ホリスティック医学・健康学“コラム”No.5

「代替医学」と「ホリスティック医学」の違い

2016年10月01日

「代替医学(代替医療)」とは、通常の病院で行われている現代西洋医学に基づく医療とは別の医療の総称です。西洋医学を科学的なものと考える人々は、代替医療を“非科学的な治療法”と呼ぶことがあります。代替医学は当初、通常の医学(西洋医学)とは異なるという理由から異端として見なされてきましたが、現在では社会的にも認知されるようになりました。

代替医学とホリスティック医学は、多くの部分で共通性を持つため、しばしば同一の意味で使われることがありますが、両者は全く別ものです。代替医学(オルターナティブ・メディスン)の多くは、現在主流となっている西洋医学に取って代わろうとするものではなく、西洋医学の足りないところを補うことを目的にしています。

英国では代替医学のことを“コンプリメンタリー(相補)”の言葉で呼んでいますが、これは、互いの欠けた部分を補い合うという代替医学の本質をよく言い表しています。最近では、代替医学は「補完(相補)代替医学(コンプリメンタリー・アンド・オルターナティブ・メディスン/CAM)と呼ばれるようになってきました。

またアメリカでは、この世界の第一人者であるアンドルー・ワイルによって「統合医学(インテグレイティブ・メディスン)」という名称も使われるようになっています。「統合医学」という言葉には、西洋医学を批判するのではなく、西洋医学の長所と代替医学の長所を共に取り入れて、より総合的な医療を目指そうとの意味が込められています。統合医学は、医療の多様性を認め、さまざまな種類の医療の優れた点を積極的に生かす形で共存を図ることを目的としています。

一方、「ホリスティック医学」は、現代西洋医学の考え方(身体観・健康観・病気観・治療観など)に対立する形で登場した“新しい医学”です。真のホリスティック医学は、現代西洋医学の対極に位置するものとして、“将来の医学”を目指しています。

先進諸国における代替医療や統合医療の従事者の大半は、現在、自分たちが置かれている状況を「真のホリスティック医学に移行するための過渡的プロセス」と考えています。すなわち、補完代替医療や統合医療を「真のホリスティック医学」という遠い目標・理想に向けての一つの段階と考えているということなのです。

 


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