2003年ヨーロッパ研修旅行
                     


バスを走らせゲーテ、ルター、バッハ、ニーチェ、シラーなどのゆかりの地を訪ねながら、ワイマール、ユダヤ収容所跡、バロック様式の壮麗な宮殿や教会がかつてのザクセン王国の首都を偲ばせるドリスデン、雄大に流れるヴルタヴァ川の両岸に広がる中世の町並みに塔が林立する百塔の街と呼ばれるプラハ、ドナウ川を下り最も美しい景勝地ヴァッハア渓谷、音楽芸術・建築の都と言われているウィーンへ。
最後に寝台車でフランクフルとに戻り、ライン川クルーズと帰国の時間までフランクフルの市内を見学、帰国の途についた。
今回の研修旅行はすばらしく充実した内容にあふれた旅でした。
特に、記憶に残るのはドリスデン(ドイツ)でした。

   「緑をだいじにする国、ドイツ」
ここドリスデンのあるドイツでは、「森林がゲルマニアの全域をおおい」とローマの文筆家であるプリニウスが書いてるように、かつてドイツは一面森に覆われていた。
 日本では「山」と「森」という言葉はほぼ同義で、森は都市から「遠く離れた山」にあるが、ドイツの森は都市と都市の間の平地や丘に分布する「近くて平らな森」である。どこの都市に行くにも森の中を横切らなければならない。そのことが歴史的に森林破壊をもたらした一因であった。
 農業の発展とともに森林は着実に減少していったが、さらに産業革命で木材の需要が急激に増加したため、18世紀末にはドイツの森林は壊滅状態だったという。
 その後、19世紀初頭から積極的な造林が行われ、ようやく現在の状態にまで回復してきたそうである。
 森を大事にする心を持ち、森と親しい関係を結んでいるのがドイツ人であると云われている。
森をしばしば散歩したり木の名前をよく知っているという自負から、日本人は自ずから「木の国」とか「木の文化」と称しているが、多くは森とは離れた生活を送っている。
 森を愛する心はドイツ人の方がはるかに上である。
 




                

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