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 印象のチェックです。確実に除湿、防湿させているか、出血が無く、マージン下までクリアーに
きれいに採れているか、よく見ましょう。特に、唇側マージンはよく見ましょう。(いよいよ審美性に
チャレンジです、ジンパックしての形成・印象ですからね)

 毎回言いますが、気泡やマージンの不鮮明はこの時点で、再印象ですよ。ここを軽視していると、
いつまでたっても、「差し歯や入れ歯が具合のいい歯医者だよ」と患者さんがプロパガンダに
なってくれません。セットに時間がかかってしまいます。

「不適合原因」の最初のハードルです。バイトは高いは、切端は長いは、コンタクトは甘いは、
セメント層は厚いはでは・・・ね。ここを丁寧なチェックと作業をしないことには、いい技工物が
手に入らないですよね。チェアーサイドが、自ら不適合の確率を上げている訳ですから・・・・

 保険では、再印象や、再セットは点数にならないので、なにがなんでも1回でセットしようと・・・
でも、結果は最悪ですよね。チェアータイムがかかるばかりで、・・・この辺の事情分かってない
技工士もいるようで・・・再製作が少ないので、我がラボは優秀と勘違いしている技工士いませんか?
本当は再製の2〜3割増で不良補綴物になっていると思っていてもまちがいないですよ。スーッと1発で
セットされていない確立高いです、ここの書き込みレベルでも、不適合ありますから・・・・

 模型のマージンが不鮮明の場合は、勇気をもって模型返すか、最低限相談しましょう。お互い
(チェアーサイド・ラボサイド)にとって「ここ」での決断が最終的には患者さんに影響しますよね、
当然に。歯科医院の経営にもですよ。

 折角、模型上では、スーッと入るように製作してあるのですから、チェアーサイドでも、スーッとセットして
チェアータイムを減らし患者さんの肉体的、精神的負担をかけない、患者に優しい技工をして
いきたいものです。結果、稼動率アップになるんです。

 よく冷静に考察すれば、精度の高い模型と適合のいいクラウンなら当然なんですがねー。
ここが上手くいけば、短時間の微調整で上手くセットできると技工士は思っていますよ。
これを読んで、自分の技工に疑問を持ったら、時々セットを立ち会う事をお勧めします。また、Drは
たまには、自分の技工物製作の現場を見学に行くことをお勧めします。

 日本の技工士の技術は世界に通用するレベルになっていると言われてますし、理論的にも、
もう完成している補綴術式なのですから。

 もう1回言います、印象を口腔内から「支台歯とパラレル」に外す、「大至急!大至急!!石膏を注ぐ」、
印象に注意深く「外圧をかけず」注ぎ硬化を待つ、そして「ダイ模型に決して接触せず」、預かった模型の
取り扱いは最大限注意を払い作業すること、こんなとこにつきます。

 最初の印象採得と、石膏注ぎにその要因のかなり部分があることを理解して、しつこいようですが、
印象を口腔内から外したら、素早くチェックして、素早く石膏注ぎをしましょう。(連合印象では、間違っても
水中や、保湿器に入れ、放置し、あとで、まとめて・・・・なんてね、補綴家失格ですよね。)

 と言うことで、次回は硬レのワックスアップに飛びます。そうそう、前歯模型製作はダイ模型のヘッドの
長さ唇舌側同じ長さにしましょうね。でないと、安定悪く、支台歯が位置移動を起こします。

 それと、シェードテイキングはMBで詳しく言いますが、硬レでは、まあ、シェードガイドに近いのを
選べばいいんです。だって、セラミストがいつもやっているA2とA3を8:2で、あと少々C2をとか、
マメロンを際出させるため、カットバックのグルーブに透明を少し挟み込むなんてね、こういう匙加減の
調合できないでしょ・・よって硬レでは、自然歯の再現は所詮無理でしょう。
あたりまえですがね。



 
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 歯列模型、ダイ模型の精査、修正、調整はクラウン編を読んでください。

