師走の独仏・鬱天日記2014 ②③④

    12/2(火)  カールスルーエ観光
          今日も曇り。あまり眠れなかった。
          6:40朝食へ。煮豆、ミートローフがあり、セルフカットのチーズもうれしい。日本人率が高い。
          8:50チェックアウト。中央駅へ向かう。
          9:20発で10:50のところ11:00すぎにカールスルーエに到着。小雨。
          予約している駅前のA&Oへ行き、荷物を預かってもらう。チェックインは15:00とのこと。
          交通インフォメーションでトラムチケット2.3€を購入(たぶん往復)。
          4番に乗り、マルクトプラッツ下車。あたりは工事中だ。

          カールスルーエ城そばの州立美術館クンストハレへ。ドガ展込みで12€。常設だけ見たかったが、それはできないとのこと。撮影も禁止、つまんない。


カールスルーエの州立美術館クンストハレ

          グリューネヴァルトのキリスト磔を見れたのが、まあよかった。イーゼンハイムの8年後の作品。十字架のしなり具合にもリアリティがある。
               1523 タウパービショフスハイムの祭壇画 キリスト磔の構図はコルマールやバーゼルのと同じだが、やはりコルマールのイーゼンハイムの祭壇画が細部まで描かれている。
               1511/12 聖エリザベス は服の線がすばらしい
          デューラー
               1493/94  Christus ak Scgnerzesman 箒と棒を持った荊冠のキリスト  さすがやっぱり上手い!
               見たかった銅版画メランコリアがなかった。残念。
          あとは、クラーナハの1537の祭壇画とか、フジタの肌みたいな美女、蜂に刺されるアムールなど、楽しい絵があった。

          カイザー通りのノルトゼへ。おススメされたサーモンのグリル12.95€にワイン(リースリングで美味!)2.95€で15.9€のランチ。

          カールスルーエ城へ入り、州立博物館へ。4€。
          館内は展示物が多く、暖房がよく効いていてワインがきいてきた。


カールスルーエ城                   州立博物館入り口


城から庭園を眺める               王冠や剣もあった

          ここには思いがけなくリーメンシュナイダーの聖母子があった。撮影可。
          表情がなんとも言えない。やはり光ってるわ! 15:00までいた。


リーメンシュナイダー 1510-20 「Maria mit Kind」

          マルクト近くのクリマルを撮影し、ショッピングモールのスーパーREWEで食料を買い、トラムで中央駅へもどった。

          16:00すぎにA&Oにチェックイン。3泊分にオプションの朝食7€も入れて、159.07€。クレカ払いだと2.95€プラスで、162.02€だった。
          部屋はツイン、18㎡のフローリングで広々している。TVはブラウン管だ。
          どうもダルくて再外出する気分になれない。中世のクリマルにも行く予定だったが・・・。
          到着翌日は時差が身体にこたえる最高潮タイムだ。無理は禁物。
          今日はグリューネヴァルトのキリスト、リーメンシュナイダーの聖母子と対面できてよかった。


カールスルーエで3泊したホテルA&O

     12/3(水)  カルフとシュトゥットガルトへ
          6:30起床。7:10朝食室へ。ホステル兼のこのホテルは6:00から朝食なので、一巡したのかカラの皿多く、即補充してもらう。
          ハングルの個人客3人以外は欧系だ。
          7€のオプションとしてはまあまあの内容だった。バナナ、キウイ、りんごなど果物、ゆで玉子、ハム類は種類があった。チーズは平凡、ジュースは美味しくない。
          外は雨上がりの曇り空だ。
          9:00出かける。駅の券売機で州チケット23€を購入。
          9:19の列車で3つ目のPforzheimで下車。ホームを移動して、テュービンゲン行の一両編成の電車9:49発に乗り込んだ。乗客は多い。


州チケット                  DBカルフ駅

          10:20カルフ着。エレベーターで地上に下りる。細かい雨が降っていた。
          ヘッセ・ミュージアムの開館がこの時期11:00なので、それまで町の散策。
          橋の途中にある小さい礼拝堂は閉まっていた。ヘッセの立像があった。


ニコラウス礼拝堂とヘッセ像


カルフの木組みの家々

          昔ながらの木組みの家が続く。クルマや人通りはけっこうあって活気のある町という感じ。
          ラーツハウスは工事中。その向かいにヘッセの生家があった。


ラーツハウス                      ヘルマン・ヘッセの生家と壁のパネル


          小路の坂を下った一筋北の道へ。レーダー通り24番、ヘッセが1889~1893暮らした家らしい。
          11:00ヘッセ・ミュージアムへ。シニアプライスで3€とお安かった。
          時代別に写真とかその他もろもろの展示。ヘッセの後半生、ベルンやモンタニョーラ、カーサ・カムッツイなどのケースもあり、興味深かった。
          イタリアのアレッツォでの洗濯女たちとの写真や、ピサの斜塔の写真など、初めて見る物も多かった。
          11:40入り口でカルフのマップを見つけた。(日本語)


