師走の独仏・鬱天日記2014 ⑤

     12/5(金)  ストラスブールとコルマールを再訪
          今日もどんより陰鬱な曇り空だ。
          6:30朝食へ。コーヒー、オレンジジュース、りんごジュール、生ハム・チーズのバゲットサンド、ヨーグルト∔シリアル+いちごジャムにゆで玉子。      
          トマトにきゅうりにハムサラダ。バナナ1本。満腹。ドイツの朝食はよい。この7€は十分満足だ。
          9:20チェックアウト。難もあったが(シャワーカーテンの長さ、フェイスタオルが無いことなど)まずまずの滞在だったと思う。
          9:33のTGVは少し遅れて、ストラスブール着10:11のところ10:20すぎに到着した。曇りに変わりはないが、ドイツよりも空が明るい気がする。
          スーツケースを転がして、予約しているMontempo Apparthotelへ。徒歩7分。
          11月に入ってからのストラスブールのホテル探しはちょっと苦労した。2万円くらいのところしか空いていないのだ。クリスマスの聖地だから混むのよね。
          で、他のサイトhotel.deでここを見つけた。49€にオプションの朝食が6€。
          まだ11時前だが部屋を用意してくれた。ありがたい。ストラスブールのクリマル情報パンフもくれた。
          バリアフリーの広めのシングル。バスルームのフラット床は気になるけど1泊だし、バリアだからしかたないわね。
          ここは寝具も清潔、キッチン付で冷蔵庫やレンジ、コーヒーメーカーまである。長く滞在してもよさそうだ。
          11:00外出。
          トラムで3つ目で下車。往復3.1€。
          まずコルベール広場へもどり、ツリーを鑑賞する。クリスマスツリー発祥の地だというストラスブールの象徴だ。
          青っぽいシンプルな飾りつけ。夜はまたちがった姿かも。露店がいっぱい、人もいっぱい。


コルベール広場のクリスマスツリー          なんとも可愛いシロクマリース

          路地を抜けて大聖堂をめざす。
          商店の正面装飾がそれぞれすばらしい。肉屋はピンクの豚さんたち。いくつもの団体が説明を受けていた。


ストラスブール 商店それぞれの趣向を凝らしたクリスマス飾り


メゾン・カメルツェルから大聖堂へ            木組みの家もその他の家もクリスマス飾りの華やかさを競っている

          大聖堂の前もクリマルがいっぱいだ。大聖堂は閉まっていて12:45に開くらしかった。先にランチにしよう。
          12:00にチェックしていたLe Gruberに入店。雰囲気のある内装。
          タルトフランベのトラディショナル9.3€とクリスマスビール4.3€を注文。サラダも付いてきた。美味。
          店内はとても混雑してきて、木の階段を店員たちが走り回っていた。かき入れ時だね。

          12:50大聖堂へ。ここもたくさんの人々が押し寄せていた。ツアーも多い。
          時計あたりは独特の雰囲気だ。歴史を感じさせる。
          目をひく祭壇、ステンドグラス、プレセピオも長いのが設置されていた。30分ほどいて、トラムで駅へ。


天使の柱と天文時計     ストラスブールのノートルダム大聖堂                   プレセピオ

          13:51の電車でコルマール14:21着。
          ぶらぶら歩いてウンターリンデン美術館の前へ出ると14:40.なんと工事中みたい。だが開館はしているようだ。


SNCFコルマール駅               ウンターリンデン美術館


クラーナハ     「メランコリア」     デューラー

          8€で入る。ところが以前とちがって公開している部分が少ない。クラーナハの「メランコリア」があったのは救いだが、印象派などぜんぜん見あたらない。これで8€取るのか!
          「イーゼンハイムの祭壇画」のありかをたずねると、ドミニカン教会にあるとのこと。
          で、15:30ドミニカン教会へ。
          グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」 うー、やっぱり凄い。
          ムクロと化した、あるいは化しつつあるキリストの肉体のむごたらしさ!
          卒倒する聖母の白服が繊細で美しい。また、マグダラのマリア?の髪や衣服もあらためてすばらしいと思った。


マティアス・グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」


祭壇画の部分

          その他のパネルもカラフルで生き生きとして、すばらしいの一言だ。ヒエロニムス・ボス連想、日本の地獄絵とも共通するかも。
          あと、ションガウアー「薔薇垣の聖母」も魅かれる祭壇画だった。


ションガウアー「薔薇垣の聖母」             にぎわうドミニカン教会前


コルマール旧市街

          16:00すぎに出、クリマルを眺めながら駅へ行くつもりが、道に迷ってしまって一列車逃した。
          17:37の電車でストラスブール18:09着。混んでいて一駅座れなかった。
          旧市街へ行く元気が無い。
          駅前のクリマル屋台でヴァン・ショー2€とシュペッツェレ4.5€。ヴァン・ショーはとても美味しかった。
          駅構内のPaulで苺タルト3.4€、売店でシュウェップス1.9€を買ってホテルにもどった。

          今日はイーゼンハイムの祭壇画に再会できてよかった。ストラスブールのクリスマスは予想以上に華やかで、来る価値ありだった。
          それにしても冬場の街歩きはちょっとキツくなってきた、と実感する一日だった。


ストラスブールで1泊したホテルMontempo Apparthotel Strasbourg Gare

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