今回は、久しぶりのリバークルーズです。ドナウ川クルーズは、黒海のセントジョージから始まりますが、今回は途中のブダペスト(ハンガリー)からの乗船です。ここから、ブラチスラヴァ(スロバキア)、ウィーン(オーストリア)、デュルンシュタイン(オーストリア)、メルク(オーストリア)、パッサウ(ドイツ)、レーゲンスブルク(ドイツ)、さらにケルハイム(ドイツ)とドナウ川を遡ります。ここから、マイン・ドナウ運河に入ります。今回は、ニュルンベルグ(ドイツ)で下船し、バスでプラハ(チェコ)に行きますが、クルーズは、さらにマイン川、ライン川を下って、アムステルダム(オランダ)に行きます。ヨーロッパ大陸を横断するアムステルダムとブカレスト(ルーマニア)まで22泊23日というクルーズもあります。
 サガ・クルーズは、イギリスの大企業が1996年から参入したもので、英国スタイルのクラシックなクルーズにこだわっているそうで、乗客の年齢を50歳以上に限定し、乗客のほとんどがイギリス人で、ディナー時のタキシード着用率は100%と言われています。
 しかし、「フィリア レニⅡ」では、エレガント・カジュアルを基調としたドレスコードで、ぐっとリラックスしたものでした。また、イギリス船ということで心配していた食事もよろしく、特に魚料理は大変美味しいものでした。リバークルーズは、船も揺れず、航行中の景色も楽しめ、観光地も豊富で、少々忙しすぎると感じるくらい楽しい旅でした。
 シップデータ
総トン数:?t 就航年:1999年 全長:110m 全幅:11.4m 乗船デッキ:3層 乗客数:150人 乗組員数:35人
1日目(10.26) 成田からヘルシンキ、ブダペストへ
 バスの運行時間の関係で早朝に家を出て、成田空港に着いてからの朝食となりました。10時30分発日本航空413便でヘルシンキ空港へ向かいます。最新鋭のB787-9機です。従来の9列を8列にし、前後も広くして、とてもゆったりとして快適でした。窓にはブラインドが無く、窓下の下の丸いスイッチを上下に押すと、窓のガラス自体が少しづつ暗くなったり明るくなったりします。が、強い夕陽には、乗務員が黒いゴムのシートを手作業で張って歩いていました。少々間抜け?
 時間通りヘルシンキに着きました。空港は吹雪でその中をタラップを降りてバスで空港ビルへ移動です。吹雪のせいか、乗換口に着くとブダペスト行きは既に遅れの表示です。16時45分発フィンランド航空755便ですが、17時30分となっていました。小型のA319機です。更に機乗後にも待たされて、約2時間遅れて20時ごろブタペスト空港に着きました。迎車に乗って、30分ほどでホテルに着きました。
Hilton Budapest City ★★★★★  Vaci ut 1-3,Budapest,1062,Hungary
 8時30分にホテルへチェックイン。ホテルは、ブダペスト西駅に隣接する立地で、とても便利なところです。
2日目(10.27) ブダペスト→ブダペスト市内散策→フィリアレニ乗船
 午前中は自由に市内を散策しました。
 15時にホテルに集合、迎えのバンで船に向かいます。
 国際航路の船着場は自由橋とエルジェーベト橋の間にあり、たくさんの船が停泊しています。小雨の中、長い道を歩いて船に乗り込みました。
FILIA RHENI Ⅱ ARNHERM SAGA 329号室
 
 船室は3階カテゴリBの329号室です。広さは、14㎡で、ベッドも小さく、収納も少なめでした。建造年も古いので、こんなものなのでしょう。とくに使いにくいということはありませんでした。
 夕焼けです。夜には王宮の丘がライトアップされていました。
 ショウは、ブダペストオペラということで、男女二人がカラオケでオペラを歌いました。今一つパッとしません。
3日目(10.28) ブダペスト→ブダペスト市内観光→ブダペスト出港         
 午前中は無料の市内観光に参加しました。
 13時、ブラチスラバに向けて出港しました。くさり橋の真下を通ります。
  船の上からの国会議事堂です。  水陸両用の観光バスです。 
