【廃墟マニヤ File017】
S根鉱山(群馬県)
(その1)
2001年の夏に一度訪れていたのですが、そのときは鉱山跡に開業したスキー場のホテルの周りやゲレンデで作業をしている人がたくさんいたので、ノコノコ入っていったら文句を言われそうだなぁ〜と、例によって腰抜けっぷりを思う存分発揮して、あっさり引き返してきたのでした。
ところがその後、このスキー場がつぶれたという話を聞きつけ、再度挑戦することにしたのです。
ちなみに草津町の資料によると、1933年(昭和8年)谷所鉱山(「やとこ」と読みます。のち白N鉱山)として操業を開始。経営は株式会社S根硫黄鉱業(所?)で、1936年(昭和11年)には大雪崩が発生し、人夫小屋が倒壊、火災発生で死者42名という大惨事に見舞われています。
戦後も操業を続けていたのですが、1971年(昭和46年)にはついに閉山。石油(原油)から安全かつ安価に硫黄が回収されるようになったことが、ここに限らず硫黄鉱山閉山の主な原因と言われています。
なお、この鉱山の跡地に「Sズカ山スキー場」がオープンしたのは1990年(平成2年)。閉鎖はどうやら2000年(残っていたものから判断)で、前述のように2001年夏の時点で結構たくさんの人々が作業をしていたのに、そのシーズンにはもう営業することはなかったようです。再開の噂もあったようですが、難しそうな気がします。
満足度:★★★
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