脚本:A・アルブーゾフ訳・演出:袋正出演者:岩崎加根子小笠原良知 |
名優二人が創り出す最高の叙情劇 |
【あらすじ】 1968年、北国の夏の海辺に突然出現した正体不明の女、煙に巻かれてしまう保養所の医師。 二人が相手のことが気になりだして言葉を交わすようになったのは、しばらくたった音楽界の帰り道のことだった。二人は若くない。それが惹れあった。普通の幸せをあまり貰っていなかった二人。ひとりぼっちだった二人。他の何百万人の男と女のように戦争で手ひどい仕打ちを受けた二人の慎ましいお話し。そして、二人が別れる時がおとずれ、八月に乾杯とー。 |
【解 説】 様々な過去を持つ男女…ひと夏を舞台に、老いてなお生きる喜び、人生の輝きを求める二人の恋物語。 観劇後、「人生って捨てたもんじゃないなぁ」と温かい気持ちになれるおしゃれなお芝居です。 本作は、ロシアの劇作家アルブーゾフによる二人芝居。これまでにもこの脚本に魅了された杉村春子さんや越路吹雪さんらが『古風なコメディ』『ターリン行きの船』として、それぞれ別のタイトルで上演されました。俳優座では1981年に、村瀬幸子、松本克平で『八月に乾杯』として上演され、全国各地で好評を博しました。 俳優座の財産として、後世に残すべきこの作品を岩崎加根子、小笠原良知という二人の名優が作り出します。最高の叙情劇をご期待ください。 |