《トルトゥゲーロ到着前編》
《ホテル&トルトゥゲーロ村散策編》
☆ 5/26
朝6:40にホテルにお迎えが来るので、6時前に起きて準備しておく。ツアーには朝食付きだそう。
ツアー予約客を各ホテルで拾い、全員(14〜15人ぐらいだった?)揃ったところで、バス内で自己紹介。
ホテルを出て約2時間、朝食休憩に入る。どこをどう走っているかわからないし、ここがどこの町かもわからないけど、
庭園みたいなところに入ってバスは止まり、オープンエアーのレストランへ入る。(左写真)
中南米って似たような豆料理が多い。
ブラジルのフェイジョアーダ(Feijoada)、
エクアドルのメネストラ(Menestra)、
メキシコやグアテマラのフリホーレスなどなどいろいろ。
各々食事終えて、レストラン周辺の庭園散策。レストラン裏手には小さな滝があり、ヒンヤリ涼しい。
庭園の木や葉っぱには、早速いろいろな生き物発見。他のツアー客たちが「来て!来て!」と手招くんで行くと、
見たこともないでかいゾウカブトムシ、
でかい蛾、虫類がいる。
やっと、コスタ・リカへ来たと実感するとともに、今から向かうジャングルが楽しみ。
レストランを出発して脇道に入ってすぐぐらいの雑木林の脇でバスを停め、ガイドが降りてウロウロしたあと手招きをした。
みんなでバスを降りて、ガイドが指差す木の根っこ付近の雑草を見ると、
小さな小さな赤いカエルがいた。猛毒のカエルの一種らしい。
さすがガイド!よく見つけられたと感心。
それからまた、途中の田舎町の大きな木の下でバスを停め、ガイドが降りてウロウロしたあと、またみんなに手招きする。
「今度は何だ?」と思って木の上を見たら・・・キャー!とても会いたかったナマケモノォォォ!!
ここら辺の民家の庭木を転々として棲んでいるナマケモノらしく、お昼寝(?)中で気持ち良さそうに寝ている。
のんびりしたマイペースっぽい動きと、いつも菩薩様(?)みたいに微笑んでいる顔が大好きで、ナマケモノは
大好きな動物の中でもTOP3(イグアナ(トカゲ類)、ペンギン)に位置するかな?
別にいつも微笑んでいると言う訳ではないんだけど、顔に表情筋がないから目とか垂れた感じで微笑んでいるように見えると
テレビで言っていたような??
それから、バスは舗装されていないバナナ農園の中をひたすら走る。
バナナはコーヒー同様、コスタ・リカの主な産業のひとつ。
そのあとも、高い高い木上にいるナマケモノを見たりしながらバスに揺られ、やっと11時すぎごろに
トルトゥゲーロへと向かう船着場へと着いた。
広いオープンエアーの休憩所があり、テーブルにはスイカやパパイヤなどのフルーツが並んでいる。
ボートが出るまで、フルーツ食べたり(タダ)、トイレ行ったり、周辺散策したりできる。
トルトゥゲーロ国立公園(Parque Nacional Tortuguero)は、
コスタ・リカのカリブ海沿岸北部に位置する。
”トルトゥゲーロ”とは”ウミガメのいる場所”と意味するとおり、ウミガメ産卵の場所として有名。
なんと年間5,000mm以上の豪雨地帯だそうで、雨具は必需品。
なんといっても未開のジャングル地帯ゆえ、トルトゥゲーロへと行くための陸路がない。
サン・ホセからのツアーでは、運河の水深状況(季節により変化有)によるそうだけど、だいたいトルトゥゲーロから約30km離れた
カーニョ・ブランコ(Cano Blanco)の船着場からボートに乗る。
トルトゥゲーロから帰りの客を乗せたボートが到着。休憩所で休憩後、私たちが乗って来たバスでサン・ホセへと帰るみたい。
で、私たちはそのボートに乗り、11:30にトルトゥゲーロへ向け出発。
ボートから降り、庭園の中の小道を歩いてロッジのフロント(?)へ向かい、部屋割り当てとガイドから日程説明を受ける。
荷物を置いて、プールサイドのレストランへ向かい、昼食タイム。
ビュッフェ形式で一つのプレートに好きなものを好きなだけ入れていく。やっぱ、豆料理は欠かせない。(左写真)
