13:20にグアテマラのラ・アウロラ(La Aurora)国際空港へ到着。
到着ロビーの中央にツーリストインフォメーションがあり、陽気なおばさまが2人座っていた。 そのカウンターのそばにお兄さんが”アンティグア行き”と書かれた看板を持って立っていた。 カウンターへ行くと3人がそれぞれ話しかけてくる。賑やか・・・。

 お兄さんはアンティグアへのシャトルバスの案内らしく、直行アンティグアに連れていってくれるらしい。 が、セナマ・サンタの最中。アンティグアのホテルが空いているのは皆無に等しい。
しかし、お兄さんはアンティグアへ連れて行ってあげるよと言ってる。 「どこかホテル空いてるの?」「いや・・・」と首をかしげる。
なら誘うな!っていいたいところだけど、セマナ・サンタの時期じゃなければ、このシャトルバスに乗ってただろう・・・。

 で、カウンターのおばさまたちに、ホテルの案内をお願いすると、 グアテマラ国内のホテルガイドの冊子を渡された。これは便利。
「US$20〜30ぐらいで」と言ったら、「じゃぁ旧市街ソナ1へ行くしかないね」「タクシーで行くといいよ」etc. とにかくよく話し、よく笑う。
グアテマラ・シティはソナ(Zona)1〜15に区分されていて、 ソナ1あたりが旧市街地ソナ10あたりが新市街地になる。

 人のよさそうなシャトルバス案内のお兄さんが、タクシーのところまで連れて行ってくれるらしい。 が、まず両替せねば。そしたら、両替の場所まで案内してくれた。 US$100を換金。ちなみにQ(ケツァール)770。
それにしても、到着ロビーの閑散としたこと。人あんまりいないんじゃぁ? と思ってたら、1F到着ロビーには、外からスタッフ以外入れないみたい。
到着客がいないと、シャトルバスのお兄さんも暇なのか、私に付き合ってくれた。 ひっそりしたロビーから外へ出たとたん、ポリスとタクシーの運転手とたくさんの人でごった返し状態。
お兄さんと別れて、タクシーの運転手に「ソナ1までいくら?」と聞くと、 「Q60(約950円)」。 ガイドブックに載ってた料金と同じ。よしよし。ホテル名を告げて乗る。 コロニアルホテル回廊

 私が中南米で泊まりたいと思うホテルは中庭がある古いコロニアル様式のホテル。 懐かしさや重厚さを感じさせるような面持ちの造り、薫りが異国へ来た気分にどっぷり浸れる。
よって、今回単純に決めてしまったホテルはその名もコロニアルホテル(Hotel Colonial)(左写真)。 1泊Q136(2,100円前後)コロニアルホテル中庭

 近代的な設備が整った高級ホテルは、同様の造りのものがどの国にでもある。異国に来たのなら異国情緒があるところに 泊まりたいかなぁ〜。
日本でいうならば、外国人が日本庭園のある古い旅館の畳の部屋に泊まるようなもの。 旅館って、日本しかない日本固有の宿泊施設でしょ?
中南米のスペイン植民地時代に建てられた西洋風造りの建物も、スペイン本国とはまた違った雰囲気を醸しだして、 今となっては中南米独特の味を出しているのでは? コロニアルホテル室内

 ここに3泊してアンティグアへ行こうかと考えていたのだけど、とりあえず1泊してみてから考えることにした。 1泊分のお金を払い、中庭(右写真)を横目におばちゃんに部屋まで案内してもらう。
そんなに広くない部屋にベッドがふたつと古さ漂うクローゼット。窓のそばには古いイスが1脚。 窓の扉を閉めると真っ暗になる(左写真)。 もちろんテレビなしだけど、エアコンがあったよーな? ホットシャワー付(ホットというのは私にとって要チェック事項)。
飲用水は、廊下に水タンクがあるんで、そこからコップに入れてくる。

 ほとんどの中米では、ミネラルウォーター(アグアミネラル)というものがあまり売ってない。 アグアプーラ(ピュアウォーター?蒸留水?)がごく一般的に飲用水で売られている。
売店で「アグアミネラル」と言っても「ない」と言われるのがほとんど。 それでもって、「アグアプーラ」とわざわざ指定しなくても「アグア」でアグアプーラが渡される。

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 まだ3時ごろだし、暗くなる前に旧市街散策でも・・・と出かける。 まず、ホテルから2ブロック先の6a通り(6aAv.)にある教会へ向かうことにした。
6a通りに出ると、急に人が多くなり賑やかになる。屋台があちこち出てて、地元の人たちが行きかう・・・が、 やたらと視線を感じる。みんながジロジロ見ているのがすごーくよくわかる。 別に目立つような格好をしているわけでもないんだけど・・・珍しい??とゆーより、獲物でも見るような怪しい視線。 教会内部

