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どうして英語が聞き取れないか

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どうして英語が聞き取れないか

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<基礎プログラム+個別強化プログラム>
<一般的なヒアリング>

基礎プログラムが教えてくれること
<2004/09/03初出>

 基礎プログラムを続けていくと素晴らしいことがわかります。基礎プログラムでは、自分が書き取った英文と、正解のスクリプトを読み比べて、赤字で書き足しや修正を加えていきますから、自分が何を聞き取れていなかったのかが、手に取るようにわかるのです。
 漫然と、「いつまでも聞けるようにならないなぁ」と赤い字を眺めるのではなく、その中から、自分の聞き取れない部分の傾向を見つけ出しましょう。自分の弱点さえわかれば、個別に対策を打つことで、赤い字を減らしていくことができるのです。
 これらの、自分の弱点分を補うために行う個別の対策を、このホームページでは、「強化プログラム」と呼びます。

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個別強化プログラムの意味
<2004/09/03初出>

 個別の強化プログラムは、あくまでも基礎プログラムの結果を改善するために行う個別対策ですから、決して基礎プログラムに取って代わるものではありません。強化プログラムをやれば、基礎プログラムをやらなくて良いか、というとそれはまったく間違いです。
 はっきり言うと、個別の強化プログラムはまったくやらなくてもかまいません
 もし強化プログラムに忙しくて、基礎プログラムができない、というのであれば、強化プログラムはやらない方が良いです。今日は忙しくてあまり英語の勉強をする時間の余裕がないな・・・、という場合には、迷わず基礎プログラムだけを実行してください。
 そうだったのか、自分は基礎プログラムだけをやり続けよう!、と思われる方は、これ以降を読んでいただく必要さえありません。あるいはここから先を読むのは、とりあえず基礎プログラムを1ヶ月続けてから、というのも大変結構な心がけです。

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傾向に応じた強化プログラムの行い方
<2004/09/03初出>

 自分が聞き取れない部分の傾向を分析すると、その原因は往々にして複合的です。特定のひとつの理由だけで、英語が聞き取れないのではなく、いくつかの弱点が合わさって、英語が聞き取れなくなっているのです。自分の聞き取りにはどんな弱点があるのか、何と何が合わさって聞けなくなっているのか、をよく見極めましょう。
 複合的な弱点を克服するためには、複数の強化プログラムを行う必要がありますが、強化プログラムは平行して行っても、ひとつずつ順番に行ってもかまいません。それよりも肝心なのは、強化プログラムを行う場合にも、基礎プログラムを継続することです。

 聞き取りが思うようにできなくて、傾向を分析しなさい、などと言うけれど、とにかくノートの上には赤い文字があふれかえっていて、どこから手をつければ良いのか見当もつかない、という人もいるでしょう。あせる必要はありません。
 なぜ「あせる」のでしょうか。それは「達成したいから」です。最初に書きましたが、英語はある日完成するものではなく、日々の勉強によって維持し、向上させるものです。ですから、もっと気楽に構えて、英語の学習を日々の習慣にしてしまって、のんびりとアプローチしましょう。
 あまりにも聞き取りができないのであれば、まず教材自体のレベルが適切かどうかを考えてください。もう少し難易度の低い教材が自分には適しているのかも知れません。それから、たいていの人が弱点を併せ持っているのですから、あまり心配することなく学習を続けましょう。弱点を見つけるのはあくまでも学習上の目安のためであって、弱点を見つけること自体が目的ではありません。

 それでは英語が聞き取れない具体的な理由を見ていきましょう。

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理由1:英単語・英熟語を知らない
<2004/09/03初出>

