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2008年12月30日(火)
来年こそ

今年もあとわずか。皆さんはどんな年でしたか。
このところ世間的にはあまり明るい話題はなく、「不況」「ハケン切り」「経営破たん」やなんやかで大変な思いをされている方も多いようだ。何とかよい方向になるといいのだが、こればかりは個人の力では如何ともしがたい。
さて僕の一年を振り返ってみて、もちろん楽しいこと、ハッピーなことも多かったのだが、何人かの山の友人が亡くなったことが続き、暗い影を落とした1年だったように思う。特に若い友人の死はつらい。もっともっといろいろなことを経験してほしかった。
仲間と山で過ごした時間はとてもかけがえのないものだ。普段はそんなに気にも留めないのだが、失ってはじめてその大きさ、大切さに気がつく。そんなこちらの思いも知らず、彼らは何処かへ旅立ってしまった。
来年はそんなことがないようにと切に願う。本当によい年にしたいものですね。

2008年
12/30 来年こそ
12/30 奥多摩の岩場で
10/8 ニードルズ1
10/8 ニードルズ2
8/2 スコーミッシュ クライミング
3/28 ビギナー講習
3/28 ポッカリ
2007年
12/11 「ソロ」 ラウル・ミドン コンサート
12/11 松本の国際山岳ガイド連盟総会
12/11 ヨセミテ
10/5 登山という名の共通語
9/27 コウモリ事件
8/30 ヨーロッパアルプス(スイス) bP
8/30 ヨーロッパアルプス(スイス) bQ 〜ランダ
8/30 ヨーロッパアルプス(スイス) bR 〜ヴァイスホルン
8/30 ヨーロッパアルプス(スイス) bS 〜アイガーミッテルレギ稜
2/8 北海道プチ遠征
2/6 アインシュタインの眼
2006年
12/4  国際総会に参加して
12/4 メテオラ・クライミング
12/4 ギリシャ犬事情
8/21 ボリビアの登山
8/21 最大の核心
8/21 ペケーニョ・アルパマヨ、コンドリリ登攀
8/21 リャマ
8/21 イリャンプ
4/14 これからです。
2005年
3/18 「運命を分けたザイル」
2/25 雪崩について
1/28 華麗なる音楽家
1/16 「生き方」の問題
1/5 新年にあたって
2004年
10/16 急告!オンエア決定
10/13 雨ばっかりですが、、、。
9/3 長らくご無沙汰いたしました
6/9 マッキンリー(デナリ)の風
5/31 3歩進んで3歩さがる
4/27 やっぱり山スキー
4/2 山スキー三昧
3/19 ちょっくらカラマクへ
2008年12月30日(火)
奥多摩の岩場で
先日プライベートで近郊の岩場に出かけた際、山野井夫妻と会った。会うのは実に久しぶり。山野井さんはまだ腕の調子はイマイチだと言っていたが、幾つかのルートを何度もトライしていた。さすが、、。
僕が登っていたルートにも「登らせてもらっていい?」とトライすると石灰岩の穴の中にコウモリを発見。直径5cmくらいのポケットにすっぽり挟まって寝ているという。ホント?僕はぜんぜん気づかなかったのに。
妙子さんも登って穴の中を確認したところ、やはりコウモリだという。2人はコウモリの顔の脇に出ている突起物のようなものが耳か手かで喧々諤々。ほんと子供のような(失礼)方々だわ。
でも、お二人といて何かしらほっとするような空気をもらい、気持ちのいいクライミングの一日となった。
僕もあとで見に上がった際、穴を覗き込んでまじまじと観察、突起物は手であると判明。ちょうど頭の脇に手を持ってきて寝ていたわけですね。それにしても爆睡するコウモリって初めて見ました。モグラみたい。
2008年10月8日(水)
ニードルズbP

(写真はクリックで大きく表示されます)


