【廃墟マニヤ File023】
Y・もあ村(茨城県)
(その11)
すんごい構図の写真ですが、しばらく我慢しておつきあいください。
一番右側はイマイチ原理のわからない「横断歩道安全器」です。真ん中は「空気枕式帽子」。ゴルフのボールが当たっても安心という漫画になっています。今の2輪のライダー用エアバッグが結構近いような気がしますね。隣は「至妙至便至楽の椅子」でそのまんま。その奥は……忘れました!
日本の実用化された珍発明が紹介されていた……はずですが、何が紹介されていたかなあ?
自分でペダルを漕ぐとシャワーが浴びられる装置のようです。実用性もくだらなさも中途半端な気が……。あるいは、なにか哲学的な深い意味があるのでしょうか?
見合いの席で、男性、女性ともこのウチワを持ってあおぎながらお見合いをすると、お互いにウチワと比較して美男美女に思い、縁談がまとまる「ブスのお面ウチワ」だそうです。
真ん中で光ってしまったのが「自動笑わせ機」。春風亭柳昇とあります。噺家さんならではの発明品ですね。エド・ウッドあたりがもう実際にやっているかもしれません。ちなみに春風亭柳昇は「ゆうもあ・くらぶ」の理事長も務めていたらしいです。
隣は「ぬかみそかきまぜ機」。ぬかみそをかきまぜるのがメンドくさいという発想が非常にわかりやすい発明品です。ところで、今、日本の家庭の何割ぐらいでヌカミソを漬けているのでしょうか?
下の水色のクジ引き機みたいなものは、すみませんが何だったか全く思い出せません!
ニワトリ用運動器だそうです。これで山岡士郎も安心ですね。
ちなみに上の図一番左は「リモコン電気掃除機」。これは実現されてますよ。先見の明はありましたがユーモアはね……。
中央は磁力を利用した「愛情持続ベルト」です。それはいいとして(よくないですか?)、森雄二とサザンクロスって誰?
隣は「銀行強盗逮捕機」、「額縁テープ」です……説明するのが面倒になってきました。
……うーん、なんだったか忘れました(みなさんには行ったらすぐレポートを書くことをオススメいたします)。下戸の人が酒を勧められたときの発明だったような……。
「ギャングをつかまえる装置」です。ちなみにどんな原理かというと、警備員が中に入っているそうです。なんか実際に使われたようなことが書かれていたような……トホホ。
さて、いかがでしたでしょうか。以上で2002年のレポートはお終いです。ちなみに後で調べたところ、この「Y・もあ村」、開村(?)は1966年(昭和41年)と意外に古く、名前からしてワンマン経営者が突っ走ってしまったのかと思っていたら、徳川夢声、石黒敬七、水谷八重子、田川水泡、榎本健一、古賀政男といったそうそうたるメンバーが発起人の「ゆうもあくらぶ」という歴史ある会が母体となって誕生した施設でした。
※私が訪れた後しばらくして、やはりというべきか不審火が再び発生。それをきっかけに、すべての建物は解体されてしまったそうです。2008年7月に入口まで様子を見に行ったので、興味のある方はこちらをどうぞ。
END
(1989.6/2002.6)
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