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第438回2023年5月例会

こまつ座公演


 きらめく星座

 

 作     井上ひさし

 演出  栗山民也

 出演者 松岡依都美、瀬戸さおり、久保酎吉、大鷹明良、他

あらすじ】

 昭和15年の浅草。小さなレコード店に、四人の家族と、二人の間借り人が仲良く暮らしていた。しかし、

 この平和なオデオン堂に、大事件が起こる。陸軍に入隊していた長男の正一が、脱走したというのだ。

「敵前逃亡」は重罰。すぐさま追手がかかって、憲兵伍長「蝮の権蔵」がオデオン堂に乗り込んできた。

 さらにもう一人、堅物の愛国主義者が家族に加わる。長女みさをが、「ハガキの束から選んだ」夫、源次郎。

 この家の住人たちの、ジャズがかった音楽好きが、傷痍軍人の源次郎がどうしても許しがたい。

 こうしてオデオン堂には、ときならぬ大嵐が吹き荒れることとなる。

解 説】

「きらめく星座」は、こまつ座旗揚げ翌年の1985年、井上ひさし自身によって初演されました。「昭和庶民伝

 三部作」の第一作目である今作は、太平洋戦争の前夜の昭和16年12月7日までの約1年間を描いた作品です。

 軍靴の音が鳴る中、ジャズなどの音楽を聞かせる東京・浅草のレコード店を舞台にして戦争の愚かしさが痛切に

 浮かび上がります。激動の時代を懸命に、そして活き活きと生きた一家の物語です。井上ひさし得意の音楽劇の

 代表的傑作として、劇中ではピアノの生演奏にのせて、「青空」「一杯のコーヒーから」など昭和初期の流行歌

 の軽快なメロディーが舞台を弾ませます。