官への副葬品
特殊な目釘あと 実は徽宗さん独特のだまし パロディなんです
つまり目釘なんて使ってないのです 官の文字と同じくろうではじいて作ったもの
そうなのですが 特製のジグ（台）に載せて実際 焼いた模様です
なんの為にか？ 高台の中 官の文字のある裏面の貫入を綺麗に入れるため その為にだけ開発された技法
雰囲気 窯の温度のムラなどを指しますが 底がペタっと着くと 裏は温度が上がらないからです
目釘の効果はそんな利点もあります
誰も 他人はきづかない 送られた者へみせる 帝独特のこころづかい
ひとりほくそえむ徽宗帝 よほど孤独だったのでしょう
貫入は失ったものへの 悲しみ 嘆き 悲痛の表現
今のところ4人の官僚 役人にそれぞれ違う壷が送られています 徽宗帝 みずから絵を丹念に作ります
ろうと彫りと柚で描かれます 大変手間が掛かります 余程のことです それ位しか してやれなかったのでしょう
器形はどうやら唐に元型があるようです 磁器は貴族社会の唐が全盛ですから 官僚社会の宋は地味で質素が本分です
なぜ徽宗帝が都 開封で窯を作る必要があったのか なぜこのような壷を作りたいと思ったのか
また それらの役人は誰だったのか 宋の時代考証が今後必要です
徽宗帝は稀代の芸術家皇帝といわれます 国をそれで亡ぼした そういわれます
事実は相当に違います
窯人の思いも込められたこれらの壷が１０００年後の私達に語りはじめます