イクシェル・スパニッシュ・スクールに通っている間、結局ホームステイをせずに学校専用学生寮?のアパートメントに居座ってしまった私だけど、
居座ったなりの理由(?)なるものをここに述べます。
おおまかなことは
イクシェル・スパニッシュ・スクールについてのホームステイ&アパートメント(当学校専用学生寮?)項に
書いてます。
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左手前の大きな扉から向こうの淡いピンクの壁の家部分がアパートメント。
大きな扉は正面玄関だけど、ここから出入りすることはなかった。
その隣向こうの裏口(?)が出入り用の玄関だった。 |
場所は中央公園とカテドラルが挟む4a.Avenidaを南へ6ブロック行ったところ。南はずれってとこ。
それでも学校へは歩いて10分ぐらい。
初めての授業が終わり、若い男の子(17歳と言ってたよーな?)が、アパートメントまで案内してくれた。
アパートメントに着くと、アルバロ(校長)の母親グアダルーペ(Guadalupe)がお出迎え。
彼女が月〜土の3度の食事を準備してくれる。
と、その若い男の子はグアダルーペに「お母さん」と呼んでいたよーな?
・・・ということは、アルバロの弟?15歳以上離れているじゃん!
それはいいとして、昼食の準備がしてあった。
その前に一番奥のツインの部屋へ案内される。
ベッドが二つにタンスとベッドサイドテーブルが一つずつあるだけのシンプルな部屋。
なんか、お世辞にもキレイとは言えない・・・まぁ、寝るだけだし・・・でも、
この部屋を見て初めて、日本じゃない異国の地に来たんだなぁ〜と実感してしまったのはなぜ?
テーブルにつく。この日から2週間、
食事を共にするのは私の部屋向かいに住むアメリカ人のテッド(IT関係で働いていたけど辞めて来ていた)、
手前のツインの部屋に住むベルギー人カップルの
パトリックとムリヘル(孤児院のボランティアをしながら、
中南米縦断するとか言ってた)、それに
グアダルーペと私の5人。
その後はテッドが出て行き、カナダからデニスとガリーナ
(二人ともエアーカナダの乗務員でデニスは休暇でガリーナは辞めて
来ていた)が加わる。
私の隣のシングル部屋にはアメリカ人の女の人(名前忘れた)が食事なしで住んでいたため、あまり話す機会がなかった。
私が来て一週間後に出て行ったため、すぐさま隣のシングル部屋へ移動した。シングル部屋の様子は下に写真あり。
先生用の部屋には、アラセリが住んでいたけど、週1回帰ってくるか来ないかだった。
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裏口(?)から入ってすぐの道路沿いにあるリビング・ダイニングの部屋。
出入り口のドア付近から撮ったダイニング。朝昼晩と食事はみんないっしょにここで食べる。
ランチョンマットはやっぱ、色鮮やかなグアテマラの布でしょ。 |
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出入り口のドア付近から撮った家の中方面。
リビング・ダイニングの部屋を仕切る扉が観音開きで好きだった。 |
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観音開きの扉付近から撮った中庭。
周囲は塀や壁に囲まれているけど、中庭があることで明るく、それぞれの部屋には
窓が付いていて採光できるようにうまく作られている。天井も高いから広く感じる。 |
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リビング・ダイニングから出て、まずツインの部屋があって、
次にキッチンがある。キッチン内にまた扉(入ってすぐ左)があって、採光できる空間がある。
大きな石でできた流しなどが置いてあって、手洗い洗濯なんかはここでしていた。 |
キッチンの先は、右側にシングルとツインの部屋がひとつずつ。(部屋と部屋の間にも採光できる空間がある)
