観 光 編 < 第2日後半 デリー→ベナレス > |
しかし、実はこの遺跡でのお楽しみはクトゥブ・ミナール自体ではない。敷地内にチャンドラバルマンの鉄柱という4世紀
頃のほぼ純鉄の柱があり、柱に背中をつけた状態で手を後ろに回して指先をつけられたら願いが叶うと言われているのだ。
一行(特にしもべ1号)はこれを楽しみにしていたのだが…なななんとっ!
インド到着後初の本格的カレーの昼食後、一行が向かったのはデリー郊外の遺跡
・クトゥブ・ミナール。高さ70m以上もある5層の塔で、壁面には草花やコーランの浮き彫りが施されている。
以前は内部に入れた(我々のガイドさんは入ったことがあるそうだ)のだが、その後階段で将棋倒し事故があったので現在は
立ち入り禁止となっている。
「柵ができてる… (T_T) 」
右の写真の通り(見にくいけど)、鉄柱の周囲にぐるりと柵ができていたのだ!結構高さもあるし、人目もあるし、そう簡単に乗り越え
られそうもない。しもべ1号は泣く泣く柵の間から鉄柱に手を伸ばしたが、触ることすらできなかった。
続いてガンジーが荼毘にふされたラージ・ガート見学、みやげもの屋でちょっとだけ
木彫り製品等購入後、「フジヤ」という中華&日本食レストランで夕食。
インド2日目から早くもそういうものを食べるのはちょっと不本意だがなかなか美味しかった。
午前中はデリーの中でも「ニューデリー」と呼ばれる地区を見学したのだが、今度は「オールドデリー」地区に突入。いかにも
「首都!」という感じのニューデリー地区に対し、オールドデリー地区は悪く言えばごみごみしているし、よく言えば活気が
ある、というところ。
心残りなクトゥブ・ミナールを後にして、デリーの中心へ戻る。
途中で見学したのがフマユーン廟。タージマハルの原型になったと言う建物だが、基本的に材料は赤砂岩で、ドーム部分以外
はあまり大理石を使っていないので、「赤いタージマハル」という感じ。
周辺に大きな緑の鳥が飛んでるな~、と思ったら野生のインコだった。インコと言っても日本人の感覚からすると大きさ的に
オウムに近い。
ラール・キラー(=レッド・フォート、赤い城)の城壁付近でバスを降りる。その名の通り、赤砂岩でできた城塞がちょうど
夕日を受けていた。ここは内部見学せず下車して写真を撮るだけ。しかしその短時間のあいだにもわらわらと物売り・物乞いが
寄ってくる。スリ等も多いらしいので、ガイドさんは客をあまり長居させたくないようだった。確かにこれまでの観光箇所以上に
気の抜けなさそうなところではあった。
そして一行はデリー駅から夜行3段寝台車の乗客となり、聖地・ベナレスを目指すのだった。
う~ん、まさに深夜特急・インド版…(なんか違う?)。