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雪の銀閣寺

昨日、駅の中のホテルから山科のこのホテルに移った 京都住まいの友だちに「なんで、あんなビジネスホテルみたいなところ選んだのよ!」と情けなそうな声をされた

確かに夕べここに着いた時には、カーペットも古々しいうら寂しい印象のホテルだった だが、このホテルはもう一つ素晴しいことがあった バイキング形式の朝食が美味しかった それまで、ホテルの朝のバイキングが美味しいと思ったことがはない しかし、ここのバイキングは、私たちはゆっくり降りたのだが、量もキチンと残っていたし、遅い時間のためか騒がしくもなかった 私は、バイキングで競争で並ぶのも苦手、席取り合戦も苦手、食べているテーブルの脇をざわざわ歩かれるのも苦手、と苦手づくしだ 

朝食をとっているうちに雪が上がり陽が射してきた 

私たちは、まずは銀閣寺に行くことにした 普通ならのんびり哲学の道でも歩くところだが、雪が溶けないうちにと、タクシーで急いだ 



カーテンを開けたら、
外は雪が吹雪いていた!
山が白く霞んで見えた

 降るとか舞うなんていうものではなく、
下から上から横から
狂うように吹きつけていた 

私はこの吹雪を見た時に、
ココに泊まって良かった!と思った

開園したばかりの寺に、驚くほど人の姿はなかった

参堂のキレイに刈られた椿の垣根は、朝日に眩しく美しかった 庭にはずいぶん雪が積もっている 降ったばかりの雪はふわふわ優しく清らかだった 


雪の銀閣寺はなんと端正で清らかなのだろう

ぱ〜と陽が射して雪が輝くと、今度は光と影のコントラストが奇麗だった 人の姿に邪魔されないで、心ゆくまで楽しめることが嬉しかった 

池には、銀閣、青空に白い雲までもが映り込んでいる そこに雪があることは、そっと覗き込みたい世界だった

今回、人の少ない時期の京都を周って気づいたが、お寺は何処も見事に清らかだった 今まで人に気を取られ気づかなかった  今回周った寺は修学旅行以来だった 何処のお寺も、一部しか観ていなかったことに気づき、一部しか記憶にないことを知った 

そして、これらの有名な寺はやはり素晴しかった 混む時期は、ついつい人の少ない所をと周るが、今回これらの寺をゆっくり見られ本当に嬉しかった 

この後、私は友だちと分かれて京都に住む友だちと待ち合わせた 

箸だけの専門店で箸を買い、湯葉の店でお昼を食べた
この友だちに教わったお気に入りの奈良漬屋で奈良漬を発送をし、
市場で好きな生麩を買い、
家族への土産に生八橋の聖も買い夜の新幹線に乗った

私たちは銀閣寺って山があるのね・・なんどオシャベリしながらグルリと歩いた 展望所からみた銀閣寺はまた別の趣だった、銀閣寺はこんなに広いのかと驚き、山の中の建つ寺であることを知った

上から見ると、屋根の雪で吹き付けた方向がよく分かった 雪は陽射しに溶け始めていた 空の雲が奇麗だった

中門前にて

中門を入る

椿の参道

雪の銀沙灘と銀閣寺

畝に積もる雪愛らしさ

東求堂と池

錦鏡池に映る銀閣寺

展望所から観る

私たちが山を降りた頃は人も増え、雪は溶けはじめ、ダレかかっていた 

私は雪にも品格があることをこの時に知った 
朝の凛とした美しさはもう消えていた 
この時間に来てこの雪を見たなら、これはこれで感激しただろう 

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