歯周病は怖い病気です 
                              歯周病は、歯の根元にこびり付くプラーク(歯垢)や歯石の中の「歯周病菌」が毒素を出し、歯肉に炎症を起こし、徐々に顎の骨を溶かしていく病気です。骨が溶けることで歯は支えを失い最終的には抜け落ちてしまいます。 「静かな病気」という異名を持ちます。   
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                                全身の病気を引き起こす原因にも・・・  
                              歯周病が進行して細菌が増殖すると、全身にさまざまな悪影響を及ぼします。肺炎の多くや心臓病、腎炎、関節炎、骨粗鬆症、原因不明の発熱への関与が叫ばれています。また糖尿病を悪化させ、妊婦においては早産を起こす危険性が高くなります。 
                                
                               
                                歯周病の原因は?  
                                 
                              歯周病の直接的な原因はプラークの中の細菌です。プラークの中には多くの種類の細菌が存在しますが、その中の特に10種類ほどの細菌が強く関与しています。ブラッシングが不十分で磨き残しがあると、歯周病が進行してしまうのです。当医院ではご本人のプラーク中の細菌を顕微鏡でお見せしています。歯石はプラークが硬くなったもので、細菌のかたまりです。 
                              当院の歯周病治療について説明します  
                              歯周病の検査  
                                 
                              歯周病治療にあたっては、まず検査を行い、進行状況をしっかりと把握する必要があります。当医院では、以下の検査で歯周病の進行状況を把握してから治療を開始します。もちろんデーターは患者さんにもお渡しします。 
                              ポケット検査(プロービング)  
                                歯と歯肉の間の溝「歯周ポケット」の深さを調べることで歯周病の程度を判断します。 
                                 
                                         
                                ポケット8mm重度歯周病    ポケット2mm健康 
                              レントゲン検査  
                                歯周病は骨が溶ける病気です外から見えない歯周病の進行状況を確認します。 
                              歯の動揺度検査 
                              歯の出血検査 
                              口腔内写真 
                                
                              歯周病の治療 
                              =まず基本治療として以下のことを行います= 
                                1:プラークコントロール(ブラッシング指導) 
                                歯周病治療の基本は歯磨きです。衛生士による正しいブラッシング指導を受けましょう。 
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                                2:スケーリング・ルートプレーニング(歯石除去) 
                                歯周病が中程度に進行している場合には麻酔をして歯周ポケットの奥にあるプラークを取り除く治療を行います。 
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                                3:その後、基本的なメインテナンスに移行します(別ページ参照) 
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                              4:必要に応じて歯周内科治療を併用します。(別ページ参照) 
                              =歯周病が進行いる方で、専門的な治療を希望される患者さんには、さらに= 
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                                5:歯周外科手術 詳しくは別ページにて 
                                FOP(歯肉にメスを入れ、歯の周りのクリーニングをする、基本的な手術です) 
  APF(特別な切開をする、歯周病を解消する手術です) 
  エムドゲイン・再生療法(歯周病で失った骨を再生します) 
  GTR・GBR(骨や組織を作ります)など 
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                                6:補綴による連結固定(ケースに応じて かぶせ物・義歯・ブリッジ・インプラント) 
         
                                ゆれている歯も数本をつなげて被せることにより、補強されて長持ちします。非常に効果的です。  
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                              7:メインテナンス 
                              良歯周病の状況と患者さんの希望により毎月〜半年に一度の期間で、定期的に衛生士または歯科医師がメインテナンスを行います。 
                              メインテナンス 
                                良い状態を維持するためには不可欠です。 
                                虫歯・歯周病の再発防止・進行抑制にはメインテナンスが欠かせません。  
                                虫歯や歯周病の原因は細菌です。毎日の歯磨きが基本ですが、多少なりとも進んでしまった歯周病を日ごろの歯磨きだけで進行を止めることは出来ません。適切なホームケアと定期的なメインテナンスによってお口の健康を守りましょう。 
                               
                                      
                               
                              PMTC:100%の歯磨きを毎日行うのは実際不可能です。多少の歯石は徐々に着いてしまいますから、メインテナンスの度に除去しましょう。さらに深いポケットが存在する場合は年に一度くらいは麻酔をしてポケットの中をきれいにするのが理想的です。  
                                もちろん大人だけではなく、子供から青年期に虫歯や歯肉炎の予防のために定期的なクリーニングやフッ素塗布を受けることをお勧めします。 
                              (メインテナンス内容) 
                                ◎ プラークの染め出しと歯ブラシ指導: うまく磨いているつもりでも癖が出ます。  
                                ◎ 生活習慣の指導: 全身的な疾病と口腔疾患の関係をお話します。タバコ・糖尿病・高血圧・早産・脳血管障害・心臓病 等々  
                                ◎ PMTC: 機械を使ってつるつるにします。  
                                ◎ フッ素塗布: 歯周病で根元が出ると虫歯になりやすくなります。フッ素で歯質を強化しましょう。  
                                ◎ かみ合わせチェック: 負担過重により歯周病が進行します。  
                                ◎ スケーリング:歯石がつきやすい人は、1ヶ月でついてしまいます。  
                                ◎ 細菌検査: ご自分のプラークの細菌を確認して見て下さい。 
                                  
当院に10年以上メインテナンスに通っていた方の8020表彰式です。「継続は力」少しでも自分の歯を大切にするためには、人の手を借りることも大切です、あなたもいかがですか? 
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