ホリスティック医学・健康学“コラム”No.37

人間の免疫システムと腸内細菌の不思議な関係

2019/01/20

人間と腸内細菌は、持ちつ持たれつの関係の中で共存しています。この腸内細菌との関係の良し悪しが、人間の健康を大きく左右することになります。

「腸内に500兆個以上もの生き物が住みついて生命活動を行い、私たちの健康に重大な影響を及ぼしている」「人間は腸内細菌からさまざまな恩恵を受けて生命を保ち、腸内細菌は人間によって活動する場所を与えられ存在している」という事実は、人間の体に備わっている免疫システムの働きを考えると、とても神秘的で不思議なことです。

人間の免疫システムは、外部から侵入してくる有害な細菌を強力に排除して、生命
に危害が及ばないようにしています。免疫システムは、人間を病気に至らせる多くの病原菌や有害物を排除して体を守ろうとします。ところが腸内細菌は免疫が標的とする病原菌と同じような“細菌”なのですが、免役システムによって排除はされません。この不思議な事実は――「腸内細菌が人体にとって有益な働きをするために、免役システムが味方として認め、存在するのを許している」ということを意味しています。

腸内細菌がいなければ、私たち人間は細菌の海の中で生きていくことはできません。腸内細菌は必要性があって、人間の腸内に住みつき、それによって私たちは自然界の中で生活することができるようになっているのです。


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