 14時から避難訓練がありました。この船では、全員に救命具を着させます。  18時30分からは、船長主催のウエルカムカクテルパーティーです。クルーが紹介され、カクテルが振舞われました。
4日目(10.29) ブラチスラバ入港→ブラチスラバ市内散策→ブラチスラバ出港→ウィーン入港→ウィーンイブニングコンサート 
 9時20分ごろ、ブラチスラバの街が見えてきました。丘の上にはブラチスラバ城が見えます。  10時近くになって下船しました。怪しい空模様です。
 市内散策の後、11時30分、ウィーンに向けて出港しました。途中の岸辺には古城や教会などがあり、絵で見るような景色が展開します。
 移動の時間を利用して、船内を探検しました。屋上前方は操舵室があり立ち入り禁止です。操舵室の後は屋根つきのデッキになっています。橋の高さが低い所を通るとき、この屋根は折りたたまれてフッラットになります。階段を数段上がるとサンデッキになっています。最後部にはプールがあります。さすがに寒くて、誰も入る人はいませんでした。
 航跡です。  ラウンジ・バーです。進行方向に向かって開けている窓はここだけです。ラウンジでは、1日中、コーヒー、紅茶、ビール、ワインなどを自由に飲むことができます。また、イベントやショウなどもこのスペースを利用して行います。
 左がレセプション、右がエクスカージョンデスクです。  レセプションを上に半階上がるとアッパーデッキ、下がるとミドルデッキです。ロウアーデッキは見ませんでした。アッパーデッキは左右に15室づつ、30室あります。ミドルデッキは32室、ロウアーデッキは13室あります。
 後部のラウンジ・ライブラリーです。本のほかにジグゾーパズルなどのゲームも用意されています。  レセプションの前の階段を下るとレストランです。毎食、お世話になります。
 18時過ぎにガタンと揺れたので外を見ると、ちょうどロックゲートを通過するところでした。観音開きの扉が閉まると水位が上がり始めます。上流の水位まで上がると、前方のゲートが開いて船は進んで行きます。約40分ほどかかりました。  本日のタオルアートです。なんでしょうか?
5日目(10.30) ウィーン→ウィーン市内観光→ウィーン出港→デュルンシュタイン入港
 朝食後、ウィーンに停泊中の船から眺めたドナウ川の紅葉です。
 34番に停泊中の「フィリア レニⅡ」です。  ドナウ川の停泊場所の案内図です。
 午前中は無料のウイーン市内観光に参加しました。14時にデュルシュタインに向けて出港しました。15時30分ごろ、またロックゲートを通過しました。初めはとても興奮しましたが、だんだん興奮しなくなりました。
 21時にデュルシュタインに到着しました。
 本日のショウは、地元のエンターテイメント「バッハウ・ブラスバンド」の演奏です。席を立つ人が多かったのが印象的でした。
6日目(10.31) デュルンシュタイン→デュルンシュタイン市内散策→デュルシュタイン出港→バッハウ渓谷→メルク入港→メルク市内散策→メルク出港  
 朝食後の8時20分ごろ、デュルンシュタインの停泊場所に降りました。周辺の丘は紅葉で黄色く染まっています。
 午前中は市内を散策しました。11時30分、メルクに向けて出港しました。船上から眺めるデュルンシュタインの街はとても美しいものでした。
 クレムスからメルクまでの約35㎞の区間は、「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」の名でユネスコの世界遺産になっています。両岸はぶどう畑で、所々に修道院や古城が建つ風景を楽しむことができる、ドナウ川クルーズの見どころの一つです。
 
 14時30分、メルクに到着しました。急いで街まで観光に出かけました。  16時30分には日が沈みました。船が夕陽で赤くなっています。部屋には本日のタオルアートが。象です。
 18時15分から、初めて乗船した日本人のために、船長主催のカクテルパーティーが開かれました。船長さんと一緒に記念撮影をしました。
