今年もあとわずか。皆さんはどんな年でしたか。 このところ世間的にはあまり明るい話題はなく、「不況」「ハケン切り」「経営破たん」やなんやかで大変な思いをされている方も多いようだ。何とかよい方向になるといいのだが、こればかりは個人の力では如何ともしがたい。 さて僕の一年を振り返ってみて、もちろん楽しいこと、ハッピーなことも多かったのだが、何人かの山の友人が亡くなったことが続き、暗い影を落とした1年だったように思う。特に若い友人の死はつらい。もっともっといろいろなことを経験してほしかった。 仲間と山で過ごした時間はとてもかけがえのないものだ。普段はそんなに気にも留めないのだが、失ってはじめてその大きさ、大切さに気がつく。そんなこちらの思いも知らず、彼らは何処かへ旅立ってしまった。 来年はそんなことがないようにと切に願う。本当によい年にしたいものですね。
始まりました、短期集中のクライミング入門コース! まとめて数回のコースでクライミングの基礎技術と安全確保などを身に着けてしまおうというもの。 平日にもかかわらず何人かの方に来ていただき、盛況でした。このコースでは登る技術もさることながら、「クライミングという行為に潜む危険」を回避する能力を高めようという意図が含まれています。 たまに岩場で、「危ないこと、怖いことをやっている人がいるなあ〜」と思うことがありますが(あくまでガイドの目から見てですが)、危険なことを危険だと感じる能力をしっかり身に着けてほしいと思います。 その上でクライミングの技術向上を図っていけたらいいなと思います。クライミングはすぐには上達しませんが、楽しみながら続けてもらえれば必ず登れるようになります。一緒にがんばりましょう。
いつのまにか季節は巡り、もうすぐ4月。年度末でお忙しいかたも多くいらっしゃることでしょう。こう言う僕も春〜秋のプランを決めるべく、「あーでもない、こーでもない」と頭をひねっているわけですが。 さてさて、ガイドの仕事は天候や山の状況、また参加希望者の有無などで大きく変更する。忙しい日が続くと思えば、ポッカリ予定があいてしまうことも。 先日、そんなポッカリの日々を利用して栂池・W大の小屋をベースに白馬の金山沢を滑ってきた。雪はモナカ状(表面は硬いが中は軟らかい)で、ときどき潜ってしまうとこれがなかなかやっかい。難しい滑りであったが天候もよく久しぶりに春スキーを堪能できた。 素晴らしい小屋と美しい山、そして気の合った仲間とのひとときは何物にも変えがたい。山好きな人はみんなそうだろうけれど、僕もそんな時間をこれからも持ち続けていけたらと思います。