観 光 編
< 第4日 ベナレス→アグラ >

★ ガンジス川の朝日 ★

 この日は朝5時起床で6時出発。日の出に間に合うようにガンジス川西岸のダシャーシュワメード・ガート(沐浴場)を 目指す。ガート近くでクルマを降りると、周辺は信仰心篤い老若男女で大賑わい。観光客目当ての物売り(子供多し)も朝から活動して いる。
 ガイドさんに導かれ、ガートから小舟に乗る。天気は快晴ではなかったが、ちょうど雲の間から太陽が昇ってくるところだった。 東岸は「不浄の地」ということで川岸に建物などは何もなく、ガートのある西岸の喧噪とは対照的。
 一行の乗った舟が動き出すと、まだ止まっている他の舟の上をひょいひょい移動して、物売り少年がやってきた。葉っぱのような 小皿に花と火の付いたロウソクを載せたものを持っている。ガイドさんの解説によると「これをガンジス川に流しながらお祈りする と願いが叶います」ということなので、お約束として一行もトライ。ついでに手をガンジス川に突っ込んでみる。(本当はしもべたちに 沐浴してほしかったのだが…) コレラ菌も3時間しか生きられない (^^; という聖なる水でお清めだ(?)。 少年はまた器用に舟の上を移動して去っていった。
ガンジス川東岸 ←「不浄の土地」ガンジス川東岸。
ガートが並ぶガンジス川西岸。→ ガンジス川西岸
沐浴する人々  舟は岸から離れて上流へ。同じような観光客の舟がたくさんいて結構水上も混んでいる。ガートの人々を眺めると、祈りながら 沐浴している人ばかりでなく洗濯している人や泳いでいる人も。猿岩石あたりに影響された感じの(?)日本人の若者も見かけたが、 彼らの腸は大丈夫なのだろうか。「ガラスの腸」を持つ女王様1号がガンジス川に頭まで漬かったら、3秒でハラを壊しそうである。
 しばらくして舟はUターンし下流へ向かう。乗船したダシャーシュワメード・ガートを通り過ぎてさらに下流に行くと、露天火葬 場があるマニカルニカー・ガートが見えてくる。ここは写真撮影禁止。今まさに焼いていますというのはなかったが、これから火葬 する遺体がガンジス川の水で清められ、ガートの石段に横たえられていた。(遺体は布で巻かれて担架みたいなものに乗せられて いる。) ガンジス川で遺体が流れてくるのを目撃した、という話を読んだりするが、幸い一行はそういう目には遭わずに済んだ。
 所要時間は1時間弱というところ。


★ 列車が来ない! ★

 一行のクルマは8時前にムガールサライ駅に到着。8時35分発の列車に乗ってからお弁当の 朝食&昼食を食べ、16時35分にはアグラ(駅としてはツンドラ駅)に着く…というスケジュールだったのだが。
 駅に入って情報を仕入れてきたガイドさんの表情が曇っている。
「列車は3時間くらい遅れています」… (;_;)
 デリーからベナレスへの夜行列車は割と定刻通りだったのだが、それはデリー始発の列車だったから。今度乗る列車は遙か東の ダージリン(紅茶で有名な)あたりから丸1日以上かけてやってくるため、遅れも大きいらしい(と、この時はまあ納得した)。
 とりあえず駅構内に入り、ホームにある薄暗い食堂でお弁当を食べる。ポット入り紅茶を頼んだら、期待したようなチャイでは なく、単なるティーバッグの紅茶だった。
 食べ終わってホームを探検。お牛様はホームにもいた。お弁当に入っていたリンゴをしもべ1号がお牛様に差し出すと一口 でゴクリ。これまた周囲のインド人の笑いを取る。彼らは通りすがりのお牛様にわざわざ餌をやったりはしないらしい。(ちなみに ほとんどは野良牛ではなく誰かの持ち物だそうだ。街中で放牧してるだけなのね…って、どうして街中に放しちゃうんだか (^^;)  別な牛が線路を歩いているのも見たが、列車が入ってきたらどうするのだろうか…。
駅構内のお牛様
 ホームの待合室(waiting room)内にあったトイレは「入ろうと思えば入れなくはない(しもべたち談)」という状態だったので、 女王様たちはホームの端にあったチップ制トイレに行ってみた。個室のドアはものすごい頑丈な鉄の扉になっており(使用しない時は 南京錠で閉めてある模様)、手で押したくらいでは全然開かない。女王様1号がキレのいい「女王様キック(?)」をドアの隅に連発し、 どうにか開く。チップ制だけあって、中は予想外にキレイだった。トイレチップの相場は1人5ルピーなんだそうだが、3人で 10ルピーしか出しませんでした。

 10時頃になってガイドさんがさらに列車が遅れそうだという情報を持ってきた。そこで絵はがきに貼る切手を買いに郵便局に行き がてら、駅近くをちょっと散歩する。露天の八百屋の店先で写真を撮ったり、電話屋(長距離電話や国際電話もかけられる電話が 店内に1台あるだけ。日本だったらもちろんただの電話ボックスだ)で女王様6号&しもべ2号が実家にTELしてみたり。 (安くて、びっくりするほどよく聞こえたそうだ)
 だがそうやって時間をつぶしてもまだ列車は来ない。しかもガイドさんが駅長から得た情報によると、「乗っている学生たちが 非常停止ボタンを押して遊んでいるためしょっちゅう止まっている」だと~?!これはもう列車が来たら奴らに女王様キックを お見舞いして社会常識を叩き込まねば!と怒る女王様1号だった。(しかし、一行が乗ったときには奴らはもう降りてしまっていた)
 結局列車が来たのは13時ちょっと前。駅周辺で5時間も過ごしたことになる。列車に乗ってからは昼食のお弁当を食べ、昼寝をし、 ガイドさんに一行の名前のヒンディー語での書き方を教わり、という具合。ようやくアグラについて、ホテルまでの車中ではみな落ちかか っていた。ホテルでの遅い夕食を摂っているときも気を抜くとそのまま寝そうなほど。(でもビールは飲んでしまう。)

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