アメリカ・カリフォルニア州にニードルズという花崗岩のクライミングエリアがある。
9月末から10日ほど仲間とクライミングツアーに出かけてきた。グレーに黄緑色がかった色の岩(苔の色)は他では見られないものであり、その呼び名のごとく岩塔が立ち並ぶ。アメリカの花崗岩エリアとしてはと言われベストとも言われている。
我々はキャンプ場でキャンプしながらマルチピッチを中心にクライミングを楽しんだ。久しぶりのクライミング三昧の生活。クライミングの後はキャンプで焚き火を囲みながらワインを片手に山の話に花を咲かす。何とも贅沢な日々を過ごせた。
ルートはコテコテのトラッド。アンカーを含めボルトは厳しく制限されている。「自分の身は自分で守る。登れないグレードには安易に取り付かない。自分が登れると見極めたルートにトライする。」という精神が徹底されているのだ。
クライミングの厳しさを改めて再認識させられる思いだ。それにしてもアメリカは岩場に恵まれてますね。うらやましい。
2008年10月8日(水)
ニードルズbQ
(写真はクリックで大きく表示されます)

登ったマルチルートを幾つか紹介します。トレーニング不足もあって比較的やさしめのルートが多いがいずれも美しく印象深いルートでした。
thin ice (10b)3p, airly intrude (10a)4p, spooky (9)3p, magic dragon (8)12p, howling(10a)2p などなど。
ニードルズの岩場はアプローチに1時間半ほどかかり、けっこう「かったるい」点もあったけれど、それを凌駕する内容のルートでした。
「日本にもこういう岩場があったらいいのに」と幾度思ったことか、、、。そんなこんなでせっせとクライミングにいそしんだ1週間でした。
2008年8月2日(土)
スコーミッシュ クライミング

海原のようなスラブ壁
綺麗なクラックルート オフですから。。。
(写真はクリックで大きく表示されます)

7月の始めの2週間、お休みをとってカナダ・スコーミッシュへクライミングに行ってきた。天候にも恵まれ、爽やかな気候のもとクライミングを満喫できた。
スコーミッシュは主にトラッドクライミングのルートが多い。自らカムやナッツをセットしながら登るわけで、慣れないと苦労するが「自分の身を自分で守る」というクライミングの原則を強く意識させられる。厳しいけれども登った時の喜びは大きい。
そして岩の示す自然で合理的なラインを登ることは、僕たちにクライミングの原点を教えてくれた気がした。    (記 棚橋@Grindelwald Swiss)

スコーミッシュ クライミング レポート >>
2008年3月28日(金)
ビギナー講習


始まりました、短期集中のクライミング入門コース! まとめて数回のコースでクライミングの基礎技術と安全確保などを身に着けてしまおうというもの。

平日にもかかわらず何人かの方に来ていただき、盛況でした。このコースでは登る技術もさることながら、「クライミングという行為に潜む危険」を回避する能力を高めようという意図が含まれています。
たまに岩場で、「危ないこと、怖いことをやっている人がいるなあ〜」と思うことがありますが(あくまでガイドの目から見てですが)、危険なことを危険だと感じる能力をしっかり身に着けてほしいと思います。
その上でクライミングの技術向上を図っていけたらいいなと思います。クライミングはすぐには上達しませんが、楽しみながら続けてもらえれば必ず登れるようになります。一緒にがんばりましょう。

2008年3月28日(金)
ポッカリ


いつのまにか季節は巡り、もうすぐ4月。年度末でお忙しいかたも多くいらっしゃることでしょう。こう言う僕も春〜秋のプランを決めるべく、「あーでもない、こーでもない」と頭をひねっているわけですが。
さてさて、ガイドの仕事は天候や山の状況、また参加希望者の有無などで大きく変更する。忙しい日が続くと思えば、ポッカリ予定があいてしまうことも。
先日、そんなポッカリの日々を利用して栂池・W大の小屋をベースに白馬の金山沢を滑ってきた。雪はモナカ状(表面は硬いが中は軟らかい)で、ときどき潜ってしまうとこれがなかなかやっかい。難しい滑りであったが天候もよく久しぶりに春スキーを堪能できた。
素晴らしい小屋と美しい山、そして気の合った仲間とのひとときは何物にも変えがたい。山好きな人はみんなそうだろうけれど、僕もそんな時間をこれからも持ち続けていけたらと思います。

あきる野行進曲 2008

  お知らせ
 2010年以降はブログに移行しました。
 (2009年は行進セズでした)