 いきなりの視線攻撃にそう耐えられそうになかったんで、 急いですぐ近くのサン・フランシスコ教会へ入り込む。 ちょっとここで気持ちを落ち着かせなければ・・・。 とりあえずイスに座って、教会内を見渡す。 教会内部
しばらくしてサン・フランシスコ教会を出て、すぐ隣にあるサンタ・クララ教会へと入る。 そこでまたイスに座って考える(教会内部の写真はサン・フランシスコ教会だったか、サンタ・クララ教会だったか忘れた・・・)。

 このあと中央公園とカテドラルがある5ブロック先まで、この視線攻撃に耐えながら歩いていく自身がない。 はっきり言って、この視線・・・いつもと違ってどこかしら怖いものがあった。 ひとりふたりならまだしも、たくさんって言うのはちょっと・・・。
旧市街地は新市街地に比べて、貧困層が集まるエリアゆえ、スリや強盗など多発する危険エリアでもある。 夜はもちろん出歩くところではないんだけど、昼間はそれほどでもない・・・と私は思ってたんだけど・・・?

 結局カテドラルは諦めることにして、教会を出てすぐにとっととホテルへ引き返すが、何か食料を買っておかないと夕食が困る。 とにかく何か買って帰って部屋で食べるようにしないと。
それにしても視線が怖いからといって、人通りの少ないところを行くとかえって危険。 人通りの多い6a通りへ再び引き返し、食べ物屋さんかスーパーを探しながら歩く。
ところどころポリスが立っているんで、ちょっとは安心かな?といっても、緊張感はかなりのもの。
中南米は、日本より比べものにならないくらい危険と隣り合わせ。 わかってはいるものの今までにない緊張感 (ペルーもかなり危険だったけど地元の友達といっしょだったんで・・・)、 一瞬たりともスキを見せれない状況だった。

 通り沿いの店は靴屋さんが多かったよーな記憶があるんだけど?とにかく食べ物を売っているようなお店が見当たらなかった。
いちおうマクドナルドがあったんだけど、日本やアメリカなどで見る店の雰囲気でなかった。 で、バーガーキングもあったけど同様の雰囲気。入ろうという気はなかった。

 再びUターンしてホテル前へ戻り、そのまま今度は7a通り(7aAv.)を歩いてみた。 人通りは少ないけど、ポリスはところどころに立っている。
と、ボロボロの服を着た12〜13歳ぐらいの男の子がスナックを食べながら近づいてきて、スナックにまみれ、黒く 汚れた手を差し伸べた。そして「Dinero(お金)」と一言。 彼の目を見てゾッとした。子供にしてはドロンとした目。さりげなく(?)スーっと通り過ぎる。
こういうときって、お金をあげるべきなのか一瞬戸惑うが、同じ貧しい子供でも、 1コインでも稼ぐために靴磨きや窓拭きやキャンディ売りをして働いている子供たちがいる限り、 何もしなくてお金だけを要求する子供にはあげたくない!って言うのが私の理念。 まぁ、相手が凶器を持っていなければの話だけど・・・。

 そんなこんなで歩くこと4ブロック目の18通り(18Calle)との交差点にあるスーパーを見つける。 スーパーに入るとちょっとほっとした。視線は相変わらずあれど、怖く感じない。 地元スーパー散策は好きなのでウロウロしつつ、ジュース、パン、お菓子などを購入。
スーパーの袋を持って、再びあの子供がいる同じ道を帰るのはちょっと・・・と思いつつ、歩いていたら、 その子はもういなかった。よかった。 マンゴージュースとキー

 ホテルへ戻り、明日はこの地域を脱出せねばと、空港でもらったホテルガイドをチェック。 地区別にリストがあり、探すのに便利。新市街地のソナ10を見ると、ほとんどUS$100前後。うむむ・・・高い。
高級ホテルばかりの中、US$32とあるホテルがたったひとつあった。 レストラン、ホットシャワー、エアコン付だし、ここしかない!と思い、翌朝そのホテルへ移動することに決めた。

 ひとまず安心。で、スーパーで購入したマンゴージュースを一口飲む・・・ま・まずい! マンゴー大好きなんで、よくマンゴージュースを買って飲むんだけど、未だかつてないくらいの妙な味。 このジュースは失敗だった(左写真;右下にある部屋のキーって、レトロでしょ?)。
気を取り直して、パンやお菓子を食べて、長い夜に備える。 ほとんどお客がいないのか、廊下もシーンとしている。テレビもないし、まぁ、本でもゆっくり読めるかな?
あまりにもの静けさに、メディアに20曲ぐらい私が好きなラテンの曲を入れてきていたので、デジカメで音楽を聞く。 このデジカメ、ヘッドホンも付いていて曲も聴ける優れもの。なのに、もう製造中止になっている・・・なぜ?


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