左側は順にシャワー&トイレ、屋上への外階段、シングル(先生用)、シャワー&トイレ、シングルの部屋ひとつ。 |
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外階段から見下ろした中庭とリビング・ダイニングの部屋側。
古びた木のイスが居心地よくて、座ってボケーっとしたり、本読んだり・・・。 |
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同じく外階段から撮ったリビング・ダイニングの隣の方。
正面玄関から入れば、ここに出てくる。イスとテーブルが置いてあって、
みんなここに来て勉強したりしてた。
時々、グアダルーペの裁縫場所(昔なつかしの足踏みミシンがある)になってた。 |
外階段上ると、屋上。鉄骨(?)むきだしで、もしかして作りかけだった?って感じをうける。
奥の部屋の上には採光のためにガラスがはめ込まれていたり、
採光空間にはビニール製のトタン(?)が雨よけに被せてあったり。
夜はここから周りを見渡すと、ホタルが木々をクリスマスツリーみたいに飾って輝いてキレイだった。
ただこの時期、蚊が多いんで虫除けしとかないと大変なことになる。
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最初は奥のツインの部屋に一人いたけど、途中から隣のシングル部屋が空いたので、そこへ移動した。
机にイスにスタンド、それに大きなクローゼットがあって、これでもツインの部屋よりずっといい!って感じ。
アンティグアを去るまだ 暗い早朝に撮った写真なんで、部屋も暗いけど・・・。 |
そう、台所はグアダルーペがいつもきれいにしていたのだけど、やっぱり夜な夜なゴキブリが出没していた。
夜、台所の電気を点けると、どこかしら目に入る。
ゴキブリホイホイでもあればいいのだろうけど、まぁ、いた仕方ない・・・と私は思っていたのだけど、
ゴキブリの出ない清潔なところに住んでいるのだろうガリーナとデニスには、許し難い光景だったのだろう。
学校でアルバロに「ゴキブリが出る台所をどうにかして」と訴えてた。
私にも「ゴキブリが出てイヤでしょ?」とガリーナは言うけど、
こればっかしはグアテマラの一般家庭ではどうしようもないんじゃぁ?と、言いたいところだったけど、
うまくスペイン語で説明できないのはわかってたし、苦笑いするしかなかったなぁ。
それはさておき、グアダルーペの作る料理はほんとおいしかった。一般的な家庭で食べられるグアテマラ料理をよく出してくれてたんで、
毎回出てくる料理が楽しみだった。みんなで「わぁー!」「これはなに?」「おいしい!」と話がよくはずんでた。
そして、「グアダルーペ。おいしい料理をいつもありがとう!」と食べてるときも食べたあともよく改まって感謝してたのはテッド。
なんか知らないけど、「アメリカ人やねぇ〜」と思った私です。(別に深い意味はありません・・・たぶん)
で、私はとゆーと、食事前には必ず料理の写真を撮っていたんで、みんな私が写真を撮るまで手をつけずに待ってくれてた。
たまに写真を撮らずにいたら、みんなが「写真は?」と言ってくれたりして、結局は料理だけでも結構な量の写真になってしまった。
ムリヘルは私が撮った料理の写真がHPにUPされるのを楽しみにしているようだったけど・・・
スペイン語または英語で旅行記UPなんてとんでもない。
下写真はグアダルーペの料理の一部です。
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グアテマラ料理タマリートス。
マサ(乾燥トウモロコシの粒を茹で、ひき潰したもの)
にチピリンと呼ばれる葉っぱを入れて、トウモロコシの葉に包んで蒸し焼きにしたもの。もちっとした食感だった。
上にあるグアテマラのチーズは硬くてモサッとした感じだけど、味はいい。 |
パチェス・デ・パパ・コン・サルサ・カルネと言ってたけど?
タマリートスに似ているけど、マサではなくてジャガイモで作っている?中に肉のトマトソース煮が入っていたよーな?