ボートは両側を木々に覆われた広い運河を走り、しばらく行くと、拓けた河川敷が見えてきた。ちょっとした公園のよう。
そこの近くの桟橋でボートを降りると、ガイドは説明しだした。
一人旅のドイツ人ウルスラと一緒にジャングル・ショップで買い物したあと、二人で近辺を散策。
メインストリートの突き当たり(?)から続く細い砂道を歩いていくと、
安宿なのか?欧米人の若者が水着着たままくつろいでいるような部屋が並んだ建物があり、
小さな民家があり、そのまま小道伝いに歩くと、カリブ海が見渡せる海岸線へと出た。
海岸線に出て、それぞれ歩き出す。
オサガメもアオウミガメも産卵時期じゃなかったため、今回見ることは出来なかったけど、
産んで孵化したあとだよって卵の殻は見れた。強いて言うならば、
海岸端の草むらのカラフルバッタはたくさん見られたけど。
どのくらいの距離歩いたろうか?草木が生い茂り砂浜がなくなったところで、
マワンバ・ロッジの敷地内へと入る。ほんとに海岸のすぐそばだったんだ・・・。
で、バーカウンターのそばに立って彼らとワイワイ騒いでいて、ふと一人になった途端、
カウンター内にいた男性スタッフが身を乗り出して話し掛けてきた。
再び、クワガタを避けながら暗い通路を通り、なんとか部屋へと向かう。
それにしても、レストラン横のライトアップされていたプールは、クワガタで満員御礼だったので、
人は泳ぎたくても泳げないプールと化してた・・・って、ほんとスゴイ光景だった・・・。
☆ 5/25
サン・ホセ 24日からつづく
トルトゥゲーロツアーのガイドは、名前忘れたけどショートヘアでカッコよくてカワイイ感じのコスタリカ人女性。
ツアー客には欧米人が多いので英語も話せる。
大きなテーブルを囲み座ると、大皿に盛られた料理が運ばれてくる。ビュッフェタイプで、それぞれ食べたいものを
食べたい分だけ自分のお皿に取り分ける。もちろん、コスタ・リカの朝食の定番
ガジョ・ピント(Gallo Pinto)もあった。
日本で言えば、赤飯って感じ。セロリ、にんにく、香草などで煮込んだ黒豆を、玉ねぎと炒めたお米といっしょに炊いたようなもの。
これと、付け合せのスクランブルエッグ、トマト、野菜サラダなどと混ぜながら食べる。
日本の場合、豆と言えば、あんこなど甘く煮たものが多く、甘いデザート的イメージがある。
中南米の場合、豆と言えば、全然甘くないおかず的イメージがある。
だからか、お互いの国の豆料理を食べて、最初は味やイメージのギャップで舌が驚くって感じ?
これは、日本に来た中南米の友達と、中南米料理を食べた私をはじめ日本人友達の面白い体験談。
甘いもの苦手な私としては、中南米豆料理の方が好きかな?
のんびりした動きゆえ、地上に降りると危険にさらされるんで木上に棲んでいるそうだけど、
週1ぐらいは便をするために恐る恐る地上に降りてくるらしい。
が、この便をしたあとの顔は、スッキリするのか?さらに満面の笑み(に見える)を浮かべ、めちゃくちゃカワイイ!
移動で川を泳ぐこともあって、濡れたときの姿はドロ〜ンとしててまた微笑ましく思える。そして、
木上でワシとかに連れ去られたりすることもあるんだけど、抵抗することなくなすがままの姿にはウルウルきてしまう。
とにかく、私にとっては愛おしい癒し系なので、こんな間近で野生のナマケモノに会えて感動感激!
どこまでも続くバナナの木の間を滑車みたいなワイヤーが張りめぐらされていて、そこを、きれいに
一列に並んでぶら下がったバナナの房だけが、列車みたいにシャカシャカと走って(?)いる。
人影は全然なく、バナナだけの世界をバナナが宙に浮いて移動している不思議な感覚に囚われた。
なんか、バナナ社会があって、バナナたちの家族があって、バナナたちがエッチラホッチラ言って働いていたりしてる・・・そんな
バナナたちの世界を覗いているようなメルヘンぽい?とゆーかSFぽい?とゆーか・・・そこまで想像するかって?
