【廃墟マニヤ File014】
D二海堡(千葉県)
(その5)
うおー! 土台が浮いています……けど、この写真はひどいなぁ。ちなみに後ろに見えている陸地は神奈川ですね。
死屍累々といった雰囲気。あまり写真ではわかりませんが、ひとつひとつのコンクリート片の巨大さは、さすが要塞!といった感じです。
有名な「トマソン」になってしまった階段。ひとつ前の写真のほうが、その角度はわかりやすいと思うので、どれか探してみてください。
観測所とか監視哨でしょうか? 円筒形の構造物です。
砲台基礎か、第二次大戦中のサーチライトの土台か(他の戦跡で見たサーチライトの土台はちょうどこんな感じでしたが)、はたまた以前は島の西端にあったという灯台跡(1894年に設置、1983年に現在の位置に移動)か、ちょっと不明ですけれど、前にコンクリートの防弾壁があるところを見ると砲台跡ですかね?
すごい崩れようです。元がどんな姿だったのかよくわかりません。位置的には隠顕砲架か、砲側庫といった感じですが……。
あれ、ココも煉瓦の組み方が……。ということは最初の監視哨も建造当初からあったのかなあ……。でもあんな所にあったら砲が設置できないですよね。
さて、そろそろ帰りの船の時間が近づいてきたので、船着き場に戻ることにします。風が朝より強くなったため、さらに激しくなった波をかきわけて、定刻通り船がやってきました。……帰りが思いやられます。
さようなら、もう二度と行くことはないでしょう、全く揺れない船が開発されない限りは……。
※ちなみにこの渡し船、D二海堡内の施設が老朽化して危険なため、2005年6月29日をもって渡航終了となってしまったそうです。
END
(2003.3)
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