 ワックスアップです。初心者は、全歯冠部の形態を回復して、カットバックしましょう。これが前歯の
歯冠修復の基礎ですから。また、ベテランでもロングブリッジなどの大きいケースは歯列のバランス
を観察するためには必要でしょう。

 単冠の場合や2〜3本位だったらメタルバッキングの形態に盛っていきましょう。まあ、
ベテラン技工士は当然ですよね、最終形態を把握していれば問題ないでしょう。
ワックスを盛る量も少ない訳ですから当然収縮も抑えられ、いいこと尽くめです。

 ワックスアップでの細心の注意はメタルバッキングの「厚さ」です。硬レの弱点はセラモメタルに
比べると強度が落ちるということです、変形してクラックが入り脱落する、あるいは、
チッピングするのです。接着や、リテンションのせいではないですよ、むしろ多くのトラブルの原因は
メタルの厚さに原因があるのですよね。

 ここをよく理解しましょう、セット時は必ず咬合調整しますからね。かなりメタル薄くなってしまう恐れ
多分にありえますので、それに対応するようワックスアップしましょう。勿論、ラボサイドでも
下額運動を充分に見ましょう、単冠は臨在歯のファセットに合わせればいいでしょう。

 こういうトラブル(技工士の腕が悪いと言われかねない)を避けるために舌面メタルにするんですよね
金属が多少かかっても、絶対的に「メタルが変形しない厚 さ」が必要なのです、技工士の信用問題
ですからね。これ鉄則。

 よく、硬レ、メーカーのパンフの写真でも、舌面のメタルデザインが本当に薄いの見かけますが、
硬レのこと理解している技工士が製作しているとは思えませんね。まるで支台歯の形態が解るほど
くりぬいて、メタルバッキングを薄くすることはとても危険です。

 繰り返しますが(あまり教科書には載ってないので)口腔内では、必ず咬合調整で舌面メタルを
削合して、その強度を低下させる危険性をはらんでいます、完成硬レCrではメタルの厚さ
解りませんから・・・・・
その辺を考慮して充分な厚さをとりましょう。保険の硬レは審美より、強度を優先しましょうね。
所詮、臨在歯に色調を完璧にマッチングさせることは不可能ですからね。

 メーカーの言う通りにくりぬくと、硬レの前装材料は大量に消費してメーカーは喜びますが
技工所経営にはね・・・・くりぬく手間はかかるは・・、深いと未重合は起きる可能性は増すは・・・
高価な硬質レジンの消耗は激しいは・・ではね。

 変形しないことがバッキングメタルの役割なのですよ。これ常識。しつこいようですが、下顎運動で
咬合調整でも薄くならない厚さを与えましょうね。
患者さんがセットして短期間で、「歯(レジン)が飛んだ!」と、言ってきたら、技工士のせいにされたら
かないませんよ。また,医院の信用にもかかわりますからね。ときどき、まるでMBのメタルバッキング
みたいなの、硬レでみますが、ぬうう、論外 だー、ですね。

 多少、透明感を犠牲にしても、壊れない方を優先してワックスアップをしましょう。でも、切端は
メタルにしないでレジンにしましょう、多少透明感出ます。コンタクトもレジンのほうが審美的です。
メタルにすると、臨在歯にメタル色が影響与え審美的ではないです。

 で、基本的ワックスアップは、クラウン編を読んでください。前装冠形態のワックスアップが終わったら、
唇側面にリテンションビーズの張り付けです。 ビーズ1個も無駄にしないで使いきりましょう。


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 接着剤はなるべく薄く、うすーくしましょう。筆に付けたらビンの口の淵でしごいて使ってね、厚いと
「SSS」なんか、接着剤に埋もれてアンダー無くなってしまいますよ、これ致命的です。
もし厚くなってしまう癖の有る人は「SS」にしましょう。 とにかく機械的維持なのでここは
いい加減にはできません。くれぐれもアンダー確保を最優先(審美より)にしましょう。

