師走の独仏・鬱天日記2014 ⑪⑫⑬⑭⑮
12/11(木) リヨン美術館へ
夜中に雨がよく降ったが朝にはやんでいた。
7:10朝食へ。クロワッサン、チーズ、ヨーグルト、オレンジジュース、コーヒー、この7€は割高。
8:00チェックアウト。朝食を入れて60€×2泊をクレカ払い。
スーツケースを転がして駅へ向かう。
昨日とはちがってAホームからの発車だった。階段の心配がなくて助かった。
8:37の電車に乗り込む。ボーヌあたりで雲の下から太陽光線が差し込んだが、リヨンが近くなるにつれて雲の厚い空模様となった。
10:44に少し遅れて、リヨン・パール・デュー駅着。大きな駅で人がいっぱい。
5分強歩いて予約しているPremiere Classe Lyon Gare Part Dieuにチェックイン。
バリアフリーの部屋をくれた。広いのはよいが、シャワーの床がねえ・・。灰色化したバスタオルが1枚あるだけ。フェイスも足ふきも無し。バスタオルですべてまかなえってことね。
12:00すぎに市場の一角にあるMaison Rousseauへ。牡蠣6個11.76€とウニ3個11.25€、マコンをグラスで3.8€。パンも付いた。
全部美味しかった。もっと食べてもよかったけど。貝係のおじさんたちはにこやかだったけど、係のおばさんがすごく感じ悪かった。
リヨン・ローヌ川 インフォメーション
市庁舎 オペラ座
ベルクール広場へ歩いてインフォメーションでリヨンカード2日を購入。32€。元は取れないかも。
メトロでHotel delVilla下車。リヨン美術館へ14:00入る。
クールベ 1866 雪の中の動物はクールベ自信か。
1844 Les amants heureuy いい感じの恋人たち、好きな絵だ。
モネのエトルタ、ゴーギャンもあった。
クラーナハ、スルバランの秀作
レンブラントの1625年の絵は19歳の時の絵、あまりらしくなかった。
LOUIS JANMOT 初めて見た画家。魅かれる連作。
エジプトからアールヌーボーまでとにかくいろいろ満載の美術館だった。見物人も多い。
レクチャーもしているし、デッサングループもいくつかいた。
リヨン美術館 中庭とカフェ
1844クールベ 1896ゴーギャン 1534クラーナハ 1659スルバラン
大階段壁のフレスコ画 模写する人々 1625レンブラント??
LOUIS JANMOTの連作
16:00までいて、出ると雨だ。
メトロを乗り継いでPart Dieuにもどり、小さなスーパーで水やサラダなどを購入。17:00ホテルにもどった。
リヨンで2泊したホテルPremiere Classe Lyon Gare Part Dieu 1泊目のバリアフリールームと2泊目のスタンダードルーム
12/12(金) リヨン市内観光
バリア仕様の広い部屋はよいが、なぜかエアコンが効かなく、風邪をひきかけた。ヒーターはない。
朝食前にレセプションに訴えると8:30に係が来るとのこと。
5.8€の朝食はとてもとてもシンプル。パンと飲み物にカップヨーグルトにゲル状のりんご。客は若い人が多かった。
8:30に部屋におじさんが来てエアコンを確認、いっしょにレセプションへ行くと、代わりの部屋を用意するが12:00以降になる。スーツケースは荷物室へ預かるとのこと。
8:50外出。少し歩いて、メトロD線ガリバルディ駅へ。
Vieux Lyonで下車し、ケーブルカーでフルヴィエールの丘へ。ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂がリヨンの街を見下ろしている。
ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂
9:35内部を拝観。金色を駆使した壁画が華やかだ。ステンドグラスは聖母子が多かった。これもきれい。
天井も金と淡いブルーのすがすがしい雰囲気だ。しばらく鑑賞の後、外に出た。
テラスからリヨンの街を眺める。霞んでいるのが残念だけどそれなりに美しい。観光客もちらほら来ていた。
リヨンの街並み
フルヴィエール美術館へ。エヴァリストというスペイン出身の画家の作品を展示。スペイン市民戦争のため苦しい体験が絵に生きているとのこと。日本語のパンフレットがあった。
10:30ローマ劇場へ。昔のままの雰囲気で残っている。この入り口で日本人夫婦に出会い、しばらく旅の話をする。天気がよくなるといいですね。
ローマ劇場
ガロ・ロマン博物館
ガロ・ロマン博物館へ入った。入り口は地味でたいしたことないと思ったら、中はとんでもなく深くて一番下には修復前の石材などがどっさり置かれていた。
レリーフとかモザイクの床とか点数が多かった。11:00すぎまでいた。
再びケーブルカーで下に下り、サン・ジャン大司教教会へ。主祭壇は工事中だ。
