8月20日、9時に成田空港を出発。フランクフルトには17時に到着し、フルダの郊外に宿泊。夜9時ごろまで明るくなかなか夜が来ないのには日本では見られないなんともいえない幻想的な風景であった。
2日目のアイゼンナッハでは、ルターが新約聖書をドイツ語に翻訳したルターの小部屋と楽士バッハ一族が過ごした家を見学。アイゼンナッハからワイマールに向かう途中に郊外にあるナチスのブッヘンバルト強制収容所跡を見学し、ワイマールに到着した。ドイツでは、ナチスでの出来事をいまだかつてテレビで放映していることを聞いた。それはあの忌まわしい出来事を忘れないよう、そしてこの悲劇を二度と繰り返さないためだそうである。そのことを聞いて、日本を思い出した。原爆反対を叫んでいるのは犠牲になった長崎と広島だけではないだろうか。日本の心の貧しさがふとよみがえってきた。
さて、3日目はドリスデンに到着。
ドリスデンでは、ザクゼン・バロック様式を代表するツヴィンガー宮殿、そして聖十字架教会を見学後、国境を越えボヘミアのプラハに到着。プラハでは中欧最古の石橋カレル橋、12使徒の仕掛け時計そしてユダヤ市街地へと足を運んだ。ユダヤ墓地、プラハの春で有名なヴァーツラフ広場、バロック様式の中世の大図書館を有するストラホフ修道院やステンドグラスがすばらしい聖ビート教会、そして黄金の小路などを訪れた。
7日目のハイリゲンシュタットではベートーベンの散歩道を散策して、専用バスで音楽の都ウイーンに向かった。ウイーンでは、楽聖たちが眠っている中央墓地やウイーン会議でも有名なシェーンブルグ宮殿を見学。ウイーンを後に夜行寝台列車でフランクフルトへと最後の日程の10日目を向かえることになった。
最後はライン下りの観光となり、ライン河沿いに点在する古城や歌でも有名なローレライが身を投げたと言われている岩などの風景をゆっくり楽しむことができた。
そして、この旅のテーマである「歴史・音楽・芸術の旅」がフランクフルト空港からソウルへそして、ソウルから成田空港へと、この11日間の研修旅行が無事終えたのである。日新航空の添乗員である関さん、そして国士舘大学の田代教授、楽しい旅をありがとうございました。また来年もよろしく!
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