 で、リテンションビーズを振りかけていくわけですが、このとき必ず下には落ちたビーズを受ける
ケースを置いて余分なのは、全部回収しましょう(銀合金の空ケースで充分です)資源は大切にね、
チョット大げさですが・・本当は消耗費のコストを下げるための意識のレベルアップを促すためです。
ですので、再利用しましょうね、最後の1個まで・・・・

 ランニングコスト削減は日本の保険技工で利益をあげるための最大のテーマです。どの技工工程も
徹底的なコスト削減で浮いた資金は自費技工に回しましょう。評価は自費しかしてもらえないのですよ
この業界は。技能専門職は低い価格と評価はイコールですから・・。ここがポイント。

 コストカッター(日産のゴーン社長じゃないですが・・)をラボ経営者は見習いましょうよ。現状のラボの
消耗費率は売り上げの何パーセントですか?利益上げているラボの経営者に聞いてみましょう。
必ず設定パーセントはあるはずです。真水をたくさん取れる経営を目指しましょう、そしてその資金を
付加価値技工の勉強代に回すことが、ラボの安定経営の継続の「つぼ」でしょうか。

 浮いたお金で専門書買っていますか?月刊専門書を継続購入して読んでいますか?積読(つんどく)
ではダメですよ、このへんを甘くみて目の前の技工に追われていると、生き残れませんよ。
なぜかって?そう、最新技工の情報はここでしか得られません。また、歯科技工界の情報を「補強」
するためにも、スタディーグループの会費とか、技工士会の会費に活用し勉強しましょう。
(余談ですが、ビートたけし氏いわく、「お金持ちなる最も 簡単なことは、勉強をすること」
のようなこと言ってましたが、言い当てていますよ ねー)

 とにかく、専門職は専門書の購読は必須です。医療は科学です、日進月歩ですので、そんな技工
(月刊専門書に載っているような技工なんて無い)とか言う人いますが、そういう、今日明日の日銭を
稼ぐとかの、以前の問題として、最新情報は頭に入れておかなくてはいけません。医療職は社会貢献度
高いし、国民は頼りにしているのですから、期待に答えるための勉強は欠かせないでしょう。

 得意先との会話で技工に関してはなんでも「即答」できなくてはいけないのです。(技工 のプロなの
ですから)歯科界での、できる技工士と、できない技工士の評価の「差」がこの辺に出るのかなー。
ゴメンなさい、また、説教になってしまった・・・・

 そうそう、ビーズの振りかけは、ワックスクラウンがスムースに抜けるの確認したあとの作業ですよね。
これでスプーリングでいいでしょう。埋没、キャストは、コアーやクラウンを読んでください。

 次回はレジンの貼り付け(なんか寂しい言葉ですが)です。

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 研磨は最終研磨までいきましょう。あとはレジンを貼り付けていく(ここ盛るでなく貼り付けてなのですよ)
ので簡単ですよ。技工的にはテクニックの難易度は低いでしょう。

 リテンションのアンダー部に、緻密に細部まで完全にレジンが入り込まなくてはいけません、そのため
には、オペークプライマー類でも、オペークでもよく流れるよにメタルを加熱しましょう。ブローでもいいし、
ブンゼンバーナーでもいいでしょう、ここポイント。かなりフローが良くなるので完全にアンダーに入り込
んでいきます。

 もちろん、薄く、薄くですよ、メタルを遮断するのがオペークの役目なので当然、光は通さない材質です
よね、相反することを求められいる訳ですので薄く塗って2〜3度重合しましょう。(特に1回目は薄く
しましょう。そして完全重合ですよ、未重合は脱落の大きな要因です、照射時間は長めにしましょう)

 で、完全にメタル色が遮断できたらオペークは終りです。そして、次はインナーステインの塗布です。
必ずしましょう、A1なら本当に薄く分からない程度でいいでしょう。でもしましょう、マージンライン
いっぱいに細く、薄く。

 まあ、保険の硬レは、ほとんどシエードの差はインナーステインで色調はコントロールできます。
むろん、保険の範囲でも、自然感が多少でも、出るか出ないかは、内部ステインをするか、しないか
ではないでしょうか、口腔内では、天と地の差です。