 これは大変わかりやすい理由です。何度聞いても何を言っているのかわからなくて、ひととおりの書き取りを終えて、スクリプトを見てみたら知らない単語だった、これでは書き取れるわけがありません。
 あるいは、スクリプトを見てみたら知っている単語なのに、聞き取れていなかったという場合もあるでしょう。このときに考えられる理由のひとつは発音です。自分の知っている単語の発音と、ネイティブの発音が異なっていたり、周囲の単語と一緒になったときに発音が変化した結果だったりします。ふ〜ん、ネイティブはこう言うのか、と思ったら何度か口に出して真似してみましょう。単語と発音をペアで覚えておくことは重要です。
 もうひとつの理由は、ひとつの単語に複数の意味があって、まさかそういう使い方をするとは知らなかった、という場合です。これはその単語を知らなかったのにほぼ等しいですね。
 基礎プログラムの5番目のステップに書きましたが、このような知らなかった単語は、必ず辞書を引いて調べる習慣をつけましょう。辞書を引いたときには可能な限り、その単語に関わる記述を全部読むこと、特に例文の部分を読むことを心がけます。「読む」ときには音読すること、特に2〜3回音読すること、が好ましいです。パソコンに収録するタイプの電子辞書を持っている人は、プログラムに単語の発音をさせて、発音の確認もしておきましょう。
 こうして基礎プログラムを続けるだけで、新しい単語を辞書で引きながら覚えていくことになります。特別な教科プログラムをやらなくとも、ボキャブラリは少しずつ増えていきます。

 単語や熟語は知識として少しずつ増やすしか、他に道はありません。またあらゆる単語を知っていなければ英語が聞き取れない、理解できない、ということはなく、ある程度の単語を知っていれば不自由することはありません。
 単語や熟語の知識を増やす強化プログラムを行って、自分のボキャブラリを底上げしたい、という場合には、「 英語を聞くための個別強化プログラム1:英単語・英熟語」のページをご覧ください。

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理由2:英文法を知らない
<2004/09/03初出>

 英文法は英語を正しく聞き取るための助けになりますが、英文法を知らなければ英語が聞き取れないということはありません。
 英文法を知っていると、どんな助けになるのでしょうか。たとえば英文の一部が聞き取れないとき、英文法を知っていれば、自分の耳にはたとえそのように聞こえても、文法上あり得ない単語は最初から除外することができます。あるいは、逆に英文法の知識から類推して単語を頭の中から引き出してくることもできます。あるいは、当然「the」が入るべき場所というのがあらかじめわかっていると、自然とその部分では、耳が「the」を聞こうとします。
 ただ、これらはあくまでも補助的なことです。英文法を知っていると、そういう補助的なことができる、というだけのことであって、英語の聞き取りには英文法が必須というわけではないのです。
 一方、英文法を知っていることで得をすることはあっても損をすることはありません。これも事実です。とにかく一度、英文法をしっかり身につけておきたい、英文法には自信がない、という方は、「 英語を聞く強化プログラム2:英文法」のページをご覧ください。
 ですが、あくまでも英文法の学習は補助的な強化プログラムですから、基礎プログラムを開始する前に一度、ひととおりの英文法の学習だけは終わらせておきたい、という発想は捨ててください。英文法の学習をするよりも、基礎プログラムを一日も早くスタートし、毎日続けることが大切です。どこの国でも赤ちゃんは文法を習う前に聞き取りを始めて、言葉が話せるようになります。その子が小学校で文法を習っても習わなくても、言葉を使えることに変わりはありません。英語の学習についてもぜひ同じ姿勢で行きましょう。

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理由3:口語の省略を知らない
<2004/09/03初出>

 私たちが日本語を使うとき、誰もニュースのアナウンサーのように、きちんとした正しい日本語で話す人はいません。これは英語圏の人たちも同じです。私たちが日頃勉強している英語教材は、往々にしてニュースのアナウンサーのような、きちんとした英語であることが多いのです。そういう教材だけを使っていると、選んだ教材の中にネイティブの話す口語が多く含まれていたり、実際にネイティブの話す言葉に遭遇すると、、何がなんだかわからない、という状況になることがあります。
 「私たちが日本語を使うときに、誰もきちんと正しく話す人はいない」と書きました。これを読んだときに、でも自分は違う、自分の日本語はきっとそれほど乱れていないだろう、と思う人も多いと思います。実は、ネイティブの英語圏の人たちもそのように考えるようです。ところが、実際にネイティブの口から出てくる英語は、意識している人も、意識していない人も、かなり口語的には変化を遂げているのです。私たちが話す日本語も同じです。
 どのような口語変化が存在するのか、についてパターンをあらかじめ知っておくことは、英語を聞き取る際の助けになります。たとえば、生半可、英文法を知っているばかりに、自分の耳ではしっかり聞き取れているのに、聞き取った内容が英文法的におかしいから、と自分の耳を疑う人がいます。ですが口語の省略が発生すると、できあがる英文は英文法的にはおかしなものになるのです。こうなると英文法の知識が、逆に英語の聞き取りを邪魔することになります。ときには英文法を知らない人の方が正しく聞き取れる、という局面さえ出てくるのです。つまり、口語の省略は手品のタネみたいなものです。あ、これ知ってる、と思えさえすれば、何の苦労もなく聞き取りができるのです。
 読んでおわかりいただけるかと思いますが、この口語の省略の知識も、知っていれば得はするが、知らなくても損をすることはない、という程度の位置づけです。これを知らないから英語が聞き取れない、ということはありません。あくまでも補助的な強化プログラムだと思ってください。
 英語の口語省略について知っておきたい、という方は、「 英語を聞く強化プログラム3:口語省略」のページをご覧ください。