この隣りにも小規模な遺跡があった。リヨンは歴史を積み重ねている。
サン・ジャン大司教教会 隣接するローマ遺跡
リヨン旧市街 サン・ジャン通り
サン・ジャン通りを歩き、ミニチュアと映画博物館へ。
パフュームのジオラマはとてもリアリテイがありおぞましかった。
映画のかぶりものやメイクものも気味の悪いものが多かったかも。ミニアチュールはいろんな室内とか町の商店などおもしろかった。
ミニチュアと映画博物館 パフュームの部屋
12:00すぎに、豚が楽しそうなL'AMPHITRYONへ入った。
リヨン風サラダとアイスクリームとマコンとコーヒーで14.6€。セット料金なのかとても安かった。おいしく完食。うっかりレシートをもらい忘れた。
店内のディスプレイも楽しい。13:00になると込み合って来た。13:20出る。
近くのガダニュ博物館へ。ここも発掘ものからロマネスク、織物機とはば広い展示でみごたえがあった。
マリオネット博物館には日本の人形もあった。
ガダニュ博物館とその周辺の渋い建物
ガダニュ博物館の展示物
サン・ポール教会へ。ここはわりとシンプルな内部。
トラムというかトロリーバスに乗ってメトロに乗り継ぎ、ホテルにもどった。15:30.
新しい部屋をもらった。こちらはスタンダードなダブルで昨日よりは狭い。でも暖かいほうがよい。昨日は18℃、今日は22℃。シャワーがとても狭かった。
18:00駅あたりのレストランをと出かけた。
結局はもひとつ決め手に欠け、切り売りのピザとシュウェップスで5.25€のテイクアウトだ。
ディジョンにしろリヨンにしろ、美食の街を訪れたにしてはおばさんの胃がついていかない4泊だった。
12/13(土) リヨン→フランクルフルト 大ピンチ!
今日はとんでもない事件が起こった日だった!
7:00朝食へ。バタートーストにバゲット1切れ、ヨーグルト∔ジャム、オレンジジュースとコーヒー。
屋内市場の生牡蠣にはとってもとっても未練があった。だが土曜の8:00からとの情報も不確か、往復1h近くかかる。電車は10:04だし。再訪、次回のお楽しみとしよう。
9:30ホテルの自販機で缶紅茶1.5€を買い、チェックアウトして駅へ向かった。あまり寒くはない。
駅構内のPaulでほうれん草のキッシュ購入。4.4€。
10:04発のフランクフルト行きTGVに乗り込んで、スーツケースを座席近くの棚におさめ、席についてリュックを下ろすと、あれ、ファスナーが少し開いている。7cmくらい。
もしやと思ってリュックの中を見ると、キッシュやニット帽の下のあるショルダーバッグが消えていた!
ひらめいたのが、乗車の際にスーツケースを持ち上げて狭い階段を上がる際に前にいる男性が力を貸してくれた。
その男性もキャリーカートを持っていたが、あいている手で私のスーツケースの長辺の取手を持ってくれたのだ。顔がにこやか。
私もThank youとお礼まで言った。さぞチョロい日本人だと思ったことだろう。
男性は、階段を上がって客室のドア手前にある小ぶりの荷棚に私のスーツケースを上げようとするが、すでに2個の荷物が入っていてあまりスペースがなかった。
それでもそこに納めようとするので、私は揺さぶられ、後ろの人の手も出てきて棚に持ち上げようとした。たぶんこのドタバタ時に背負ったリュックの中からショルダーバッグを抜き取られたのだ。
私は荷物は座席の近くに置きたかったので、断ってスーツケースを座席まで持って行った。あの男性2人は客室には入ってこなかったように思う。
気づいてすぐに階段までもどり、車掌がいたので、バッグを盗まれたと訴えたが、席にいるように、とのことだった。
列車は動き出した。ショルダーバッグの中には、パスポート、現金、クレジットカード、カギ、化粧品などなど貴重品すべてを入れてあった。
隣りに座った東洋女子がなにかと心配してくれて、スマホでいろいろ検索してくれた。
DBのチケットコピーはリュックの中に入れてあった。11:00に検札に来た時にクレカがないと正式には通用しない。さいわい、発車時に盗難を訴えた車掌に代わってもらい、詳しく説明した。
パスポートもなけりゃ運転免許証も、いっさいがっさいが無いのだ!あるのはパンツのポケットに入れた90€ばかりの現金。
ルフトハンザのEチケットのコピーも持っていたけどパスポートがないことには帰れない。
今日は土曜日、フランクフルトの日本領事館は休みでは?フランクフルト着は16:00近いし、隣りの女子が留守電にメッセージを遺してくれたが・・・。
今夜のホテルは支払済みでバウチャーのコピーも持っている。だが明日の夜は安宿に泊まれなければ野宿するしなかい、困った。
まあでもなるようにしかならない。キッシュで小腹を満たして、ガイドブックを眺める。
と、13:00ころ前からやってきた車掌が手にしているのは、私のショルダーバッグと中の巾着袋ではないか!!!
