ホリスティック医学・健康学“コラム”No.35

適度な運動は、心身に清々しさと喜びをもたらし「自然法則」に一致させる

2018/10/24

運動が健康に良い影響をもたらすことは、今や現代人の常識となり、多くの人々が熱心に運動に励むようになっています。こうした傾向は歓迎すべきことですが、ただやみくもに運動をすれば良いというわけではありません。やり方を間違えると運動が病気や怪我を引き起こし、マイナスの結果をもたらすことになります。運動が健康にプラスとなるのは、適度な強さと量を守った時です。「肉体の能力に合った適切な運動」ということが大切なのです。これが運動に関する自然法則(神の摂理)であり大鉄則です。

運動が体に良いということで、ともすればやり過ぎて疲労を蓄積させたり、いきなり強度の高い運動をして身体を壊すといった問題が生じています。過剰な運動は、マイナスの結果をもたらしますが、反対に運動量が不足していては十分な健康効果を得ることはできません。適度な強さと量が運動の効果を引き出すための必須条件なのです。

一口に運動と言っても、さまざまな種類があります。また同じ運動でも、強度・頻度によってその影響は異なります。適切な運動量かどうかは、運動をしている本人が自分の感覚で判断できるようになっています。その判断基準とは、運動をしたあとで「心身の清々しさを感じる」「限度を超えた強い疲労感がない」「心が明るく前向きになり、体に活力が湧いてくる」「質の良い睡眠が得られ、朝の目覚めが良い」――こうした感覚が運動の適切さを示す目安になります。そして、これらが自然法則にそった運動かどうかを計るバロメーターなのです。運動が健康にプラスになっているかどうかは、自分の感覚を通してはっきりと知ることができるようになっています。年齢や性別・体力・体質の違いにかかわらず、身体の発する声が、その運動が本人にとって適切なものかどうかを示しているのです。

運動によって汗をかき、全身がリフレッシュして清々しさを味わうとき、身体全体が自然と調和した方向に向かっています。運動をしたあとの心地よさと喜びは、自然法則の一つである「生体の法則」に全身が一致していることを示しています。


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