カルフのヘッセ博物館

          教会へ入って旅の無事を祈る。
          カルフにはワインシュトーベやよさげな店もいくつかあって、ここでランチしてもよかったが、空の様子もあるので12:00のバスに乗ることにした。
          当初はヘレンベルクにも寄るつもりだったが、次の機会にしよう。
          12:00の670番バスでWeider Stadt Bahnhofへ向かう。途中雪が舞った。
          12:33のSバーンに飛び乗り、シュトゥットガルトに近くなると雪はやんだが、曇り空に変わりはない。
          車内の路線図を眺め、シュタッドミッテまで乗車する。

          シュトゥットガルトの見覚えのあるビアハウスの前を通り、カン良くSophie's Brauhausを探し当てた。
          13:30に入店。広々していて、なかなか雰囲気のよい店だ。
          サービススープが出た。これは美味。
          まずはヘレス2.1€とマウルタッシェン9.5€を注文。郷土料理だが、ここのは玉子と小麦粉をネギなどを入れて焼いたものだったが、塩辛すぎ!失敗だったな。
          黒ビールも注文。ビールはどこでも美味しい。13.7€に端数をチップにし、14€のランチだった。
          個人客が入れ替わり入店し、14:00すぎには団体も入ってきた。

          クリマルを通り抜ける。平日なのにけっこうな人出だ。


シュトゥットガルトのクリスマスマーケット

          目的の州立絵画館へ。以前来たときはアルテ部分が閉鎖されていたのだ。
          常設展は無料だった。ありがたい。だが、撮影はダメとのことで残念でした。
          ベックリン、アンジェリカ・カウフマン、フュースリまたレンブラント、ルーベンス、クラーナハと大御所どころの作品がたくさんあった。
          いいかげんに疲れてきたところ、最後にようやくイェルク・ラートゲーブの「ヘレンベルクの祭壇画」にたどりついた。
          写真より色が薄くてなんだかもひとつだった。期待しすぎたせいがあるかもしれない。グリューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」に影響されているようだが、はるか及ばずって感じ。
          17:00までいた。
          いそいでシュトウットガルト中央駅へ。17:20のカールスルーエ行電車に乗った。通勤客で混雑。
          18:33カールスルーエ着。パンを買ってホテルにもどった。

          今日は天候には恵まれなかったが、カルフの町とシュトゥットガルト「ヘレンベルクの祭壇画」を見ることができて納得の観光だった。

     12/4(木)  フライブルクへ
          今日も曇り。靄が覆いかぶさっているみたい。
          6:20朝食へ。今朝はすいていた。チーズトーストサンドを制作。リンゴ、バナナ、キウイ。生ハム、トマト、きゅうり。ジュースとコーヒーで満腹だ。
          当初今日はマンハイムとハイデルベルクを予定していたが、TVによると南の方がまだマシな空と思われたので、フライブルクに変更した。
          9:09の電車でOffenburg9:56着。10:07のバーゼル行に乗り換えて10:55より少し遅れてフライブルク着。昨日と同じ州チケットBaden-Wurttenberg-Ticketシングル23€。
          フライブルクの駅舎は近代的だ。
          趣のある建物をカメラにおさめながら旧市街へ向かう。人出が多い。フライブルクはけっこう都会だ。
          10分ほどでクリマルに行き当った。旧市庁舎のインフォでマップをもらう。


新市庁舎                       旧市庁舎

          新市庁舎の中庭を拝見し、クリマルは大聖堂へと続く。
          この大聖堂も迫力がある。内部は荘厳だが、彫像がたくさんあり、ステンドグラスも華やかだ。にぎわっている。


フライブルク大聖堂


Historisches Kaufhaus                   大聖堂前の花屋


          隣りにHistorisches Kaufhausが目をひく。角の出窓の屋根や彫像がカラフルできれい。
          12:00すぎにアウグスティナーミュージアムを探し当てたが、なんと工事中だった。
          新しい部分は公開していて入館。工事中なのに7€。写真撮影可だったけど、かんじんのクラーナハやグリューネヴァルトが見当たらなかった。
          大聖堂の彫像は迫力あったけどあとは風景画の展示とか。ヤン・ブリューゲルの自画像くらいだ、よかったのは。13:00までいた。


アウグスティナーミュージアム

          近くのHausbrauereiに入店。挨拶して座ったのになかなかオーダーを取りに来ない。14:03の電車に乗りたかったから退店しかけたところ、取りに来た。
          黒ビールを頼んだが、茶色だった。2.6€。日替わりは野菜サラダにポークソテーが乗っかったもの、8.9€。

          13:50店を出て急いで駅へ。
          14:03のOffenburg行で14:50着。駅のホームで寒気がしてきた。気温が下がったのか自分の体調か。
          15:02の電車で15:49カールスルーエ着。これからハイデルベルクへ行くことも可能だった。自粛。
          駅構内で水など。Asia Gourmetで焼きそばのテイクアウト。小と頼んだのに大を作り、大の料金を取ろうとする。作り直してもらったけど、感じ悪ー!

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