師走の独仏・鬱天日記2014 ⑥⑦⑧

     12/6(土)  ストラスブールからブザンソンへ
          7:30朝食へ。6€のオプションだが、さすがにフランス、コーヒー、ジュースにパン、カップヨーグルトとシンプルだ。
          味はよかったけど1€のちがいなら、ドイツ式がいいね。
          チェックアウトは12:00までOKだという。荷物は部屋に置いたまま、9:00すぎに外出。
          小雨だがそう寒くはない。傘を差してプティット・フランス方向へ。前にも来たことがあるけれど、あらためて木組みの家は趣があってよいと思った。
          クリスマス飾りの可愛いレストランなどが被写体。天気は悪くてもこういう町歩きは楽しい。観光客はけっこう出ていた。


ストラスブール・プティット・フランス クヴェール橋あたり


プティット・フランス運河沿いの風景

          10:15ころホテルにもどり、10:35チェックアウト。1泊だったがここは連泊してもよい感じ。
          10:45駅に着き発車表示を見るが、11:05のTGVが出てない!
          券売機で確認すると、なんと運行中止の赤文字が!
          SNCFの案内に行くと次のTGVにしろとプリントをくれた。2時間後。座席指定はどうなるのかと聞いたけど返答なし。
          空いている席に座れということらしいが、もとから13:08の客はいるわけで・・・。
          SNCFのチケット売り場へ向かい、10人くらいの後に並んで、13:08の席指定をしてもらった。やれやれ。    帰国後にこの運行中止もPCにメールが来ていた。
          13:08のは一度乗り換えてBesancon Viotte着が15:17だ。今日はブザンソンの観光は無理かなあ。
          12:00に構内のMEET&GOへ入り、チキンのエスカロッペ(スパゲティ添え)10.6€とミュスカ4€とエスプレッソ1.7€で16.3€のランチだ。どれも美味しかった。

          13:08TGVはほぼ定刻に発車。えんえんと曇り空が続く。
          ストラスブールは雨だったので、まあ降らないだけマシかなあ。
          ブザンソンTGV駅で一両編成の電車に乗り換え、ブザンソン・ヴィオット駅についた。駅舎は新しい。
          目の前のibisにチェックインする。
          平日46€土日44€だが、市税が0.4€に朝食6.15€を付けて、トータル153.65€を支払う。
          部屋はバスタブ付のダブル(上にもひとつベッドがある)で、洗面と浴槽には栓が無かった。バスタブの意味が無い。
          そういえば過去にibisはバジェットタイプだと栓無しだったような・・・。水の使用量が増えるだけなのでかえって不経済だと思うが。
          16:00外出。


ブザンソン堡塁               ドゥー川沿いの建物


ブザンソン グランド・リュ      犬も馬もクリスマス!


          旧市街へ向かって堡塁を通り抜ける。思ったより距離があった。
          橋を渡った先の旧市街は人が出ていてにぎやかだ。市庁舎前はリボン飾りとか派手だった。スーパーCasinoでいろいろ購入。
          ホテル・ド・パリなどの趣のある建物もところどころにあった。
          クリマルをちょっとのぞいて引き返した。


市庁舎                       クリマル屋台                       Hotel de Paris                        美術館前

          駅構内の売店でツナサンドを買う。


ブザンソンで3泊したホテルibis budget Besancon Centre Gare

     12/7(日)  アルケ・スナン王立製塩所とブザンソン城砦
          本日も曇天なり。
          6:30朝食。先客一人。ホットものが無いのはさみしい。
          バゲットその他のパン、チーズ、ヨーグルト、ジュース2種にコーヒー。カットフルーツがあるのがうれしい。
          8:30出かける。
          駅の券売機でアルケ・スナンまでの往復を購入。シニアプライスで11.2€。窓口は日曜日はこの時間まだ閉まっている。
          8:51のリヨン行に乗って一駅、9:13Arc et Senansに着いた。なんと無人駅だ。世界遺産の施設まで徒歩2分だというのに・・・。


SNCFアルケ・スナン駅                  王立製塩所正面


製塩所裏門

          オープンまで40分ばかりある。まわりと一周して仔馬と見つめあい、可愛らしい猫さんを眺める。あたりはのどかな風景が広がっていた。
          10:00ようやくアルケ・スナン王立製塩所のオープン。8.8€。けっこうするわね。
          大きな建物が規則正しく並んでいる。使われなかったのが信じられないほど整備されていた。


製塩所入口の建物裏側              メインのMaion du Directeur

          まずは、Museo Ledouxへ。計画された模型がたくさん展示。英語のフィルムを見るかと聞かれたが、省略した。
          次のBerniers Ouestは閉まっていた。
          角のCommisは可愛らしい建物で、敷地の石柱とかファサードは趣があった。
          脇にある庭には薔薇が咲いていた。春夏はいい感じかも。


両角にあるCommis                            季節外れの庭に咲く薔薇やその他の花たち

          Bernes Ouestは巨大な内部に大きなスクリーンがいくつかあってなにかしら上映されていた。
          そして、中心にあるMaison du Directeurでは世界あちらこちらの塩づくりパネルの展示。見学者も少しいた。
          これまた巨大なBerne estは公開されていなかった。
          Gabelleも可愛らしい建物で、隣りに植物園があった。左右対称だね。


裏門を望む                    Sale des Bernes Ouest               Maison du Direcoeur


Bernier est Memoires du lieu

          そして東側のBernier est内は年代別に歴史を紹介。ルイ16世のパネルや第2次大戦中のものとか。本棚もあった。
          続くMarechaerieは工事中。ホテルやカフェなどの建物のようだ。
          ざっと1h30の見学を終え、11:45の電車でブザンソンにもどった。