 当然ですよね、ほとんどの天然歯は歯頸部は濃く、切端部は透明で、歯冠中央部のみ(チェアーサイド
はここしか見ない)シエードガイドのような色になっているのですからね。
 
 繰り返します、必ず、内部ステインで、指定色を出す様に、塗布個所と量で調整しましょう。多くの
硬レが単色で、いかにも差し歯と見えるのは内部ステインを上手く使用していないと思うのは
私だけでしょうか。


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 ステインの重合が終ったら、歯頸部へのレジンの貼り付けです。レジンをシリンジからオペーク表面に
移動させるのはエバンスですが、その後の形成は指先でしましょう。複雑(メタル・オペーク・ステイン
・硬質レジンが重なり合う)なので、丁寧に張り付けていくため、3倍ルーペ使用がお勧めです。
で、マージンからほんの少しオーバー(0,5mm)するように、密着させます。

 このとき、よく洗浄した清潔な指先で、気泡を避けながら作業しましょうね、必ず指ですよ、エバンス等
での作業はいけません。レジンペーストはセラミック泥と違いコンデンスできないので、どうしても、
エバンスだけの作業では密着不足になりますし、気泡も対応できません。指で圧をかけつつ、気泡を
巻き込ませず、潰しながらの作業になりますよ、材料の性質上、当然でしょう。

 セラミストなら、十分理解できます。また、私の場合は模型には戻さず、ピンセットで保持したメタル上で
すべての貼り付けを済ませます。(場合によっては立ったり、歩たりでもOK)どうしても、MBの経験が
長いので、緻密な築造にこだわるので・・。

 模型に戻してエバンスでレジンをペタペタいじり回して、なおかつ、軽く貼り付けると圧不足の問題も
あるし、気泡を巻き込む効能性大だし、表面の未重合の問題もあるのです。多めに貼って、形態修正し、
削合していく癖になっているのでメタル上だけでの貼りつけになってしまいます。

 チョット教科書的ではないですが、メタルバッキングが出来上がっていれば、おおまかな形態に
貼りつけられます。
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 ボデーは、燐在歯のカンツアーを参考に貼り付けつつ、マメロン形態を付け、ここで重合。
インサイザルは、トランスルーセントを貼りつけて重合。で、終りです。

 ハンドで研磨する場合は、ここで最終重合なので完全重合しましょう。(3回貼り付け法は、
マージン部やボデー部は、短時間重合で技工を進めていきましょうね、その都度完全重合だと、
時間もったいないし、電気代もかかるしね。レジン表面滑沢硬化処理材等を使用する場合は、
この処置で完全重合を兼ねましょう。)

 で、重合終ったら、いよいよ、技工士の腕の見せ所、そう、形態修正です。まずマージン部の作業です。
マイクロ下で、オバーラップしているレンジを移行的にカンツァーを意識して、きれいに仕上げます。

 ここは、スチールやカーバイト類より、カーボランダム類のような、共減り削合材のほうが優位です。
なぜか、そう、微妙な削合量が加減でき、丁寧に優しく作業できます。大まかに13番で、次に31番で
いいでしょう。31番が減って、最終的には、もっと細めになったのが最適ですよ。メタルマージン内面も
対応できます(ダイアモンドドレッサーで先端をお好みの先端に尖らせましょう、マイクロ下なら、
簡単ですよ、これがカーボではできるのですよ、嬉しいですよね)。

 最大の優位性は、チッピング(硬レのマージン処理では、これはどうしても避けたいし、起きやすい)
は起こしにくいことでしょう、なのでカーボランダムがお勧めの理由です(まあ、MBでは当然ですが。
前装冠のマージン処理はMBよりうまくいきませんね、なんとなくフュニャフュニャ感がありますし、
シャキッといきずらいです、メタルも柔らかいし、レジンも柔らかいしね、やっぱりセラミックには
かないません)

