【廃墟マニヤ File023】
Y・もあ村(茨城県)
(その6)
今回一番行きたかった「アリス館」の案内がようやく登場! しかしこの看板、全体的にかなりイイ味出してますね。
よく見ると「アリス館」の上の「不思議の国の」という部分がバラバラになって落っこちていました。こちらも文字が立体です!
汗だくになりながら「アリス館」を目指して坂を登っていくと、動物を飼っていたらしきエリアを発見。クジャクあたりとみましたがどうでしょう?
ようやく到着しました! 知っていたけどマンモス登場です!!
「一億年前の謎」より、なんで「不思議の国のアリス館」にマンモスがいるかのほうがよっぽど謎だと思うのですが……。
かなりデカいですね! おそらく実物大なのでしょう。
毛がボロボロになって嫌な感じの迫力が出ています!
目が怖いですね。
ところでこのマンモス、毛皮の中はなんと鉄筋コンクリート製です。なぜ内部構造まで判明しているかというと、この後ヤンキーアタックで破壊検査をされてしまったからです。まったく面白半分で壊すなよ!と憤りつつも、こういった廃墟を紹介している自分にも責任の一端はあるなぁと、ちょっとブルーな気分に……。
さて、先ほどの疑問に話を戻すと、実は元々ここにはマンモスや恐竜の展示はありませんでした。写真は1989年に訪れたときのアリス館です。
では、ここがどんな内容の展示をしていたかというと、背が低くなったり痩せたように映る鏡があったり、天井と足下に鏡があり、自分の姿が無限に上下に映っていく部屋があったり、なかでも最高に力が抜けたのが「重力異常の部屋」で、ボールが坂を上ったり、水が高い方へ流れたりする異次元の世界という触れ込みだったのですが、ただ柱などが斜めになっているだけ(つまりそれで錯覚をおこさせようという構造)というシロモノでした(ちなみに群馬の紋次郎テーマパーク「三日月村」には今でも似たような施設があるので、興味のある方はぜひ一度行ってみて下さい)。
雑誌SPAの「珍日本紀行」で紹介されたときには、既に恐竜展になっており、ジュラシックパークあたりの恐竜人気にあやかろうと、かなりいいかげんなテコ入れが行われたのではないかと想像されます。
(続く)
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