【廃墟マニヤ File012】
O仁金山(静岡県)
(その4)
インクラインの上部にはウインチ小屋と思われるものが見えます。
雨で滑る中、必死でインクライン跡を登りました。写真は途中に残っていたワイヤーのガイドローラー。
なんとか選鉱場の上部に到達!
外から見た感じ以上に崩壊が進んでいました。
このあたり最上部ですね。地面だと思って油断していると、穴に雑草がかぶさっているだけだったりして、結構危険です。
内部に残っていた機械類。実は軽く下見のつもりでここまで来てしまったため、三脚を車に置きっぱなしで、これぐらいしか見られるカットがありません。
下に降りる階段はもうボロボロで、体重をかけたら間違いなく一気に最下層まで行けるでしょう。
選鉱場を後にして、さらに奥へ行ってみると、比較的小さな建物がいくつか残っていました。
用水路の反対側にも事務所のような建物が残っていました。
雨もひどくなり、なにより暗くて撮影が困難になってきたので、そろそろ帰ることにします。選鉱場はまた次回来たときに撮影することにしたのですが、それが失敗でした……。
撮り損ねた選鉱場内部を撮影すべく、私が再びO仁金山を訪れたのは2000年1月のことでした。ところがそこで目にしたのは、まさに取り壊しが終了する寸前の選鉱場の姿だったのです。あれほど頑丈そうなシックナーも既に取り壊された後で、あわてて裏手にも回ったのですが、広場にあった建物は跡形もなくなっていました。
(続く)
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