名前からして、そういう料理だったはず・・・。 |
ドブラース・デ・ケソは、トルティージャ(マサを平たく丸く伸ばして焼いたもの)
にチーズを挟んで半分に折って揚げたもの。
スープは何のスープだったか??毎日昼か夜にいろいろな味のスープが出てくるんで、あまり覚えてない。 |
中南米では一般的な食べ物のプラタノス。調理用バナナを焼いたもの。
エクアドルではこの料理をマデューロ・フリ トーと呼んでた。コスタ・リカでもよく食べてた。
酸味のある甘さで私はこのままが好きなんだけど、みんなさらにグラニュー糖(右上)をかけて食べてた。 |
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コリフロール・フリタ(カリフラワーのフリッター)と
パイナップルとコーンスープ。
このコリフロール・フリタは大好きだった。初めて口にしたとき、これは何?って感じで、カリフラワーと気づかなかったけど、
この食べ方はマネできそう。
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黒いのは中南米では一般的な豆料理のフリホーレス。
見た目、日本では甘いこしあんのイメージがあるけど、フリホーレスは甘くない。ごはん、パン、トルティージャなどと共に食べる。
スープ同様、毎日昼か夜にピラフみたいな炒め煮風のごはん物が出てた。 |
赤紫の液体はフゴ・デ・モーラ。モーラ(桑の実)の生ジュース。
モーラは結構好きなので、中米に行ったときは、スーパーなんかでよく買うジュース。生ジュースは初めてだった。
濃厚なオンゴス(マッシュルーム)スープが気に入って、スープの素を買い込んで日本へ持って帰ってきた。 |
トウモロコシ、にんじん、かぼちゃ、ウィスキル(白いウリみたいなの)をチキンとともにあっさり煮たもの。
このウィスキルは「おいし〜い!」と思わず叫んだ一品。日本にあるのかわからないけど?
あと、似たものでウィコイ(スキニー?)を炒めたのも「おいし〜い!」と思った。 |
食事中は水、コーヒー、紅茶は準備しているんで、それぞれ好きなものを飲む。
牛乳やジュースなどは各自買ってきて、冷蔵庫に入れていた。
飲用水はミネラルウォーターではなくて、
アグアプーラ(ピュアウォーター?)。
10リットルタンク(30リットルだったっけ?)が台所にデンっと置いてある。この水タンクは各家庭(?)に定期的に持ってきてくれるみたいで、
水タンクが山積みされたトラックをよく見かけていた。
食事がいらない時は事前に言わないと、準備して待ってる・・・と思う。
当たり前だけど、1食抜きだからと言ってその分料金が返ってくるわけではない。
日曜日は各自、食堂や屋台で食べるか、材料買ってきて自分で作るか。ただ、マッチで点けるガスコンロには悪戦苦闘したけど・・・。
悪戦苦闘と言えば、バスルームの洗面台の蛇口。水を出して、止めようと蛇口を閉めているのに、逆にすごい勢いで水が出始めて
止まらなくなること多々。初めてのときは、どうしていいかわからず、お隣のテッドがちょうどいなかったんで、
パトリックに「水が止まらない〜!」と助けを求めた。
蛇口を押さえながら閉めるのがコツらしい。
で、このバスルーム、ドアを閉めると自動ロックされてしまう。閉めたら外からは開かないけど、中からなら開く。
もともと自動ロックというわけではなく、ただ単に壊れて(?)しまってる。
バスルームから出たら、ドアを閉めないという決まりごとがあったけど、たまに閉まってたりしたときは、中庭の奥に入り込んで、
窓から侵入してドアを開けるという大変な目にあってた。
結局私が去る1週間前に、去り行くパトリックが直してくれて、自動ロック解除になったけど・・・。
自動ロックと言えば、玄関のドア。閉めればロックされるんで、一人一人、玄関の鍵は持たされる。
ちなみに各部屋にはカギがあったけど、みんな寝るとき意外は掛けてなかった。
自動ロックにあまり慣れてない私としては、やーっぱりやらかしてしまった。それも夜中に。
この件については、アクティビティ〜パーティにUPするとして、
それを知ってなぜか大笑いだったグアダルーペはじめアパートメントの住民(?)からは、以降、
私が出かけようとすると、わざわざ呼び止めて「カギは?」と聞いてくる始末・・・。
なんか、いろいろ大変そうに感じるかもしれないけど、便利さが当たり前になってしまっている今時世、
私にとっては、大変なことも不便さも妙に楽しめてしまえる。
とにかく、このアパートメントは、食事時は家庭的で楽しい。
それ以外は誰にも気を使わず自分の勝手気ままな生活(台所、冷蔵庫も気兼ねなく使えるし、
好きなときにシャワー浴びれるし、夜出かけていつ帰ってこようが気にしなくていい)。
そして他の国の人(他室の人)とご近所付き合い的雰囲気で、井戸端会議もできる。
なんてゆーか、私には居心地いい場所だったのかなぁ〜?だから、居座った私です。
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