7日目(11.1) パッサウ入港→パッサウ市内散策→パッサウ出港    
 午前中はパッサウに向けてのクルーズです。朝から何度かロックゲートを通り、次第に上流に遡って行きます。ラウンジでゆっくりしながら、岸辺の風景を楽しんでいました。
 13時、予定通りパッサウに接岸します。早速、街に観光に出かけます。  夕食を食べにレストランに行くと真っ暗です。どうしたのかと思っていたら、本日はパイレーツ・ディナーということで、サーバーも海賊のメイクで登場しました。
8日目(11.2) レーゲンスブルグ入港→レーゲンスブルグ市内散策→ヴェルテンブルグ修道院観光→ケルハイム出港
 パッサウからレーゲンスブルグの川辺には色々な建物が見られました。レーゲンスブルグの下流10㎞ほどのところに位置する建物は、ヴァルハラ神殿というそうです。  予定より早く、9時過ぎにレーゲンスブルグに着きました。縦列駐車ならぬ縦列停泊です。手前の船を通って乗下船します。
 下船の際は、このボーディングカードを部屋の鍵と交換で受け取ります。  本日のタオルアートは、帽子をかぶって本を読む???です。  午後はヴェルテンブルグ修道院観光に参加しました。観光から帰って、ケルンハイムで18時30分に乗船予定でしたが、ロックゲートが大変混雑していたということで、19時43分にようやく船がっやてきて乗船することができました。キャプテン主催のカクテルパーティーは既に終わっていました。
9日目(11.3) ニュルンベルグ入港・下船→プラハ
 7時30分ごろ、ニュルンベルグの手前30㎞ほどにあるヒルボルトシュタインのロックゲートに差し掛かりました。ここでは、川を遡るのではなく、下ることになります。船員が船をロープで固定します。水位が次第に下がり、下がりきると前のゲートが開きます。相当の高低差があります。
 
 11時38分、ニュルンベルグに下船しました。予定では10時にはプラハへ向かってバスが出発しているはずでした。リバークルーズ最終盤ということでたくさんの船がアムステルダムへ下るため混み合うのだそうです。  11時40分、ようやくバスは出発しました。しかし、昼食は国境を越えてチェコに入ってから、13時10分に1軒しかないマクドナルドで30分で摂りました。大混雑で、注文するのも大変でした。
Corinthia Hotel Prague ★★★★★  Kongresová 1655/1, 140 69 Praha 4-Nusle, Czech Republic
 16時にホテルへチェックイン。ホテルは、ミュージアム駅から2駅目のヴィシュエラド駅の隣にあります。実は、1993年10月に宿泊しことがあります。ホテルの名前は変わっていました。高層なので窓は空きませんが、眺めは最高です。
10日目(11.4) プラハ市内観光~散策
 本日は一日中市内観光と市内散策です。9時5分にホテル前に集合して観光バスで出発しました。午前中の観光が終わって昼食後は自由行動です。市内をプラプラしたり買い物したりして、夕食は計画通りにビヤホールのウ・フレクーで目いっぱい楽しみました。地下鉄でホテルに帰って、ぐっすりです。
11日目(11.5)・12日目(11.6) プラハからヘルシンキ、成田へ
 朝食後、8時15分にホテル前に集合して観光バスでプラハ空港へ向かいました。トランスポートもクルーズ代金に込みです。  8時55分、空港第一ターミナルに着きました。ほとんどの客が第一ターミナルということで、私たちは第二ターミナルまでかなり歩いて移動しました。
 搭乗手続きを済ませて、のんびりと時間を過ごします。11時25分発フィンランド航空1222便です。帰りは特に遅れることもなく出発することができました。
 ヘルシンキからは、17時5分発日本航空414便です。帰りも最新鋭のB787-9機でした。快適に帰ることができました。  成田には早めに付きました。10時40分の空港バスで帰りました。とても楽しい旅でした。

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