隣りの車両の座席上の棚にあったとのこと。
パスポートがあり、名前を確認してバッグを受け取った。財布の中のユーロ札はすべて抜き取られていた。が、日本円とクレジットカードその他のカードは無事だった。
150€の被害だ。それですんだのは不幸中の幸いというべきだろうか。
隣席女子曰く「良心的な泥棒」だと。パスポートとクレカ、日本円があり、これで明日飛行機に乗れるのだ。
10:00~13:00はほんとに悪夢の3時間だった。なにしろこれまで未遂事件は2回遭遇しているが、実害に会ったのは初めてなのだ。
フランクフルトに着くまで隣席女子といろいろ話した。20代前半だと思われる彼女はシンガポール人で日本語も話せる。日本にも留学経験があり、今はリヨンで働いているらしい。
16:00ころ彼女にお礼を言い、ホームで別れた。
フランクフルト中央駅のクリスマスツリーと屋台
予約していたコンチネンタルにチェックインする。今度はシングルシャワーをくれた。タオルもちゃんとあるし、埃は目をつぶろう。
フランクフルトで1泊したホテルContinental
17:00外出。小雨。
ハウプトブッヘあたりへ行こうかと思っていたが、盗難事件のショックもあり、駅構内へ。
地下のスーパーで化粧品を買い、ホーム前にあるBISTROでビール2.9€とハンバーグ4.9€(食べかけ!)の夕食。なんとなく和める店だ。
12/14(日) 帰国の途に
計算するとやはり150€の盗難だった。
7:00朝食へ。今回このホテルの朝食が一番豊かな内容だった。煮豆やスクランブルエッグがうれしい。セルフカットのチーズには山羊チーズもある。
丸いゴマパンのほかにシュトーレンがあり、クリスマスらしい。
日本人のカップルに昨日の盗難事件の顛末を聞いてもらい、ちょっとスッキリした。
荷物をまとめ、9:20にチェックアウト。中央駅地下に下りてチケット4.35€を購入し103ホームへ。
空港へのS8とS9は次々に運行中止になる。30分くらい待って10:10過ぎにようやく電車が来た。早く出てきてよかった。
満員状態で空港へ向かい、10:30には着いた。
ルフトハンザのチェックインはすべてセルフになっていた。荷物預けまで自分で機械操作。慣れないおばさんにはたいへん。往きのセントレアのように長い時間待つよりはいいけど。
Zで出国s、免税品では化粧品だけ購入。スードク冊子3.6€、水2.8€とプレッツェル2€を購入。空港内は暑いくらいだ。
LH736は12:45に搭乗開始、13:30には離陸した。往きよりはすいていて隣は空席、ちょっとラクだった。
例によって、最初はビールをもらい、食事には赤ワイン。おかわりも来た。
タッチパネルの個人モニターは操作もしやすくて楽しめる。
12/15(月) 名古屋着
定刻8:55よりもずいぶん早く中部国際空港に着いた。
日本は寒波が来ているようで、名古屋も意外と寒かった。
今回は往きのリュック置き忘れの件といい、帰り(昨日)のユーロ盗難事件といい、天候のことも加わり、大凶の旅だったかも。
まあでも自分自身、注意力散漫になっていたかもしれないし、スキがあるのだろうね。その人たちから見ると。
ただ、ちっとも懲りていないので、おばさん一人旅はまだまだ続くのです。
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