切り文字
国分寺を構成する主な建物 |
金堂 |
本尊仏を安置する寺の中心的な建物。 |
講堂 |
僧が説教と経典の講義などを行う建物。 |
塔 |
金字金光明最勝王経を安置する建物。 |
経蔵 |
経典などの書物を収蔵する建物。 |
僧房 |
僧侶が生活する建物。 |
鐘楼 |
時を知らせる鐘を吊った建物。 |
回廊 |
伽藍の周囲を囲み区切る、屋根のある廊下。 |
中門 |
回廊の南側の中央正面に開く第二の門。 |
南門 |
国分寺の正面にある最初の門。国分寺の出入口。 |
国分寺には一般的に「七堂伽藍」と呼ばれる主要建物が
計画的に配置され、鎮護国家のための宗教活動が展開
された。飛鳥時代に始まる寺院の伽藍配置(主要建物の
配置)は、時代とともに大きく変化したことが明らかに
なっている。例えば、飛鳥時代の寺院は伽藍の中心に
釈迦の仏舎利(火葬した遺骨)を安置する塔を置いた
のに対し、奈良時代は伽藍の中心に本尊仏(釈迦
如来)を祀る金堂が置かれるようになり、そして塔は
法舎利(経典)を安置するシンボル的な存在に
おいやられ、回廊の外に置かれるようになった。諸国の
国分寺の伽藍配置は、法隆寺式あるいは法起寺式の
古い形態(回廊内に金堂と塔が併置される形態)と、
東大寺式の新しい形態(南門・中門・金堂・講堂が
一直線に並び、塔は回廊外に置かれる形態)とがあり、
後者が大多数を占めている。以下に伽藍を構成する
主な建物についての解説をしてみることにする。