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名称

室生寺五重塔 別館のブログへ
総高 16.18m 文化財指定 国宝
所在地 奈良県宇陀市室生78
建立年 奈良時代〜平安時代初期
(781年〜805年頃)
建築様式 和様
構造形式 三間五重塔姿。檜皮葺
塔の外観



塔の動画 
 
塔の歴史
室生寺は比叡山や高野山に先立って建てられた
最初の山岳寺院であり、 8世紀末に賢憬が創建
したという。高野山とは違い女人禁制では
なかったため、江戸の頃より「女人高野」と
呼ばれるようになった。五重塔は山岳寺院として
自由に伽藍を配置している最初の例で、現存
している五重塔の中では最小の塔であり
「弘法大師一夜造りの塔」と呼ばれている。
尚、この塔できわめて珍しいのは相輪で、
露盤・覆鉢以外は銅板を曲げてつくられ、
宝珠・竜車・水煙の代わりに宝瓶に宝蓋を冠す
という他に例をみない独特なものである。また、
この塔は明治32年に半解体修理が行われ、
昭和27年、昭和53年には屋根の葺替え
工事が行われた。平成10年には台風で
倒壊した巨木の1つにより四〜五層が破損
したが、 平成12年に修復され、再び美しい
姿を取り戻した。

俺の感想
コメント

本堂の脇を抜けると奥ノ院へと続く登り階段があり、
五重塔はその階段を登り切った場所に建って
いる。この階段から見上げる塔の姿はこの室生寺の
代名詞ともなっており、その姿は言葉ではとても言い
尽くせないほどで、本当に素晴らしく、また本当に
美しい。私は、一段、また一段と歩を進める度に
違った姿となる五重塔の姿を心行くまで堪能した
ものである。逆にいうと塔そのものは誤解を
怖れずにいえばどちらかというと不恰好であり、
他のアングルから観るこの塔の姿と階段から
見上げる塔の姿とのギャップにこれが本当に
同じ塔なのだろうかと思わずにはいられなかった
ほどである。しかしながら、この室生寺の五重塔は
階段から見上げる塔の姿が見られればそれで
十分である。私はこの室生寺の五重塔を見た
瞬間に時間が止まり、息を飲んだ。そして、その後
しばらくは完全に魅入ってしまったほどである。
上手く表現することができないが、後光が射すと
いうよりも、さながら五重塔自身が光を解き放って
いるかのように感じられた。この塔は現存する
五重塔の中で最も小さい五重塔であるが、
それに反して圧倒的な存在感があり、ただただ
魅了されるばかりであり、五重塔巡りをしていて
本当に良かったと心の底から思えた。それにしても
不思議なのは、この塔を建てた時に、最初から
「この階段から見上げる際のアングル」を意識
して建てたのか、はたまたそんなことはまったく
意識することもなく建てられたものだったの
だろうか?今となっては知るよしもないが…。
 

佐竹

ちゃ