朝、目覚めると、昨日までの天気とうって変わって、どんよりとした寒そうな空。
よく考えてみると、今、ブラジルは冬のはず・・・なのに、フォス・ド・イグアスへ来て、昨日まで半袖でもO.K
なぐらい暖かかった・・・。
しかし、ここ2〜3日の天候は、今時期では珍しかったらしい。普段はもっと寒いみたい。
朝食を食べに行く。もちろん、ビュッフェスタイルの食べ放題。んー、確かに昨日のホテルより品数多い・・・。
パンは自家製でいろいろある。生しぼりのジュースも3種類あった。
私の大好きなマンゴージュースももちろん生しぼり!うまーい!!ハムもチーズもフルーツもおいしかった!
しかし、やっぱりここも、甘そーなケーキ軍団が半分以上占めてる・・・甘党の人にとっては、朝から"幸せ気分"
って感じかな?
午後には、リオ・デ・ジャネイロへ出発するため、荷物をまとめてフロントに預け、とりあえずチェックアウト。
中心街から、イタイプーダム記念博物館まで、バスで20〜30分ほどかかる。
午前中は、イタイプーダムへ行くことにした。
イタイプーダムでは、見学者のために午前と午後に3回ずつ、
ダムめぐりバスツアーと、ダム建設当時の映画上映がある。
とうとう降りだした雨の中、二人、カッパを着て、ホテル近くのスーパーへ行く。
フォス・ド・イグアスでは、サン・パウロより、電球が1/3の値段で買えるらしい。しかし、お目当ての電球を
探しているうちに、タイムアップ。イタイプーから帰ってきてから、買うことにした。
スーパー近くのバス停で、イタイプーダム記念博物館の傍を通るバスに乗り込む。
博物館は道路の突き当たりにあるため、前にバス停がない。近くの道路を走るバスに乗り込んで、
博物館近くの停留所で降りて、少々歩かないといけない。が、
やさしいかな、このバスの運転手。私たちがイタイプーダムへ行くことを知って、
イタイプーダム記念博物館前まで連れて行ってくれた。
そして一言「帰りは、少々離れた、停留所まで行かないとバスに乗れないよ」っと、ちょっとした心遣い
・・・かな?んー、いい人だ!
で、イタイプーダム記念博物館前に、バス停がないとゆーことは、一般バス利用者が少ないためみたい。
見学者の殆どは、旅行会社からのツアーバスで直行で来ている。個人的に来てる人達は、マイカー。
タクシーで来る人もいるのかな?
ちなみに、私たちが乗ったバスから、博物館へ降りたのはCaroと私だけだった。
イタイプーダム記念博物館ホールへ行くと、な・なんと、すっごい人!人を掻き分け、カウンターで受付けをする。
ここで、ポルトガル語案内、スペイン語案内、英語案内で色分けされ、搭乗バスが決まる。
ちなみに、ここでのバスツアーと映画見学は、無料!
「日本語案内ってないよね?」と冗談でCaroに言ったら、Caroはしっかり、カウンターの人に聞いていた・・・。
もちろん、あるわけなく、英語案内のバスに乗ることにした。
40人乗りぐらいの大型バスが、ズラズラズラ〜っと並んでいる。割り当てられたバス
(ちなみに、グリーンのNo.1だった)に乗り、いつもの
事ながら、一番前に席をとる。
いざ、出発!っと、前方を走るバスが見える・・・。ざっと数えただけでも、10台以上ある・・・。
すっごいバスの行列!結構、人気があるんだ・・・。
アナウンスは、スペイン語のあと英語が続く。なんだ、スペイン語と英語と同じバスじゃん。でも、 私としては、両方聞けるのはうれしい。
イタイプーダムは、ブラジルとパラグアイの国境パラナ川に建造された世界最大出力の水力発電所。
総延長7,760m、高さ196m、貯水池面積1,350ku(琵琶湖の約2倍)、貯水量・・・んー、
billionまで単位があがるとわけわかんない。
とにかく、水の排出量がイグアスの滝の40倍あって、1,260万kw/時の発電は世界一。
生産される電力の半分は、パラグアイで供給されているが、消費しきれていないとゆー、
なんとまぁ、もったいないことで・・・。
博物館を出発し、広大な敷地を走り、ダムが見渡せる広場で下車。
イタイプーダムについての説明があちこちにある。すべて、ポルトガル語、スペイン語、英語で表示、
わかりやすいように、いろんなものと比較して書かれている。
例えば、ダム建造にリオ・デ・ジャネイロにあるマラカナン・スタジアム(世界一の大サッカースタジアム)の210倍分のコンクリートを使い、
パリのエッフェル塔の380倍分の鉄鋼を使って造られている・・・など。
写真を撮ったが、広角でもやはり全景が撮れない・・・(右写真)。
再びバスに乗り、18基ある発電機の横を通る。とにかくでかい!でかすぎる〜!!