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理由4:口語表現を知らない
<2004/09/03初出>

 日本語が乱れている、などとよく言われます。中学生や高校生の会話を耳にすると、何を言っているのかさっぱりわからない。そんな時代です。
 英語にも同じことが言えます。英語圏の中学生や高校生の英語も、一般的な英語とは大変な違いがあるようですが、一般の大人の会話の中にも口語表現が多数出現します。次の会話は、私が読んでいるメールマガジンに掲載されていたものです:

 A: I feel like I am a taxi driver.
 B: I hear you. Same here.
 A: I'll be dog tired at night, you know.
 B: Won't they drive you up a wall?
 A: What can I say? They are my kids after all.

 どうですか。これは私などには、まったくお手上げです。たとえばこうして英文になっているから、ある程度推理できますが、実際に耳にするとどうなるかと言うと:

 A: I feel like I am a taxi driver.
 B: アヒアユ。セイミャ。
 A: I'll be dog tired at night, you know.
 B: ウォンゼイドゥライヴヤッパウォー。
 A: What can I say? They are my kids after all.

 という具合に、Bさん側は果たして英語を話しているのか、と疑いたくなります。Bさんの言っていることがわからなくなると、Aさん側の方も素直に聞けなくなり、集中力が失われてお手上げとなるのです。
 ですが、これが一般のネイティブの会話です。こういう簡単な単語の組み合わせが作る、口語表現が普通に使われているのがネイティブの会話です。これは単語を知らないのと、ほぼ同等の状態、つまりその方面の知識がないのが原因ですが、単語を覚えるのと同じ手段では習得できません。
 英語の口語表現を勉強したい、という方は、「 英語を聞く強化プログラム4:口語表現」のページをご覧ください。

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論旨が明確でない会話
<2004/09/03初出>

 これは英語教材の話ではありません。一般的な会話での話です。
 日本人同士の会話を聞いていて、この人たちの会話、まったく噛み合ってないな、と感じたり、あるいは、この人はまったく相手の言うことを聞かずに自分の言いたいことだけ言っているな、と感じたことはありますか? そういう場面、そういう人って結構たくさん出会いますよね。
 そういう状況、そういう人は、日本人同士の会話に限られたことではありません。話を噛み合わせない人、人の意見を聞かずに自分の言いたいことだけ言う人は、英語圏にもたくさんいます。
 ですから、ネイティブ同士の会話が聞き取れないとき、自分の英語に対して相手が言った言葉が理解不能なとき、それがいつでも自分の英語能力の問題とは限らない、ということは、覚えておいた方が良いです。
 英語はひとつのコミュニケーションの方法ですから、日本語と同様、英語を使う人の中にも、上手な人と下手な人がいます。私たちが学校で国語を勉強するように、英語圏の人たちは学校で英語を勉強しますが、そこには当然成績の良い人も、悪い人もいるのです。
 英語を話す人を前にすると、「この人はすごい人だ!」と思いこんでしまって、英会話ができないのは全部自分のせいだ、と感じる日本人はたくさんいますが、英語を話す人=すごい人、という式が成り立つなら、日本語を話す人=すごい人、も成り立ちます。
 日本語を自由自在に話せる上に、片言でも英語が話せるのなら、そっちの方が、はるかにすごい人なのかも知れません。実際に、たくさんのアメリカ人が日本人はすごい、日本語ができる上に英語もできるのだから、と思っています。

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