でも私には愛着持てて面白い光景だった。
主な交通手段は、カリブ海沿岸のリモン(LIMON)という町の北にあるモイン(Moin)港から、トルトゥゲーロを通って、
ニカラグアとの国境に近いバラ・デル・コロラド(Barra del Colorado)まで約100km続く運河。
カリブ海沿岸と平行して走る自然につくられた運河は、所々途切れて海に流れ込んでいる。
道路がないということで、沿岸に住む人たちは運河へと支流を作ってボートで行き来できるようにしているそう。
まぁ、お金に余裕あらば1日2本運行の飛行機で、首都サン・ホセと公園内のトルトゥゲーロ村とを行き来できる。
ボートは20〜30人乗りぐらいで両側の壁なし屋根付の平べったい観光専用ボート。両側に壁がないのは、運河沿いのジャングルに棲む
動物たちが見やすいように。で、屋根は豪雨地帯なので雨よけに必要。
ガイドはもちろん、ボート操縦のおじさんたちもボート走らせながらいろいろな動物たちを見つけるのがスゴ腕。
ホエザル、ナマケモノ、水鳥などなどたくさんの動物たちを見ながら、1時間半かけてのクルージングとなった。
ボートに乗って出発してすぐ船着場を撮った。奥の方に休憩所がある。
この運河の先にはモイン港がある。ここらへんの水の色は土色。
運河が途切れて海に出たところ。ここら辺では、いろいろな種類の水鳥が羽を休めているのを見ることができる。
トルトゥゲーロに近くなると、水の色が黒。だからか、水面に移る景色がくっきりしすぎて
水面との境目がわからない。見事でしょ?
トルトゥゲーロ国立公園TOP
コスタ・リカTTOP
小さな木の桟橋が、あちこちの川辺にポツポツと見えてきた。
と、ボートが2〜3隻停泊できるような屋根付きの大きな桟橋にボートは停まった。
私たちが泊まるマワンバ・ロッジ(Mawamba Lodge)専用の桟橋みたい。
このロッジのすぐそばには、ウミガメの産卵が見られるカリブ海のビーチがあり、そのビーチ沿いに歩いて行くと、
トルトゥゲーロ村の中心地へと着ける。
うっそうと木々に囲まれたロッジ内には大きなプールとプールサイドにレストランがある。
サン・ホセからの交通費と食事付の宿泊代で、だいたいシングルでUS$200〜だそう。
ってゆーことは、このツアーってマワンバ・ロッジ主催のツアーってこと?
だって、サン・ホセ往復交通費+全食事代(5食分)+宿泊代(1泊)+ガイド代+
2日間の国立公園内ツアー代すべて込みでUS$209だった。
それから外廊下を歩いて自分の部屋番号のところでドアを開けると・・・えーっ!広い!ベットが3つも並んでいる。
ここ私一人で使っていいのかしらん?って、同じく一人旅のドイツ人年配女性のウルスラも、近くの部屋でやっぱり同様に驚いていた。
他はだいたい夫婦やカップルで来ていたんでいいんだろうけど・・・。一人で使うのもったいない感じ。(右写真)
奥にはシャワーとトイレの質素な感じの部屋が付いている。バスタブあったっけ?とにかく上窓から見える覆い被さるような木々の景色は、
ジャングルの中のバスルームって感じで妙に気に入ってしまった。
他は扇風機付でテレビはもちろん無。ここではテレビ必要ないかも。
15:45からトルトゥゲーロ村中心部を散策するということで、それまでゆっくりロッジ内で過ごす。
時間になり、再び桟橋でボートに乗り出発。
未開のジャングルにあるこの村には車がなく、この村の学校へは子供たちはボートで通ってくるそう。
で、他いろいろ説明していたんだけど・・・忘れてしまった・・・。
ただ、手作りの品を売るお土産屋さんや小さな食堂がメインストリートに並んでいて、その中でもジャングル・ショップというお店で買うと、
1割が地元の学校に寄付されるとのこと。
トルトゥゲーロ村のメインストリート。って、100mもなかったかな?