 これで、きれいに支台歯に戻りますよね。前装冠の最大の難所はここマージンの処理でしょう。
マイクロ有って良かったと、中年技工士はつくづく思いますよ・・・・
そうそう、Brのマージン隣接部はフィシャーバーの699での対応になります。(カーボランダムでは、
チョット無理でしょう)
 
 次回、コンタクトの調整です。

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 コンタクト調整は、まず最初は「広めの面」と、「強め」でいきましょう。こうしておけば、最終形態
時点で、もっとも最適なエリアのサイズと強さを決定できますよね。

 最初から教科書的サイズにしてしまうと、特に上顎中切歯1本の場合は、反対側の1番と歯冠幅の
調整が難しくなってしまいます。これ、歯冠修復の原則です。この形態修正の最初のコンタクト調整の
原則を理解していれば、コンタクトは何の問題もなくできます。(あくまでもエリアですよ、間違っても
ポイントではいけません。そう、ここは球面どうしなので、点での接触は歯の移動を起こします、
特に前歯では。)

 とにかく、上顎中切歯1番の1本が完璧にシンメトリーに再現できる技を、身につければこっちのもん
ですよ。でも、鏡写しのような生真面目な形態付けはいけません臨床的にはありえませんからね。
この辺の匙加減が技の見せ所でしょう。また、MBのコナーで詳しく書きこみます。

 最初のコンタクト調整が終ったら、唇側面を削合しましょう。模型に戻して、燐在歯をみながら、
調和のとれたカンツァーにしましょう、オーバーカンツァーは避けましょうね。(表面形状はほどほどで
いいでしょう、レジンですから・・・)

 隅角部は、唇側面開口部方向から見ながら、舌側からポイント類で削合しましょう。ここポイントです。
そう、もう1回言います、模型を回転させながら、開口部から、見える角度の範囲に、模型を回転と、
位置をずらしながら削合です。あくまでも、キーポイントは舌側からのカーボ(ポイント類)の使い方
ですよ。まあ、隅角部の形態修正もMBで詳しく言います。

 ようは、どこに人工的に技工士の手が入っていたかと、患者さんが忘れてしまうようになれば1番なの
ですよね。と言うことは、自分のオリジナリテーが形に出ないことなのです。でも基本の形態は十二分に
理解しましょう。カービングの完成度が高いほど、自然感は出るのです。当然ですがね。何の為に、歯根
の根先付近までのカービングの練習に、セラミストは汗を流すかでしょう。

 そう、自然の造形はすべてつながっていて、山でも、谷でも、川でも、歯でも同じなのだと、
私は思っているんですよ、実は。

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 メタルとレジンの境界部は、研磨面にオーバーラップしているレジンを丁寧に削除しましょう。
マイクロ使うのも「手」です。きれいに移行的に出来上げましょう。もちろん全体の歯列の調和は肉眼で
しましょうね。

 で、形態修正が終ったら、最終研磨です。表面滑沢硬化材を使う場合は、レジンの仕上げ用ポイントで
研磨してからしましょう。薄く、少量でつるつるに光重合で仕上がりますよ(この時塗ってから時間を
おきましょう、すぐ光当てると面荒れます)。これで、保険用硬質レジン前装冠は終りにします。

次回からは、MBに入っていきます。自由診療ですし、患者さんの大いなる期待に答える審美修復です。
歯科技工士の腕の見せ所でしょう。成功するのも、失敗するのも(患者さんにとっての話ですよ)
最も重要な事は基本情報でしょう。(これはあらゆる審美修復の共通事項ですよね)

 では、患者固有の基本情報とは。まず、詳細な指示書、スタデイーモデル(治療前模型と
プロビジョナルレストレーション装着模型)、技工士によるシェードテーキング(このとき患者さんから
希望や期待を聞き、具現できる範囲を答えておく)、その上で、精度の高い模型等でしょう。

 では、次回から究極のMB、患者さんがどこに入れたか分からなくなるMB製作を書き込んでいきます、
お楽しみに。