドさんに聞くと、彼らの商売は観光客に 手品を見せることだという。せっかくなので、見せてもらうことにした。
 1人の少年だけをガイドさんが選んで我々のマイクロバスに乗せ、バスの中で手品ショー開始(多分、外でやると我も我もということ になって収拾がつかなくなるのだろう)。伏せた器の下に置いたボールを移動させるとか、キュルキュルとハンドルを回す装置(?)に 10ルピー札を入れると消えるとか(これはちょっと仕掛けが見えた (^^;)、簡単な手品を3種類ほど披露してくれた。ガイドさんの 評価によれば、今回の少年は割と手際が良かったそうだ。
 チップは全員合わせて数十ルピーほど。それにしてもなぜ手品???


★ 「妻募集中」 ★

 帰りの飛行機に乗るため空港に向かうバスの車中で、女王様6号がガイドさんに「ガイドさんは恋愛結婚ですか?見合い結婚ですか?」 と質問した。するとガイドさんの答えは「新聞広告です。」
 インドでは、配偶者を求める男女が新聞に自己PRを載せることがあるらしい。ガイドさんの場合は親が広告を出したそうだ。 そして1回目は双方の両親も一緒に会い、2回目からは当人同士のみでデートして結婚にこぎつけたとのこと。
 余談ながら、我々のガイドさんの奥さんは外務省の役人ということなので、かなりのエリートなのではないかと思われる。 …ガイドさん、逆玉か?


★ 夢の組立タージマハル ★

 インドに行く前から組立紙模型好き女王様1号が秘かに狙い目としていた組立タージマハル。しかし、インドではそのような ものは見つけられず、失意のまま(?)帰国の途についたことを『3Qs’Hand』 の「建築紙模型コレクション」に追記した ところ、プロのペーパーエンジニアである坂 啓典 様からメールを頂き、ご自身が作成された組立タージマハルをフリーで ダウンロードできるサイトを教えていただきました。
 早速組み立てて実物の写真と対比してみるとこんな感じになります。

遠景正面入口付近
紙模型遠景 実物遠景 紙模型正面 実物正面 紙模型入口付近 実物入口付近

 PDF形式ファイルをプリントアウトして組み立てるので、万一失敗しても再チャレンジできるのが良いところ。 (^^)
 なるべく厚めの紙(女王様1号はNagatoyaというところから出ている最厚口(157g/m2)の紙を使用)になるべく高画質で印刷すると、 まるで市販品のようです。ただ、作成時の糊付けでモタモタしていると黒インクがにじんだりするので注意。
 大きさやパーツ数も手頃で作りやすく、それでいてドームもイイ感じに再現されています。(Special Thanks to 坂様!)

紙工房(坂 啓典様HP)

「WORKS」>「WORLD HERITAGE」にて、タージマハルを含むいろいろな世界遺産のペーパークラフトを見ることができます。 もともとインパクの栃木県サイト用のものだったので、既にダウンロードサイトは閉じられてしまっていますが…。
他にもカワイイ作品が満載!(一部無料ダウンロード可能)


[TOP]  [観光編]  [食事編]  [買い物編]  [乗り物編]  [宿泊編]

海外旅行記一覧へ
旅好き3女王様の小帝国トップへ