それから、放水口上部を通り、パラグアイ側へ渡る。ちなみにパスポートは必要ありません。
帰りは、ダムの上をずーっと通って帰るんだけど、左手には満々と水をたたえたパラナ川・・・とゆーより、湖?
そして、右手には、放水口の上から見る大型の滑り台(?)が・・・(左写真)。
なんと、この滑り台(?)14個もある。
今日は放水してないけど、放水しているときって、圧巻だとか?!残念・・・。
その向うには、ブラジルの大地と
パラグアイの大地があり、その奥にアルゼンチンの大地がある。
そう、パナマ川とイグアス川の合流地点には、この3国の国境点がある。
とは、言ったものの、国境なんて人が勝手に作ったものだから、別にどうってことないんだけどね・・・。
博物館に帰り着くと、今度は、映画を見る。バスツアーが一緒だった大半の人たちは、バスツアー前に
見たのか、どんどん帰っていく。結構、ガラガラな席の真中に座る。
映画は、イタイプーダム構想から、建造過程、人々の苦労なんかを綴った感じかな?
実は、ポルトガル語だけだったので、内容はあまり把握してない・・・。
帰り、大雨となっていた。バス停まで結構ありそう。かといって、タクシーが待機しているわけでもない。
Caroと二人、ガラリと人がいなくなった博物館前でボッと立ち尽くす。
と、博物館の向かい側には、発電所を出入りする車をチェックする警備室があった。
Caroはそこへ行ってみようと雨の中走りだす。
ちょうどその時、発電所から1台の車が出てきた。Caroはその人たちと何かを話していたが、
「バス停まで乗せていってくれるって!乗って行こう!」・・・。んー、さすがCaro。
発電所の職員2人と、後ろにCaroと私。よくしゃべる気さくなおじさん達だった。
そして、自分達が道を曲がる別れ道のところのバス停まで連れて行ってくれた。
ブラジルの人たちって、気さくで親切な人が多いと思う・・・。
バスに乗り、途中、パラグアイへ行く国境の橋、Ponte de Amizade(友情の橋)の傍を通る。
橋の上はすっごい渋滞。
Caroが説明してくれた。パラグアイは電気製品やいろいろな物がとてーも安い。
ブラジルの人もアルゼンチンの人もフォス・ド・イグアスへ来たら、必ずパラグアイまで買い物に行くらしい。
パラグアイへのショッピングツアーなんかもあるらしい。とにかく「安い」の一言。
んー、あと1日余裕があったら、"パラグアイでの市場めぐり"ってのもよかったかな?
再びホテル傍のショッピングセンターへ行き、Caroは電球を買う。
そして、私はホテル前のバス停前にあった小さな靴屋さんで、前々から目をつけていたスニーカーを買う。
R$30.00(約1.600円)は安い。Caroも「お母さんにおみやげ」と私と同じスニーカーを買った。
それから、昼食を食べに行く。店は、フォス・ド・イグアスに着いた夜に食べに行った店。
本日土曜日のため、ブラジル料理のフェイジョアーダ
(*下記説明あり)が、食べ放題になっていたが、Caroに「お母さんが作ったのがおいしいから、
ここでは食べなくていい。」と言われ、お米が入ったスープを注文。
まわりの人は、ほとんどがフェイジョアーダを食べていたが、皿の上の量がハンパじゃない。
おまけにおかわりしてる・・・。見ただけで腹いっぱい。
ホテルへ戻り、荷物をとって、タクシーで空港まで行く。タクシー代R$20.00(約1.080円)。
15:00発サン・パウロ経由、リオ・デ・ジャネイロ行きに乗る。
*フェイジョアーダ(Feijoada)
・・・かつて、プランテーションで働く奴隷階級の人々が、肉の切れ端(
豚の耳や足や臓物など)と一緒に黒豆(フェイジョン)を煮込んで食べたのが始まりと言われている。
なぜか水・土曜日はフェイジョアーダの日と決まっているみたいで、その日の家庭料理
レストランでは、ほとんどがビュッフェ形式でフェイジョアーダを出す。
まず自分の皿にごはんをのせ、
パーツごとに分けられた肉(豚肉に限らず、牛も鶏もあった)をお好みでのせ、最後に黒豆の煮込んだのを
かけて食べている。黒豆の煮込んだのも、味付けをかえて2、3種類だしてたりする店もある。
それプラス、ファロッファ(マンジオッカと呼ばれるイモの粉を炒めたもの)をかけて食べる。
このファロッファは、もさもさ(?)してて、アフリカ料理のクスクスに近い食感・・・って、余計わからない?
とにかくこのフェイジョアーダ、味はいいんだけど・・・もう少し塩分控えたら?と言いたくなるぐらい、
薄味の日本人には、しょっぱすぎるかも?
でも、必ずごはんにかけて食べるから、まだ食べれるかな?
とにかく、各家庭では煮込む肉の種類や味つけが微妙に違うみたいだし、ごはんにかけて食べるあたり、
見た目、雰囲気・・・日本で言えば、カレーみたいなものかなぁ?
(サン・パウロ第2弾《日系人パーティ潜入編》で写真あり)