          歩きたくなかったけど、トラムだけでは城砦へ行けない。日曜でバスが少ないかもしれないし、結局歩いて旧市街へ。
          グラン・リュを進み、市庁舎前のてきとうな店Brioche Doreeでランチだ。
          サラミサンドとチーズケーキとビールで6.75€のお手軽ランチ。家族連れが次々と入店する。

          通りの店は休みが多いが散策する人はけっこういる。
          13:05英気を養ったところで、城砦に向かって出発だ。
          道の両側には歴史的な建物が続き、ローマ遺跡まで現れた。深いね、ブザンソンて町は。


ヴィクトル・ユーゴーの生地?             リュミエール兄弟が住んだ家             ローマ遺跡がいくつか

          門をくぐるとサンジャン大聖堂があり、内部を見学する。なかなかいい聖母子像の祭壇画があった。
          この後、坂道を上り続ける。黄葉がきれいだ。
          13:40砦の門をくぐる。ヴォーバンの像はなるほどルイ14世時代のスタイルだ。このあたりからブザンソンの街並みが見えるが、霞んでいた。

          変な鳴き声がして堀を眺めるとマントヒヒ?、ではなくてBabouin Goiadaとの案内表示。この城砦には動物園もあるようだ。
          14:00ここから引き返す。
          14:30グランヴェル宮殿へ、中庭の回廊がきれい。時の博物館は今日は無料とのこと。ツイてますわ。
          ヴィクトル・ユーゴー関連の展示。そういえば広場には名前もあるし、建物に名前が付いているのもあった。
          さすが世界的文豪だ。
          リベーラの絵をこんなところで見つけた。
          時計は古いのか新しいのまでいっぱい展示されていた。
          しかし、一番印象に残ったのは大理石の階段。15:20には見学終了。


グランヴェル宮殿

          ブザンソン美術館の前まで行ってみたが、案の定改修工事中で、2017年まで休みとのこと。長いね。
          橋のたもとでケバブと紅茶5.5€を購入し、16:00過ぎにはホテルにもどった。
          今日はアルケ・スナンとブザンソンの観光ができてよかった。

     12/8(月)  クールベの故郷オルナンへ
          6:30起床。7:00朝食室へ。4組先客がいた。
          チーズバゲットサンド、黒パン、苺ヨーグルト、フルーツシロップ漬け(りんご、キウイ、みかん、グレーフルーツ、パイナップル)で、けっこうおなかいっぱいだ。
          8:25外出。
          8:30のポンタルリエ行きバスに3€で乗り込んだ。
          9:14オルナンのPace Courbetで下してもらう。橋を渡って美術館方向へ。オープンは10:00なのでそれまで町の散策だ。
          オルナンは昔ながらの佇まいの家が多くて情緒ある町だ。川べりの風景も美しい。


オルナン中心部の川

                             

          クールベ美術館の横には古そうな井戸があった。
          ホテル・ド・フランスをカメラにおさめ、教会の脇を抜け、銅像も撮影。
          9:45墓地に行きついた。クールベの墓を10分くらい探し回り、奥の入り口近くでやっと見つけた。
          自然石にクールベのプレート。亡くなったのはスイスだけど、何年もたってオルナンにもどれてよかったね。
          「オルナンの埋葬」を描いた場所はよくわからなかった。中央のキリストと山の位置関係がどうも・・・。


クールベの墓


左がクールベ美術館               クールベ最初のアトリエ

          10:20美術館へもどる。シニア料金4€で入館。
          クールベの高校時代の姿、パリ時代の1844年のモローぽい絵。レンブラントの模写。オルナンの風景画がいくつか。
          1850~55の大作もあった。
          この後フィルムを見、そのあとは1865トゥローヴィルの絵、1872エトルタの絵、オルナンのMiroir。
          それからスイス時代1875レマン湖の夕焼け?、1876シオン城、時系列に沿ったわかりやすい展示だった。
          階段にはヴァンドーム広場事件の写真もあった。


18歳のクールベ                     1865オルナン                    1850/55の大作                     1872エトルタ


1872Vae d'Ornans ou Le miroir Ornans                   2014看板のあった橋の反対側の風景

          1hほどの見学を終え、再び散策。雨が降り出していた。
          「Miroir d’Ornans」の場所を見つけて、なるほど鏡のような水面だ。


町はずれの邸宅                   オルナン中心部                   Hotel de France

          12:00すぎに再び美術館前にもどり、向かいのカフェCafe des Artsへ入った。
          クリスマスビール3.9€、日替わり皿8.9€、エスプレッソ1.4€で14.2€のランチ。日替わりはタラの蒸したものにズッキーニなどのソース、トマトとポテトも美味しかった。
          私の席の壁には趣味のよくない絵が掛けられていたが、反対側のテーブルはたくさん人が入っていた。

          13:00すぎにバス停へ向かう。
          13:15のブザンソン行きバスは来た時と同じ運転手だった。
          14:00ブザンソン着。
          アルボワはどうしようかと券売機で検索する。次は14:51か。15:30すぎに着くけど、この空の状態じゃもう薄暗いかも。町歩きはちょっときついかな、と弱気になった。
          ホテルにもどって休憩。
          18:00外出する。近所のレストランは数軒あるが、なんだか入るのをためらった。かといって旧市街まで行くのはたいへん。
          結局駅の売店でセロリサラダ、プレッツェル、チョコクッキー、ビールを購入。

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