車が走らないのでこの広さで十分ってとこでしょ。
メインストリートの突き当たり (?)にあったジャングル・ショップ前。
ここの海岸に産卵にやってくる2種類のウミガメの原寸大の石像がある。上は巨大なオサガメ、右写真はアオウミガメ。デカイ!
この店には木製の手作りの物やTシャツなどいろいろなお土産が売られていた。
売り上げの1割はこの村の子供たちに還元できるので、
ウミガメの絵が描かれたバナナの繊維で作ったメモ帳などいろいろ買ったかな。
ジャングル・ショップ前から撮ったメインストリートと公園と運河。
村の子供たちもちょうどいい感じで写真に納まってる?
ジャングル・ショップ前のメインストリートを挟んだ公園。
公園で寝ていたマイペースの仕草が私好み(?)だった犬。
ウミガメが上陸するカリブ海沿岸。
お土産屋さんでウロウロしていると、「あらーっ!」ってな感じで女性が声かけてきた。
なんとなく見覚えのある女性だけど・・・はて?あっそうそう、
アレナル火山国立公園ツアーのバスで一緒だった人だ。
たぶん、直接お話しはしてなかったはずなんだけど、私のことを覚えてくれてたみたい。
彼女は別のツアーで来てたようで、また偶然ここで会えたのも何かの縁だったのかな?
それから集合時間に間に合うようにと引き返し、公園へ集まる。
と、ガイドは私たちが散策したコースをたどるように歩き出した。
帰りはボートではなく、海岸線を歩いてロッジへ向かうとのこと。それならそうと言ってよぉ。
ちなみにこの海岸線では潮が早くサメもいるため、遊泳禁止とか言っていたけど?
それからちょっと休憩後にカンファレンスルームっぽいところに集まり、
6時ごろからスライドを使ってのガイドによるレクチャーが始まる。
ガイドが英語がいいかスペイン語がいいか聞いてきたけど、圧倒的に英語がいいとのこと。
メキシコ人カップルもいたんだけど仕方ない。
同じスペイン語圏に来ておきながら、スペイン語で聞けないなんてねぇ・・・私も、スペイン語の方が
よかったかな?ってまぁ、どっち聞いても理解は難しいんだけどねぇ。
と言うこともあり、はっきり言って何話していたか記憶にない・・・。
トルトゥゲーロに生息する動物や、ウミガメ産卵についてだったと思うんだけど・・・?
それから再び部屋へ帰り、プールサイドのレストランで7時半から夕食ということで向かう。
虫が部屋へ入ってくるとのことで部屋前の外廊下の外灯は点けないようにと言われてたので、
暗いまま薄明かりの中を歩く。
と、外通路のあちこちの外灯周辺一帯は足の踏み場もないくらい黒い物体がうごめいている。
よく見れば、体長2cm程度の小さなクワガタ(私の田舎では”めっちょ”と呼んでいる)。
このクワガタを避けながら歩くには、暗い通路を選んで通るしかない。
何のための外灯なのか・・・
と言うことで、屋外レストランも真っ暗で、テーブルの上に灯るロウソクの明かりだけでのお食事。
それでもちょこちょこ飛んで来るクワガタをはらいながらで、
何を食べたかも忘れてしまった。小さなクワガタ大量発生!足の踏み場もない。
部屋のバスルームに一匹だけ入り込んでいたクワガタ。
アメニティの”PU RA V I DA”と書かれた石鹸とともに。
食後には意気投合したアメリカ人の若いカップルが、一緒にビールを飲もうとおごってくれた。
レストラン中央にバーカウンターがあり、そこでアルコールなど注文できる。
「名前は?」「どこから来たの?」・・・といろいろ質問攻めにあって答えているうちに、
他の客の注文がきたようで、彼がそちらへと向かう前に「また明日ゆっくり話そう」とウィンクしながら行った。
あした・・・?明日は午前中でいなくなるけど?ってゆーか、これってナンパされたん?
コスタ・リカって道行く人のピロポがグアテマラほどなくてホッとする分、お店やレストランスタッフからの
不意打ち的アプローチがこられると、なんかキョトンとなってしまう。
とりあえず、部屋にはクワガタは入ってきてなかったので、クワガタを気にせず休める。
その前にシャワーでもとバスルームに入ると・・・いた!クワガタが1匹。記念撮影して(上写真)そのまま一夜を共にした・・・。